JR七尾線・のと鉄道七尾線 和倉温泉駅
和倉温泉(わくらおんせん)
七尾和倉温泉田鶴浜
所在地 石川県七尾市石崎町タ55-3
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
のと鉄道
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員 438人/日(JR西日本・2019年)
200人/日(のと鉄道・2019年)
開業年月日 1925年(大正14年)12月15日
所属路線 七尾線(JR西日本)
キロ程 59.5km(津幡起点)
所属路線 七尾線 (のと鉄道)
キロ程 5.1km(七尾起点)
駅種別 共同使用駅(JR西日本の管轄駅)
無人駅 みどりの券売機プラス
和倉温泉駅
和倉温泉駅
1番ホームに停車するサンダーバード 跨線橋から見た和倉温泉駅下り側
1番ホームに停車するサンダーバード 跨線橋から見た和倉温泉駅下り側
跨線橋から見た和倉温泉駅上り側 サンダーバードは6両編成です
跨線橋から見た和倉温泉駅上り側 サンダーバードは6両編成です
2番ホームから見たサンダーバード 駅名表示板
2番ホームから見たサンダーバード 駅名表示板
和倉温泉駅(わくらおんせんえき)は、石川県七尾市石崎町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・のと鉄道の駅である。
能登地方の代表的な温泉である和倉温泉への最寄駅。2015年の有間川駅のえちごトキめき鉄道移管に伴い、JR西日本管内で最も北に位置する駅となり(2023年時点)、中日本のJR線の駅では最北端に位置する。また、同時に寝台特急「トワイライトエクスプレス」が廃止されたため、JR西日本の自社車両が定期運用で乗り入れる駅としても最北端となった。
JR西日本七尾鉄道部管理の無人駅。
1925年に鉄道省七尾線が延伸した際に「和倉駅」として開業した(1928年までは終点駅)。
1980年に「和倉温泉駅」に改称され、1987年からJR西日本の駅となった。
国鉄時代は貨物の取り扱いもあり、当駅近隣にあるイソライト工業の貨物運送のため陶器車も常備車として在籍していた。
同駅から約500mほど枝分かれしたイソライト工業への引込線も貨物取扱廃止時まで営業していて、専用のディーゼル入替機関車が工場と駅を往復していた。
1991年に七尾線が当駅まで電化されるのと同時に、路線の北半分がのと鉄道に経営移管され、JR七尾線の終点駅は当駅、のと鉄道七尾線の起点駅は1駅南の七尾駅となり(当駅は国鉄・JRとしては63年ぶりに終点駅に戻ったことになる)、七尾駅 - 当駅間はJRとのと鉄道の共用区間となった。
その際、普通列車は七尾駅を境に系統分離して金沢駅 - 七尾駅間はJR、七尾駅 - 穴水駅 - 輪島駅間はのと鉄道が運行することとし、共用区間ではJRは特急列車のみの運行となった。
したがって当駅には、金沢駅から七尾線に直通する当駅発着のJRの特急列車と、七尾駅を起点とするのと鉄道の普通列車のみが乗り入れている。かつては、大阪駅、名古屋駅、越後湯沢駅からJRの特急列車が乗り入れていたが、北陸新幹線開業により廃止され、金沢以遠への直通列車は消滅した。

駅構造

相対式ホーム2面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅。
コンクリート2階建の駅舎を備える。1番のりば側に駅舎があり、2番のりばへは跨線橋で連絡している。
JR用の自動券売機、みどりの券売機プラス(七尾線内では唯一えきねっとで予約したきっぷ受け取りが可能)が設置されている。のと鉄道の自動券売機は2022年の駅の無人化に伴い撤去されている。
2021年3月13日から七尾・金沢方面のみJRの特急を利用する場合に限りICOCAなどの全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードが利用可能となっている。
ただし、当駅-七尾駅間をのと鉄道の列車では利用できない(七尾駅で乗り換えて徳田駅以遠にまたがってICOCAエリア内を乗車する場合を含む)。
のりば
のりば 路線  方向 行先 考 
1・2 JR七尾線 上り 七尾・金沢方面  「能登かがり火」「花嫁のれん」
 のと鉄道七尾線 七尾行き 普通
特急「のと里山里海号」 
下り 穴水方面 普通
特急「のと里山里海号」 
  • のと鉄道の普通列車は基本的に上下線とも1番のりばに停車するが、1番のりばに特急列車が停車している間は2番のりばに停車する。また、列車交換を行う場合は七尾行き(上り)が1番のりば、穴水方面(下り)が2番のりばに停車する。
  • 入線メロディは七尾線内のほかの駅とは異なり、「和倉音頭」が使用されている。

歴史

  • 1925年(大正14年)12月15日:鉄道省(のちの日本国有鉄道)七尾線の七尾駅 - 当駅間延伸により、和倉駅(わくらえき)として開業。一般駅。
  • 1928年(昭和3年)10月31日:七尾線が当駅から能登中島駅まで延伸し、途中駅となる。
  • 1947年(昭和22年)10月28日:石川県内に昭和天皇の戦後巡幸。金沢駅発、和倉駅着のお召し列車が運行。
  • 1976年(昭和51年)8月1日:貨物の取扱を廃止。
  • 1980年(昭和55年)
    • 7月1日:和倉温泉駅に改称。
    • 7月7日:現駅舎が竣工。
  • 1983年(昭和58年)5月23日:石川県で開催された全国植樹祭に昭和天皇が行幸。和倉温泉駅発、小松駅着でお召し列車が運行。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1989年(平成元年)4月1日:みどりの窓口営業開始。
  • 1991年(平成3年)9月1日:津幡駅から当駅まで直流電化。非電化区間(当駅 - 輪島駅間)は西日本旅客鉄道からのと鉄道に移管。両社の共同使用駅となる。
  • 2015年(平成27年)10月3日:当駅を発着する観光列車「花嫁のれん」の運行を開始。
  • 2016年(平成28年)5月22日:待合室内の「キオスク」が閉店。
  • 2017年(平成29年)3月2日:改修工事終了。
  • 2021年(令和3年)
    • 3月12日:この日をもってみどりの窓口が営業を終了。
    • 3月13日:津幡駅方面においてICカード「ICOCA」の利用が可能となる]。
    • 3月31日:旧みどりの窓口で行っていたのと鉄道の窓口業務を終了。
  • 2022年(令和4年)3月12日:無人駅となる。みどりの券売機プラスを導入。
  • 2024年(令和6年)
    • 1月1日 - 能登半島地震の影響でホームの一部に亀裂が入る。
    • 2月15日- 一部列車を除き、七尾〜当駅間運転再開。ただし駅のトイレは使用不可のため、災害用仮設トイレの利用となる。
    • 3月15日-北陸新幹線の金沢〜敦賀間延伸開業に伴い、特急サンダーバード号の乗り入れが廃止。