あいの風とやま鉄道 滑川駅
あいの風とやま鉄道 滑川(なめりかわ)
あいの風とやま鉄道   水橋 滑川 東滑川
所在地 富山県滑川市辰野字野中割548
所属事業者 あいの風とやま鉄道
所属路線 あいの風とやま鉄道線 
キロ程 58.6km(倶利伽羅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 1,446人/日(2019年)
開業年月日 1908年(明治41年)11月16日
駅種別 直営駅 みどりの窓口
(インターネット予約不可)
滑川駅前
滑川駅前
みどりの窓口とみどりの券売機 滑川駅ホーム
みどりの窓口とみどりの券売機 2面3線ホーム

駅構造

あいの風とやま鉄道

2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅です。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅です。
下り線側には保守用側線があります。
駅舎は鉄筋コンクリート造り平屋建てで床面積409m2で、みどりの窓口・自動券売機・待合室・自動販売機・便所が設置されています。Wi-Fiの利用も可能です。各ホームにはエレベーターが設置されています。
現駅舎竣工当時は滑川市の物産コーナーも設けられていました。
JR時代は富山地域鉄道部管理の駅でした。
あいの風とやま鉄道への移管後も同社の直営駅として運営され、みどりの窓口も引き続き設置されています。
なお、2001年(平成13年)6月29日の地下道完成以前には、あいの風とやま鉄道(当時はJR)と富山地方鉄道(地鉄)の駅が分離される以前は3面4線の地上駅であり、現在の跨線橋が地鉄のホームまで繋がっていました。
なお、当時は1・2・3番のりばをJRが、4番のりばを地鉄が使用していました。
駅の分離後、両者間を連絡していた跨線橋は廃止され、現在は改札外の地下道で連絡しています。

のりば
ホーム 路線 行先
1(下り本線) あいの風とやま鉄道(下り) 魚津・泊・糸魚川方面
2(中線)
あいの風とやま鉄道 (下り)
(上り)
魚津・泊・糸魚川方面
富山・高岡・金沢方面
3(上り本線) あいの風とやま鉄道(上り) 富山・高岡・金沢方面
  • 通常の発着には1番線と3番線のみ使用され、2番線は2015年(平成27年)3月14日時点の定期ダイヤでは上り1本の普通列車のみ使用する。
  • 2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、東滑川駅と共通で「滑川市の歌」のオルゴール調アレンジが到着メロディとして使用開始された。
  • 滑川市出身のバイオリニストである高階哲夫の生誕115周年などを記念して、同市教委が制作したCDを2011年(平成23年)9月1日から同年10月末までの間、朝夕を中心に構内放送に使用されている。1回あたり2分30秒程度、高階についての解説ナレーションが作詞作曲した『時計台の鐘』の合唱などとともに繰り返し放送される。
  • みどりの窓口の営業時間は7:00 - 19:30である。

貨物取扱

当駅における貨物取扱は、1978年(昭和53年)3月1日に廃止された。
1923年(大正12年)1月23日付『鉄道公報』号外によると、当駅接続の専用線は次の通りであった。
  • 立山鉄道線(動力:手押、作業哩程:1哩)
  • 北陸電気工業線(動力:手押、作業哩程:1哩)
1930年(昭和5年)12月5日付『鉄道公報』附録通報「専用線一覧(運輸局)」によると、当駅接続の専用線は次の通りであった。
  • 立山鉄道線(第三者使用:滑川合同運送、動力:手押、作業粁程:0.2粁)
  • 北陸電気工業線(動力:手押、作業粁程:0.2粁)
1951年(昭和26年)12月15日付『鉄道公報』第732号通報「専用線一覧について(営業局)」別表によると、当駅接続の専用線は次の通りであった。
  • 中越電機工業線(動力:私有機関車、作業粁程:0.2粁)
1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表掲載中、当駅接続の専用線は次の通りであった。
  • 東海電極製造線(第三者使用:日本通運、動力:私有機関車、作業粁程:0.2粁)
また1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった。
  • 富山電工線(真荷主:東海電極製造、通運事業者:日本通運、動力:国鉄動車及び私有機関車、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:0.4粁)
  • 日通商事線(動力:国鉄動車、作業粁程:0.1粁、総延長粁程:0.1粁)

歴史

あいの風とやま鉄道

  • 1906年(明治39年)5月24日:滑川町長加藤甚右衛門等が上京し、逓信大臣山縣伊三郎に対して滑川駅の開設を請願する。
  • 1908年(明治41年)11月16日:官設鉄道北陸線の富山駅 - 魚津駅間延伸時に一般駅として中新川郡浜加積村辰野に開業。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により、北陸本線所属駅となる。
  • 1910年(明治43年)5月:構内に立山と大岩への案内標を設置する。
  • 1912年(明治45年)5月:構内に物産品等を絵図で表した物産標を設置する。
  • 1913年(大正2年)6月26日:立山軽便鉄道線と北陸本線、東海道本線、東北本線及び信越本線の主要駅との間に旅客及び手荷物の連帯運輸を開始する。
  • 1915年(大正4年)3月1日:構内に滑川電信取扱所を設置する。
  • 1922年(大正11年)
    • 4月1日:大正11年鉄道省告示第11号「連帯運輸ノ範囲及特種取扱事項」により、当駅接続の立山鉄道線との間は旅客、手荷物、小荷物及び小口扱貨物(1個の重量2トン又は容積200立法尺を超えるものを除く)の連帯運輸を取扱うと定める。
    • 8月5日:大正11年鉄道省告示第11号「連帯運輸ノ範囲及特種取扱事項」を改正し、当駅は立山鉄道線経由により富山県営鉄道線と旅客及び手荷物の連帯運輸の取扱を開始する。
  • 1930年(昭和5年)4月1日:大正11年鉄道省告示第11号を廃止し、昭和5年鉄道省告示第68号「連帯運輸ヲ為ス鉄道、軌道及航路並連帯運輸ノ範囲」を定め、当駅は立山鉄道線との間は旅客、手荷物、小荷物、旅客附随小荷物及び貨物(貸切扱を除く)、立山鉄道線経由の富山県営鉄道線との間には旅客、手荷物及び旅客附随小荷物の連帯運輸を取扱うと定める。
  • 1932年(昭和7年)2月14日:昭和5年鉄道省告示第68号「連帯運輸ヲ為ス鉄道、軌道及航路並連帯運輸ノ範囲」を改正し、当駅接続の富山電気鉄道線との貨物の連帯運輸範囲を貨物(貸切扱を除く)から貨物に改める。
  • 1937年(昭和12年)10月5日:昭和5年鉄道省告示第68号「連帯運輸ヲ為ス鉄道、軌道及航路並連帯運輸ノ範囲」を改正し、当駅接続の富山電気鉄道線との間において小荷物及び貨物の取扱を廃止する。
  • 1943年(昭和18年)10月1日:当駅 - 魚津駅間に早月信号場が開業する。
  • 1953年(昭和28年)
    • 11月11日:急行「北陸」の停車駅となる。
    • 12月11日:貨物ホームにて起重機の運用を開始する。
  • 1960年(昭和35年)2月25日:跨線橋の架替(日本初のPSコンクリート併用[16])が完了し、同日完工式、渡橋式を挙行する。
  • 1964年(昭和39年)11月20日:当駅 - 魚津駅間の早月信号場を廃し東滑川駅を開業する。
  • 1965年(昭和40年)
    • 7月20日:当駅 - 水橋駅間に上市川信号場が開業し、当駅上市川信号場間が複線化する。
    • 8月25日:富山操車場 - 泊駅間が交流電化する。
    • 12月1日 - 急行列車『越前』の停車駅となる。
  • 1966年(昭和41年)
    • 6月1日:当駅 - 水橋駅間の上市川信号場を廃止する。
    • 12月中:仮駅舎の入札が終わる。
  • 1967年(昭和42年)
    • 2月7日:駅舎改築に伴い、仮駅舎に移転(この時点で同年2月17日に起工式を行う予定であった)。
    • 3月7日:旧駅舎を解体。
    • 3月11日:駅舎改築の起工式を行う。工事は名港工建設が請け負う。度重なる降雪のため予定が遅れていた。
    • 7月21日:駅舎改築工事が完了し、同日より新駅舎において駅務を開始する。
    • 8月22日:当駅 - 東滑川駅間が複線化する。
  • 1970年(昭和45年)1月25日:市外電話が利用可能な公衆電話を設置する。
  • 1974年(昭和49年)10月1日:営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる。
  • 1978年(昭和53年)3月1日:営業範囲を改正し、車扱貨物の取扱を廃止して旅客駅となる。
  • 1979年(昭和54年)4月20日:特急列車『はくたか号』が初停車。
  • 1981年(昭和56年)12月26日:駅前広場の整備事業が完了し、歩道や駐車場等が整備される。
  • 1982年(昭和57年)
    • 4月1日:駅前広場に滑川市内初のパーキングメーター付きの市営駐車場がオープン。
    • 6月12日:滑川駅前商店街協同組合が旧富山電工跡地にアーケード付き商店街「公園通り」を開業する。
    • 11月1日:みどりの窓口を開設し、マルスを設置する。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:営業範囲を改正し、荷物(但し新聞紙を除く)の取扱を廃止する。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
    • 10月2日:当駅駅前土地区画整理事業が完了し、その完成式を挙行する。
  • 2001年(平成13年)6月29日:西日本旅客鉄道の駅と富山地方鉄道の駅を連絡する地下道が完成する。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月14日:北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、あいの風とやま鉄道の駅となる。
    • 3月26日:ICカード「ICOCA」供用開始。
  • 2023年(令和5年)3月25日:ホーム跨線橋にエレベーター2基が設置され供用開始した。

富山地方鉄道 滑川(なめりかわ)
富山地方鉄道本線   中滑川 滑川 浜加積
所在地 富山県滑川市辰野660-1
所属事業者 富山地方鉄道
駅番号  T18 
所属路線 本線
キロ程 21.8km(電鉄富山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員 351人/日(2019年)
開業年月日 1913年(大正2年)6月25日
駅種別 無人駅
富山地方鉄道滑川駅
富山地方鉄道滑川駅
駅名標 地鉄ホームからJRホームを見る
駅名標 地鉄ホームからJRホームを見る

富山地方鉄道

単式ホーム1面1線を有する地上駅である。
かつて跨線橋で北陸本線滑川駅と連絡が可能であったときは、JRの駅と連番で4番のりばとなっていた。
無人駅である。駅番号はT18。
駅周辺は、滑川市立図書館、ほたるいかミュージアム、深層水体験施設 タラソピア、滑川ショッピングセンター エール、滑川市民交流プラザ、にいかわ信用金庫滑川営業部、滑川吾妻郵便局、滑川市立寺家小学校があります。

富山地方鉄道のりば
方向 路線 行先
上り 本線 寺田・越中荏原・電鉄富山方面
下り 電鉄魚津・電鉄黒部・宇奈月温泉方面 

歴史

富山地方鉄道

  • 1913年(大正2年)6月25日:立山軽便鉄道(後の立山鉄道)の駅が開業、同社線が五百石駅間まで開業。
  • 1931年(昭和6年)3月20日:立山鉄道が富山電気鉄道に合併。
  • 1943年(昭和18年)1月1日:富山電気鉄道が富山地方鉄道に改称。
  • 1988年(昭和63年)3月31日:当駅駅舎改築工事が竣工する。
  • 2001年(平成13年)6月29日:滑川駅南北を結ぶ地下道が完成する。