御茶ノ水(おちゃのみず) |
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所在地 |
東京都千代田区神田駿河台二丁目6-1 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) |
駅構造 |
地上駅(橋上駅) |
ホーム |
2面4線 |
乗車人員 |
85,957人/日(2023年) |
開業年月日 |
1904年(明治37年)12月31日 |
乗入路線 2 路線 |
所属路線 |
■中央線(快速) |
駅番号 |
JC03 |
キロ程 |
6.8km(東京起点) |
所属路線 |
■中央・総武線(各駅停車) |
駅番号 |
JT03 |
キロ程 |
6.8km(東京起点) |
乗換 |
C12 新御茶ノ水駅(東京メトロ千代田線) |
駅種別 |
直営駅(管理駅) 営業統括センター併設
みどりの窓口
東京山手線内・東京都区内駅 |
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御茶ノ水駅 |
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御茶ノ水駅ホーム |
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御茶ノ水駅(おちゃのみずえき)は、東京都千代田区・文京区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
神田川(外堀)南側(千代田区側)にJR東日本の駅が、北側(文京区側)に東京メトロの駅がある。所在地は、JR東日本が千代田区神田駿河台二丁目、東京メトロが文京区湯島一丁目である。
東京メトロの駅は文京区最南端に位置する。
乗り入れ路線
JR東日本の各線、東京メトロの丸ノ内線が乗り入れる接続駅である。また、各路線に駅番号が付与されている。
- JR東日本:各線
- 東京メトロ:M 丸ノ内線 - 駅番号「M 20」
JR東日本の駅は、当駅の所属線である中央本線と、当駅を終点とする総武本線(支線)との分岐駅となっている。
中央本線の当駅以西(新宿方面)は急行線(快速線)と緩行線との複々線区間である。
急行線には東京駅発着の中央線快速電車が、緩行線には総武本線(錦糸町駅方面)と直通運転を行っている中央・総武線各駅停車が乗り入れる。
2020年(令和2年)3月13日までは早朝・深夜帯(始発 - 概ね午前6時過ぎと概ね翌日午前0時過ぎ - 終電まで)に限って東京駅発着で中央緩行線に乗り入れる各駅停車も運行されていたが、同年3月14日のダイヤ改正に伴い、中央・総武緩行線当駅折り返し発着は廃止となり、すべての時間帯で千葉駅 - 当駅 - 三鷹駅の直通運転となっている(これに付随して、その時間帯に運行していた東京駅発着の中央線各駅停車も廃止され、こちらは終日快速以上の優等列車のみの乗り入れとなった)。
- JC 中央線(快速):急行線を走行する中央本線の近距離電車。八王子駅・高尾駅方面の列車の他に、立川駅から青梅線へ直通する列車も運行 - 駅番号「JC 03」
- JB 中央・総武線(各駅停車):緩行線を走行する中央本線の近距離電車。当駅以西は中央本線を走行し、当駅以東は総武本線支線を経由し、錦糸町駅から総武本線へ走行する。
- 駅番号「JB 18」
またJR東日本の駅は、特定都区市内制度における「東京都区内」、類似の制度である「東京山手線内」に属している。
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駅名標 |
E231系0番台 E231系500番台 |
駅構造
JR東日本
- 島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。
- 御茶ノ水橋と聖橋の間にホームがあり、橋の南側に御茶ノ水橋口、聖橋口がある。駅本屋は御茶ノ水橋側(新宿寄り)にあり、聖橋口より東側(秋葉原・神田寄り)に平日の朝(7時30分から11時まで)のみ機能している出口専用の臨時改札口がある。
- 直営駅(営業統括センター所長が兼務する駅長配置駅)で、地区の拠点として御茶ノ水営業統括センターを併設している。ホームの有効長は中央線快速が12両、中央・総武線各駅停車は10両である。
- 高台の擁壁と神田川の間に線路が敷かれているため、ホームの幅が非常に狭い。改良工事前、化粧室は御茶ノ水橋口と聖橋口の改札口内にあり、多機能トイレが設置されていなかった。現在は1ヶ所に集約し、多機能トイレを増設している。
- 御茶ノ水橋口駅舎は1932年(昭和7年)7月の総武本線乗り入れに合わせて使用開始された。伊藤滋設計によるモダニズム建築であり、従来の乗客を待合室に滞留させてからプラットホームに導く構造から、旅客流動を重視して次々に乗客を電車に流し込むという新しい玄関口の構造を初めて確立したという。東側の聖橋口駅舎は大きく改築されており原形を留めていないが、御茶ノ水橋口駅舎は建設以来大きく手を入れられていない。しかしバリアフリー対策工事に2013年度から着手することになっていることは前記した。
- 外側2線を中央線快速が、内側2線を中央・総武線各駅停車がそれぞれ使用し、同じ方向の列車を同じホームで乗り換えできる、方向別複々線となっている。これを実現するために御茶ノ水駅の前後に立体交差が設置されている。並走する三鷹 - 御茶ノ水間のうち同方向であれば、階段を使わずに対面乗り換えが可能な唯一の駅である。
- 当駅を境に中央線と総武線の各駅停車の列車が相互直通運転を行う。2020年(令和2年)3月13日まで、早朝と深夜は中央線・総武線は分離して運転を行っていた。総武線は当駅で折り返し、中央線は当駅の水道橋方で快速線と緩行線との間を転線して東京駅発着で運転され、快速用のE233系電車が使用された。総武線の上り列車は2番線に到着し、そのまま中央緩行線下り本線に引き上げ、その後3番線に入線して総武線下り列車となっていた。千葉方面の特急列車も当駅で転線する。上下(東西)両線とも、快速線・緩行線相互間の転線は水道橋方のポイントで可能である。なお、3番線から中央緩行線西行きへの出発も可能だが、通常は設定がない。
- 2020年(令和2年)3月14日のダイヤ改正以降は前述の通り早朝・深夜の総武線・中央線分離運転が廃止され、当駅を始発・終着とする列車は大幅に削減された。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■中央線(快速) |
下り |
新宿・立川・八王子・高尾・青梅方面 |
2 |
■中央・総武線(各駅停車) |
西行 |
水道橋・飯田橋・市ケ谷・三鷹方面 |
3 |
東行 |
秋葉原・錦糸町・船橋・千葉方面 |
4 |
■中央線(快速) |
上り |
神田・東京方面 |
- 2番線と3番線の間に総武本線の0キロポストが設置されている。
東京地下鉄 御茶ノ水(おちゃのみず) |
淡路町→御茶ノ水→ 本郷三丁目 |
所在地 |
東京都文京区湯島一丁目5-8 |
駅番号 |
M20 |
所属事業者 |
東京地下鉄(東京メトロ) |
所属路線 |
●丸ノ内線 |
キロ程 |
6.4km(池袋起点) |
駅構造 |
地下駅 |
ホーム |
2面2線 |
乗降人員 |
51,922人/日(2022年) |
開業年月日 |
1954年(昭和29年)1月20日 |
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東京メトロ丸の内線 |
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東京メトロ
- 相対式ホーム2面2線を有する地下駅。
- 1番線銀座方に池袋方面線路への片渡り線が1本ある。定期ダイヤでの当駅発着列車は2010年現在設定されていないが、池袋駅 - 当駅間が開業した時から東京駅への延伸まで引き上げ線として使われた後、淡路町駅まで延伸開業した際(当時は単線運転)に池袋方面行の電車が渡り線を使用し転線していた名残りである。2007年6月にホームドアが設置されたが、車両とホームの隙間を調整する工事のため、2008年3月22日まで稼動を一時休止して、翌23日に再開された。
- かつては定期券うりばがJR口改札前にあったが、1993年11月に東京駅へ移転となり、代替措置として継続定期券発売機が設置された(のちに新規定期券も購入可能)。
- JRの駅とは違い、両改札口にエレベーターが設置されている。なお、1番線ホームへの改札口にあるエレベーターは、東京科学大学湯島キャンパスに直接入ることができる。
- 駅は神田川に面した急傾斜地に建設された関係で、アプローチ部分が半地下構造の駅舎に類する設計で設けられた。この部分は、国鉄・JR御茶ノ水駅の1932年完成の駅舎にも関わった土橋長俊が主宰する土橋大野建築事務所の設計で、国鉄・JRの御茶ノ水口駅舎と同じインターナショナル・スタイルを採用している。
- かつては千代田線新御茶ノ水駅との連絡駅となっていたが、都営地下鉄新宿線小川町駅が開業し、新御茶ノ水駅と淡路町駅が直接つながったことで、新御茶ノ水駅と当駅(丸ノ内線)との連絡を解消した。
- 改札口は2か所で、各ホームに直結している。1番線の改札を出ると1番出入口、2番線の改札を出ると2番出入口しか利用できない構造となっている。1番線で降りて2番出入口へ行きたい場合は(その逆も同様)改札口横の地下通路を用いて隣のホームへ向かうこととなる。また地下通路にはエレベーターの設置はない。
のりば
番線 |
路線 |
行先 |
1 |
●丸ノ内線 |
荻窪・方南町方面 |
2 |
池袋方面 |
発車メロディ
- ワンマン運転開始に伴い、スイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)が導入されている。
- 曲は1番線が「ハートレール」(串田亨作曲)、2番線が「ジェントルトレイン」(福嶋尚哉作曲)である。
歴史
- 1904年(明治37年)12月31日:当駅 - 飯田町駅間開通と同時に甲武鉄道の駅として御茶ノ水橋の新宿寄りに開業。旅客営業のみ。
- 1906年(明治39年)10月1日:鉄道国有法による甲武鉄道の国有化に伴い、官設鉄道の駅となる。
- 1908年(明治41年)
- 4月19日:昌平橋駅 - 当駅間が開通。
- 10月12日:国有鉄道線路名称制定により、中央本線の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により中央東線(1911年から中央本線)の所属となる。
- 1923年(大正12年)9月1日:関東大震災により旧駅舎の一部が焼失したが、応急復旧して継続使用。御茶ノ水付近は崖の崩落を含む施設被害を受ける。
- 1932年(昭和7年)7月1日:現在地に伊藤滋が「モダニズム」を取り入れて設計した新駅舎に移転。両国と結ぶ総武本線が乗り入れ。
- 1933年(昭和8年)9月15日:御茶ノ水 - 飯田町間複々線化完成、中央線急行電車(現在の中央快速線)運転開始。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
- 1954年(昭和29年)1月20日:池袋駅 - 当駅間の開通と同時に帝都高速度交通営団(営団地下鉄)丸ノ内線の駅が開業。
- 1960年(昭和35年)5月1日:荷物扱い廃止。
- 1968年(昭和43年)7月16日:22時30分頃、国鉄の駅の1番線において追突事故発生。
- 1972年(昭和47年)7月15日:総武快速線の開業に伴い、総武本線の起点駅から総武本線支線の終点駅となる。
- 1978年(昭和53年)1月:聖橋口駅舎を鉄骨造2階建てに改築。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。同時に聖橋口の東側に出口専用の臨時改札口が開設される。開設当初は日曜祝日を除く8時00分
から9時15分のみ使用。
- 1991年(平成3年)8月22日:JR東日本のお茶の水橋口に自動改札機を設置し、使用開始。
- 1992年(平成4年)
- 10月27日:JR東日本の臨時改札口に自動改札機を設置し、使用開始。
- 12月3日:JR東日本の聖橋口に自動改札機を設置し、使用開始。
- 1993年(平成5年)11月4日:営団地下鉄の定期券うりばが東京駅構内へ移転のため閉鎖。代替措置として継続定期券発売機を導入。
- 1999年(平成11年):JR東日本の駅が関東の駅百選に選定される。選定理由は「ホームから歴史のある聖橋や神田川と緑をあおぐ由緒ある素朴な駅」。
- 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、丸ノ内線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
- 2007年(平成19年)3月18日:東京地下鉄でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
- 2019年(平成31年)1月29日:JR東日本の駅で改札階とホームを連絡するエレベーターとエスカレーターの使用を開始[新聞 4]。
- 2020年(令和2年)3月14日:この日より中央・総武線各駅停車が終日直通運転となる。これに伴い、当駅折り返し列車がなくなる(最終の当駅止まり2本、翌朝の当駅始発2本を除く)。
- 2023年(令和5年)12月3日:新しい聖橋口駅舎の使用を開始。エキナカ商業施設「エキュートエディション御茶ノ水」が開業。
- 2024年(令和6年)9月26日:JR東日本の2・3番線(中央・総武線各駅停車)ホームでホームドアの使用を開始。
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