富山地方鉄道富山港線 東岩瀬駅
東岩瀬(ひがしいわせ)
萩浦小学校前東岩瀬競輪場前
所在地 富山県富山市岩瀬御蔵町
駅番号  C37
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 富山港線
キロ程 6.7km(富山駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面1線
乗降人員  159人/日(2019年) 
開業年月日 2006年(平成18年)4月29日
東岩瀬駅
東岩瀬駅
旧ホームが右側にあります 駅名表示板
旧ホームが右側にあります 駅名表示板
旧駅舎が維持されています 東岩瀬駅全景
旧駅舎が維持されています 東岩瀬駅全景
東岩瀬駅(ひがしいわせえき)は、富山県富山市岩瀬御蔵町にある、富山地方鉄道富山港線の駅です。駅番号はC37。
2006年(平成18年) 3月1日には、JR西日本の駅としては廃止となっています。
同年4月29日には富山ライトレールの駅として再開業しています。
2020年(令和2年)2月22日に富山ライトレールが富山地方鉄道に吸収合併され、当駅も富山地方鉄道の駅となっています。

駅構造

千鳥式ホーム2面1線の地上駅です。駅構内には御蔵町踏切があります。
富山港線のLRT化によりホームは低床ホームとなっており、旅客上屋等の設備が設けられている。
旧駅舎は、運営移管後も保存されており、改修工事により、待合室として利用されています。事務室は撤去され、新たに公衆トイレが設置されています。
また旧ホームも一部が保存されています。

のりば

のりば 路線 方向  備考 
1 富山港線 下り 岩瀬浜方面
2 上り 富山駅方面

普通鉄道当時

単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。貨物取扱の行われていた時代には、駅舎反対側に側線を有し、貨車の留置に供用されていました。
木造平屋建の駅舎は1924年(大正13年)に竣工したもので、下見板張に大きな窓枠が廻らされています。
富山港線各駅の駅舎は富山ライトレール移管時に取り壊されたが、この駅舎と富山ライトレール移管前に用いられていたホームは保存されており、駅舎内部には改札口や白熱灯等が残され、往時の写真が展示されています。
2010年(平成22年)1月26日には富山県教育委員会によってとやまの近代歴史遺産百選に指定されました。
休憩所として用いられているほか、2016年(平成28年)7月9日からは岩瀬地区の老人が交流するサロンが駅舎内に開設され、ミニキッチンやカラオケ設備等が整備されました。
また、2007年(平成19年)には売店や車掌室のあった場所を改修し、便所が設備されています。
当駅と大広田駅(現・萩浦小学校前駅)との駅間距離は450mであり、これは日本国有鉄道や旅客鉄道線各社において最も短いものとして知られていました。

貨物取扱

当駅における貨物取扱は、1984年(昭和59年)2月1日に廃止された。
1951年(昭和26年)12月15日付『鉄道公報』第732号通報「専用線一覧について(営業局)」別表によると、当駅接続の専用線は次の通りであった。
  • 日曹製鋼線(第三者使用:日本通運及び富山通運、動力:国鉄機関車及び手押、作業粁程:0.6粁)
1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 大平洋金属線(通運事業者等:日本通運及び富山通運、動力:国鉄機関車、移動機関車及び手押、作業粁程:0.7粁・0.4粁(機関車)、総延長粁程:0.8粁)
  • 富山港湾運送(動力:国鉄機関車及び私有機関車、作業粁程:1.0粁・0.4粁(機関車)、総延長粁程:0.7粁、備考:大平洋金属線に接続する)
1983年(昭和58年)4月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 大平洋金属線(通運事業者等:日本通運及び富山通運、動力:国鉄機関車、移動機関車及び手押、作業粁程:0.7粁・0.4粁(機関車)、総延長粁程:0.8粁)
  • 富山港湾運送(動力:国鉄機関車及び私有機関車、作業粁程:1.0粁・0.4粁(機関車)、総延長粁程:0.7粁、備考:大平洋金属線に接続する)

歴史

  • 1924年(大正13年)9月20日:富岩鉄道の越中岩瀬駅として富山県上新川郡東岩瀬町大字西ノ宮に開業する。旅客のみ取扱う。岩瀬港駅の位置に不便を感じていた旅客の要望により新設された。
  • 1929年(昭和4年)5月10日:貨物の取扱を開始する。東岩瀬町の工業地帯化に伴う貨物需要の増加による措置でした。
  • 1936年(昭和11年)12月27日:当駅 - 高等学校前駅間に西ノ宮信号場が開業する。
  • 1939年(昭和14年)2月8日:当駅 - 高等学校前駅間の西ノ宮信号場が日満工場前駅として開業する。
  • 1941年(昭和16年)12月1日:富岩鉄道の富山電気鉄道への路線譲渡により同社富岩線の駅となる。
  • 1943年(昭和18年)
    • 1月1日:富山電気鉄道の富山地方鉄道への改称により、同社富岩線の駅となる。
    • 6月1日:富山地方鉄道富岩線の国有化により、鉄道省(国鉄)富山港線の駅となる。当駅においては一般運輸営業を行う。
  • 1950年(昭和25年)5月20日:東岩瀬駅に改称する。同時に、北陸本線東岩瀬駅が東富山駅に改称した。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:手荷物及び小荷物の配達取扱を廃する。
  • 1972年(昭和47年)10月2日:旅客及び専用線発着車扱貨物を取扱う駅となる。同時に駅員無配置駅となる。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:専用線発着車扱貨物の取扱を廃止する。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月1日:西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅としては廃止となる。
    • 4月29日:富山ライトレールの駅として再開業する。
  • 2020年(令和2年)2月22日:富山ライトレールが富山地方鉄道に吸収合併されることに伴い、再び富山地方鉄道の駅となる。