北陸新幹線・IRいしかわ鉄道 金沢駅
北陸新幹線 金沢(かなざわ)
北陸新幹線   新高岡 金沢 小松
所在地 石川県金沢市木ノ新保町1-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線  北陸新幹線 
キロ程  345.5km(高崎起点) 
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員  22,840人/日(2019年) 
開業年月日  1898年(明治31年)4月1日 
駅種別  直営駅(管理駅) みどりの窓口
みどりの券売機プラス 
金沢駅東口
金沢駅東口
鼓門 W7系新幹線
鼓門 W7系新幹線
発車標 W7系新幹線
発車標 W7系新幹線

金沢駅(かなざわえき)は、石川県金沢市木ノ新保町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・IRいしかわ鉄道の駅です。
北陸鉄道浅野川線の北鉄金沢駅(ほくてつかなざわえき)も当駅に隣接しています。

概要

当駅は石川県の県庁所在地である金沢市の代表駅である。
JR西日本の北陸新幹線と、IRいしかわ鉄道のIRいしかわ鉄道線が乗り入れています。また七尾線の列車も津幡駅からIRいしかわ鉄道線経由で乗り入れています。
IRいしかわ鉄道線は北陸新幹線が2015年(平成27年)3月14日に当駅まで開業した際にJR西日本から経営分離された北陸本線の「並行在来線」区間となります。
かつては、大阪・京都方面からの特急「サンダーバード」、名古屋・米原方面からの特急「しらさぎ」など全列車が停車し、「サンダーバード」1往復(七尾線 和倉温泉駅発着)を除く全列車が始発・終着となっていました。このうち北陸新幹線金沢延伸開業前は多くの列車が当駅から富山方面に運転されていました。なお、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸開業後、当駅以南の在来線がIRいしかわ鉄道に移管されています。
JR金沢駅の事務管理コードは▲541449を使用しています。
北鉄金沢駅は金沢駅の兼六園口(東口)駅前広場の地下にあります。浅野川線の前身である浅野川電気鉄道により「金沢駅前駅」として開業し、北陸鉄道への合併と地下化を経て現在に至る。
かつては金沢駅前停留場(金沢市内線)および中橋駅(金石線) と併せ北陸鉄道の駅・停留所が3か所に散在しており、(当時の)国鉄金沢駅を含め、相互に徒歩連絡を行っていました。
2001年(平成13年)、JR金沢駅・北鉄金沢駅ともに第3回中部の駅百選に選定。2005年(平成17年)、東口は能楽の鼓をイメージした「鼓門」、ガラス張りで地下広場を備えた「もてなしドーム」が完成しました。
2011年(平成23年)にはアメリカ・Travel + Leisure(ウェブ版)の「世界で最も美しい駅」の一つに選定されています。

駅構造

JR西日本

通過線を持たない島式ホーム2面4線で、2024年3月に敦賀駅までの延伸開業が行われるまでの間は終着駅であった。
ただし、線路は敦賀方にある白山総合車両所まですでに伸びており、同車両所との間の回送列車も運行されていた。
新幹線駅舎のデザインコンセプトは、「まちが見える、心と体に気持ちがいい駅」。前述の「もてなしドーム」と一体化した駅舎を整備した。ホーム各線にはホームドア(可動式ホーム柵)が設置されており、ドアの塗色は九谷焼の「九谷五彩」(赤色・黄色・紺青色・紫色・緑色)のうち紺青色を除く4色が使用されている。なお、紺青色はE7・W7系のラインカラーであり、車両が駅に入線することで「九谷五彩」が揃う狙いがあるという。また、ホームの柱60本には金箔を約2万枚使用した飾りが柱上部に取り付けられている。
これ以外にも、中2階の待合室には石川県産の能登ヒバを使用した壁面に236個の丸穴をくり抜き、輪島塗や山中漆器などの石川県の伝統工芸品(現物)を飾り付けたり、新幹線コンコースの壁面に加賀友禅や二俣和紙を使用するなど、随所に伝統工芸品を組み込み金沢らしさを感じるデザインを取り入れている。中2階の待合室の横と2階の11・12番のりばのホームの南側にはジェイアールサービスネット金沢運営のセブン-イレブンキヨスク、2階の11・12番のりばのホームの北側には大友楼の売店がある。
新幹線ホームの発車メロディは、金沢市出身の音楽プロデューサー・中田ヤスタカが制作し、「金沢の山から海にかけての起伏ある自然条件」「伝統と創造が調和するまち」「北陸新幹線のスピード感と快適性」を表現したオリジナル曲が採用されている。
改札前にはみどりの窓口・みどりの券売機・みどりの券売機プラスが設置されていて、e5489やえきねっとなど各種列車予約サービスの受取が可能である。駅舎はJR西日本の系列会社が運営しているホテル(ヴィアイン金沢)、駅ビル(金沢百番街)と一体化した構造となっている。
新幹線のりば
ホーム 路線   行先
11-14 北陸新幹線  福井・敦賀方面、富山・東京方面 

IRいしかわ鉄道 金沢(かなざわ)
IRいしかわ鉄道   西金沢  → 金沢 東金沢
所在地 石川県金沢市木ノ新保町1-1
所属事業者  IRいしかわ鉄道 
所属路線 IRいしかわ鉄道線(JR七尾線直通含む)
キロ程 47.4km(大聖寺起点)
駅構造 高架駅
ホーム 3面7線
乗車人員 10,395人/日(2019年)
開業年月日 2024年(令和6年)3月16日
駅種別 直営駅
 
521系電車
521系電車
改札口 683系電車
改札口 683系電車

IRいしかわ鉄道

島式ホーム3面7線、島式1面のうち切欠きホームが1面1線を有する高架駅である。在来線ホームと新幹線ホームは同一平面上(同一高さ)にあり、1階に在来線・新幹線のそれぞれの改札口が、中2階に在来線と新幹線を一括で処理するのりかえ改札口、在来線から金沢百番街「あんと」に直結する無人の「あんと改札口」が設けられていた。
当初は新幹線の開業後も、敦賀延伸までは在来線も含めてJR西日本が保有することになっていたが、2012年から翌年にかけて行われたJR西日本社長と石川県知事の会談により、IRいしかわ鉄道が土地を除く在来線駅舎の施設を約17億円で取得する事となった。ただし、駅施設の管理・運営は北陸新幹線の敦賀延伸までJR西日本が行っていた。
北陸新幹線の金沢延伸後、入場券はJR西日本およびIRいしかわ鉄道の両社で発売していた。ただし新幹線改札においては、在来線の鉄道事業者であるIRいしかわ鉄道の入場券で入ることができないようになっていた。
北陸新幹線の敦賀延伸まではJRと第三セクターの共同使用駅であり、JR西日本が駅業務を行っていた。1階ではIRいしかわ鉄道のグッズ販売や定期券発行を行っているIRお客さまカウンターが設置されているが、IRいしかわ鉄道からJR西日本金沢メンテックへ業務を委託している。無人化前のあんと改札口もJR西日本金沢メンテックが駅ビル運営会社の金沢ターミナル開発から業務委託により運営されていた。
富山方面の一部列車が使用する4番のりばは3・5番のりばのあるホームの富山方の端を切り欠いたホームである。そのため階段から遠い位置にある。切り欠きホームとなっている3・4番のりばのホームを除いて、ホーム有効長は13両分となっている。ホーム全体が雪害対策のために屋根で覆われているが、4番のりばのみ覆われていない。これは高架化当時に非電化だった七尾線の気動車の排ガス対策の名残で、この4番のりばにはその気動車列車である「花嫁のれん」に対応する形での装飾も施されている。また、西金沢駅寄りに引上線が2線設置されている。
中2階の3・5番のりば方面と6・7番のりば方面の階段の間(公衆トイレ跡)にはジェイアールサービスネット金沢運営のセブン-イレブンキヨスクJR金沢駅在来中2階店と喫煙所、2階の1・2番のりばのホームの南側には大友楼の売店がある。1・2番のりばのホームのセブン-イレブンキヨスクJR金沢駅在来ホーム北店とセブン自販機は2023年(令和5年)7月30日をもって営業を終了した。
民営化後、金沢支社の取り組みとして沿線ゆかりの楽曲を接近、発車メロディ等に起用する企画が富山、福井、鯖江、金沢、糸魚川の各駅で取り入れられてきたが、金沢駅では在来線を高架化した1990年(平成2年)に金沢の伝統工芸品、琴の音色を使用した発車メロディが導入された。楽曲は「城下町の雰囲気を醸し出し、発車ベルらしくリズミカルで鉄道のイメージに沿った曲調」を意識し、当地在住で筝曲家の大谷親千鶴が作曲した。当初は3曲が使用されていたが、後に短調と長調の2曲のみとなり、2・4・6番のりばが短調、1・3・5・7番のりばが長調に変更されている。
自動券売機はJR西日本の券売機、IRいしかわ鉄道の券売機が並置されている。在来線改札口とあんと改札口にはICカード乗車券に対応しているのりこし精算機が設置されている。あんと改札口の自動券売機はICカード乗車券未対応のまま2021年(令和3年)3月30日をもって廃止、撤去されている。なお、当駅は福井県内以遠の各駅との間でICOCAなどのICカード乗車券を利用できる東限であり、福井県内以遠の各駅と津幡・高岡・富山・七尾線方面(東金沢駅以東)各駅との間をICカード乗車券で利用するには、大聖寺駅 - 当駅間のいずれかの駅で一旦改札を出場する必要がある。

のりば
ホーム 路線 行先 備考 
1・2 IRいしかわ鉄道 福井・敦賀方面  
3・5
3-7 高岡・富山方面  
七尾線 羽咋・七尾方面  

発着する優等列車

当駅はかつて福井側と富山・和倉温泉側の優等列車双方が発着し特急列車の乗り入れも非常に多かったが、北陸新幹線の開業に伴い富山方面や福井方面への特急列車や寝台特急の発車はなくなった。
  • 特急列車
    • 能登かがり火・花嫁のれん
  • 快速列車
    • あいの風ライナー

歴史

  • 1894年(明治27年)6月:金沢市会が停車場の位置や連絡道路の意見書を可決し、鉄道庁に上申。この時点で候補地は金沢の外港金石とのアクセスを考え、金石往還を駅西大通りとする計画であった。その後、1896年(明治29年)までに宗叔町、三社付近、広岡付近も候補地となった。
  • 1896年(明治29年)5月6日:この日までの論議の末、停車場は木ノ新保六番丁(白髪神社辺り)を中心とする同五番丁、七番丁の36,000坪に『三等停車場』として建設されることが決定する。
  • 1898年(明治31年)
    • 3月:初代東口駅舎(木造洋風建築、建築面積500m2)が竣工。この時点で西口は無く、畑地に隣接していて、敷地を隔てる柵も無かったという。
    • 4月1日:官設鉄道北陸線 小松駅 - 当駅間延伸開業に伴い、終着駅として開業(一般駅)。
    • 11月1日:官設鉄道北陸線 当駅 - 高岡駅間延伸開業に伴い、途中駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、北陸本線所属駅となる。
  • 1938年(昭和13年)10月1日:北陸本線 当駅 - 津幡駅間が複線化。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
  • 1950年(昭和25年)8月1日:金沢鉄道管理局が発足。
  • 1954年(昭和29年)7月25日:鉄筋コンクリート造4階建ての駅舎が開業。1階に駅施設、地階にステーションデパートが設けられた。
  • 1960年(昭和35年)9月28日:北陸本線 西金沢駅 - 当駅間が複線化。
  • 1963年(昭和38年)4月4日:北陸本線 福井駅 - 当駅間が交流電化。
  • 1964年(昭和39年)8月24日:北陸本線 当駅 - 富山操車場(現在の富山貨物駅)間が交流電化。
  • 1972年(昭和47年)4月1日:旅行センターの営業を開始。
  • 1980年(昭和55年)5月30日:高架化工事着工。
  • 1985年(昭和60年)3月7日:貨物業務を分離、金沢市高柳町へ移転。
  • 1986年(昭和61年)3月:高架本体工事着手。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)と日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。この日よりJR西日本金沢支社が発足。
  • 1990年(平成2年)6月5日:旅客駅と下り貨物線が高架化(事実上の完成)。駅舎設備を高架下に移転。
  • 1991年(平成3年)4月1日:上り貨物線が高架化され、高架化完了。
  • 2002年(平成14年)10月21日:当駅 - 森本駅間の旅客線を旧・貨物線に移設。
  • 2003年(平成15年)6月12日:JR貨物の駅が金沢貨物ターミナル駅に改称。
  • 2005年(平成17年)3月20日:東口に「鼓門」および「もてなしドーム」が完成。
  • 2014年(平成26年)11月1日 :みどりの窓口が在来線側(金沢百番街ふれあい館とトレンド館の間)から新幹線側(日本旅行TiS金沢支店の跡地の一部区画)へ移転し、営業開始。
  • 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線の長野駅 - 当駅間が延伸開業。これに伴い、北陸本線の当駅 - 倶利伽羅駅間がIRいしかわ鉄道に移管され、同社との共同使用駅となる。のりかえ改札口でみどりの窓口とみどりの券売機の営業開始。新幹線改札口とのりかえ改札口で自動改札機の使用開始。
  • 北陸新幹線開業に伴い、特急列車が七尾線直通の「サンダーバード」1往復を除き、すべて当駅始発・終着になる。富山方面への特急列車はすべて廃止された。
  • 従来の東口を「兼六園(けんろくえん)口」、西口を「金沢港(かなざわこう)口」に改称。
  • 2017年(平成29年)
    • 4月1日:在来線改札口で自動改札機の使用開始。
    • 4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月3日:あんと改札口で自動改札機の使用開始。
    • 3月14日:新幹線eチケットサービス開始。これに伴い、前日の3月13日をもってのりかえ改札口の出場用簡易型IC改札機の運用終了。
    • 11月1日:みどりの窓口の営業時間を1日あたり4時間50分短縮。
    • 12月12日:みどりの券売機プラスを2台導入。
  • 2021年(令和3年)3月13日:あんと改札口が無人化。前日の3月12日をもって窓口業務を終了。
  • 2024年(令和6年)
    • 1月1日:能登半島地震が発生し、駅構内の天井から水が漏れ出し床が水浸しになる等の被害を受けた。
    • 1月15日:あんと改札口を閉鎖。
    • 3月16日:北陸新幹線の当駅 - 敦賀駅間が延伸開業。これに伴い、北陸本線の当駅 - 大聖寺駅間がIRいしかわ鉄道に移管される。第3セクター移管に伴い県庁所在地の駅でありながらJRの在来線が通らない駅となる。

北鉄金沢ほくてつかなざわ)
北陸鉄道浅野川線     北鉄金沢 七ツ屋
所在地 石川県金沢市堀川新町1-11
駅番号  ○A01 
所属事業者 北陸鉄道
所属路線  浅野川線
キロ程  0.0km(北鉄金沢起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員 4,450人/日(2019年) 
開業年月日  1926年(大正15年)5月18日 
 
改札口
改札口
8000系電車 地下ホーム
8000系電車 地下ホーム

北陸鉄道 北鉄金沢駅

北鉄金沢駅(ほくてつかなざわえき)は、石川県金沢市堀川新町にある、北陸鉄道浅野川線の駅である。駅番号はA01。
頭端式ホーム1面2線を有する地下駅である。浅野川線において、1線ではないのは当駅と三ツ屋駅(唯一の列車交換可能駅)のみとなっている。

のりば
ホーム 路線   行先
1・2 浅野川線 内灘方面
  • 昼間は1番線のみ使用しており、2番線には1編成が留置されている。
  • ラッシュ時は1・2番線とも使用する。
  • 列車別改札。発車時は以前ブザーを使用していたが、2019年2月12日からは金沢市立工業高等学校の生徒が制作した発車メロディ(「金沢市歌」をアレンジした楽曲)を使用している。