広島電鉄本線 広電西広島駅
広電西広島(ひろでんにしひろしま)
本線 福島町 広電西広島
宮島線 東高須
所在地 広島県広島市中区堺町一丁目
駅番号   M19  
所属事業者 広島電鉄
所属路線 本線
キロ程 5.4km(広島駅起点)
所属路線 宮島線
キロ程 0.0km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 4面6線
乗降人員 11,697人/日(2019年)
開業年月日 1912年(大正元年)12月8日
乗換  西広島駅(山陽本線)
広電西広島駅
広電西広島駅
3950形電車 3900形電車
3950形電車 3900形電車
広電西広島駅は、広島市西区己斐本町一丁目にある、広島電鉄の駅です。駅番号はM19。
市内線である本線(軌道線)の終点の停留場かつ宮島線(鉄道線)の起点の駅です。鉄軌分界点は当駅構内の東高須駅寄りにあります。
かつては市内線の停留場は己斐電停と称し、宮島線の駅(広電西広島駅)とは隣接する別の施設とされていましたが、1962年(昭和37年)から市内線と宮島線との直通運転が始まり、1991年(平成3年)8月8日からはほぼすべての電車が直通運転するようになっています。そして2001年(平成13年)1月中旬から同年7月末まで、宮島線の広電西広島駅に市内線の己斐電停を統合する駅舎の工事が行われ、同年11月1日に統合されました。
このような経緯があることから、当駅について「広電西広島(己斐)」との表現を用いていることもある。ただし、副駅名として残存している「広島港(宇品)」や「廿日市市役所前(平良)」と異なり、現状の広島電鉄の公式案内・駅名標等はすべて「広電西広島」で統一されている。ただし、当駅止まりの電車の方向幕には西広島(己斐)と表記されている。
4面6線(頭端式2面2線、島式2面4線で、そのうち1線は島式ホーム内での行き止まりの頭端式)のホームを有する。
1番線に宮島線方面からの、4・5・7番線に市内線方面からの車止めがあり、行き止まり構造となっている。なお、4・5番線は同じ1本の線路の両側にホームがある構造となっている。前述のような経緯から宮島線の線路は本線のやや北寄りにずれた位置に配置されていたため、1番線と7番線以外は構内でS字カーブする構造となっている。

運行系統

ホーム  系統  行き先 備考 
1 2 広電宮島口行き 平日朝ラッシュ時の折り返しのみ
2 2 広島駅行き
3 2 広電宮島口行き 通常はこのホームを使用
4 0 広電本社前行き・日赤病院前行き
3 広島港行き 一部は宇品二丁目行き
5 3 (降車専用)
6 0 広電本社前行き・日赤病院前行き 平日朝ラッシュ時のみ
2 広電宮島口行き 夕時間帯を中心とした折り返しのみ
7 0 (臨時ホーム) 通常は使用せず※クリスマス電車や荒手車庫に廃車、休車等で送られるために待機している車両のために使用する場合がある。

朝夕ラッシュ時を中心に駅員が数名配置され、可搬式カードリーダーを用いた運賃収受、両替、PASPYの発売、安全管理や案内などを行う。
駅員配置は概ね以下の通り。
・直通電車上り…7時 - 11時半、15時半 - 19時半(平日の午前9時半までに2番のりばに到着する電車はホーム出口の臨時改札で運賃を支払う)
・直通電車下り…17時 - 21時
・3号線(折り返し)…16時半 - 21時
・早朝、昼間の閑散時、夜間は無人となる。

各ホーム間を連絡する構内踏切には一部を除いて遮断機がない。駅員配置時間帯には駅員が両手を広げて通行を遮断する。
当駅の東高須寄りには構内踏切があり、その先には鉄軌分界点がある。
2番線から広電宮島口方面へ出発、広電宮島口方面から3番線へ到着できる信号があるが、回送・臨時を除いて運用がない。
駅の統合工事で3番線の線路を延伸して市内線と直結、逆に4番線を市内線側からの行き止まり構造として5番ホームを増設した。これによって、上記の通り2番線が広島駅方面の乗降ホーム、3番線が広電宮島口方面の乗降ホームとなった。
市内線電車の待機線にホームを新設して6・7番ホームとした。
かつては当駅始発のJA広島病院前行き、広電廿日市行きが設定されていたが、2013年11月のダイヤ改正でどちらも廃止された。

1912年(大正元年)12月8日 市内線の己斐電停が開業。
1922年(大正11年)8月22日 宮島線の己斐町駅が開業。
1931年(昭和6年)8月22日 宮島線の己斐町駅が西広島駅に改称。
1945年(昭和20年)8月6日 - 原爆により市内線が休止。
             8月9日 - 本線の西天満町方面復旧。
1957年(昭和32年)5月 現在地に移転。
1964年(昭和39年)5月 自動券売機を設置。
             6月10日 己斐電停の前にひろでん会館が開業。
             9月30日 信号所が完成。
1969年(昭和44年)10月1日 宮島線の西広島駅が広電西広島駅に改称。
1989年(平成元年)7月8日 ダイヤ改正で広島駅前 - 己斐の2号線を担当していた己斐営業所が宮島線(直通電車を含む)を担当していた西広島営業所に吸収合併される。
2001年(平成13年)11月1日 市内線の己斐電停を広電西広島駅に統合、駅舎改築。改札口と自動券売機は、この時に撤去された。
2018年(平成30年)3月31日 ひろでん会館、閉鎖。
             5月7日 ひろでん会館の解体工事が開始される。