JR東日本・東京地下鉄・首都圏新都市鉄道・秋葉原駅
秋葉原(あきはばら)
京浜東北線   御徒町 秋葉原 神田
山手線 御徒町 神田
総武線(各駅停車)   御茶ノ水 →  浅草橋
所在地 東京都千代田区外神田一丁目
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線(京浜東北線・山手線)
2面2線(総武線)
乗車人員 211,998人/日(2023年)
開業年月日 1890年(明治23年)11月1日
乗入路線 3路線
所属路線 京浜東北線
駅番号 JK28
キロ程 2.0km(東京起点)
所属路線 山手線(JR東日本)
駅番号 JY03
キロ程 2.0km(東京起点)
所属路線  総武線(各駅停車)(総武本線支線) 
駅番号  JB19 
キロ程  3.4 km(錦糸町起点)
駅種別 業務委託駅 みどりの窓口
東京山手線内・東京都区内駅
秋葉原駅
秋葉原駅
E235系
E235系
秋葉原駅(あきはばらえき)は、東京都荒川区西秋葉原二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京成電鉄・東京都交通局の駅である。荒川区最南端の駅で、一部は台東区にまたがる。
秋葉原の名の由来は、元々この地にあって人々が秋葉社(あきばしゃ、あきはしゃ)と呼んだ神社であり、「秋葉社の原っぱ」が語源である。なお、同社は1890年(明治23年)の駅開設に伴い台東区松が谷三丁目10番7号に移転されている。秋葉神社の分社が秋葉原駅長室にも神棚のような形で残されている。
古くは「秋葉の原(あきばのはら)」「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼ばれていた。一方、駅の呼称としては、1907年(明治44年)に「あきははら」(Akihahara)から「あきはばら」(Akihabara)へと変更された。

乗り入れ路線

JR東日本の各線(後述)、東京メトロの日比谷線、首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレスの3社の鉄道路線が乗り入れ、乗換駅となっている。JR東日本の駅には「 AKB 」のスリーレターコードが付与されている。
また、各路線ごとに駅番号が付与されている。
  • JR東日本
    • JY 山手線 - 駅番号「JY 03」
    • JK 京浜東北線 - 駅番号「JK 28」
    • JB 総武線(各駅停車) - 駅番号「JB 19」
    • 東京メトロ:H 日比谷線 - 駅番号「H 16」
    • 首都圏新都市鉄道: つくばエクスプレス - 駅番号「TX01」
JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線と総武本線の2路線であり、東北本線に関しては電車線を走行する京浜東北線と山手線の2系統が停車するが、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。また、東北本線を所属線としており、東北本線上での所属線としては最初の駅である。
総武本線については、中央・総武線各駅停車のみが発着する。旅客案内では単に「総武線」と案内されている。一部が停車していた新宿駅方面と千葉駅方面を直通する特急列車(「成田エクスプレス」を除く)は2024年ダイヤ改正にて通過となった。
特定都区市内における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。
  • JK 京浜東北線:電車線を走行する東海道本線・東北本線の近距離電車。横浜駅から根岸線への直通運転も実施している。
  • JY 山手線:電車線を走行する環状路線。
  • JB 総武線(各駅停車):総武本線(支線)を走行する近距離電車。錦糸町駅から総武本線の緩行線に乗り入れ、隣の御茶ノ水駅から中央本線の緩行線に乗り入れる。
  • 東京メトロ日比谷線は、終着駅である北千住駅より、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)を経由して日光線南栗橋駅まで相互直通運転を実施している。
なお、JR秋葉原駅の事務管コードは、▲441001となっている。
徒歩圏内に都営地下鉄新宿線の岩本町駅があり、各社と連絡運輸を行っている。

ホーム E235系
ホーム E235系
券売機 夜のホーム
券売機 夜のホーム

駅構造

JR東日本

JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している御茶ノ水駅管理の業務委託駅。
京浜東北線・山手線、およびそれと並走して当駅を通過する上野東京ライン・東北新幹線の高架橋のさらに上を総武線の高架橋が直交して乗り越すオーバークロス構造になっている。
京浜東北線と山手線は島式ホーム2面4線、総武線は相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。そのため、京浜東北線・山手線から総武線に乗り換える時は、東京寄りの階段を上ると新宿方面(5番線)に、上野寄りの階段を上ると千葉方面(6番線)につながる。
改札口は電気街口・昭和通り口・中央改札口・アトレ1改札口の4か所である。また、電気街口と中央改札口の間に改札外の東西自由通路が設置されている。改札口のうち、アトレ1改札口は総武線ホームと駅ビル「アトレ秋葉原1」を直接連絡する改札口である。これは、2006年12月31日まで存在していた総武線ホームと旧駅ビル(アキハバラデパート)を直接連絡するデパート口改札と同じ場所に再設置されたものである。みどりの窓口が電気街口、指定席券売機が電気街口・昭和通り口 ・中央改札口および電気街口みどりの窓口内、短距離自動券売機がアトレ1改札口にそれぞれ設置されている。
以前は、電気街口、昭和通り口ともに改札内コンコースの途中に階段があり、バリアフリーに対応していない上、電気街口からは京浜東北線および山手線ホーム、昭和通り口からは総武線ホーム・デパート口からは総武線千葉方面6番線のみ直結で、直結されていないホームへはそれぞれ直結するホームを経由して乗り換え階段を利用するか、外からの利用であれば直結する改札口へ迂回する必要があるなど不便であったが、2005年のつくばエクスプレスとヨドバシAkibaなどの開業に合わせて構内通路の拡大などの大規模な駅改良工事が行われ、中央改札口と東西自由通路、ならびにエレベーターなどが新設された。また、2019年10月7日には、照明や映像を活用した、東西自由通路のリニューアルが行われた。
中央改札は、2024年4月よりジェイアール東日本企画が提供するショールーミングスペース「AKIBA"CAP"」を1年間契約した広告主が副名称を設定できることになり、同月より1年間契約したYostarにより「Yostar改札」の副名称が付与されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
2階ホーム
1 京浜東北線 北行 上野・大宮方面
2 山手線 内回り 上野・池袋方面
3 外回り 東京・品川方面
4 京浜東北線 南行 東京・横浜方面
3階ホーム
5 中央・総武線(各駅停車) 西行 御茶ノ水・新宿方面
6 東行 船橋・千葉方面
  • かつては電気街口、昭和通り口がそれぞれ西口、東口という名称だったが、秋葉原電気街振興会の要望で現在の名称に改められています
東京メトロ 秋葉原(あきはばら)
日比谷線   小伝馬町 代々木 仲御徒町
所在地 東京都千代田区神田佐久間町一丁目21
駅番号 H16
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
所属路線  日比谷線
キロ程 6.8 km(北千住起点)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員 107,333人/日(2023年)
開業年月日 1962年(昭和37年)5月31日
地下ホーム
地下ホーム

東京メトロ

JR線東側の昭和通りの真下に位置する相対式ホーム2面2線を有する地下駅で、ホーム延長は当初6両編成対応の120メートルであったが、後に8両編成対応への延長工事が実施された。
当駅と岩本町駅は距離が近いが、同駅の開業以来連絡運輸(メトロ⇔都営地下鉄の乗り継ぎ割引適用)を行っていなかった。しかし、2013年までに乗継割引の適用を開始することが2011年に発表され、同年3月16日から適用が開始された。
仲御徒町寄りの改札口とホームの間にはエレベーター、3番出入口と改札外コンコースの間にはエレベーターとエスカレーターが設置されている。
当駅は、「上野駅務管区秋葉原地域」として近隣の駅を管理している。しの列車も設定され、引き上げ線もあったが、改良工事が完了した京成上野駅に全列車が発着するようになり、設備は撤去された。

のりば

番線 路線 行先
1 日比谷線 中目黒方面
2 北千住・久喜・南栗橋方面
  • 2020年6月6日から運行している座席指定列車「THライナー」では、久喜駅始発恵比寿駅行きは降車のみ、霞ケ関駅発久喜駅行きは乗車のみ取り扱いとなるため、東京メトロ線内のみの利用はできない。

発車メロディ

2016年3月31日から、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」をアレンジした発車メロディを使用している。日比谷線の駅への発車メロディの採用は当駅が初めてであった。
メロディの制作はスイッチが担当した。なお、当初は福嶋尚哉が編曲したバージョンを使用していたが、2020年2月7日に塩塚博が新規に編曲したバージョンに変更されている。


首都圏新都市鉄道 秋葉原(あきはばら)
秋葉原→新御徒町
所在地 東京都千代田区神田佐久間町一丁目6-10
駅番号 TX01
所属事業者 首都圏新都市鉄道
所属路線 つくばエクスプレス
キロ程 0.0km(秋葉原起点)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員 58,295人/日(2023年)
開業年月日 2005年(平成17年)8月24日
備考  駅務管理所所在駅 
つくばエクスプレス地下ホーム
つくばエクスプレス地下ホーム

首都圏新都市鉄道

島式ホーム1面2線を有する地下駅。秋葉原地区開発計画との整合を図り、幅員25メートルの区道(補助319号線)直下に地下4層構造で建設された。駅務管理所所在駅で、秋葉原駅務管理所として当駅 - 南千住駅間を管理している。ホームの側壁には部分的につくばエクスプレスのロゴが存在する。
A1からA3の3つの出口があり、このうちA1・A2出口がJRの中央改札と連絡している。A1出入口は開業時は単独建物だったが、後に駅ビルと一体化した。また、A3出入口はヨドバシAkibaのエントランスと一体化する形となっている。A2出入口のみが交通広場に単独で設けられている。
地上面からホームまでの深さは約35メートルであり、つくばエクスプレスの全線で最も深い地下駅である。これは駅の北側で蔵前橋通りを交差する線形となっており、その直下に埋設されている上水道幹線および下水道幹線を避けるためである。また、当駅から東京駅まで延伸される計画があるため、駅の南側にあるワシントンホテルの支持杭への干渉を避けるためでもある。プラットホームは6両編成対応の全長125メートルだが、8両編成対応の165メートルに延長可能な構造で、車止めはホームの先端部から少し先に設置されている。
利用者の増加に伴い、2006年(平成18年)11月24日より自動改札機の増設工事が行われ、翌12月26日に増設分4基の稼動を開始した。その後、利用者がさらに増加したため、2012年(平成24年)9月23日までに改札外トイレの新設とエレベーター専用出入口、エスカレーターの増設工事などが行われた。2019年(令和元年)5月から、将来の8両編成化に対応するためのホーム延長工事が開始されている。また、要人などの休憩場所や視察者への説明会場として使用する目的で、つくば駅と共に「TXルーム」と称する待合室がある。通常は駅会議室としても使用されている。
当駅では、氷蓄熱システムを利用して施設の空調を管理している。
2008年(平成20年)4月17日には、駅ビルとして阪急阪神ホールディングスと共同でTX秋葉原阪急ビル(AKIBA TOLIM・remm秋葉原)を開業した。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 つくばエクスプレス  下り つくば方面

歴史

  • 1890年(明治23年)11月1日:日本鉄道の秋葉原貨物取扱所として開業。
  • 1893年(明治26年)5月1日:船溜の設置工事完成、水運との連絡開始。
  • 1906年(明治39年)11月1日:鉄道国有法により国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
  • 1923年(大正12年)9月1日:関東地震(関東大震災)により、駅本屋など焼失。
  • 1925年(大正14年)11月1日:東北本線上野駅 - 東京駅間の高架線が開業、旅客営業開始。
  • 1928年(昭和3年)4月1日:高架貨物駅西側貨物積卸場完成。地上での貨物扱いを廃止し、上野と結ぶ地上貨物線も廃止。
  • 1931年(昭和6年)
    • 4月10日:東側貨物積卸場完成、仮の高架貨物扱い設備を廃止。
    • 10月1日:高架下のスペースを利用した貨物倉庫の営業開始。
  • 1932年(昭和7年)7月1日:総武本線、御茶ノ水駅 - 両国駅間が開業し、乗換駅となった。この時に3層構造の高架駅となった。高架線の総武線の開通によりエスカレーターが設置されたが、これは国鉄初のエスカレーターであった。
  • 1945年(昭和20年)3月10日:太平洋戦争中に空襲(東京大空襲)に遭い駅舎が全焼。留置していた客車14両と貨車50両が焼失。
  • 1951年(昭和26年)11月15日:現在の電気街口にアキハバラデパート開店。
  • 1956年(昭和31年)
    • この年:ドック使用停止。
    • 11月18日:総武緩行線下りホームと京浜東北線・山手線ホームとを結ぶ跨線橋を増設。
    • 11月19日:山手線と京浜東北線の分離運転開始、2面あるホームの両側を使うようになる。
  • 1959年(昭和34年)10月1日:総武緩行線上りホームと京浜東北線南行・山手線外回りホームの間の新階段を神田側に増設し使用開始。
  • 1962年(昭和37年)5月31日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線秋葉原駅開業。
  • 1963年(昭和38年)10月31日:ドック跡に第5荷捌場を新設。
  • 1965年(昭和40年)12月2日:日本最長(当時)のエスカレーターが昭和通り口と総武線各駅停車ホームの間に設置。
  • 1966年(昭和41年)
    • 4月1日:山手線・京浜東北線ホーム⇔総武線各駅停車ホーム間の連絡通路が拡張される。
    • 12月3日:デパート口改札を新設。
  • 1973年(昭和48年)11月26日:貨物第1ホーム使用停止。
  • 1974年(昭和49年)4月1日:一般扱い貨物を廃止し、東京都中央卸売市場神田市場発着の野菜類・漬物類・果実類に貨物扱いを限定。
  • 1975年(昭和50年)2月1日:貨物営業廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:京浜東北線が日中の快速運転を開始、当駅はその快速停車駅となる。
  • 1990年(平成2年)12月1日:JR東日本の電気街口に自動改札機を設置。
  • 1992年(平成4年)11月5日:JR東日本の昭和通り口に自動改札機を設置。
  • 1993年(平成5年)
    • 日程不明:営団の駅で駅冷房を開始。
    • 11月4日:営団で継続定期券発売機を導入。
  • 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日:営団地下鉄民営化に伴い、日比谷線の駅は東京メトロに継承される。
  • 2005年(平成17年)
    • 6月:昭和通り口にアトレヴィ秋葉原が開業。
    • 8月17日:JR駅の中央口改札を新設。
    • 8月24日:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス開業。
  • 2006年(平成18年)12月31日:アキハバラデパートが閉店]。同時にデパート口改札を閉鎖。
  • 2007年(平成19年)3月18日:東京メトロ・首都圏新都市鉄道でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
  • 2010年(平成22年)
    • 4月28日:JR1階改札内コンコースにフードコートエリア「Tokyo Food Bar」が開業。
    • 11月19日:アキハバラデパート跡地に新駅ビル「アトレ秋葉原1」が開業。アトレヴィ秋葉原がアトレ秋葉原2に改称。旧デパート口改札をアトレ1改札口と改称して再設置。
  • 2013年(平成25年)3月16日:日比谷線秋葉原駅において、都営地下鉄新宿線岩本町駅との連絡運輸を開始。
  • 2015年(平成27年)6月20日:山手線(2・3番線)でホームドアの使用を開始。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月31日:日比谷線ホームに発車メロディを導入。曲はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」。
    • 5月15日:2017年4月中旬完了予定でJR東日本秋葉原ビルの解体を開始。
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 2月13日:京浜東北線(1・4番線)でホームドアの使用を開始。
    • 3月1日:JR東日本の駅が業務委託化。
    • 10月7日:JR東日本秋葉原ビルの跡地に、ホテル「JR東日本ホテルメッツ 秋葉原」が開業。JR東日本の東西自由通路がリニューアル。
  • 2020年(令和2年)
    • 2月7日:日比谷線ホームの発車メロディのバージョンを変更。
    • 秋:JR東日本で、駅ナカシェアオフィス「STATION BOOTH」が開業。
  • 2021年(令和3年)3月12日:昭和通り口のみどりの窓口の営業を終了。
  • 2024年(令和6年)
    • 3月16日:ダイヤ改正により当駅に停車していた新宿さざなみ・新宿わかしおが通過に変更。これにより当駅に停車する特急列車が消滅した。
    • 5月6日:Tokyo Food Barがこの日をもって閉業。
  • 2025年(令和7年)春:JR1階改札内コンコースにエキナカ商業施設「エキュート秋葉原」が開業予定。