CeleronマシンのCPU換装について     戻る
PC−9821シリーズの中でもCeleronマシンが登場するのは、もっとも後期に属する時期です。
いずれのマシンも440FXチップセットを搭載していて、とりあえず問題のない性能を持っていますが、DOS/Vマシンで採用されている440BXに比べると、どうしても見劣りするのはやむを得ないでしょう。
これらのマシンは、マザーがすべてSlot1であり、Ra40,Ra43は、CPUげたを搭載してPPGA版Celeronを搭載しています。
これらのマシンは、いずれもMendocinoコアのCeleronを搭載することが可能ですが、Ra300,Ra333は、slot1−Socket370変換アダプタが必要です。
このとき、他の部品に干渉しないようなCPUげたを用意する必要があります。げた選びは慎重に。
また、MendocinoコアのCeleronは、最高で533MHzなのでRa40,Ra43ではたいしたパワーアップにはならないとも考えられます。
そこでCopperMineコアのPentiumVおよびCopperMine−128kコアのCeleronを搭載するという手も考えられます。
もっともベースクロックが66MHzなのでPentiumVは、実際のクロックは3分の2にしかなりません。
この場合、Slot1−FC−PGA変換アダプタを搭載すれば可能になりますが、コア電圧の問題が発生します。
Ra300系のマザーに搭載されているVRMでは、ロットによって1.8V以下の電圧が供給できないものがあり、この場合そのままでは電圧が高くて危険です。
PL−iP3
PL-IP3 Rev2
これを判別するには、VRMの型番を確認してください。
これにはHIP6004CBとHIP6004ACBがあり、HIP6004CBでは大丈夫だが、HIP6004ACBでは電圧が1.8V以下は供給できないということです。 もし、VRMがHIP6004ACBであれば
PowerLeapから発売されているPL-IP3 Rev2というVRM付きのSlot1−FC−PGA変換アダプタを使えば適切な電圧を与えることができます。
ただし、消費電力の関係で高クロックのCPUを動作させた場合、VRMが耐えられないことがあり得るので、HIP6004CBを搭載したマシンであってもPL−IP3 Rev2を使う方が間違いがないでしょう。
CopperMineコアのCPUを搭載したときは、BIOSに関係なく自動的に2次キャッシュが動作するので、とにかく動作すれば大丈夫です。 
Celeronマシンのラインナップ
モデル CPU ベースクロック 換装可能CPU
Ra300/D40,/M40,/W40 300AMHz 66MHz Celeron,PentiumV
Ra333/D60,/M60,/W60 333MHz 66MHz Celeron,PentiumV
Ra40/D60,/M60,/W60 400MHz 66MHz Celeron,PentiumV
Ra43 433MHz 66MHz Celeron,PentiumV