IRいしかわ鉄道 動橋駅
動橋(いぶりはし)
IRいしかわ鉄道線   加賀温泉 動橋 粟津
所在地 石川県加賀市動橋町
所属事業者 IRいしかわ鉄道
所属路線 IRいしかわ鉄道線
キロ程 7.3km(大聖寺起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線 
乗車人員 447人/日(降車客含まず・2021年)
開業年月日 1897年(明治30年)9月20日
駅種別 無人駅 自動券売機
動橋駅
動橋駅
521系電車 簡易自動改札機
521系電車 簡易自動改札機
動橋駅は、石川県加賀市動橋町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)IRいしかわ鉄道線の駅です。
片山津温泉に近く、かつては特急停車駅であり、石川県における主要駅の一つであった。現在では南隣の加賀温泉駅が周辺温泉地の玄関口となったため、普通列車しか停車しない。また、北陸鉄道片山津線・山代線と接続していたが廃止され、2009年に無人駅となっている。
駅名に含まれる「いぶり」は「いぶる」の活用形で、広辞苑などにも示される古い言葉である。揺する、ゆり動かす、ゆすぶるの意味で加賀地方南部で古くから使われ、揺れる橋が二級河川動橋川に架かっていたところに由来する。
以前、当駅は加賀温泉郷への窓口として、大聖寺駅とともに特急が手分けして停まっていた。
北へ北陸鉄道片山津線、南へ北陸鉄道動橋線(のち山代線)が伸び、交通の要所として栄え、1950 - 1960年代の一時期には、石川県内において金沢駅に次いで運輸取扱収入額の多い駅であった。1965年9月24日には日本全国の主要152駅と日本交通公社の83か所の営業所に開設されたみどりの窓口が当駅にも設置された。
1960年代末期には特急「白鳥」、「雷鳥」・「しらさぎ」が大聖寺駅と動橋駅の両駅に停車するダイヤとされていたことが特急の格やスピードアップの観点から問題視されたことから、大聖寺駅を置く大聖寺町と激しい特急駅の地位を争った挙句、隣の作見駅が加賀温泉駅と改称され加賀温泉郷の入口として一本化された。
それ以降は急行「くずりゅう」が1往復停車するのみとなったが、それも1985年(昭和60年)3月に廃止された後は、普通列車のみの停車駅となっている。

駅構造

単式ホーム2面2線を持つ地上駅である。島式ホームの内側にも線路(中線)はあるが、保守用の側線になっており、ホームについても柵が設置されたため待避線としては使用できない。また絶対信号機も設置されておらず停留所となっている。
元々単式である上りホーム側に駅舎があり、下りホームへは跨線橋で連絡している。
特急停車駅時代の名残か、普通停車駅にしては比較的ホームも広い構造になっている。2013年春に普通列車の有効長以外の部分に安全柵を設置する工事を実施したため、関係者以外は立ち入り禁止となった。
以前は簡易委託駅であったが、現在は小松駅管理の無人駅となっている。自動券売機が設置されている。
のりば
のりば 路線 方向 行先
1 IRいしかわ鉄道線 上り 福井・敦賀方面
2 下り 金沢方面
  • ホーム上では長らくのりば番号が設定されていなかったが、2018年までに改めて設定された。なお、使われていない中線は番号カウントから外されている。
  • 接近警告機から鳴るメロディは、1番のりばが「アニーローリー」、2番のりばが「エリーゼのために」である。

歴史

  • 1897年(明治30年)9月20日:官設鉄道北陸線の福井駅 - 小松駅間延伸時に開業(一般駅)。当時の読みは「いぶりばし」。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、北陸本線所属駅となる。
  • 1915年(大正4年)5月1日:温泉電軌動橋線(後の北陸鉄道山代線)の新動橋駅が開業。
  • 1922年(大正11年)11月23日:温泉電軌片山津線(後の北陸鉄道片山津線)の動橋駅が開業。
  • 1956年(昭和31年)12月15日:読みを「いぶりはしえき」に変更。
  • 1965年(昭和40年)9月24日:北陸鉄道片山津線の動橋駅が廃止。みどりの窓口を設置。
  • 1970年(昭和45年)
    • 9月30日:みどりの窓口の営業を終了。
    • 10月7日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
  • 1971年(昭和46年)7月11日:北陸鉄道山代線の新動橋駅が廃止。
  • 1982年(昭和57年)5月1日:業務委託駅となる。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 2008年(平成20年)4月30日:駅前のバス停が廃止され、周辺のバス路線は皆無となった。
  • 2009年(平成21年)4月1日:簡易委託を解除、無人化される。
  • 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる。
  • 2024年(令和6年)3月16日:北陸新幹線 金沢駅 - 敦賀駅延伸開業に伴い、IRいしかわ鉄道の駅になる。

 動橋(いぶりはし)
北陸鉄道片山津線(廃止)   動橋 片山津本町
所在地 石川県加賀市動橋町
所属事業者 北陸鉄道
所属路線 片山津線
キロ程 0.0km(動橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(片山津線) 
開業年月日  1922年(大正11年)11月23日 
廃止年月日  1965年(昭和40年)9月24日 
 新動橋(しんいぶりはし)
北陸鉄道山代線(廃止)    庄 新動橋     
所在地 石川県加賀市動橋町
所属事業者 北陸鉄道
所属路線 山代線(新動橋駅) 
キロ程 6.3km(河南起点) 
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線(山代線) 
開業年月日  1915年(大正4年)5月1日 
廃止年月日  1971年(昭和46年)7月11日 

片山津線と北陸鉄道動橋駅はこちら 山代線(動橋線)と新動橋駅があった
片山津線と北陸鉄道動橋駅はこちら 山代線(動橋線)と新動橋駅があった
北陸鉄道 動橋駅
北陸鉄道動橋駅は、片山津線の始発駅で、国鉄駅の北側に位置していて、独自の出入口はなかった。
国鉄駅とつながる跨線橋を降りたところに1面1線のホームがあり、金沢寄りに3線の車庫がありました。
国鉄とは渡り線などはなく、連絡はありませんでした。

北陸鉄道 新動橋駅
北陸鉄道 新動橋駅は、当初は動橋線、のちに山代線の乗換駅でした。
国鉄駅を出たすぐ右手に木造の駅舎があり、Y字ポイントで分岐した島式ホーム1面2線を有していたが、晩年は駅舎から見て右側の1線だけが使われていました。
駅跡地には道路が新設され、残りの用地は駅前広場の拡張に使われている。