富山地方鉄道富山港線
富山地方鉄道富山港線の概要
富山駅北駅に停車するポートラム
富山駅北駅に停車するポートラム
富山港線は、富山県富山市の富山駅停留場から同市の岩瀬浜駅までを結ぶ富山地方鉄道の軌道・鉄道路線です。
この富山港線は、現在は富山地方鉄道の路線となっていますが、元は富岩鉄道によって開業した鉄道路線で、 1924年(大正13年)7月23日に富岩鉄道が富山口-岩瀬港間7..56kmを旅客線として開業したのが最初です。
このときに富山口駅、奥田中島停留場(現・越中中島駅)、城川原駅、高等学校前駅(現・蓮町駅)、岩瀬港駅(現・岩瀬浜駅)が開業しています。当初は、600V直流電化されていました。
さらに同年9月20日には越中岩瀬停留場(現・東岩瀬駅)が開業しています。しかしまだ富山駅には接続していませんでした。
そして1927年(昭和2年)12月15日には貨物支線として富山-富山口間0.64kmが開業しています。これで富山-岩瀬港間が接続されたことになりますが、この間の旅客営業を開始したのは1928年(昭和3年)7月11日のことです。
1941年(昭和16年)12月1日に富岩鉄道が富山電気鉄道へ富山駅 - 岩瀬港駅間、日満工場前駅 - 岩瀬埠頭駅間を譲渡し、富岩線となっています。同時に富岩鉄道は解散されています。
1943年(昭和18年)1月1日には富山電気鉄道など6社が大統合して富山地方鉄道が設立されています。
富岩線も富山地方鉄道富岩線となっていますが、 同年6月1日には富山地方鉄道富岩線(富山-岩瀬浜間)、貨物支線(大広田(萩浦小学校前)-富山港間、富山 - 奥田間)が国有化され、富山港線となっています。その後、富山港線は長らく日本国有鉄道の地方交通線として運営されてきました。
インテック本社前-奥田中学校前間の複線化はここから
インテック本社前-奥田中学校前間の複線化はここから
1967年(昭和42年)3月30日にはようやく架線電圧を600Vから1500Vに昇圧しています。私鉄線から国鉄線に転換された路線のうちでは最も遅く1500Vへの昇圧がなされた路線でもあります。まあ、北陸本線はもともと交流電化だったこともあり、富山港線は独立した路線だったので1500V直流への昇圧が遅れたのでしょう。
1944年(昭和19年)5月1日には貨物支線 大広田-富山港間の電気運転が廃止されています。
1959年(昭和34年)11月2日には貨物支線 富山-奥田間の電気運転が休止されています。
1960年(昭和35年)12月24日には貨物支線 富山-奥田間の電気運転が廃止されています。このように貨物支線の電気運転が順次廃止されています。
1984年(昭和59年)2月1日には大広田-岩瀬浜間の貨物営業と貨物支線 富山-奥田間 (1.9km) が廃止され、奥田駅が廃駅となっています。
1985年(昭和60年)3月14日のダイヤ改正に伴い車両を北陸本線と共通化し、前日限りで旧型国電の運行が終了しています。味のある旧型国電だったのですが老朽化で引退となったわけです。
1986年(昭和61年)11月1日には富山-大広田間の貨物営業と貨物支線 大広田-富山港間 (1.4km) が廃止。富山港駅が廃止されています。
1987年(昭和62年) 4月1日には国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継しています。
その後、北陸新幹線の開業に合わせて、北陸本線が高架化されることになり、他の在来線をどうするのかという問題が発生し、高山本線や富山地方鉄道本線は同様に高架化することになりましたが、富山港線は高架化せずにLRT路線として第三セクター化して、さらに富山駅の高架下を通って富山駅の南側にある富山市内軌道線と接続するという計画が立てられました。
岩瀬浜-競輪場前を走るポートラムからの風景
 岩瀬浜-競輪場前を走るポートラムからの風景
2003年(平成15年) 2月26日には西日本旅客鉄道が富山港線及び吉備線の路面電車化を検討している旨を明らかにしています。
5月22日には富山市が富山港線を路面電車化する方針を固めています。
2004年(平成16年) 2月20日に富山港線に係る鉄道資産の実質無償譲渡に富山市と西日本旅客鉄道の間で合意がなされ、同年4月17日には富山ライトレール株式会社創立総会を開催し、4月21日には富山ライトレール株式会社が創立されています。
2006年(平成18年) 3月1日には、当路線がJR線としては廃止となり、富山口駅が廃止されています。同時に代替バス運行が開始されています。
4月29日には富山ライトレールによる運営が開始され、富山ライトレール富山港線として再開業しました。架線電圧を600Vに降圧していますが、1967年(昭和42年)3月30日に1500Vに昇圧して以来の600V降圧となりました。この際には変電所を城川原駅と奥田中学校前駅に新設されています。
各駅のホームも従来よりも嵩下げされて、低床式車両に対応したものを新設しています。
新駅は、インテック本社前駅、奥田中学校前駅、粟島(大阪屋ショップ前)駅犬島新町駅の4駅となっています。
このうち前者2駅は、1500万円で命名権が売買されていて駅名からもわかるようにインテック、大阪屋ショップが買い取っています。また競輪場前駅は、臨時駅から一般駅に昇格しています。同時に代替バス運行は終了となっています
富山ライトレール富山港線として再開業したことで、JR富山港線を一部路線変更した上で路面電車化して地方鉄道を導入した日本で初めての本格的LRT路線ということで各方面から脚光を浴びています。
この富山港線は、国鉄時代は当初は岩瀬地区の工場などへの乗客ですごく賑わっていたのにモータリゼーションの影響から次第に客が減っていき、JR時代には列車本数も激減していたのですが、富山地方鉄道に移管されてからは一躍スターに躍り出た感があります。こんなケースも珍しいでしょう。乗客数もJR時代に比べて倍増しています。
ポートラムの車内の様子
ポートラムの車内の様子
富山港線は、富山駅奥田中学校前間は、道路上に新設された併用軌道を走り、奥田中学校前-岩瀬浜間はJR富山港線の路線を利用した専用軌道となります。なおJR富山港線廃止の際に、富山-奥田中学校前踏切間1.4kmは廃止となり、富山口駅が廃駅となっています。さらに奥田中学校前-下奥井間が線路を一部付け替えされています。
軌道区間の都市計画上の名称は、「富山ライトレール線」となっていますが、軌道法、鉄道事業法に基づく手続きでは「富山港線」の名称がそのまま使われています。開業後も全区間で「富山港線」または「富山ライトレール富山港線」名称で案内されています。
開業に合わせて導入された車両は、新潟トランシスで製造されたTLR0600形で、この車両は2車体連節低床式路面電車 (LRV) で、7編成が導入されて、運用されています。この車両には、一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられています。
ポートラムの外装は、白を基調として、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲は、編成ごとに計7色(赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)に塗り分けられています。この中で赤の車両に乗ると恋愛が成就するという言い伝えがありますので、是非赤い車両を探して乗ってみましょう。
富山ライトレールは、2006年度のグッドデザイン金賞を受賞しています。2007年には、ブルーリボン賞も受賞しています。さらに2008年には、土木学会デザイン賞2008最優秀賞と、次々と受賞しています。
平成22年8月19日からは、ポートラム・アテンダントが一部の車両に添乗することになりました。
このようなアテンダントの添乗は、福井県のえちぜん鉄道でも実施されていますが、なかなか良い企画です。
ポートラム・アテンダントの主な業務内容は、(1)車内でのアナウンス及び高齢者・障害者への乗降補助、(2)IC乗車券の利用方法の案内や幼児等への写真付きマナー啓発カードの配布、(3)車内や県内外で開催されるイベント等における富山地方鉄道沿線の観光名所や特産品のPR活動・・・となっていて、一般的な車掌とは異なり、扉扱いや出発合図などの列車を操作する業務は行わないので、いわゆる「乗客(旅客)専務車掌」に該当するでしょう。
2016年2月29日まで全国23ヶ所の事業者で開催中のスタンプラリー『全国"鉄道むすめ"巡り2015』。
参加キャラクターのラッピング車両が、8月29日から運行開始しました「京阪電車大津線」に続いて、「富山ライトレール」でも9月中旬から運行開始しています。
2018年3月4日には、八田橋東詰 - 奥田中学校前間が複線化されています。
さらに2020年(令和2年) 2月22日には南北接続に伴い、富山ライトレールが富山地方鉄道に吸収合併され、77年ぶりに富山地方鉄道の路線になっています。同年3月21日、富山駅北停留場を富山駅停留場に統合し、富山軌道線と相互直通運転を開始しています。同時に蓮町駅を蓮町(馬場記念公園前)駅、大広田駅を萩浦小学校前駅に改称しています。これにより、岩瀬浜から、南富山駅前、大学前、環状線と3系統の運行が開始されて、富山駅以南への乗り入れが実現し、利便性が飛躍的に向上しました。
2021年(令和3年)3月21日にはオークスカナルパークホテル富山前停留場及び龍谷富山高校前(永楽町)停留場が開業しています。
これで、一連の南北接続事業が一応の完成を見たわけですが、富山駅停留場は4面2線(富山港線ホームのみ)という例を見ないホームが設置されていて、南北から次々と入線してくる電車を捌くのもたいへんという状況です。
日本でもっとも過密になっているのではないでしょうか。実際の状況を見ると山手線なんか目じゃないほどの混乱ぶりです。

鉄道むすめの「柴口このみ」チャンですね 「杜みなせ」チャンです
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「久慈ありす」チャンは三陸鉄道からの出演です 全国鉄道むすめ巡りが開催されています
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「立石あやめ」チャンと「立石かえで」チャンです おお、我らが「岩瀬ゆうこ」チャンではありませんか
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京福電鉄嵐山本線の「福王子ひかる」チャンです 愛知高速交通の「八草みずき」チャンです
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伊豆急行の「城ヶ崎なみ」チャンです 広島電鉄の「鷹野みゆき」チャンです
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「神前みーこ」チャンと「宮本えりお」チャンです ポートラムTLR0604AB
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ポートラム・アテンダントのお嬢様ですね 発車直前の様子です
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インテック本社前駅 奥田中学校前駅
インテック本社前駅 奥田中学校前駅
下奥井駅 粟島(大阪屋ショップ前)駅
下奥井駅 粟島(大阪屋ショップ前)駅
越中中島駅 城川原駅
越中中島駅 城川原駅
犬島新町駅 蓮町駅
犬島新町駅 蓮町駅
大広田駅(現・萩浦小学校前駅 ) 東岩瀬駅
大広田駅(現・萩浦小学校前駅 ) 東岩瀬駅
競輪場前駅 岩瀬浜駅
競輪場前駅 岩瀬浜駅
岩瀬運河を渡るポートラム 岩瀬運河を渡るポートラム
岩瀬運河を渡るポートラム 岩瀬運河を渡るポートラム

路線データ
富山地方鉄道富山港線
路線距離
軌道線 富山駅-奥田中学校前間 1.2km
鉄道線 奥田中学校前 - 岩瀬浜間 6.5km
合計 7.7km
軌間  1,067mm
駅数  15駅(起終点駅含む)
複線区間  龍谷富山高校前(永楽町) -奥田中学校前
電化区間  全線(直流600V)
閉塞方式  自動閉塞式
最高速度  40km/h(軌道線)
 60km/h(鉄道線)
開業年月日  1924年(大正13年)7月23日
使用車両  TLR0600形(ポートラム)-8編成
 T100形(サントラム)- 4編成
 9000形(セントラム)- 3編成 
種別  普通列車のみ
城川原駅におけるポートラムのすれ違い
城川原駅におけるポートラムのすれ違い

富山港線 駅一覧
No. 駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 ホーム 列車
交換
施設 区分 
C15 富山駅停留場 - 0.0 北陸新幹線 あいの風とやま鉄道 高山本線
富山地方鉄道本線 富山軌道線
4面2線

単線
C26 オークスカナルパークホテル富山前停留場 0.3 0.3   1面1線  
C27 インテック本社前停留場 0.2 0.5   2面1線  
C28 龍谷富山高校前(永楽町)停留場 0.3 0.8   2面1線   複線
C29 奥田中学校前駅 0.7 1.2    2面2線 変電設備


 単線
C30 下奥井駅 0.9 2.1   2面1線  
C31 粟島(大阪屋ショップ前)駅 0.8 2.9   2面2線  
C32 越中中島駅 0.4 3.3   2面1線  
C33 城川原駅 1.0 4.3 車両基地 引き込み線 2面2線 変電設備
C34 犬島新町駅 0.4 4.7   2面1線  
C35 蓮町(馬場記念公園前) 駅 0.8 5.5 フィーダーバス(四方神明町バス停行き) 2面1線  
c36 萩浦小学校前駅 0.7 6.2   2面2線  
C37 東岩瀬駅 0.5 6.7   2面1線 待合室
C38 競輪場前駅 0.6 7.3   2面1線  
C39 岩瀬浜駅 0.4 7.7 フィーダーバス(水橋漁港前行き) 1面1線 留置線
時刻表、運賃表は、こちらから

 JR西日本富山港線(廃止部分)  富山港線・廃止駅
路線距離  富山-奥田中学校前踏切 1.4km
軌間  1,067mm
駅数  3駅(起終点含む)
複線区間  全線単線
電化区間  全線電化
閉塞方式  特殊自動閉塞式
開業年月日  1924年(大正13年)7月23日
廃止年月日  2006年(平成18年)3月1日
駅名 駅間
キロ
接続路線 駅員
配置
交換
設備
所在地 廃止年月日
富山口駅 0.7 富山市 2006年3月1日
富山駅北  0.0     富山市 2020年3月21日 


富山地方鉄道 現役車両
ポートラムTLR0602B(オレンジ) ポートラムTLR0607B(紫)
ポートラムTLR0602B(オレンジ) ポートラムTLR0607B(紫)
ポートラムTLR0606B(青) ポートラムTLR0603B(黄)
ポートラムTLR0606B(青) ポートラムTLR0603B(黄)
ポートラムTLR0601A(赤) ポートラムTLR0605B(緑)
ポートラムTLR0601A(赤) ポートラムTLR0605B(緑)
ポートラムTLR0604B(黄緑) 運転台
ポートラムTLR0604B(黄緑) 運転台
富山地方鉄道富山港線で運行されているTLR0600形電車は、新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車(LRV)です。現在8編成を保有しています。
7編成すべてが色違い(赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、青、紫、銀)となっています。
愛称は、「ポートラム」と呼ばれています。
2007年には鉄道友の会第50回ブルーリボン賞を受賞しています。
もともとはドイツの車両製造メーカーアドトランツから技術をライセンス導入したもので、万葉線のアイトラム(MLRV1000形電車)とは前面以外はほとんど同様の設計がなされています。実際に両者を見比べてみても共通点が多いのが分かります。
車両型番は形式:TLR0601A・B~0608A・Bまであり、連結されている前後の車両のうちパンタグラフを持っている車両が末尾がAとなっています。

体験乗車レポート
岩瀬浜に停車するポートラム
岩瀬浜に停車するポートラム
岩瀬浜駅から実際に乗車してみますと、日曜日の日中なのにたいへん乗車する人が多いのにちょっと驚きました。
料金は、一律200円と富山市内軌道線と同一運賃ですが、こちらの方が路線が長く、運転速度も高速です。
岩瀬浜駅から奥田中学校前までは元々のJR富山港線の線路をそのまま利用しているので、けっこう高速で運転しています。
車内案内は、何の変哲もありません。万葉線みたいに立川志の輔に喋らせるくらいの洒落が欲しいところです。
岩瀬浜駅を発車して岩瀬運河を渡り、次の駅は競輪場前駅です。言うまでもありませんが、この駅のそばには富山競輪場があります。JR時代は、ここは臨時駅扱いで競輪開催時にのみ停車していたのですが、富山地方鉄道が開業してからは、通常駅となり、たえず電車が停車します。
次の東岩瀬駅の駅舎はJR時代のものを改修して今も使っています。ホームも一部が残っています。駅舎は待合室として利用されているようです。
東岩瀬駅を出て次の大広田駅に停車します。この駅には交換設備があり、ここで富山駅北方面から来る電車とすれ違います。
蓮町駅には大きなマンションもあり乗降客も多いようです。この駅の近くに富山北部高校がありますので、学校がある日は学生たちで賑わうのでしょうが、今日は休みなので学生の姿はあまり見かけません。
城川原ですれ違うポートラム
城川原ですれ違うポートラム
次の犬島新町駅は、新設された駅の1つです。駅構内には踏切があり、それを境に前後にホームが線路の両側にあります。
富山港線にはこの形式の駅が多いのです。このような形式のホームを千鳥式ホームと呼びます。相対式ホームとはホームが向かい合わせにならないことで区別できます。犬島新町駅を出ると次は城川原駅です。
ところが、この駅で何と料金箱が故障したとかで、他の車両に乗り換えてくれとのことです。こんなことは滅多にないことですが、かえっておいしいトラブルだったりします。この城川原駅には大きな車庫があり、ここが車両基地になっていることがわかります。
この駅には、交換設備もあり、富山港線の中では最大の規模を持つ駅です。車両の点検をするための側線もあり、ポートラムが2両も停車しています。これはおいしいですね。
実は終点に近づくにつれて客が増えてきています。休日の日中でこれだからラッシュ時には満員になっているのでしょうね。
次は越中中島駅です。この駅の近くに重要文化財に指定されている中島閘門があります。これは富岩運河に設置されていたものを復元したとのことです。
次の粟島駅には、交換設備があり、電車はここですれ違います。この駅も新設された駅の1つで、大阪屋ショップが隣接していて買い物客の乗降も多いようです。パークアンドライドの駐車場も設置されています。
粟島駅を出て、次の下奥井駅に停車します。この駅の近くには、ろう学校があります。また富山化学工業富山事業所もあり、以前はここへの引き込み線もあったのですが、今は当然ながら廃止されています。
富山駅北に停車するポートラム
富山駅北に停車するポートラム
次の奥田中学校前駅は、交換設備がある駅です。名前の通り富山市立奥田中学校が近くにあります。この駅も新設された駅の1つで、廃止された富山口駅の代替として設置されたようです。 この駅を出るとすぐに右へ90度変針して、新線(併用軌道線)に入りますが、急に運転速度が低下します。
まあ当然ですが、少しまどろっこしい。
インテック本社前駅は、開業時に新設された駅ですが、インテックの社員用に設置されたと思わせる絶好の位置取りですね。
終点の富山駅北駅は、富山駅の北口に作られた新駅です。
ここからJR富山駅に接続しますので、当然ながら乗降客は最も多いようです。
JR富山駅は、新幹線工事により在来線も高架化されることになり、それに伴い地方鉄道富山港線と富山市内軌道線が接続される予定です。さらに富山市内軌道線は、環状線化される事になっています。ついでに言うと、富山市内軌道線も富山大橋の架け替えとともに安野屋-大学前を複線化する予定です。う~ん、やけに張り切っていますね。これは楽しみです。
富山地方鉄道が富山市内軌道線と接続される事になれば便利になるのは明らかですが、問題は運賃設定ですね。
今のところは両方の路線とも一律200円ですが、両路線をまたいで乗車するときにどういう扱いになるのかが問題でしょう。できればそのまま一律200円にしておいて欲しいですが。いずれにしてもLRTは、今ではヨーロッパでは都市交通のトレンドとなりましたが、日本でも初めての本格的LRTをこの富山で開業できたことは、今後の発展に寄与すること大でしょう。
さらにはパークアンドライドやさらに一歩進めてトランジットモールへの進化を遂げるのかどうかが今後の見どころでしょうか。
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