富山地方鉄道 富山市内軌道線
富山市内軌道線の概要
富山市内軌道線路線図
富山市内軌道線路線図
新型三連接車両サントラム
新型三連接LRV「サントラム」
富山市内軌道線は、富山市市街地の南富山駅前 - 大学前間6.4kmと丸の内-西町間0.94kmを走る富山地方鉄道の軌道路線です。全線が、併用軌道線となっています。総延長は7.3km、南富山駅前−大学前間6..4kmは、複線化されています。
また富山都心線(丸の内-西町間)は、一方通行となっていて、環状線化されています。富山駅前-丸の内-大手モール-荒町-富山駅前のルートで全長3.4kmを巡回しています。
富山電気軌道により1913年(大正2年)9月1日に富山駅前-堀川小泉、富山駅前-総曲輪(現在の丸の内)-西町間が開業したのが富山市内軌道線の始まりです。
さらに1915年(大正4年)3月13日には堀川小泉-堀川新駅前(現在の南富山駅前)開業が開業しています。
現在の本線と支線がこれで完成したことになります。1916年(大正5年)11月22日に越前町-護国神社前-安野屋-呉羽公園間が開業しています。これで呉羽線の原型が完成したことになります。
ところが経営不振であっけなく、1920年(大正9年)7月1日に富山市に移管され、富山市営軌道に衣替えしています。
1928年(昭和3年)10月21日には西町-中教院前-赤十字病院前-東田地方(旧東田地方駅前)間が開業し、1936年(昭和11年)4月15日には東田地方-電気ビル前間が開業しています。これで東部線が開通したことになります。
荒町駅に停車する8000形電車
荒町駅に停車する8000形電車
そして1943年(昭和18年)1月1日には富山県内の私鉄が大合同して富山地方鉄道が発足し、富山市営軌道も富山地方鉄道に譲渡されています。
1944年(昭和19年)5月17日には、大学前-呉羽公園、赤十字病院前(後の東田地方)-東田地方間が廃止されています。
1950年(昭和25年)10月1日には笹津線から南富山駅前-西町間への乗り入れを開始しています。一度は廃止になった笹津線が復活したわけです。
1950年(昭和25年)12月31日には射水線から新富山駅前-旅籠町-西町間への乗り入れを開始しています。
1952年(昭和27年)8月5日に旅籠町-護国神社前-安野屋間が廃止され、丸の内-安野屋間が開業しています。これが現在の安野屋線となります。同時に西部線ルートが変更されたことになります。
1954年(昭和29年)4月1日には笹津線の乗り入れ区間を富山駅前へ延長しています。この頃は笹津線はまだ順調だったのでしょうか・・・。
1961年(昭和36年)7月18日には、中教院前-不二越駅前間が開業、これが山室線となります。同日、射水線からの乗り入れが中止されています。これは富山新港の建設により射水線が分断されたことから乗客数が激減したことが原因となっています。
1964年(昭和39年)11月8日には東田地方-電気ビル前間が廃止され、東田地方-地鉄ビル前間が開業しています。東部線ルートが変更されたことになります。
この頃が富山市内軌道線の最盛期だと考えていいでしょう。この後は、各線での廃止が相次ぎます。
大学前駅に停車する7000形電車
大学前駅に停車する7000形電車
1967年(昭和42年)10月10日には笹津線からの乗り入れが中止されています。 この頃になるとモータリゼーションの影響もあり、笹津線の経営は極めて厳しくなっていたようです。
1969年6月からはワンマン運転化が始まりました。
1969年(昭和44年)10月1日には球場前-大学前間が廃止され、球場前を大学前と改称しています。残念ながら呉羽線が縮小されたわけです。(>_<)
1972年(昭和47年)9月21日には中教院前-地鉄ビル前間が廃止、東部線が縮小されたことになります。(>_<)
1973年(昭和48年)3月31日には西町-旅籠町- 丸の内間が廃止され、西部線が廃止となっています。(>_<)
1977年(昭和52年)8月31日には、射水線から新富山駅前-富山駅前間への乗り入れを再開しています。
これは射水線が分断されたことによる経営不振を挽回しようとしたものですが、1980年(昭和55年)4月1日には射水線廃止により乗り入れも中止されています。
1984年(昭和59年)4月1日には、西町-中教院前-不二越駅前間が廃止され、山室線と東部線が廃止となっています。
これで富山都心線開業直前の状況になったことになります。
最盛期の路線長は10.8km、この時点での路線長は6.4kmとなっていて、廃止された路線は4.4kmとさほどではないのですが、逆に言えば短い枝線をいくつも建設したがモータリーゼーションの影響で経営が困難になり廃止されたと言えるでしょう。
しかし富山市内軌道線富山都心線が2009年12月23日に開業して、36年ぶりに環状線が復活しました。これにより25年ぶりに富山市内軌道線が拡張されることになったわけです。富山市内軌道線の新線開業としてはなんと45年ぶりとなります。(^o^)
上本町駅に停車する7000形電車
上本町駅に停車する7000形電車
富山都心線は、丸の内駅から西町駅付近までの単線940mで、途中に電停を3か所新設、富山駅前→丸の内→大手モール→荒町→富山駅前の3.4kmを逆時計回りで環状運転します。運行間隔は9:00〜19:30では10分、それ以外の時間帯では20分となっています。1日80本の運行となります。
新駅は、いずれもバリアフリー化されていて、上屋があります。
まあ、富山ライトレールでも経験済みですが。
新線区間では、富山市が軌道と電停の建設および環状線用車両を購入して保有し、実際の運行は富山地鉄が担う、いわゆる「上下分離・官設民営方式」を採用しています。
当初は、1)平和通を経由して旅籠町を通る旅籠町ルート、2)大手モールを経由し富山国際会議場前を通る大手町ルートの2つが検討されましたが、2006年6月に、2)大手町ルートの方が採用されることになり、単線での敷設を行うことが決定されましたが、今後の乗客数増加もにらみ、複線化が可能なように工事が行われるとのことです。まあ、(1)は一度失敗しているルートですし、現状を考えると(2)のルートのほうが良いと私も思いますので、この判断は現時点では妥当と思います。
実は困ったことに、新線はホームが千鳥式となっている関係から西町駅に入れないのです。下り線ホームが交差する道路の南側にあるためです。しかしホームの位置を移動するにも道路幅やバリアフリーなどの規制があってかなり難しいということです。
しかしここは大枚をはたいてもホームを移動した方がよいとは思いますが・・・。
そこで実際に現場を見てみると、この工事はきわめて難しいと思われます。何しろ道路幅が狭く、道路脇のアーケードを撤去するしかなさそうですが、しかしこれはたいへん大がかりな工事となります。となるとホームの移設が無理だとすれば、本線に合流する手前にもう一つホームを造るかです。こちらの方が現実的かもしれませんね。現在は、この線でホームの新設を検討しているとのことです。・・・と思ったら、平成25年3月に富山地方鉄道から発表があり、西町−荒町間に新駅を設置することが決定し、既に工事が始まっています。新駅は、中町(西町北)となります。総曲輪通りと中央通りを結ぶ横断歩道のそばに設置されますが、ここには以前、中町停留所があったのですが、戦後廃止になっています。中町駅が復活することになるわけですが、富山駅前方面域のみの一方向のみの停留所となります。平成25年5月17日開業予定となっていますので、これは楽しみです。
富山都心線に投入される新型車両セントラム
富山都心線に投入される新型車両セントラム
2008年10月、富山都心線を走る新型電車の車両デザインが決定し、富山ライトレールと同型の車両を採用し、富山ライトレールが赤や青などの7色に対し、白、銀、黒の3色でモノトーンとすることで環状線の独自性や個性を出すとのことです。内装はオレンジ色にし、温かみを持たせます。
なお新型車両の愛称はセントラムと決定され、2009年12月23日の富山都心線の開業に合わせて、環状線専用車両として投入されます。さらに富山駅に新幹線の乗り入れのため高架化されるのに伴い、富山ライトレールと接続し、直通運転する予定です。
また富山大橋が老朽化しているため、2006年(平成18年)11月から富山大橋の掛け替え工事が着工しており、これに伴い呉羽線も複線化工事が着工しています。
これにより新しい富山大橋は2012年(平成24年)3月24日に供用を開始しました。これにより呉羽線が複線化されることになり、鵯島信号所は廃止となりました。また富山大橋は、現在よりも北側に架け替えられるので、線路も現在よりも北側に移動し、新富山駅も同時にやや北側に移動することになります。また安野屋駅もやや東側に移動しました。
新富山駅、安野屋駅とも2線2面の相対式ホームとなり、ホームも新設されて上屋が設置されました。また大学前駅もホームが改修され、同様に上屋が新設されています。
南富山駅前駅に停車する7018形電車
南富山駅前駅に停車する7018形電車
なお、安野屋-諏訪川原間及び新富山-大学前間は、富山大橋完成時点では、軌道の工事がまだ完了していないようで、一部単線状態となっていましたが、平成25年末までには完全複線化が完了しています。
また、現在の大学前からさらに南側の富山大学構内を通り、工学部付近まで延伸する計画が持ち上がっています。それに対して五福地区の住民側からは以前のようにさらに西側へ軌道を延伸するように求める声が上がっていて、予断を許さない状況となっています。しかし、ずいぶん派手な計画が目白押しですね。これは今後が楽しみです。
そこで一つ問題になるのが富山市内軌道線の旧態依然としたホームと線路です。これは何とかならないのでしょうか。
現在のところは呉羽線が前述するように複線化工事に伴い上屋が新設されるなど、ホームが改修されていますが、それ以外では、富山都心線の各駅と西町駅、南富山駅前駅が上屋を持っているくらいで、他の駅にはまだ上屋がありません。万葉線高岡軌道線の各駅が大規模にホーム改修を実施して、上屋を設置しているのに比べるとかなりの遅れようです。
さらに言えば車両も万葉線や富山ライトレールに投入しているような新型の低床式LRVをさらに投入しないといけないでしょう。
現時点ですべて8000形電車にリプレースされているのならまだ良いのですが、何しろ未だに7000形電車の方が新型の8000形電車よりも多いのです。
これだと富山ライトレールと接続したときにその差が歴然としてしまいますからね。いやいやその前に富山都心線が開業したときに困ってしまいます。実際にセントラムに乗ってみますと、一目瞭然です。すれ違う7000形電車の乗車率がイマイチなのにこちらは満員という様子で既にこの問題が発生していると見られます。ですからせめて7000形電車は新型にリプレースしていかないと・・・。
富山駅に入線する7020電車
富山駅に入線する7020電車
しかし今の富山地方鉄道にそれだけの余力があるのかと言われると正直難しいかなと思います。
と思っていたら、なんと・・・富山地方鉄道は、3連接型LRVを市内軌道線に投入することを発表しました。ううむ、やるな・・・。
この車両は、豊橋鉄道で使用している車両と同タイプのものということです。ということは、いよいよ7000形もお役御免の日が近づいていると言うことか・・・。あの車両は、ずいぶん長持ちした良いつくりの車両なのですが、老朽化も考えるとそろそろかもしれません。・・・って、新型にリプレースしろと言っていたのは誰だったか。7000形電車は路面電車の基本みたいな車両ですからね。ただ、富山市内軌道線にはポートラムタイプの2連接型LRVセントラムが富山都心線に投入されているので、4種類もの車両が走ることになり、線路とホームの改修も急がなければならないでしょう。
新型3連接LRVは、愛称がサントラムとされ、2010年4月28日より、南富山駅前−富山駅前間を1時間に1本の間隔で運行されています。さらに富山大橋の開業と複線化により平成24年4月からは、南富山駅前-大学前間を運行しています。
しかし、それにしても3連接LRVを投入した意図は何なのでしょうか。セントラムが2連接LRVなので、同様の車両の方がメンテナンスも有利なのではと思うのですが。それとサントラムは3連接ですが、2連接のセントラムよりも車体の長さは実は短いし、定員も少ないのです。まあ、3連接LRVというだけで話題にはなりますが、元々充分に話題になっていますからね。
サントラムT102
サントラムT102
ここからは私見ですが、今後は公共交通機関の維持拡張には地方自治体や国が積極的に関与していかないといけないのではないかと思います。他の先進国では道路特定財源を道路以外の公共交通機関に投入していますので、日本でも道路財源を単に一般化するというのではなく、公共交通機関に投入していく必要があるのではないでしょうか。
その意味で今回の富山市の取り組みはたいへん先進的ですので、今後もどんどんアイディアを出して欲しいところです。
平成27年3月14日にはついに悲願の北陸新幹線が開業し、同時に富山市内軌道線富山駅が開業し、北陸新幹線、あいの風とやま鉄道高山本線に接続することになりました。
それにしても富山駅構内に直接市電が乗り入れる形になり、改札口から出てくるとそのまま市電に乗りこむことができるのは、便利になったものです。さらにこれまで乗換駅だった富山駅前駅は電鉄富山駅・エスタ前と改称されています。
電鉄富山駅からならば、こちらへの乗り換えの方が便利かもしれません。
さらに同時にサントラムを1編成追加投入することになり、これでサントラムは3編成ということになります。
富山ライトレール富山港線との接続は、これからというところですが、平成27年4月20日にはあいの風とやま鉄道上り線が高架化されて、供用を開始しております。
この後は元の上り線を撤去して、その場所に下り線を高架化する工事が始まります。そして在来線が高架化された後で、富山ライトレール富山港線が富山市内軌道線と接続することになります。
この工事は、2018年度(平成30年度)の完成を目指すとしていますが・・・、あまりにも時間がかかりすぎではないですか。さっさと工事を完了してほしいものですが。

新たに導入されたサントラムT103 堀川小泉駅に停車するT103
新たに導入されたサントラムT103 堀川小泉駅に停車するT103
富山駅に入線するサントラム 富山駅の1番のりばと3番のりばに入線しています
富山駅に入線するサントラム 富山駅の1番のりばと3番のりばに入線しています
富山駅に入線を待つレトロ電車 7000系電車が入線するところです
富山駅に入線を待つレトロ電車 7000系電車が入線するところです
富山駅南口の西側に市電ホームがあります。 市電ホームは3面2線です
富山駅南口の西側に市電ホームがあります。 市電ホームは3面2線です
セントラム 9001B セントラム 9003B
セントラム 9001B セントラム 9003B
南富山駅前駅に停車するサントラム 車両基地に停留する8004形電車
南富山駅前駅に停車するサントラム 車両基地に停留する8004形電車
車両基地に停留するセントラム セントラム車内
車両基地に停留するセントラム セントラム車内
富山駅前駅ですれ違うセントラムと7014形電車 丸の内駅を出発したセントラム
富山駅前駅ですれ違うセントラムと7014形電車 丸の内駅を出発したセントラム
富山駅前駅 大学前駅から発車する7017形電車
富山駅前駅 画像をクリックすると動画が再生されます 大学前駅から発車する7017形電車
ホームが新設された丸の内駅 新設された国際会議場前駅
ホームが新設された丸の内駅 新設された国際会議場前駅
無料試乗の準備ができた大手モール駅 新設されたグランドプラザ前駅
無料試乗の準備ができた大手モール駅 新設されたグランドプラザ前駅
黒のセントラムと白のセントラム セントラムはポートラムと同様に2連接です
黒のセントラムと白のセントラム セントラムはポートラムと同様に2連接です
丸の内駅に停車するセントラム9001 国際会議場前駅に入線するセントラム
丸の内駅に停車するセントラム9001 国際会議場前駅に入線するセントラム
大町駅付近に停車するサントラム 発車したサントラム
大町駅付近に停車するサントラム 発車したサントラム
複線化に伴い移設された安野屋駅 移設された新富山駅
複線化に伴い移設された安野屋駅 移設された新富山駅
サントラム「T102」 バリアフリー化された県庁前駅
サントラム「T102」 バリアフリー化された県庁前駅
サントラム「T102」 レトロ電車
サントラム「T102」 レトロ電車
路線データ
富山市内軌道線
(本線・支線・安野屋線・呉羽線)
路線距離         6.4km(南富山駅前-大学前間)
 本線  3.6km 南富山駅前-富山駅前間 
 支線  1.0km 富山駅前-丸の内間
 安野屋線  0.5km 丸の内-安野屋間 
 呉羽線  1.3km 安野屋-大学前間 
軌間  1,067mm
駅数  21駅(起終点駅含む)
複線区間  全線 
電化区間  全線(直流600V)
閉塞方式  自動閉塞式
最高速度  40km/h
開業年月日  1913年(大正2年)9月1日
富山市内軌道線(富山都心線)
路線距離  0.94km (丸の内-西町(停車せず)間)
軌間  1,067mm
駅数  4駅(起点駅含む)
複線区間  なし
電化区間  全線(直流600V)
閉塞方式  自動閉塞式
最高速度  40km/h
開業年月日  2009年(平成21年)12月23日
富山地方鉄道8000形電車
富山地方鉄道8000形電車

富山市内軌道線 駅一覧
路線名 No.  駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接 続 列車
交換
系列
本線  C01 南富山駅前駅 - 0.0 富山地方鉄道不二越線・上滝線(南富山駅)



 
C02 大町駅 0.3 0.3  
C03 堀川小泉駅 0.3 0.6  
C04 小泉町駅 0.4 1.0  
C05 西中野駅 0.3 1.3  
C06 広貫堂前駅 0.2 1.5  
C07 上本町駅 0.3 1.8  
C08 西町駅 0.3 2.1  
- (西町交) 0.1 2.2 富山市内軌道線本線(旅客乗降扱いなし)    
C09 中町(西町北)  0.1 2.3 富山市内軌道線富山都心線 

C10 荒町駅 0.2 2.5  
C11 桜橋駅 0.4 2.9  
C12 電気ビル前駅 0.3 3.2  
C13 地鉄ビル前駅 0.2 3.4  
C14 電鉄富山駅・エスタ前駅  0.3 3.7  |X|
- (支線接続点)     富山市内軌道線本線(旅客乗降扱いなし)      
支線 C16 新富町駅 0.3 4.0   
C17 県庁前駅 0.3 4.3  
C18 丸の内駅 0.4 4.7 富山市内軌道線富山都心線
安野屋線
C19 諏訪川原駅 0.3 5.0  
C20 安野屋駅 0.3 5.1  
呉羽線
C21 富山トヨペット本社前 1.0 6.1  
C22 大学前駅 0.4 6.5  
路線名   駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接 続 列車
交換
系列
富山都心線 C18 丸の内駅 - 0.0 富山市内軌道線支線・安野屋線 


C23 国際会議場前駅 0.3 0.3  
C24 大手モール駅 0.2 0.5  
C25 グランドプラザ前駅 0.2 0.7  
- (西町交) 0.2 0.9 富山市内軌道線本線(旅客乗降扱いなし)
路線名   駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接 続 列車
交換
系列
富山駅
南北接続線 
- (支線接続点) - 0.0    





 
C15 富山駅 0.2 0.2 北陸新幹線 あいの風とやま鉄道 高山本線
富山地方鉄道本線(電鉄富山駅)
富山ライトレール富山港線(富山駅北駅)
 |X|  
注 ‖:複線 |X|:複線折り返し可能 V:複線→単線 ◇:交換可能 |:交換不可 ↓:単行運行

時刻表(PDF:249KB)
富山市内軌道線 廃止路線一覧
路線名 区間 総延長 軌間 単複 架線電圧 閉塞方式 最終廃止日
東部線  中教院前-地鉄ビル前 1.4km 1,067mm 複線 600V直流 自動閉塞式 1984年3月31日
西町 - 中教院前 0.5km 1,067mm 複線 600V直流 1972年9月21日
西部線 西町 - 丸の内 0.9km 1,067mm 複線 600V直流 1973年3月31日
山室線 中教院前-不二越駅前 1.0km 1,067mm 複線 600V直流 1984年3月31日
呉羽線 大学前 - 呉羽公園   1.0km 1,067mm 単線 600V直流 1969年10月1日

体験乗車レポート
終点駅となる大学前駅
終点駅となる大学前駅
さて、実際に富山市内軌道線に乗車してみましょう。
大学前駅は、道路の中央にありますが歩道橋から入るので安全です。ただし、脚の悪い人はちょっと困りますね。
富山市内軌道線は、運賃が一律200円です。これは富山ライトレールと同一です。ここから南富山駅前駅に向かいます。
客は高校生が多いようですが、祝日の日中としてはけっこうな乗客がいます。新富山駅の手前に鵯島信号所があり、交換設備があります。ここで電車がすれ違うのですが、このときは電車はいませんでした。
新富山駅を出ると富山大橋を通ります。この橋が老朽化のため掛け替え工事が始まっているのですが、その際に軌道を複線化する予定です。しかし富山市は張り切っていますね。
安野屋駅までが呉羽線と呼ばれているということですが、実際に乗車しても別に区別なんかありません。
この安野屋駅からは複線です。
次の諏訪川原駅の近くにはサンシップとやまがあり、富山市PTA連絡協議会や富山県PTA連合会などの総会が開催されます。このあたりは県道44号線で富山高岡を結ぶ幹線ですので交通量も多いのです。
次の丸の内駅は、富山城、国際会議場の最寄り駅ですし、富山市の中心街に近い駅です。ここで軌道は左に曲がりますが、富山都心線はここで分岐し国際会議場のそばを通り大手モールを通って西町に抜ける軌道を新設します。
富山都心線は、平成21年12月23日開業となっていて、完成すれば、既存の軌道と併せて1周3.4kmの環状線を形成し、10分間隔で運行されることになっています。しかし環状線化とは大胆な計画です。私などではとても思いつきませんね。
運賃も一律200円となっていて、この丸の内駅で乗り換えが可能です。その際には乗り継ぎ券を受け取って富山都心線の駅で下車することができます。次の県庁前駅は富山県庁の最寄り駅です。この向かいには北日本新聞社もあります。
富山駅前に到着寸前の7017型電車
富山駅前に到着寸前の7017型電車
さらに新富町駅を過ぎて、富山駅前駅に到着します。
ここは言うまでもありませんが、JR富山駅と接続します。
富山駅は、富山ライトレール、富山地方鉄道にも接続する富山県の中心駅です。乗降客も最も多く、電車はしばらくここで停車して時間調整します。
富山駅が高架化されればここで富山ライトレール富山港線と接続するとのこと。そうなるとたいへん便利になりますが、気になるのは運賃ですね。できれば一律200円を維持して欲しいですね。
ここを出た電車は、すぐに地鉄ビル前駅に停車します。
ほとんど駅を作る必要がない間隔ですが、何しろ地鉄本社がありますのでね。
ここには地鉄本社の他向かいには中央郵便局もあり、ゴールデンボウルもあります。
ここで軌道は右に曲がり電気ビル前駅に停車します。このあたりはビジネス街、ホテル街という感じです。
次の桜橋駅は、松川を渡る桜橋から取った名前がつけられています。
富山マンテンホテルが近くにあり、富山最大の繁華街である桜木町もここで降ります。
次の荒町駅は、国道41号線との交差点を過ぎたところにあります。このあたりもホテル街です。
荒町駅を出るとすぐに中町(西町北)駅がありますが、これは上り線側にはホームがなく下り線側にしかホームがありませんのでここでは下車できないのです。要するに道路幅が狭くて上下線ともにホームを設置することができなかったのでしょう。
この中町駅は、2013年5月17日開業の新駅ですが、戦前にはこの位置に中町駅が存在していました。これがいつの間にか廃止されていたのが復活したわけです。富山都心線からの南富山駅前方面への乗り継ぎは、ここで下車して乗り継ぎ券を受け取り、西町駅まで移動します。すぐに次の西町駅に着きますが、この西町は元々は富山大和がある富山市の中心街だったのですが、富山大和が移転してしまったのが寂しいところです。総曲輪フェリオや総曲輪商店街に人を集めるためにこの市電とパークアンドライドを組み合わせればどうかと思いますが。富山都心線は、この駅で本線と合流しますが、ホームの位置が悪いために西町駅では下車できません。ですから以前は手前のグランドプラザ前駅で下車する際に乗り継ぎ券を受け取り、この西町駅で南富山駅前方面へ乗り継ぐことにりましたが、現在では前述するように中町駅で乗り継ぎになります。
次は上本町駅です。この駅は日枝神社が近くです。
南富山駅前に到着する7015型電車
南富山駅前に到着する7015型電車
客は満員とまではいきませんが、そこそこ乗っています。
さらに広貫堂前駅に停車します。広貫堂は、富山の伝統的な配置薬を製造する製薬会社です。
次の西中野駅の近くには北陸ビジネス福祉専門学校があります。学校の授業がある日の朝夕は学生客が多いのでしょうが、今日は祝日なので学生はいませんね。
次の小泉町駅の近くには富山県立近代美術館があるのですが、・・・私は行ったことがありません。
電車は、走り続けていますが、このあたりは学校が多い場所です。堀川小泉駅は、富山県立富山いずみ高等学校、富山県立富山高等学校、富山市立堀川小学校の最寄り駅です。
ここも学校がある日は学生で一杯でしょうが、今日はあまり見かけません。この駅には歩道橋があるので安全です。
次の大町駅も、富山市立堀川中学校が近くです。
学校選択制で遠方からここへ通う学生もけっこういますが、この電車を利用しているのでしょうね。
次がいよいよ終点の南富山駅前駅です。
ここは、富山地方鉄道不二越線・上滝線と接続します。富山市内軌道線の車庫や研修センターもあります。
ここのパークアンドライドを設置すればもっと利用者が増えると思いますが、どんなモノでしょうか。
富山市内軌道線全線に乗車してまず思ったのは、例えば万葉線などと比べても停留所はしっかりしているし、複線部分も長いので列車本数も増やせると優れている面が多いのにイマイチ活用がなされていないのではと思います。
やはりパークアンドライドをもっと積極的に導入して南富山駅前駅と大学前駅に大きな駐車場が欲しいところかなと思います。
体験乗車レポート 環状線開業!  
国際会議場前駅と富山城
国際会議場前駅と富山城
いよいよ待ちに待った富山市内軌道線富山都心線が開業し、既存軌道と併せて一周3.4kmの環状線が運転を開始しました。
そこでさっそく、環状線電車に乗車してみましょう。
この富山都心線は、丸の内から支線と分岐して国際会議場前、大手モール、グランドプラザ前を通り、西町で本線と合流する0.94kmの新規路線です。やはり新規路線は良いですね。ドイツで開発されたインファンド工法により、軌道が樹脂で固定されていて振動が少なく、騒音も少ないのです。まさに次世代LRTと言える富山都心線は、日本で初めての本格的LRT路線と言われている富山ライトレール富山港線に続く、二番目のLRT路線と言えるでしょう。・・・てどちらも富山市にあるのですがね。
さて、国際会議場前駅は、その名の通り国際会議場の前に位置していて目の前には富山城があり、そばにはANAホテルもある富山市の中心部に位置します。駅は、上屋があり、バリアフリー化されていてホームは低く、スロープがあります。単式ホーム1面1線なのですが、この富山都心線は一方通行なのです。ホームに着くと、電車が丸の内を発車したと放送が入ります。そしてセントラムが姿を現し、こちらへカーブして入線するので、さっそく乗り込みます。電車の中は基本的にはポートラムと同様の構造です。
乗客もそこそこ乗っています。電車はすぐに発車して、しばらく走ると、大手モール駅に到着します。するとさらに大勢の客が乗り込んできました。ううむ、けっこうはやっているようですね。客の中からもこれならタクシーに乗らなくていいね、とか聞こえてきます。
セントラムが到着します
セントラムが到着します
ううむ、今度はタクシー会社が心配だ。大手モール駅も、基本的には国際会議場前駅と同一の構造です。まあ、富山ライトレール富山港線の駅の片側があると思えば良いでしょう。
電車は、大手モール駅を発車し、総曲輪通りを横切り左にカーブします。ここは広い道路で、その中央を軌道が走ります。軌道は国道41号線を横切り、総曲輪フェリオの前を通り、グランドプラザ前駅に停車します。西町から南富山駅前方面に乗り継ぐ場合は、この駅で一旦降車して、乗り継ぎ券を受け取り、富山駅前からの電車に乗り継ぐ事になります。そうです、環状線電車は、なんと西町には停車しないのですね。富山都心線の最大の問題点がここにあります。西町の下り線ホームが本線と合流するポイントの南側にあるため、電車がこのホームに入線できないのです。これは早急に対策を考えて欲しいものです。一番手っ取り早い方法は、ポイントの手前にホームを新設することで、これはもっともコストが小さいでしょう。西町の下り線ホームをポイントの北側に移設するのはかなりコストがかかりそうです。つまり道路幅が狭いために現在の基準でホームを造る際には、道路幅を広げるためにアーケードまで撤去しないといけなくなるのです。
グランドプラザ前駅では多数の客が入れ替わりましたが、電車はしばらく停車しています。そしてようやく電車が発車し、西町交差点でカーブして本線に合流します。電車は既存軌道へ入ったことになります。電車は、しばらくして荒町駅に到着します。ううむ、こうしてみると荒町駅のホームの旧態依然とした状況がよくわかります。上屋すらないのですから。
セントラム内部
セントラム内部
電車は、さらに本線を北上します。桜橋駅、電気ビル前駅、地鉄ビル前駅に次々に停車して、富山駅前に到着します。ここで運転士が交代しています。今まで運転していのは女性運転士でした。さて運転士が交代して、客も大半が入れ替わったところで、電車は発車しました。富山駅前を出た電車はすぐに左にカーブして、ホテル街を通り、新富町に停車します。ううむ、このあたりの駅のホームはすべて旧態依然としていて上屋もありません。早いところ富山都心線のような近代的なホームにして欲しいですが。電車が発車し、次の停車駅は県庁前です。ここを出ると次は丸の内ですが、実はこの丸の内駅は富山都心線の新設に伴いホームを移設して相対式ホームとなり、さらに上屋を持つ近代的なホームに改築されています。ここで富山都心線と大学前方面に分岐しますが、環状線電車から大学前方面に乗り継ぐ場合は、この駅で一旦降車して乗り継ぎ券を受け取り、後続の電車に乗り継ぎます。
とりあえずこの駅で下車しますが、環状線に乗車してみると、新しい富山市の息吹が感じられてウキウキします。新設軌道はたいへん静かで振動もなく乗り心地が良かったのはインファンド工法の賜物でしょう。駅も上屋があるのは大切な要素です。これまで富山市内軌道線で上屋があったのは、南富山駅前と西町だけでしたからね。富山駅前ですら上屋がないというのはいったいどういうつもりなのでしょうかね。まあ、道路幅とかいろいろな事情でなかなか工事ができないのかもしれませんが。
富山都心線は、現在のところ一方通行ですが、利用客が多くなってくれば複線化して両方向の環状線も検討されるようで、それも楽しみの一つでしょう。
さらに言えば大手町の通りはトランジットモールとしてしまえば良いのではないかと思いますが。

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富山市内軌道線
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富山地方鉄道富山市内軌道線 マップ
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