JR東日本・原宿駅
原宿(はらじゅく)
山手線 渋谷  → 原宿 代々木
所在地 東京都渋谷区神宮前一丁目18-20
駅番号 JY19
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線  山手線(JR東日本)
キロ程 8.4km(品川起点)
駅構造  地上駅(橋上駅)駅
ホーム  2面2線
乗車人員  64,985人/日(2023年)
開業年月日  1906年(明治39年)10月30日
乗換  明治神宮前駅
(東京メトロ千代田線・副都心線) 
駅種別  直営駅 お客さまサポートコールシステム
東京山手線内・東京都区内駅
原宿駅
原宿駅
原宿駅(はらじゅくえき)は、東京都渋谷区神宮前一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線の駅である。駅番号はJY 19。
駅名は、開業当時に近隣にあった地名である原宿(東京府豊多摩郡千駄ヶ谷村大字原宿)から。
特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。また、近接する東京地下鉄(東京メトロ)千代田線の明治神宮前駅との連絡運輸が実施されている。なお、東京メトロ副都心線との接続駅は渋谷駅となるため、この駅での連絡運輸はないが、車内自動放送においては双方とも乗り換え案内がなされている。
原宿の玄関口であり、駅東側は表参道や竹下通りを中心にファッション・ショッピングの街が広がり、若者を中心に賑わいをみせている。一方、西側は明治神宮や代々木公園の森林に接している。
二代目となる旧駅舎は1924年に竣工した木造建築で、都内で現存する木造駅舎で最も古かった。建物は二階建てで、尖塔付きの屋根に白い外壁、露出した骨組という特徴を持つイギリス調のハーフティンバー様式が用いられていた。窓格子は二重斜格子文で、階段に使用されていた廃レールには「1950」の刻印が見られていた。新宿ゴールデン街とともに外国人観光客の注目を集めるスポットとして紹介されていた。
開業時は乗降客が少なかったが、1919年(大正8年)に明治神宮が造営された後には発展を続けた。乗降客が増加した1929年(昭和4年)には坂下口地下道(現・竹下改札)、1939年(昭和14年)には明治神宮側臨時プラットホーム(現在の2番線ホーム)が設置されている。

駅構造

単式ホーム2面2線を有する地上駅です。
表参道口にはトイレが設置され、改札外に東京地下鉄(東京メトロ)の明治神宮前駅への乗り換え口がある。コンコースとホームを連絡するエスカレーターとエレベーターが設置されており、バリアフリー措置が取られているが、竹下口にはこのような設備はなく、改札口があるのみである。また、竹下口にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝・深夜はインターホンによる案内となる。
元々は島式ホーム1面2線として供用していたが、2020年(令和2年)3月21日より外回り(2番線)ホームを明治神宮に面する単式ホームに移し、方向別のホームとなった。それまでの明治神宮側のホーム(旧・3番線ホーム、1940年元日より供用開始)は例年、明治神宮の初詣客が集中する期間のみ使用する臨時ホームとなっており、この際の外回り電車は臨時ホーム側で乗降を扱い、島式ホーム側(旧・2番線ホーム)は使用を中止していた。

改札口 ホーム
改札口 ホーム
原宿駅ホーム 原宿駅前
原宿駅ホーム 原宿駅前

のりば

番線 路線 方向 行先
1 山手線 内回り 渋谷・品川・浜松町・東京方面
2 外回り 新宿・池袋・上野方面

歴史

  • 1906年(明治39年)
    • 10月30日:日本鉄道の駅として開業。同時に貨物営業も開始。駅は現在位置より代々木駅寄りにあった。
    • 11月1日:日本鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により山手線の所属となる。
  • 1914年(大正3年)
    • 5月24日:昭憲皇太后の葬儀が隣接する代々木練兵場で行われる。原宿駅南方より引き込み線を敷設し、霊柩列車出発用の代々木仮停車場を設ける。
    • 12月18日:駅北側(代々木駅寄り)に原宿変電所設置。京浜線電化にあたって新設された矢口変電所から受電し、総容量1,000 kWで直流600 Vを給電した。
  • 1916年(大正5年)1月:明治神宮造営のために駅北部から分岐する引き込み線を設置。
  • 1920年(大正9年)11月1日:明治神宮が完成、鎮座祭が行われる。
  • 1922年(大正11年)
    • 7月12日:渋谷駅 - 当駅間が複々線化。
    • 11月11日:原宿変電所廃止。
  • 1923年(大正12年)9月1日:関東大震災。
  • 1924年(大正13年)
    • 6月:開業当初よりも南寄り(渋谷駅寄り)の現在地に移動。現在に続くイギリス風木造駅舎が竣工、設計は鉄道省技師の長谷川馨。
    • 12月:当駅 - 新大久保駅間が複々線化。
  • 1925年(大正14年)10月15日:原宿変電所跡地に原宿駅側部乗降場(宮廷ホーム)が完成。大正天皇が日光・沼津・葉山の御用邸へ静養に出発する専用の目的で建設された。
  • 1940年(昭和15年)1月1日:臨時ホームの使用を開始。
  • 1941年(昭和16年)2月1日:貨物取り扱いを廃止。
  • 1945年(昭和20年)4月14日:太平洋戦争下の空襲により駅舎に直撃弾を受けるも全て不発で、焼失を免れる。戦災からの復興の過程で、隣接する千駄ヶ谷地区には連れ込み宿が林立、原宿駅前にも同様の旅館が出現した。それらを一掃しようという運動が近隣住民やPTAを中心に行われ、原宿駅を含む原宿地区は1957年(昭和32年)、文教地区の指定を受けた。その結果、風俗営業は姿を消した。
  • 1952年(昭和27年)10月14日:鉄道開業80周年を記念して「皇室専用ホーム」の一般公開を実施。復元された北海道最初の蒸気機関車「義經」「しづか」が展示された。
  • 1972年(昭和47年)10月20日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の明治神宮前駅が付近に開業。
  • 1976年(昭和51年)7月:みどりの窓口の営業を開始。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅(山手線所属)となる。
    • 7月1日:目白駅とともにホームの全面禁煙を試行(1994年9月まで)。なお、他の駅で喫煙コーナー設置による分煙が採用されたため、統一する形でいったん取りやめとなった後、2009年4月より再度全面禁煙化された。
  • 1991年(平成3年)3月8日:表参道改札に自動改札機を設置。
  • 1992年(平成4年)12月4日:竹下口に自動改札機を設置。
  • 1997年(平成9年):「関東の駅百選」に認定される。選定理由は「神宮の森の緑とマッチしている西洋風の駅舎」。
  • 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2014年(平成26年)12月13日:ホームドアの使用を開始。
  • 2017年(平成29年)1月31日:みどりの窓口の営業を終了。
  • 2020年(令和2年)3月21日:新駅舎が供用開始。外回りホーム(旧2番線)が新ホームへと移動。