CPU換装に対する重要度と問題点        戻る
コンピュータの頭脳に相当する部分は、もちろんCPUです。
つまり、CPUを換装するということは、人間でいえば脳を移植することに相当します。
PC−9821は、最新モデルでもCeleron433MHzのCPUしか搭載していません。
一方、最新鋭のDOS/VになるとPentium4 3.06GHz、AthlonXP 3000+などなど、比較にならないくらいの高性能CPUを搭載しています。もちろんアーキテクチャーが異なるので、これらの最新鋭CPUをPC−9821に搭載することはできません。
しかし、Pentium,MMX Pentium,PentiumProなどのCPUを搭載したマシンであれば、CPUをもっと高性能のものに換装することは可能です。
CPUを換装するということは、パソコンが生まれ変わるようなもので、パソコンパワーアップとしては最大級のものですが、その反面一部を除いてNECのサポートが受けられないという事態が起こります。
もっともメーカーのサポートなど最初から当てにしていないという方には関係ないかもしれませんが。
また、サードパーティのCPUアクセラレータを対応機種に使うのではなく、自分でげたとCPUとファンを購入してパワーアップを敢行する場合は、失敗する可能性もあります。
つまり、ある程度のリスクを持つパワーアップであるということは、最初に覚悟していただきたい。
と、脅かしてはみましたが、実際にやってみると、そうそう失敗するものではありません。正しい知識と、適切なパーツを選べば失敗はたいへん少ないものです。(私は、CPUパワーアップで失敗したというケースはありません。)
成功したときのメリットは非常に大きく、またうれしいものです。
しかもそのマシンの寿命が延びることになるわけです。
では、この後は実際のPC−9821のタイプごとに、CPUパワーアップを解析してみましょう。
 
PC−9821のマザーボードと搭載可能なCPU
まずPC−9821が搭載しているマザーボードのタイプ、されに搭載されているCPUとその動作クロック、さらにそれに対して換装可能なCPUをタイプごとに挙げてみましょう。

プラットフォーム 搭載CPU 動作クロック 換装可能CPU
Socket5 Pentium 75Mhz〜200MHz K6−2、K6−V、K6−2+
Socket7 MMX Pentium 166MHz〜233MHz K6−2、K6−V、K6−2+
Socket8 PentiumPro 150MHz〜200MHz Celleron、PentiumUODP、PentiumV
Slot1 PentiumU 233MHz〜266MHz PentiumU、Celeron
Slot1  Celeron 300MHz〜433MHz Celeron

ここに挙げたCPUは、あくまで理論的には搭載可能というだけで、本当に搭載できるかどうかは、モデルによってあるいは個体差によって異なる結果が出たりします。
実際にどのようにパワーアップするかは、そのマシンのチップセットにも依存します。
ここでは実際にパワーアップ可能なモデルとその方法を詳しく知りたい場合は、CPUをクリックして下さい。