広島電鉄
広島電鉄 軌道・鉄道路線の概要
広島駅に停車する701号電車
広島駅に停車する701号電車
広島電鉄株式会社は、広島県をエリアとする鉄道・軌道事業、バス事業を行っている会社で、略称は広電(ひろでん)と呼ばれています。そのうち鉄道・軌道事業は電車カンパニーが担当していて、軌道線6路線19.0kmと、鉄道線1路線16.1kmの総延長35.1kmの路線を持っています。ただし、鉄道線である宮島線と軌道線とは直通運転を行っています。どちらも軌間1435mm、直流600V電化となっています。1日あたりの輸送人員は約16万人で、軌道線と鉄道線を合わせた輸送人員と路線延長は、路面電車としては日本最大規模です。営業係数は、平成20年3月31日時点での統計データでは、87.4となっていて、全国でも珍しい優良路線です。
広島電鉄の歴史は、1910年(明治43年)6月18日に広島電鉄の前身である広島電気軌道が設立されたのが最初です。
1912年(大正元年)11月23日には広島駅前 - 相生橋(現・原爆ドーム前)間、紙屋町 - 鷹野橋 - 御幸橋西詰(現在の御幸橋)間、 八丁堀 - 白島間が開業しています。
1917年(大正6年)8月2日には広島瓦斯(現・広島ガス)と合併して、広島瓦斯電軌となっています。
1938年(昭和13年)2月1日には、広島乗合自動車を合併してバス事業を開始しています。
1942年(昭和17年)4月10日には、広島瓦斯電軌から運輸事業を分離して広島電鉄が設立されています。
現在の広島電鉄は、広島市内に軌道線6路線を持っていて、これは市内線と総称されています。白島線以外は各路線間で直通運転が行われていて、合計8つの運行系統を持っています。ただし4号線は忌み番号のために存在しないので、1号線~3号線、5号線~9号線となります。市内線区間の2号線(西広島 - 紙屋町東/西 - 広島駅)は西広島止めを含めて全て連接車で運行されています。
広島駅に停車する801号電車
広島駅に停車する801号電車
また、日中の1号線(広島港 - 紙屋町東 - 広島駅)は連接車のみで運行されていて、通勤・通学時間帯には3・5・7・8号線でも一部が連接車で運行されています。
また唯一の鉄道線としては宮島線があり、これはJR西日本山陽本線とほぼ並行して走っています。市内線(軌道線)とは広電西広島駅で接続されていて、直通運転を行っています。以前は、宮島線専用車両も併存していたのですが、現在では軌道線用車両のみが走っていて、高床車が走ることはなくなっています。
運賃は、市内線が大人150円・小児80円(白島線のみ乗車の場合は大人100円・小児50円)の均一制となっていて、宮島線は区間制となっています。乗車方法は「運賃後払い」方式となっています。現金や乗車カード等で運賃箱へ直接支払うことになります。
PASPY利用可能路線では、運賃箱を使用した車内でのICカードへのチャージができる。また、PASPY使用可能車両が宮島線直通電車を含め、ほぼすべてに配備されています。
原則、1両の電車(単車)の場合は運転士横のドアから運賃を支払って下車します。2両以上の大型電車(連接車)の場合は運転士横のドアと一番後ろの車掌横のドアから運賃を支払って下車します。なお、広島駅や広電西広島等の主要電停においては、ホームで移動式運賃箱を押した係員が待機していて、乗車口でも降車・運賃収受を行う。日中の広電宮島口では改札口で運賃を支払います。電車内には千円札まで対応の自動両替機が運転席横に設置されています。乗降時の混雑を避けるため、あらかじめ自動両替機で両替を済ませ小銭の用意をしておくように注意するアナウンスを行っています。
原爆ドーム前駅付近を走る911号電車
原爆ドーム前駅付近を走る911号電車
また広島の玄関口である広島駅電停は、観光地を経由する系統の乗車ホームがJR駅舎を出て東側の奥まったところにあるため誤乗車が多発しています。これは筆者も初めてこの駅を訪れたときに一瞬迷ったくらいですから、旅慣れていない人が初めてここを訪れたら迷うことは必定でしょう。
軌道線の乗換は乗換指定電停で可能です。乗換方法は、降車時に乗務員より乗換カードを受け取り、降車後30分以内に次の電車に乗り換え、乗降の際にカードリーダーに通す仕組みです。
土橋、十日市町、紙屋町西・紙屋町東、八丁堀、広電本社前、日赤病院前(下り広電本社前方面のみ)、的場町、皆実町六丁目で乗換が可能です。
乗換運賃は無料(ただし白島線から他系統への乗り換えには大人50円・小児30円加算)。なお、広島地区共通カードでの利用時は、乗り換えた電車にカードを通すだけで自動的に乗換運賃適用の処理を行います。
昭和30~40年代には広島電鉄も他都市の路面電車と同様にモータリゼーションの進展に伴う渋滞の増加で定時運行ができなくなったことから、存廃問題に立たされています。しかしこの時、広島電鉄の関係者が市や警察局などに説得を続け、同時に広島県警も独自に調査団を当時路面電車が多数残っていたヨーロッパに派遣・調査を行っています。
43年前に製造された1908号電車
43年前に製造された1908号電車
県警の調査官は、ヨーロッパ各都市での中心地の渋滞緩和のための方法としての路面電車の存在を知り、その結果、軌道廃止に伴う代替交通機関が決まらないまま廃止したら、中心街のさらなる交通環境の悪化を引き起こすという結論に至り、一時解除されていた軌道内への自動車進入禁止を再開させることに成功して、辛うじて廃止を免れたといわれています。また、広島市中心部は太田川河口部の三角州にあるため、地下水脈や地質などの問題から当時の技術では大規模な地下鉄建設が難しかったことも廃止を免れた一因でした。しかし現在ではアストラムラインが、地下2、3階分の低さではあるが広島市の中心部を南北に走っています。
広島電鉄は、路面電車が急速に見直される中で新時代の公共交通機関を目指してLRT化に積極的に取り組んでいます。
ハード面では、電停の拡張やバリアフリー化、樹脂固定軌道の設置がなされていて、また新車の投入にも積極的で、3連接または5連接車両が多数投入されています。しかしまだペイント電停も存在したり(小網町電停)、旧式車両も走っていて、新旧混合状態であると言えます。これは広島電鉄の規模が大きいため、リプレースするにも時間と資金がかかるためでしょうが、まだLRT路線といえる状況とは言い難いところもあります。ソフト面では、大人1人につき同伴の幼児を3人まで無賃にしたり、障害者の介助者2人までを無賃にしたりと運賃制度の改革にも取り組んでいます。
2011年(平成24年)には信用乗車方式の社会実験を予定していて、2013年(平成25年)度以降の本格導入を目指しています。
2010年(平成22年)5月12日には、広島電鉄ではJR広島駅と広島市南区稲荷町を結ぶ路面電車の新路線「駅前大橋線」の、2016~17年の運行開始を目指す考えを明らかにしています。広島駅―稲荷町間の駅前通り約0.5kmに線路を敷設し、ルートを変更することになります。同区間の所要時間は約3分の短縮を見込んでいるとのことです。
広島電鉄 路線データ
原爆ドーム前駅に停車するGREEN MOVER5011

広島電鉄5000形電車

広島駅に停車するGreen mover max5103
広島駅に停車するGreen mover max5103
横川駅行き911号電車
横川駅行き911号電車
広島電鉄本線
路線距離 5.4km
軌間 1435mm
電停数 20(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄宇品線
路線距離 5.7km
軌間 1435mm
電停数 20(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄江波線
路線距離 2.6km
軌間 1435mm
電停数 7(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄白島線
路線距離 1.2km
軌間 1435mm
電停数 5(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄皆実線
路線距離 2.5km
軌間 1435mm
電停数 7(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄横川線
路線距離 1.4km
軌間 1435mm
電停数 5(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
広島電鉄宮島線
路線距離 16.1km(鉄道線)
軌間 1435mm
駅数 22(起終点含む)
複線区間 全線
電化区間 全線(直流600V)
閉塞方式 自動閉塞式
広島鉄道 運賃
市内線 大人150円・小児80円
白鳥線 大人100円・小児50円
宮島線 キロ程 大人 小児
~3km 120円 60円
4~6km 140円 70円
7~10km 170円 90円
11~15km 190円 100円
16~17km 210円 110円
市内線へ乗入 上記金額に60円加算
広電五日市-広電廿日市間 120円
広島電鉄 駅一覧
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
1 2 3 5 6 7 8 9

M1・H1 広島駅 - 0.0 JR山陽新幹線
山陽本線・芸備線
南区松原町
M2・H2 猿猴橋町 0.2 0.2 南区猿猴橋町
M3・H3 的場町 0.3 0.5 広島電鉄皆実線 南区的場町一丁目
M4 稲荷町 0.3 0.8 南区稲荷町・的場一丁目
M5 銀山町 0.4 1.2 中区幟町
M6 胡町 0.2 1.4 中区鉄砲町・幟町
M7 八丁堀 0.1 1.5 広島電鉄白島線 中区八丁堀・鉄砲町
M8 立町 0.2 1.8 中区基町・八丁堀
M9 紙屋町東 0.3 2.1 広島電鉄宇品線 中区基町
紙屋町西 アストラムライン(県庁前駅) 中区基町
M10 原爆ドーム前 0.3 2.4 中区基町
M11 本川町 0.4 2.8 中区本川町二丁目
M12 十日市町 0.3 3.1 広島電鉄横川線 中区十日市町一丁目
M13 土橋 0.4 3.4 広島電鉄江波線 中区堺町一丁目
M14 小網町 0.2 3.6 ※安全地帯がない 中区堺町二丁目
M15 天満町 0.3 4.0 西区天満町
M16 観音町 0.2 4.2 西区天満町
M17 西観音町 0.3 4.5 西区西観音町
M18 福島町 0.3 4.7 西区福島町二丁目
M19 広電西広島 0.7 5.4 広島電鉄宮島線
JR山陽本線(西広島駅)
西区己斐本町一丁目
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
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M9 紙屋町東 - 0.0 広島電鉄本線 中区基町
紙屋町西 アストラムライン(県庁前駅) 中区基町
U1 本通 0.2 0.2 アストラムライン 中区本通
U2 袋町 0.3 0.5 中区中町・袋町
U3 中電前 0.3 0.8 中区小町
U4 市役所前 0.3 1.1 中区国泰寺町1丁目
U5 鷹野橋 0.4 1.5 中区国泰寺町二丁目
千田町一丁目
U6 日赤病院前 0.2 1.7 中区千田町1丁目
U7 広電本社前 0.4 2.1 中区千田町3丁目
U8 御幸橋 0.2 2.4 中区千田町3丁目
U9 皆実町六丁目 0.5 2.8 広島電鉄皆実線(比治山線) 中区皆実町三・五・六丁目
U10 広大附属学校前 0.3 3.2 南区翠一丁目
U11 県病院前 0.3 3.5 南区翠一丁目・宇品神田一丁目
U12 宇品二丁目 0.3 3.8 南区宇品神田一丁目・二丁目
U13 宇品三丁目 0.2 4.0 南区宇品神田二丁目・三丁目
U14 宇品四丁目 0.4 4.4 南区宇品神田五丁目
U15 宇品五丁目 0.2 4.7 南区宇品神田五丁目
U16 海岸通 0.5 5.1 南区宇品海岸二丁目
U17 元宇品口 0.3 5.4 南区宇品海岸二丁目
U18 広島港(宇品) 0.5 5.9 南区宇品海岸一丁目
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
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M13 土橋 - 0.0 広島電鉄本線 中区堺町二丁目
E1 舟入町 0.6 0.6 中区舟入町
E2 舟入本町 0.5 1.0 中区舟入本町
E3 舟入幸町 0.3 1.3 中区舟入幸町
E4 舟入川口町 0.4 1.7 中区舟入川口町
E5 舟入南 0.6 2.3 中区舟入南六丁目
E6 江波 0.4 2.6 中区江波西一丁目
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
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W1 八丁堀 - 0.0 広島電鉄本線 中区八丁堀・鉄砲町
W2 女学院前 0.5 0.5 中区鉄砲町・上幟町
W3 縮景園前 0.2 0.7 中区上幟町
W4 家庭裁判所前 0.3 1.0 中区上幟町
W5 白島 0.2 1.2 中区東白島町
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
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H3/M3 的場町 - 0.0 広島電鉄本線 南区的場町一丁目
H4 段原一丁目 0.5 0.5 南区段原一丁目
H5 比治山下 0.4 0.9 南区比治山町
H6 比治山橋 0.5 1.4 南区比治山本町
H7 南区役所前 0.3 1.7 南区比治山本町
H8 皆実町二丁目 0.4 2.1 南区皆実町二丁目
H9/U9 皆実町六丁目 0.4 2.5 広島電鉄宇品線 南区皆実町六丁目
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
1 2 3 5 6 7 8 9


Y1 十日市町 - 0.0 広島電鉄本線 中区十日市町一丁目
Y2 寺町 0.4 0.4 中区広瀬町
Y3 別院前 0.4 0.8 中区広瀬北町
Y4 横川一丁目 0.3 1.2 西区横川町一丁目
Y5 横川駅 0.2 1.4 JR山陽本線・可部線 西区横川町三丁目
路線 番号 電停名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 系統 所在地
1 2 3 5 6 7 8 9



M19 広電西広島 - 0.0 広島電鉄本線(己斐駅)
JR山陽本線(西広島駅)
西区己斐本町一丁目
M20 東高須駅 1.0 1.0 西区庚午北二丁目
M21 高須駅 0.4 1.4 西区庚午北三丁目
M22 古江駅 0.7 2.1 西区古江新町
M23 草津駅 0.8 2.9 西区草津東二丁目
M24 草津南駅 0.6 3.5 西区草津南三丁目
M25 商工センター入口駅 0.7 4.2 JR山陽本線(新井口駅) 西区草津南三丁目
M26 井口駅 0.7 4.8 西区井口明神二丁目
M27 修大協創中高前駅 1.2 6.0 西区井口四丁目
M28 広電五日市駅 0.6 6.6 JR山陽本線(五日市駅) 佐伯区旭園
M29 佐伯区役所前駅 0.6 7.2 佐伯区海老園二丁目
M30 楽々園駅 0.9 8.2 佐伯区楽々園二丁目
M31 山陽女学園前駅 1.1 9.2 廿日市市佐方本町
M32 広電廿日市駅 0.7 9.9 JR山陽本線(廿日市駅) 廿日市市廿日市二丁目
M33 廿日市市役所前駅 0.8 10.7 廿日市市新宮一丁目
M34 宮内駅 0.8 11.5 JR山陽本線(宮内串戸駅) 廿日市市串戸二丁目
M35 JA広島病院前駅 0.4 11.9 廿日市市地御前一丁目
M36 地御前駅 0.5 12.4 廿日市市地御前五丁目
M37 阿品東駅 0.5 13.9 廿日市市阿品一丁目
M38 広電阿品駅 0.7 14.6 JR山陽本線(阿品駅) 廿日市市阿品東三丁目
(臨)宮島ボートレース場駅 1.3 15.9 廿日市市宮島口一丁目
M39 広電宮島口駅 0.2 16.1 宮島松大汽船宮島航路
JR宮島フェリー宮島連絡船
JR山陽本線宮島口駅
廿日市市宮島口一丁目
体験乗車レポート
広島駅に停車するぐりーんらいなー3907号電車
広島駅に停車するぐりーんらいなー3907号電車
ではでは、さっそく広島電鉄市内線に乗車してみましょう。
新幹線でJR広島駅に到着し、駅前に出ると、そこに広島電鉄広島駅ホームがあります。
しかし本文中にもあるように、ホームの位置がわかりにくく、どのホームから乗車すればどの系列に乗れるのか、案内がわかりにくいのです。まあ、旅慣れていない人が初めてここに来ればどうすれば良いのか途方に暮れるのでは。
実は、駅前に出て左側の奥にあるホームに行くと市内中心部に向かう電車に乗れるのです。
手前の右側にあるホームは、実は皆実線専用ホームで的場町から分岐してしまいますし、後のホームは降車専用ホームです。
さて、広島港(宇品)行きの電車に乗ります。この系統は1号線と呼ばれています。
車両は、ぐりーんらいなーと呼ばれている3900形電車です。この車両は、なんと5連接です。
富山市市内軌道線、万葉線、富山ライトレールではこのような長い編成の車両はないので、話では聞いていたものの、実際に見ると長いな~という印象です。実際の長さは26.86mもあり、富山ライトレールの18mに比べて、1.5倍もの長さがあるのです。
しかも、さすが広島駅からの乗客は多く、電車内は満員です。さらにこれだけの長い編成と乗客が多いために車掌も乗車しています。電車は出発するとすぐに猿猴橋町駅に到着します。この駅間は200mしかありません。ホームも短いし、上屋もありません。
紙屋町東駅の駅名標
紙屋町東駅の駅名標
電車が発車してまたしばらくすると的場町駅に到着します。ここまで乗っていて気がつくことですが、路線がかなり遠回りしていることと、橋を渡る手前で路線がクランク状に折れ曲がるため、特に長大車両が低速でしか通過できないので運行上のネックになっていることです。そこで広島駅から、この稲荷町駅まで直線的に線路を引いて、的場町-稲荷町間を廃止して線路を付け替える計画があるとのことです。ううむ、しかし実現にはまだまだ紆余曲折があるかも。
実は全国で路面電車が見直されて来ているのは確かなのですが、ヨーロッパやアメリカに比べると日本での路面電車の新線計画は動きはやけに鈍くてかけ声ばかりで実際には計画が実現されていないのです。
唯一実現しているのは、富山市の富山ライトレールと富山市内軌道線富山都心線だけなのです。なぜか富山市だけが次々に計画が実行に移されているのですが、さらに複線化や富山ライトレールと富山市内軌道線を接続する計画なども実現する見込みなのです。
この的場町駅は、皆実線に分岐していて乗換駅となっています。しかしここではもちろん降りません。この駅には上屋がありますし、ホームも長いです。しばらくして電車は発車して、次の稲荷町駅に当着します。この駅にも上屋がありますが、ホームはあまり長くないようです。
広島駅ホームはたいへん複雑です
広島駅ホームはたいへん複雑です
さて稲荷町駅を出た電車は、銀山町駅に到着します。このあたりはオフイス街です。駅には上屋もありますし、ホームも長いようです。広島電鉄本線はさすがに駅も改修されているようです。
次の胡町駅は、えびすちょうと呼びます。このあたりにはえびす通りがあります。三越広島店がありますね。
胡町駅を出た電車は、さらに走ります。次の八丁堀駅にはすぐに到着します。ここは白島線との分岐駅になっていますが、本線から白島線に直通する電車はないのです。白鳥線は、八丁堀-白島間をピストン輸送していて、他線には乗り入れていないようです。八丁堀駅を出た電車は、次の立町駅に到着します。この駅にも上屋があります。
このあたりには商店街や銀行が集中しているようです。立町駅を出た電車は、次の紙屋町東駅に到着します。ここで宇品線へ分岐していますが、筆者はここでアストラムラインに乗換えるためにここで降車します。
紙屋町東駅のホームから地下道へ入り、そこからアストラムライン県庁前駅へ入ります。
これでとりあえず広島電鉄市内線の旅は終わりますが、いくつか気づいたこともあります。
まず、広島電鉄市内線は乗客数が多く、列車本数も多いので運行上もたいへんに混雑していると言えます。線路をよく観察しているとホームに電車が入線しているところに後続の電車が到着して電車が並んでしまうことがあり、運行速度もあまり速くはないようです。まあ、市内線は運行速度よりも利便性の方が重視されるでしょうから、これはこれでやむを得ないところでしょう。
しかしホームは上屋があるものが多く、電車も最新鋭の車両が投入されていて、たいへん賑やかです。もっともたいへん旧式車両も未だに活躍しているのはご愛敬と言うところか。
 スライドショー
富山ライトレール
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