IRいしかわ鉄道・JR西日本 津幡駅
津幡(つばた)
IRいしかわ鉄道   森本 津幡 倶利伽羅
七尾線 中津幡
所在地 石川県河北郡津幡町北中条ラ40
所属事業者 IRいしかわ鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員 2,475人/日(IRいしかわ鉄道・2019年)
4,517人/日(JR西日本・2019年)
開業年月日 1898年(明治31年)11月1日
所属路線 IRいしかわ鉄道線 
キロ程 57.9km(大聖寺起点) 
所属路線 七尾線
キロ程 0.0km(津幡起点)
駅種別 共同使用駅(IRいしかわ鉄道の管轄駅)
直営駅 みどりの窓口
(インターネット予約不可・カード支払可)
津幡駅
津幡駅
倶利伽羅古戦場での牛の銅像 津幡駅跨線橋

倶利伽羅古戦場での牛の銅像

津幡駅跨線橋
金沢線路技術訓練センターのディーゼル機関車 津幡駅駅名標

金沢線路技術訓練センターのディーゼル機関車

津幡駅駅名標
津幡駅(つばたえき)は、石川県河北郡津幡町字南中条にある、IRいしかわ鉄道・西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅です。
両社の共同使用駅であり、IRいしかわ鉄道が駅を管轄します。
2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、JR西日本北陸本線が乗り入れており、同社の管轄駅でした。

概要

IRいしかわ鉄道のIRいしかわ鉄道線と、JR西日本の七尾線が乗り入れています。当駅は線路名称上の七尾線の起点駅であるが、七尾線の列車はすべてIRいしかわ鉄道線へ片乗り入れを行い金沢駅まで運転されるため、当駅で折り返す七尾線の列車は設定されていません。
なお2011年3月12日のダイヤ改正以降、2014年3月15日のダイヤ改正の前日まで朝の1本のみ当駅止まりのJR西日本521系電車6両編成による北陸本線下り普通列車の設定があった(折り返しは回送列車)。IRいしかわ鉄道開業後は臨時列車の一部で金沢駅と当駅を結ぶものが設定されています。
もともとIRいしかわ鉄道線は北陸本線の一部であったため、JR西日本の単独駅であったが、2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業に伴う並行在来線の経営分離により、現在の形となった。
JR津幡駅の事務管コードは▲541453を使用しています。
特急は和倉温泉発の「能登かがり火」上り2本が停車します。このほか、かつては、和倉温泉駅発の「サンダーバード」の一部、富山方面への特急「北越」「おはようエクスプレス」や、定期運転されていた寝台特急「北陸」や急行「能登」も停車していました。
ただし、「あいの風ライナー」は通過します。
七尾線は当駅と中津幡駅との間に直流・交流接続のデッドセクションがあり、架線の電源方式が変わります。
近年、地元の意向により東口整備に向けた調査が行われています。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅。列車の折り返しはどの方面でも可能で、2011年3月12日のダイヤ改正より上記の折り返し列車が設定されていました。 唯一の心残りだったサンダーバード20号がこの駅に停車していましたが、2024年3月15日を以って廃止されたため、大阪を結んでいた特急が全廃されています。
社員配置駅でみどりの窓口が併設されており、IR線内では唯一の直営駅です。JR時代の末期は、金沢駅の被管理駅でした。JR時代から引き続きマルス端末の設備を有するが、JR西日本からの駅業務委託扱いでなく、旅行業に準じた扱いでの設置となったため(このため、旅行業者としての発行元を示す丸囲みに「IR」の記号がある)、JR駅設置仕様(ロール紙使用・定期券発行機能あり)から旅行会社・私鉄駅設置仕様(プリカット紙使用・定期券発行機能なし)に変更された。定期券は別途自社端末でJR連絡券と自社単独券のみ発売します。またインターネット予約・電話予約(エクスプレス予約・e5489)の受け取りができなくなっています。
コンクリート造の駅舎は能登半島を模した意匠です。源平倶利伽羅古戦場が同じ津幡町内にあることから、改札口付近に「源平盛衰記」の火牛の計をイメージした牛の銅像が設置されています。
かつて3・4番ホームでは立ち食いそば・うどん店が営業を行っており、さらに昔は「上村商店」製造の駅弁も販売していました。
「庭田商店」廃業で施設が撤去された跡地はアスファルトで舗装されています。かつては駅構内でキヨスクが営業を行っていたが、2006年に駅舎の隣に開店したJR西日本系列のコンビニ「ステーションピット CHAO」に駅の売店機能は移行しています。
その後、2009年に駅舎の隣の建物には他の企業が入るようになるとともに、再び駅構内に売店が設置された(かつて七尾線との乗換客や停車中の列車の乗客を相手に直接販売されていたあんころ餅「きびあんころ」は、駅舎内の売店で販売されるようになった)。 2015年の北陸新幹線開業によるIRいしかわ鉄道への運営移管に伴い、同売店は閉鎖され、2018年3月現在駅構内に売店は存在しません。
「きびあんころ」も町内の道の駅倶利伽羅 源平の郷やスーパーのカジマート、かほく市の道の駅高松での販売となり、駅周辺での購入はできなくなっています。

のりば
ホーム 路線 方向 行先
1・2 IRいしかわ鉄道 上り 金沢・福井方面
3 下り 高岡・富山方面
4 JR七尾線 羽咋・七尾方面
  • のりば番号は駅舎の反対側から数える関係で、駅舎側のホームが4番のりばとなる。列車運転指令上では、1番のりばから順に「上り本線」・「中線」・「下り本線」・「下り1番線」とされています。1番のりばの山側にはホームのない貨物列車用の待避線(「上り1線」)がある。
  • 1番のりばと待避線(「上り1番線」)は富山・七尾方面からの入線と金沢方面への出発のみ対応。3・4番のりばは金沢方面からの入線および富山・七尾方面への出発に対応。2番のりばは3方向すべてへの入線・発車に対応しています。ただし、2015年度のダイヤでは2番のりばからの七尾線方面への定期列車は設定されていません。
  • 2014年12月に、エレベーターを含めた新跨線橋が完成しバリアフリー化された。
  • 列車接近掲示器から流れるメロディーは、1・2番のりばが「エリーゼのために」、3・4番のりばが「アニーローリー」(いずれもMI­DI音源タイプ)です。

歴史

  • 1898年(明治31年)11月1日:官設鉄道(国鉄)の金沢駅 - 高岡駅間延伸により開業する(一般駅)。
  • 1900年(明治33年)8月2日:七尾鉄道(現在の七尾線)が当駅まで延伸し乗り入れる。
  • 1907年(明治40年)9月1日:七尾鉄道の国有化に伴い、国鉄単独駅に戻る。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称が制定され、北陸本線所属駅となる。また、旧七尾鉄道線は七尾線となる。
  • 1982年(昭和57年)
    • 11月15日:貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる。
    • 12月1日:2代目の現駅舎に改築。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
  • 1989年(平成元年)3月15日:みどりの窓口開設。
  • 1991年(平成3年)9月1日:七尾線が直流電化。当駅 - 中津幡駅間にデッドセクションが設置される。
  • 2014年(平成26年)8月1日:駐車場・駐輪場を2013年末より大規模に改修。これにより駐輪場は屋内となりその上が町営駐車場となった。
  • 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、北陸本線がIRいしかわ鉄道に移管。IRいしかわ鉄道管理によるJR西日本との共同使用駅となる。
  • 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる。