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七尾線の始発駅となる津幡駅 |
JR七尾線は、津幡駅-和倉温泉駅間59.5kmを結ぶJR西日本の鉄道路線です。全線が単線電化されています。
IRいしかわ鉄道とは津幡駅で接続していますが、IRいしかわ鉄道は交流電化なのに対してJR七尾線は直流電化なので、津幡駅にデッドセクションがあります。
路線上では津幡駅が始発駅となっていますが、実際の運行は全列車が金沢駅から乗り入れるので、JR七尾線を入る電車は交直両用電車でなくてはなりません。
また七尾駅-和倉温泉駅間5.1kmは、のと鉄道との共用区間となっていて、金沢駅始発の普通列車はすべて七尾駅で折り返しとなり、特急列車のみが和倉温泉駅まで乗り入れます。またのと鉄道の普通列車は七尾駅で折り返します。
なお、和倉温泉駅-穴水駅間28.0kmは、のと鉄道が車両を保有し、列車を運行していますが、線路施設はJR西日本が保有していて、この区間に関しては、のと鉄道が第二種鉄道事業者、JR西日本が第三種鉄道事業者という扱いになります。
JR七尾線の普通列車は、415系800番台電車が運用されています。これは3両編成で七尾線専用車両となっています。
交直両用普通列車用電車というのは実は極めて貴重な存在です。
JR北陸本線からIRいしかわ鉄道を経由して特急「サンダーバード」1往復、、さらに金沢-和倉温泉間に特急「かがり火」5往復が和倉温泉駅まで乗り入れています。
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高松駅を発車する415系800番台電車 |
以前は七尾発金沢行の通勤特急「おはようエクスプレス」が平日の朝のみ1本運転されていましたが、「かがり火」に統合されています。
これらはいわゆるサンダーバードタイプの681系電車または683系電車の3両編成(多客期には6両編成で運転される列車もあります)で運用されています。
かつては、金沢からのと鉄道輪島駅、及び珠洲駅へ直通する急行「能登路」が運転されていましたが、既に廃止されています。
また以前は、七尾駅→金沢駅には朝2本の快速列車が運行されていました。また金沢駅→七尾駅には夕方に1本のみ快速列車が運行されていましたが、現在では快速列車が廃止され、普通列車は各駅停車のみとなっています。
七尾線は、1898年(明治31年)4月24日に七尾鉄道が津幡仮-矢田新(七尾港)間52.34kmを開業したのが最初です。ただし、七尾-矢田新間は貨物営業のみでした。
この七尾鉄道は、七尾港が特別輸出港の指定を受け貿易港となったために、金沢方面から貨物を七尾港に輸送するために、地元の船主などが出資して設立されています。
1900年(明治33年)8月2日には 津幡-津幡口仮間2.86kmが開業し、これにより北陸線に接続しています。同時に津幡口仮停車場が廃止されています。
1907年(明治40年)9月1日には 鉄道国有法により買収され、国有化しています。
1925年(大正14年)12月15日には七尾-和倉間5.15kmが開業し、七尾駅が現在地に移転しています。
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羽咋駅からはかつて北鉄能登線が分岐していました |
これで現在のJR七尾線の区間が開業したことになります。
1928年(昭和3年)10月31日には和倉-能登中島間10.94kmが開業しています。
1932年(昭和7年)8月27日に能登中島-穴水間(16.9kmが開業、これで現在存続している路線と同じ区間となっています。しかし今から81年前に戻ってしまったというのも、酷い話ですね。造るのはたいへんだが、失うのは簡単だということか。
1935年(昭和10年)7月30日には穴水-輪島間 20.4kmが開業により全線開通が実現しています。
1984年(昭和59年)2月1日には津幡-七尾-穴水間の貨物営業が廃止され、貨物支線であった七尾-七尾港間2.1km が廃止されています。元々は、七尾港に貨物を輸送するための路線だったのですが、七尾港駅が廃止の憂き目をみたわけです。
1987年(昭和62年)4月1日には国鉄分割民営化により、国鉄七尾線からJR西日本七尾線となっています。
同時にこの頃から七尾線電化議論が活発化しています。JR西日本と地元自治体との交渉の結果、津幡-和倉温泉間を電化し、和倉温泉-輪島間の運営はのと鉄道が継承することになり、1991年(平成3年)9月1日に津幡-和倉温泉間が電化され、和倉温泉-輪島間48.4kmがのと鉄道に引き継がれています。
ところがこの頃からのと鉄道の経営が悪化し、2001年(平成13年)4月1日に穴水-輪島間が廃止されてしまい、さらに七尾線と一体的に運行されていたのと鉄道能登線も2005年(平成17年)4月1日に穴水-蛸島間61.0kmが全線廃止されてしまい、現在に至っています。
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JR七尾線の終着駅となる和倉温泉駅 |
元々は国鉄線だった能登線穴水-蛸島間61.0kmと七尾線穴水-輪島間20.4kmの計81.4kmもの路線が消滅してしまったことが、能登地方に悪影響を及ぼさないわけがありません。
さらに今後問題になるのは、北陸新幹線が開業する際にはJR北陸本線が第三セクター化されることは決まっていますが、JR七尾線がどうなるのかは決まっていないという点です。
民主党政権になったことで、この辺の流れも変わる可能性が出てきましたが、もしJR七尾線が第三セクター化されることになれば、七尾線全体が第三セクター線となることになり、その場合は普通に考えれば、既に七尾-和倉温泉-穴水間で第二種鉄道事業を展開しているのと鉄道が担当するのが自然と思われます。しかしその場合、和倉温泉-穴水間は非電化ですので、津幡-穴水間を一体的に運行するには効率が悪いので、下手をすると和倉温泉-穴水間を廃止するなどと言いかねません。そのあたりが今後の不安材料でしょう。
もちろん和倉温泉-穴水間を電化するというのも考えられますが、コストの割りには利益が出るかどうか。
しかし和倉温泉-穴水間を電化し、津幡-穴水間を1時間に2~3本程度の普通列車を運行させれば、近い将来にモータリゼーションが斜陽になった際には有利になると思うのですが、そこまで我慢できるかどうか。
これまで石川県内の鉄道路線の大半が廃止されてきた経緯を考えると、極めて不安です。 |
JR七尾線 路線データ |
路線距離 |
59.5km |
JR西日本
(第一種鉄道事業者) |
津幡-和倉温泉間 59.5km |
のと鉄道
(第二種鉄道事業者) |
七尾-和倉温泉間 5.1km |
軌間 |
1,067mm |
駅数 |
20駅(起終点駅含む) |
複線区間 |
全線単線 |
電化区間 |
全線1500V直流電化 |
閉塞方式 |
特殊自動閉塞式 |
最高速度 |
100km/h |
開業年月日 |
1898年(明治31年)4月24日 |
使用車両 |
681系電車(JR西日本特急)
683系電車(JR西日本特急)
415系800番台電車(JR西日本)
NT200形気動車(のと鉄道) |
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415系800番台電車(普通列車用車両) |
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JR七尾線の時刻表はこちらです
のと鉄道七尾線の時刻表はこちらです
駅名 |
駅間
キロ |
営業
キロ |
快速 |
接続路線 |
ホーム |
みどりの
窓口 |
駅員
配置 |
列車
交換 |
電化 |
管轄 |
所在地 |
津幡駅 |
6.1 |
0.0 |
● |
IRいしかわ鉄道 |
2面4線 |
○ |
◎ |
∨ |
1500V
直流 |
JR西日本 |
河北郡
津幡町 |
中津幡駅 |
1.8 |
1.8 |
|
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1面1線 |
|
|
| |
本津幡駅 |
1.1 |
2.9 |
|
|
2面2線 |
|
○ |
◇ |
能瀬駅 |
2.2 |
5.1 |
|
|
1面1線 |
|
|
| |
宇野気駅 |
3.7 |
8.8 |
● |
|
2面2線 |
|
● |
◇ |
かほく市 |
横山駅 |
3.0 |
11.8 |
|
|
2面2線 |
|
|
◇ |
高松駅 |
2.6 |
14.4 |
● |
|
2面3線 |
|
● |
◇ |
免田駅 |
3.4 |
17.8 |
|
|
1面2線 |
|
|
◇ |
羽咋郡
宝達志水町 |
宝達駅 |
3.1 |
20.9 |
● |
|
2面2線 |
|
○ |
◇ |
敷浪駅 |
3.3 |
24.2 |
|
|
2面2線 |
|
|
◇ |
南羽咋駅 |
2.5 |
26.7 |
|
|
1面1線 |
|
|
| |
羽咋市 |
羽咋駅 |
3.0 |
29.7 |
● |
北陸鉄道能登線(1972年廃止) |
2面3線 |
○ |
◎ |
◇ |
千路駅 |
4.1 |
33.8 |
▲ |
|
1面1線 |
|
|
| |
金丸駅 |
3.7 |
37.5 |
▲ |
|
2面2線 |
|
|
◇ |
鹿島郡
中能登町 |
能登部駅 |
3.6 |
41.1 |
● |
|
2面2線 |
|
○ |
◇ |
良川駅 |
2.8 |
43.9 |
● |
|
2面2線 |
|
○ |
◇ |
能登二宮駅 |
2.2 |
46.1 |
▲ |
|
1面1線 |
|
|
| |
徳田駅 |
2.8 |
48.9 |
▲ |
|
2面2線 |
|
|
◇ |
七尾市 |
七尾駅 |
5.5 |
54.4 |
● |
のと鉄道七尾線 |
2面4線 |
○ |
◎ |
◇ |
共用区間 |
和倉温泉駅 |
5.1 |
59.5 |
|
のと鉄道七尾線 |
2面2線 |
○ |
◎ |
◇ |
のと鉄道七尾線へ直通 |
※注1 快速列車停車駅 ●:全列車停車 ▲:一部列車停車
※注2 駅員配置 ◎:有人駅 ●:業務委託駅 ○:簡易委託駅
※注3 列車交換 V:複線→単線 ◇:列車交換可能 |:列車交換不可
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415系800番台電車(JR普通列車) |
NT200形気動車(のと鉄道) |
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683系電車(JR特急列車) |
681系電車(JR特急列車) |
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津幡駅ホームにある牛の銅像です |
今回の体験乗車レポートは、JR七尾線の普通列車に乗車します。
このJR七尾線は、津幡-和倉温泉間が単線ながら電化されていて、交直両用電車である415系800番台電車が投入されています。七尾線は直流電化されていますが、北陸本線は交流電化で、すべての列車は金沢方面から七尾線へ乗り入れているので、必ず交直両用電車が必要なのです。
今回は、七尾線の始発駅である津幡駅から乗車することにしました。津幡駅は、北陸本線と七尾線の分岐駅でもあり、交通の要衝にある駅です。津幡駅1149発七尾行きの普通列車が津幡駅4番ホームに入線したので、これに乗り込みます。
七尾線からは七尾方面から1148に到着した上り普通列車があり、これとすれ違う形で列車は津幡駅を定刻に出発しました。
津幡駅を出て北陸本線と分かれて左にカーブし津幡川を渡ると、中津幡駅です。
この駅は片面ホームの小駅ですが、右側には森が迫る環境の良い位置にあります。津幡高校が近くにあるので女子高生が乗り込んできます。列車は1153に出発しました。線路はさらに左にカーブして跨線橋の下をくぐりしばらくすると本津幡駅に停車します。この駅は相対式ホームを持つ駅で先ほどの中津幡駅よりもはるかに大きい駅舎を持っています。
本津幡駅を出た列車は今度は右にカーブしながら、道路と並行して走ります。
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宇野気駅ホーム |
国道8号線と国道159号線が分岐する一大ジャンクションがあり、その下を線路がくぐり抜け北へ向かいます。
線路は国道159号線に並行して走りますが、1157に能瀬駅に到着します。この能瀬駅は片面ホームの小駅ですが、この周辺はそれなりに人家があります。能瀬駅を出発した列車は、さらに道路と並行して走りますが、宇ノ気町の市街地に近づくと道路と分かれて右へカーブします。このあたりは以前は宇ノ気町だったのですが、市町村合併によりかほく市となっています。
そして列車は宇野気駅に1201に到着します。この宇野気駅はかほく市の中心駅であり、大きな駅舎を持っています。この宇野気駅の近くにはPFU本社があり、人の乗降も多く、駅前にはバス停もあるとのことです。
宇野気駅を出た列車は、PFU本社を右手に見ながら北へと向かいます。次の横山駅は、本津幡駅と同様の木造の大きな駅舎を持っています。最近の七尾線は、コンクリート造りの駅舎が多いのですが、ここは時代がかった駅となっています。
しかし相対式ホームで跨線橋も持っています。七尾線では線路の上を渡ってホームを移動する駅はないのですが、バリアフリーの観点からは、これではちょっと困りますね。車椅子の方はどうやってホームを渡るのでしょうか。もちろんエレベータの類はありませんからね。片面ホームの駅なら何とかなるのですが。
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高松駅に停車する415系800番台電車 |
とか言っているうちに列車は横山駅を1205に出発しました。ほとんどまっすぐ進む列車は、すぐに次の高松駅に1209に到着しました。高松駅は、もともとは高松町の中心駅でしたが市町村合併によりかほく市に編入されました。
この駅は、2面3線ホームを持ち、一部の特急も停車します。駅舎も大きく立派です。
さてこの駅で上り普通列車を待ちます。ここでその列車とすれ違うわけです。1211に金沢行き普通列車が到着しました。しかししばらくの間、2本の列車とも停車しています。やがて1216に上り列車が出発し、こちらも1218に出発しました。待たせておいて先に行くなんてと言う人もいますが、列車交換の場合はたいていはこうなります。
列車は、再び国道159号線と並行して走ります。石川県立看護大学が左手にあります。
そして大海川を渡ると免田駅に到着します。このあたりはかほく市から宝達志水町の領域になります。
ここはもともとは押水町だったのですが、志雄町と合併して宝達志水町となったわけです。
この免田駅は島式ホームを持っていて、その跨線橋が駅舎から直接出ているのが珍しいところです。
列車は、1223に免田駅を出発しました。そして列車は北東の方向に走っています。そしてなんとトンネルをくぐるその上には川が走っているのです。この川は宝達川といいますが、天井川なのです。
列車は宝達駅に1226に到着しました。宝達駅は、旧押水町の中心駅で、相対式ホームのそれぞれに駅舎があります。
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羽咋駅ホーム |
しかも東側の駅舎はなにやらしゃれた造りの駅舎になっています。降りて詳しく見てみたくなりますが、ここは我慢です。
宝達駅を出発した列車は、次第に田園地帯に突入します。そして次の集落がある敷浪駅に到着します。
ここの駅舎はプレハブっぽい安普請なのはちょっとどうかと思います。旧志雄町の唯一の駅だったのですが。
敷浪駅を1230に出発した列車は、羽咋市の領域に入り、羽咋市最初の駅である南羽咋駅に到着します。
南羽咋駅は片面ホームで駅舎もなく、待合所があるだけの小駅で七尾線でも最も小さい駅です。
しかもあたりには人家も少なくこれでは乗降客数も一番少ないのではないでしょうか。
南羽咋駅を1233に出発した列車は次第に羽咋市の中心市街地に入っていきます。国道415号線の下をくぐると羽咋駅1番ホームに1236に入線します。羽咋駅は、2面3線のホームを持ち、特急列車もすべて停車する羽咋市の中心駅です。
羽咋市は、なぜかUFOの目撃情報が多く、「UFOに会えるまち」として有名なのです。しかし私はよく羽咋市に来るのですが残念ながら一度もUFOに出会ったことはありません。この羽咋駅でも列車のすれ違いがあるのでしばらく停車します。
七尾駅からの上り普通列車が1241に到着し、すぐに金沢方面に向けて発車します。こちらも羽咋駅を1242に出発して、北に向かいます。
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千路駅のホームと駅舎の段差がわかりますか |
羽咋駅から線路の右側には自転車道が走っているのですが、なんとこれが線路の上を跨いで左側に移り線路から離れていきます。いやに大胆な自転車道ですが、実はこの自転車道こそ以前の北陸鉄道能登線跡だったのです。北鉄能登線は津幡-三明間25.5kmを結んでいた非電化単線路線だったのですが、1972年(昭和47年)6月25日に全線廃止となっています。北鉄能登線跡と分かれた七尾線は右にカーブして完全な田園地帯に突入します。そして山際に近づいた線路は千路町の集落に入り千路駅に停車します。
千路駅は、片面ホームの小駅ですが、駅舎は割と新しいものです。しかし問題は駅舎とホームの間に段差があることです。
バリアフリーの観点からは極めて好ましくないので改めてほしいところです。
1246に千路駅を出発した列車は、山際を走ります。線路の右側は田園地帯、左側は集落と山が迫っています。
たいへんのどかな風景が続きますが、列車は次の停車駅である金丸駅に1249に到着します。
ここの駅舎はさほど大きくはないのですが、やけに新しいしゃれた建物で、中にはギャラリーがあるとのことです。やはり降りて見たくなるところですが、次の予定があるので我慢です。列車はすぐに出発しました。列車はのどかな田園風景の中を疾走しています。そして列車は次第に大きな市街地に入っていきます。ここらあたりは旧鹿西町の中心街でしたがやはり市町村合併で中能登町となっています。そして能登部駅には1253に到
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良川駅を通過するサンダーバード |
着します。ここの駅舎もさほど大きくはないのですが、ギャラリーを併設しているとのこと。実は七尾線の各駅にはこのようなギャラリーや展示場が設置されているところが多いのです。
能登部駅を出発した列車は、さらに北東に向かって走ります。このあたりは比較的人家が多い、市街地に近いところを走っていてすぐに良川駅に1256に到着します。この駅では上り列車とすれ違うのでしばらく待ち合わせになります。本来ならば次の駅まで行ってから列車交換するべきところですが、次の能登二宮駅は単式ホームで列車交換ができないので、この良川駅で待ち合わせになるのです。1301に金沢行き上り普通列車が良川駅に到着してすぐに出発しました。しかしこの後ろからさらに特急「サンダーバード28号」が続行しているのでまだこちらは停車しています。特急列車があっという間に通過するとようやくこちらも出発です。しばらく走るとすぐに能登二宮駅に到着します。この駅は前述したように単式ホームなのですが、駅舎は思ったより大きく立派な上にここにもギャラリーがあってホームからもドレスが展示してあるのがわかります。
1309に出発した列車は、左にカーブしながらやや田園地帯を走り、徳田町の集落に入っていきます。このあたりはすでに七尾市の領域です。徳田駅には1312に到着しました。徳田駅は、やけにしゃれたログハウス風の駅舎を持っていて、ここにもギャラリーがあるとのこと。徳田駅を出た列車は、七尾市の中心街に向かって走り続けます。そして市街地に入ると線路は左に大
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七尾駅に到着した415系800番台電車 |
きくカーブして終点七尾駅に1318に到着しました。
七尾駅は言うまでもなく七尾線の中心駅であり、JR普通列車は七尾駅を始発終点としています。ここから金沢方面に普通列車が運行されていますが、のと鉄道の普通列車も七尾駅が始発となっています。ですからJR七尾線普通列車からのと鉄道に乗り換える際は、この七尾駅での乗換えとなります。七尾駅から和倉温泉にはJR北陸本線からの特急列車が乗り入れていますが、JRの普通列車は乗り入れがないのです。
これで七尾線の体験乗車は終わりですが、この七尾線はたいへんのどかな能登地方を走るローカル路線なのにちゃんと電化されていて大阪、名古屋、越後湯沢からの特急列車も乗り入れるという幹線並みのラインナップとなっています。
ですが、のと鉄道が七尾以北の路線を運行していたのに穴水以北が廃止の憂き目を見ていて能登地方の路線が消滅してしまう事態に陥っています。これはゆゆしき事態であり、現在の七尾線自体も北陸本線開業時には第三セクター化される可能性もあるのです。今となっては能登線、輪島線を廃止したのはいかにもタイミングが悪かったと思うのですが、どうしようもありません。
能登地方の観光資源の潜在能力はかなりのものだと思うのですが、それを生かす方法がなかなか難しいのです。
能登空港は1日2便しかないし、そこからの交通手段もバス程度しかなく、本数も当然ながら少ないわけです。
鉄道路線と航空便とではその性格も異なり、決して代替えにはならないのですが、それをやってしまったわけです。
とにかく北陸新幹線が開業となる時期に合わせて、観光資源を活用するあるいは観光資源の発掘を進めるしかないでしょう。 |
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