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E5系 |
七戸十和田駅(しちのへとわだえき)は、青森県上北郡七戸町字荒熊内(あらくまない)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北新幹線の駅である。 駅名決定前の仮称は「七戸駅」(しちのへえき)であった。
七戸町商工会など町商工関係団体が「七戸駅」を要望したのに対し、当時の七戸町長・福士孝衛は、「七戸に新駅が建設されるのは上十三地域の協力があったからこそ。それを無視して行政の立場から『七戸駅』にするとは言えない」と、七戸単独の名称に固執しない考えを明らかにしている。
その後、地域団体のひとつである「上十三地域広域市町村圏協議会」は2008年(平成20年)11月5日までに、開業時の駅名として「七戸十和田駅」を要望することで合意した。これに対し福士は、議会や町民の意向も踏まえて駅名案を最終決定し、運行事業者に要請するとしていた。
2009年(平成21年)7月29日、JR東日本盛岡支社は駅名を「七戸十和田駅」とすることを発表した。
支社長の福田泰司は「地元の七戸町と観光地として有名な十和田湖への玄関口になるという観点から総合的に判断した」と述べた。
南部縦貫鉄道との接続構想
- 東北新幹線はかつて営業されていた南部縦貫鉄道線(営農大学校前駅 - 盛田牧場前駅間)と交差しており、特に旧・営農大学校前駅と当駅は徒歩で5分程の距離だった。
- 両路線を接続する計画もあったが、新幹線の青森県内への延伸決定の延期などで開業が遅れた間に南部縦貫鉄道の路線が1997年に休止、2002年正式に廃止された為、接続計画は結局のところ完全消滅してしまった。
- なお、後述の駅弁「桜弁当」のパッケージには、同線で使用されていたキハ10形レールバスが描かれていた。
駅構造
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改札口 |
相対式ホーム2面2線(ホーム長263 m:10両対応)と橋上駅舎を有する地上駅。通過線はなく、安全のために可動式安全柵が設けられている。
直営駅。管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。みどりの窓口、指定席券売機、自動改札機が設置されている。
- 駅舎は、デザインコンセプトを“心安らぐ豊かな自然と歴史の感じられる駅”、デザインイメージを“八甲田を望む大地の息吹と歴史を感じさせる駅”としている。
- 新幹線の駅では初 となる、大きさの異なる3つのボックスで構成されたデザインで、中央のボックスは八甲田連峰を表現し、新青森駅寄りと八戸駅寄りのボックスはそれぞれ「町の未来」と「奥州街道の松並木」を表している。また外壁の曲線は八甲田の山並と南部馬の背中をモチーフとしており、ライトアップ時に映えるよう設計されている。
- 当初JRTTにより提示された3案の中から選ばれたものであり、2006年10月25日に七戸町役場で開催された駅舎デザインコンセプト調整会議において、雪害対策の容易さ等が評価され決定した。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■東北・秋田・北海道新幹線 |
下り |
新青森・新函館北斗方面 |
2 |
■東北新幹線 |
上り |
盛岡・仙台・東京方面 |
歴史
- 2005年(平成17年)10月:路盤工事を着工。
- 2006年(平成18年)11月16日 - 2007年(平成19年)7月17日:駅舎の建物実施設計を行う。
- 2008年(平成20年)8月1日:駅舎建設を開始。
- 2009年(平成21年)
- 7月29日:駅名を正式発表。
- 12月5日:開業1年前イベントの一環として、一般向けに駅舎見学会を実施。
- 12月24日:駅舎に駅名標を取り付け。
- 2010年(平成22年)
- 3月17日:駅舎完成。
- 12月4日:新幹線の開業に伴い、駅開業。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で東北新幹線が全線不通となり、3月21日まで営業を休止。
- 2013年(平成25年)3月16日:これまで全ての列車が通過していた「はやぶさ」が、同日のダイヤ改正を機に停車するようになった。
- 2017年(平成29年)6月30日:びゅうプラザの営業を終了。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
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