八戸(はちのへ) |
東北新幹線 |
|
二戸 |
→ |
八戸 |
→ |
七戸十和田 |
青い森鉄道線 |
|
北高岩 |
→ |
→ |
陸奥市川 |
八戸線 |
|
|
|
→ |
長苗代 |
|
所在地 |
青森県八戸市大字尻内町字館田2-2 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本)
青い森鉄道 |
駅構造 |
橋上駅(新幹線)
橋上駅(在来線) |
ホーム |
2面4線(新幹線)
3面5線(在来線) |
乗車人員 |
新幹線 2,677人/日(2022年)
青い森鉄道 810人/日(2022年)
JR東日本 3,710人/日(2022年) |
開業年月日 |
1891年(明治24年)9月1日
2010年(平成22年)12月4日(青い森鉄道) |
駅種別 |
共同使用駅(青い森鉄道管轄)
直営駅(管理駅) みどりの窓口
青い森鉄道アテンダント配置駅 |
所属路線 |
■東北新幹線 |
キロ程 |
631.9km (東京起点) |
所属路線 |
■青い森鉄道線 |
キロ程 |
25.9 km(目時起点) |
所属路線 |
■八戸線 |
キロ程 |
0.0km(八戸起点) |
|
|
八戸駅 |
|
駅名標 |
|
|
|
|
JR東日本 改札口 |
八戸駅(はちのへえき)は、青森県八戸市大字尻内町字館田(たてだ)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・青い森鉄道の駅である。
JR東日本の東北新幹線と八戸線、青い森鉄道の青い森鉄道線が乗り入れており、接続駅となっている。なお、日本最東端の新幹線駅であり、北海道新幹線の終点予定駅である札幌駅よりも東に位置する。
国鉄民営化以降、当駅はJR東日本の単独駅であったが、2002年12月1日に東北新幹線が当駅まで延伸したことにより、JR東北本線の目時駅 - 当駅間は青い森鉄道に移管された。その時点では当駅 - 青森駅間は東北本線として残ったが、この区間も2010年12月4日に東北新幹線が新青森駅まで延伸したことで青い森鉄道に移管された。これに伴い、在来線構内はJR東日本の在来線である八戸線も含め、青い森鉄道の管轄となった。
かつては三戸郡五戸町にあった五戸駅に至る南部鉄道の起点だったが、1968年に発生した十勝沖地震の影響により、1969年に同線は廃止された。
青森県内の東北新幹線は並行在来線の青い森鉄道線(旧東北本線)とは大きく離れたルートを採っており、在来線との接続駅は当駅と新青森駅のみである(中間の七戸十和田駅は単独駅)[注釈 2]。また、新青森駅は東北新幹線の並行在来線とは異なる奥羽本線との接続であり、青森県内で東北新幹線と並行在来線が直接接続しているのは当駅のみとなっている。
なお、青い森鉄道線共通の事柄として、青森県が第三種鉄道事業者として施設を所有し、青い森鉄道と日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として列車を走らせている。
駅構造
- 地上駅で、橋上駅舎を有し、2社で駅舎を共有する。新幹線部分はJR東日本が所有・管理している。一方、在来線部分は青森県が所有し、青い森鉄道が管理・駅業務を実施するが、JR東日本(八戸線)と共同使用する。
JR東日本 新幹線
-
|
E5系 |
- 新幹線ホームは島式ホーム2面4線を有する。
- ホーム部分はスノーシェルターに覆われている。中央の12・13番線には、列車通過の際の安全を優先する理由で可動式ホーム柵が設置されている。
- 直営駅(駅長・副駅長・副長配置)。八戸営業統括センター所在駅で七戸十和田駅を傘下に持つ。また、JR八戸線の全ての駅を管理する。
- 事務管コードは▲211046を使用している。
- うみねこロード(東西自由通路)、みどりの窓口、指定席券売機、待合室、サウスブリッジ(有料橋上待合室)、ノースブリッジ(無料橋上待合室)、地元名物をデザインした木製ベンチ数台、エキナカギャラリー、地産地消農産物直売所コーナー、ビューアルッテATMコーナーがある。また、2022年12月3日には八戸駅ビルにあった「はちのへ総合観光プラザ」を新幹線改札口正面に移転して「はちのへ観光案内所」として開設することになった。
- 2002年12月1日の新幹線開業に伴い自動改札機が設置されたことで、青森県初の自動改札機導入駅となった。新幹線eチケットサービスとタッチでGo!新幹線[注釈
5]によるSuica利用にも対応している。
- 新幹線乗換口は2010年12月3日をもって閉鎖された。なお閉鎖前の新幹線乗換口は精算窓口・モバイルSuica特急券利用者向けの乗換乗車券の自動券売機(新幹線側)・指定席券売機(在来線側・新幹線開業時の一時期のみ)を備えていた。跡地には通路を塞ぐように待合室が新設された。ホームにはJR東日本東北総合サービス売店が出店している。過去には日本レストランエンタプライズ (NRE) の駅弁売店2店舗も出店していたが、2010年12月3日でホーム上での販売を終了した。
- 盛岡駅 - 新青森駅間で追い越し設備(副本線)のある途中駅は当駅のみである。ただし、当駅を含む盛岡駅 - 新青森駅間では列車の追い越しは行われていない。
- 2010年12月4日に東北新幹線が新青森駅まで延伸開業して以降は当駅止まりの定期列車の設定はない。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
11・12 |
■東北新幹線 |
上り |
盛岡・仙台・東京方面 |
12・13 |
■東北・北海道新幹線 |
下り |
新青森・新函館北斗方面 |
青い森鉄道 JR八戸線
-
|
青い森701系 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線を有する。線名は駅舎側から、八戸2番線(1番線)、八戸本線(2番線)、青い森鉄道上り本線(3番線)、青い森鉄道中本線、青い森鉄道下り本線(4番線)、青い森鉄道下り1番線(5番線)となっている。ホームのない中本線は主に貨物列車が通過する。なお、かつてJR東北本線青森方面(現・青い森鉄道線)の特急が発着していた4・5番線ホームには、エアコン付き待合室が設置されている。
- 青い森鉄道の社員配置駅(駅長配置)であり、管理駅として、目時駅 - 陸奥市川駅間の各駅を管理している。出札窓口、自動券売機を設置。青い森鉄道アテンダント配置駅。改札内にはKIOSKがあったが、2018年3月31日限りで閉店した。
- 2002年12月1日の新幹線開業時点では、在来線改札口には自動改札機が設置されていなかったが、2006年3月2日に導入された。Suicaは在来線利用エリア外であることから、自動券売機のタッチパネル上にはその旨などを注意喚起する文言が掲示されていた。また、自動精算機は設置されていない。なお、東北新幹線と八戸線の乗り継ぎは2010年12月4日以降、各々の改札を通過するよう変更されたが、乗車券は当駅より先まで有効なものを持っていれば出場時に自動改札機から出てくる。
- 在来線改札口にはJR自動券売機が設置されていないため、JR八戸線乗車券は青い森鉄道の出札窓口・自動券売機で青い森鉄道の地紋で発売する(オレンジカード使用不可)ほか、八戸線定期券も青い森鉄道の出札窓口で取り扱う。なお、JR八戸駅みどりの窓口・指定席券売機でも八戸線の乗車券類を購入することができる。青い森鉄道延伸前は青い森鉄道の乗車券はJRに販売を委託していたため、青い森鉄道の乗車券はJRの券売機でJR地紋で発行された。また、八戸駅のみどりの窓口でも青い森鉄道の乗車券(回数券・定期券等も含む)を購入することができた。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1・2 |
■JR八戸線 |
下り |
鮫・久慈方面 |
2・3
4・5 |
■青い森鉄道線 |
青森方面 |
上り |
目時方面 |
歴史
当駅は開業当初は尻内駅と称し、駅の場所も駅開業当時は八戸市外の上長苗代村だった。
当初東北本線盛岡以北の路線については、建設の容易さから八戸近辺を経由する路線案を推す日本鉄道側と、国防上の理由から秋田寄りの内陸側を経由する案を推す陸軍省側の対立があった。最終的には鉄道局の裁定により、八戸近辺の路線案が採用された。はやてと呼ばれた伝染病問題や陸海軍綱引き問題などが現在の八戸市尻内に駅が置かれた理由として挙げられる一方で、八戸近辺案が採用されるだけでなく軍への配慮で鉄道局から技師に対して詳細な路線の策定は海から離れた位置に行うように指示されたためというのが日本鉄道の公式見解である。
結果として現在の八戸市中心市街地(設置当時は八戸町)から離れた位置に駅が開設され、のち1894年(明治27年)に青森線支線(のちに八ノ戸線、八戸線に改称)が開業し当時の八戸市内に乗り入れ、八戸市中心部に八ノ戸駅(1907年(明治40年)に八戸駅に改称)が新設された。上長苗代村が1955年(昭和30年)に八戸市に編入されたことにより当駅も八戸市内となり、1971年(昭和46年)には当駅が八戸駅に改称された。
- 1888年(明治21年)4月25日:鉄道局が盛岡以北の路線について、八戸近辺を経由する路線とすることを決定。
- 1891年(明治24年)9月1日:日本鉄道青森線(のちに東北本線に改称)の尻内駅(しりうちえき)として開業。一般駅。東口供用開始。
- 1892年(明治25年)5月:吉田屋の八戸駅構内営業が許可される。
- 1894年(明治27年)1月4日:青森線支線が八ノ戸駅(のちに八戸駅、本八戸駅に改称)まで開業。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化、官設鉄道の駅となる。
- 1929年(昭和4年)8月23日:五戸電気鉄道(のちに五戸鉄道、南部鉄道に改称)の尻内駅が開業。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体日本国有鉄道の発足により、その所属となる。
- 1967年(昭和42年)6月1日:「みどりの窓口」設置。
- 1968年(昭和43年)5月17日:十勝沖地震により南部鉄道が壊滅的な被害を受け休止。
- 1969年(昭和44年)
- 2月10日:八戸運輸長を配置(現在は八戸駅長兼務の八戸地区駅長)。
- 4月1日:南部鉄道廃止。
- 1970年(昭和45年)8月27日:日本飼料ターミナルの営業所が駅構内に開業。
- 1971年(昭和46年)
- 2月10日:尻内駅旅客営業センター設置。
- 4月1日:八戸駅(2代目)に改称。先んじて2月1日に八戸駅(初代)は本八戸駅に改称された。
- 10月1日:日本飼料ターミナル・専用線発着を除く貨物の取扱を廃止、八戸貨物駅に移管。
- 1973年(昭和48年)2月15日:八戸駅旅客営業センターを格上げし、八戸駅旅行センター設置(東急観光と提携)。
- 1986年(昭和61年)
- 4月1日:日本飼料ターミナルの営業所が閉鎖。
- 11月1日:貨物の取扱を全廃、旅客駅となる。
- 1987年(昭和62年)
- 3月31日:貨物の取扱を再開、戸籍上一般駅に戻る。
- 4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1991年(平成3年)11月20日:駅旅行センターをびゅうプラザに名称変更。
- 2000年(平成12年):2002年の東北新幹線八戸開業に向けて、駅舎新築工事開始。なお、解体された旧駅舎(平屋建て)の木材は写真立てとして販売された。
- 2002年(平成14年)
- 7月1日:新駅舎部分供用開始。東西移動自由化。
- 12月1日:東北新幹線が当駅まで延伸開業。同時に東北本線目時駅 - 当駅間は青い森鉄道に経営移管され、同社との共同使用駅となる。新駅舎全面供用開始。西口バス乗り場供用開始。新幹線改札口と新幹線乗換口に自動改札機導入。びゅうプラザ八戸駅店での海外旅行取扱開始・定休日廃止。駅弁事業者として新たにNRE盛岡営業支店、伯養軒八戸支店、ニュー八が参入。吉田屋の構内売店廃止、NRE売店を設置。
- 2006年(平成18年)3月2日:在来線改札口に自動改札機導入。
- 2007年(平成19年)
- 4月1日:「びゅうプラザ八戸」の本八戸駅本店と八戸駅支店という体制が改められ、「びゅうプラザ本八戸」が独立し八戸駅長の管轄となる。
- 10月頃:在来線側のタッチパネル式券売機を新機種(EV4型)へ更新。
- 2008年(平成20年)2月:同年3月のモバイルSuica特急券の対応を控え、新幹線改札口・乗換口の自動改札機を新型機種に置き換え。
- 2010年(平成22年)
- 9月7日:JR東日本から東北新幹線の新青森延伸時のダイヤが発表され、全列車が停車することが決定した。
- 10月15日:JR東日本から冬の増発列車のダイヤが発表され、本来盛岡駅始発の「はやて36号」を臨時に新青森駅始発として運転する際に、当駅を通過させることが発表された。
- 12月4日:東北新幹線が新青森駅まで延伸開業。これに伴い東北本線当駅 - 青森駅間および当駅の在来線構内は青い森鉄道移管(ただし、JR東日本が設置した在来線自動改札機は存置)。新幹線乗換口休止。所属線が東北本線から八戸線に変更となる。
- 2015年(平成27年)12月1日:本八戸駅業務委託化に伴い、長苗代駅 - 階上駅間の管理業務が当駅に移管。
- 2017年(平成29年)
- 3月17日:新幹線改札内に待合室を設置。
- 12月1日:「びゅうプラザ八戸駅」の運営がJR東日本からびゅうトラベルサービスに移管。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
- 2021年(令和3年)
- 3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
- 3月31日:「びゅうプラザ八戸」閉店。
- 2022年(令和4年)
- 4月1日:久慈駅業務委託化に伴い、角の浜駅 - 久慈駅間の管理業務がJRの当駅に移管。八戸線全駅の管理となる。
- 10月1日:JRの当駅と七戸十和田駅を統合した八戸営業統括センターを設置。JR八戸駅長は八戸営業統括センター所長となる。
- 12月1日:新幹線ホームの発車メロディを「八戸小唄」に変更。
|
|