JR東日本・矢板駅
矢板(やいた)
東北本線(宇都宮線)   片岡 矢板 野崎
所在地 栃木県矢板市扇町一丁目1-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東北本線(宇都宮線)
キロ程  141.8km(東京起点) 
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 2,243人/日(2024年)
開業年月日 1886年(明治19年)10月1日
駅種別 業務委託駅
矢板駅
矢板駅
矢板駅(やいたえき)は、栃木県矢板市扇町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線の駅である。JR東日本の「宇都宮線」の愛称区間に含まれている。
駅名標 改札口
駅名標 改札口
2面3線ホーム 205系電車
2面3線ホーム 205系電車

駅構造

島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線を持つ地上駅。
単式ホーム(下り線)側に駅舎がある。
構内には、自動券売機、簡易Suica改札機、指定席券売機がある。
那須塩原駅管理のJR東日本ステーションサービスが業務を委託する業務委託駅である。
2009年(平成21年)3月31日まではあわせてKIOSKもあったが、この日の営業をもって営業を終了し、同年4月8日に店舗は撤去された。また、駅前にはロータリーがある。
バリアフリー化のための構内跨線橋架け替えとエレベータの設置工事が国の補助事業として2009年度(平成21年度)に行われた。
また、再開発が進む駅東口の利便性改善のため、橋上駅舎の要望が市民から寄せられているが、現時点で具体的な計画はない。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考 
1 宇都宮線(東北線) 下り 那須塩原・黒磯・白河方面  
2 上り 宇都宮・大宮・東京方面 一部の列車 
3  

  • 主に1番線と3番線を使用する。2番線は上下共用の待避線であり、貨物列車の通過待ちや非常時に使われる。2023年(令和5年)9月時点では、定期列車は上り1本のみ使用する。
  • 白河駅方面は黒磯駅で、大宮駅方面は宇都宮駅での乗り換えが必要。
  • 2004年3月13日のダイヤ改正以降は湘南新宿ラインの列車が、2022年3月12日のダイヤ改正以降は上野方面(上野東京ライン)の列車は当駅に乗り入れなくなった。

矢板オフレールステーション

矢板オフレールステーション(略称:矢板ORS)は、JR貨物矢板駅に属し、旅客駅の東側にあるコンテナ集配基地である。
コンテナ貨物(12フィートコンテナ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が1日4.5往復(当施設発が4本)宇都宮貨物ターミナル駅との間で運行されている。
JR貨物矢板駅は、かつては貨物列車の発着があり、コンテナは列車で輸送されていた。
また駅東南にある日本たばこ産業矢板倉庫へ至る専用線や、同線から当駅方面へ戻るように分岐していた太平洋セメント矢板サービスステーションの専用線もあった。
前者は2002年ごろまでコンテナ輸送に、後者は2006年3月までセメント輸送に使用されていた。
セメント輸送の廃止以降は列車・トラック便の設定もなくなっていたが、2007年3月よりトラック便が設定された。

東武 矢板線(廃止)

矢板線(やいたせん)は、かつて栃木県塩谷郡藤原町(現・日光市)の新高徳駅と同県矢板市の矢板駅間を結んでいた東武鉄道の鉄道路線である。
矢板線は、現東武鬼怒川線を開通させた下野電気鉄道によって、高原山麓沿線の木材や天頂鉱山の鉱物資源を搬送するために建設された鉄道路線である。今でも、駅跡近くには製材所の面影を残す構造物が見られる。
下野電気鉄道は太平洋戦争中の1943年(昭和18年)5月1日に陸上交通事業調整法に基づき東武鉄道に買収され、矢板線も鬼怒川線とともに東武鉄道の路線となった。しかし、鬼怒川線が日光線と接続して浅草駅からの直通列車が走るようになったのに対し、メインルートから外れた矢板線は近代化も行われず、1959年(昭和34年)6月30日をもって廃止された。
最後まで蒸気機関車が混合列車を牽く昔ながらの運行形態が続いており、矢板線の廃止をもって、東武鉄道における蒸気機関車による旅客列車は2017年の「SL大樹」運転開始まで姿を消した。
東武 矢板駅(廃止)
矢板線   矢板 幸岡
所属事業者 東武鉄道
所属路線 矢板線
キロ程 23.5km(新高徳起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1929年(昭和4年)10月22日
廃止年月日 1959年(昭和34年)7月1日

歴史

  • 1886年(明治19年)10月1日:日本鉄道 宇都宮-西那須野間開通時に開業。一般駅。
  • 1887年(明治20年):従来の切通しを廃止し、針生トンネル開通。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官営鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
  • 1929年(昭和4年)10月22日:下野電気鉄道が天頂駅より延伸。東武鉄道下今市駅との直通運転を開始。
  • 1934年(昭和9年)時期不明:現行の駅舎へ改築。
  • 1943年(昭和18年)5月1日:東武鉄道が下野電気鉄道を買収、同社の矢板線となる。
  • 1959年(昭和34年)6月30日:東武矢板線廃止。
  • 1982年(昭和57年)5月23日:昭和天皇、香淳皇后が第33回全国植樹祭に合わせて県内を行幸。お召し列車が宇都宮駅発、矢板駅着で運転。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:コンテナ貨物の取扱を開始。
  • 2004年(平成16年)10月16日:ICカードSuica供用開始。
  • 2006年(平成18年) 3月18日:貨物列車の発着がなくなる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:トラック便運行開始。
  • 2009年(平成21年)3月31日:構内にあったKIOSKが営業を終了(同年4月8日に完全撤去)。
  • 2010年(平成22年)3月31日:バリアフリー(エレベータ付き)構内跨線橋設置。
  • 2016年(平成28年)2月19日:みどりの窓口営業終了。
  • 2022年(令和4年)3月12日:ダイヤ改正により黒磯駅 - 宇都宮駅間の電車がE131系でのワンマン運転に統一され、グリーン車の営業(乗り入れ)が終了。
  • 2025年(令和7年):自動改札機が撤去され、簡易Suica改札機が設置。
昭和20年代から30年代にかけて、戦災復興の東京へ向けて高原山周辺より大量の木材が集められ当駅より積み出された。東武矢板線沿線や当駅周辺には大きな製材所が多数立地していた。