PC−9821改造計画について
このPC−9821改造計画では、あなたのPC−9821に対して、確実なパワーアップを図るお手伝いを致します。
このコーナーの基本的なコンセプトは、なるべくリスクが少なく、効果が上がるパワーアップを目指すものです。
ちまたでは、はんだごてを使ったリスクの大きいパワーアップが紹介されていますが、一部のマニアではそれもいいでしょうが、誰でもできる話ではありません。
原発乗っ取りだのPCIスロットの増設だの、初心者には不可能な話ですし、リスクが大きすぎます。
ここでは、はんだごてなどいっさい使わないでできるパワーアップを対象とします。
今更、なぜPC−9821なのか?
PC−9821V20S7
PC−9821V20S7
確かに今ではNECも既にPC−9821シリーズを終了していると言っていいでしょう。
既に時代遅れとの声にも正当性があります。しかし、実際にWindowsマシンとして使うことができないマシンかというとそんなことはありません。実際に使ってみると、DOS/Vマシンよりも優れた面もたくさんあります。
また、環境によってはソフトウェアの問題からPC−9821を捨てられないこともあり得るでしょう。
マニアの方の中には、どうしてもPC−98を捨てられない方もいます。
実際、私の家庭ではPC−9821マシンが4台稼働しています。
DOS/V自作マシン1台とPC−98NXマシンも1台ありますが、使用頻度から言うとPC−9821シリーズの方が多いのです。
しかも、最近では中古市場ではPC−98マシンが1万円台でも売られています。中には1万円を切るものも少なくありません。CRT込みでも2万円以内で1台のマシンが揃うわけです。
そのようにして入手したマシンをそのまま使うことも可能ではありますが、長く使うとなるとどうしてもパワーアップが必要となります。それに最近の世間の状況から言っても、家電製品を次々に買い換えていくよりも、古いものでも使える内は使う方が環境破壊を抑える効果があるでしょう。
特にパソコンは、捨ててしまうと単なるゴミで再利用しにくいのです。
私はPC−9821を末永く使おうとする方の味方です。
じゃあDOS/Vではいけないのかというとそうではありません。
それはそれでいいのですが、DOS/Vは比較的パワーアップが容易であることと、あまりにもメーカーの種類も多く、なかなか一概にはいえない点もあるし、自作となると他のコーナーでもいろいろと紹介しているから、まあこのコーナーでは割愛させていただこうということです。
それにPC−9821は、日本で生まれた独自のアーキテクチャーですからね。アメリカ生まれのIBM PC/AT互換機とは毛並みが違います。
と、挑発的なことを言っておいて、本題に入りますので各コーナーへお入りください。