JR東日本・瀬峰駅
瀬峰(せみね)
東北本線   田尻 瀬峰  梅ケ沢
所在地 宮城県栗原市瀬峰下田[
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 東北本線
キロ程 407.8km(東京起点) 
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 408人/日(2024年)
開業年月日 1890年(明治23年)4月16日
駅種別 業務委託駅 みどりの窓口
瀬峰駅
瀬峰駅
瀬峰駅(せみねえき)は、宮城県栗原市瀬峰下田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。

ホームと跨線橋 時刻表と電光掲示板
ホームと跨線橋 時刻表と電光掲示板
窓口 貨物列車の通過
窓口 貨物列車の通過

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅である。
駅舎とは跨線橋で繋がっている。ホーム上に待合室がある。
小牛田駅管理の業務委託駅(JR東日本東北総合サービスに委託)であり、みどりの窓口と自動券売機が設置されている。
栗原・登米の玄関駅で、かつては仙北鉄道の路線も乗り入れており、駅・ホームはJR線ホームのすぐ東側に存在し、現在のJR線ホームの跨線橋から直接入ることが可能であった。
しかし、仙北鉄道の廃線に伴い同線側の跨線橋が撤去され、現在はその入口が壁となってふさがれている。
その様子は瀬峰駅舎跡地の駐車場から見ることができる。
また、瀬峰駅跡地は駐車場等に転用され、傍らに「仙北鉄道瀬峰駅跡」の碑が立つ。

のりば

番線 路線 方向  行先
 1 東北本線 下り 一ノ関方面
 2 (予備ホーム)  
 3 東北本線  上り 仙台・上野方面

仙北鉄道

仙北鉄道(せんぽくてつどう)は、かつて宮城県栗原郡瀬峰町(現・栗原市)の瀬峰駅と同県登米郡登米町(現・登米市)の登米駅、瀬峰駅と栗原郡築館町(現・栗原市)の築館駅を結んでいた、2つの路線からなる軽便鉄道である。
1968年に全線が廃止された。
栗原郡の中心である築館町および登米郡の中心である佐沼町(現・登米市)と近郊都邑を、東北本線と連絡して米などの農産物輸送および旅客輸送を図る目的で、1921年に開業した。
当初蒸気動力であり、1930年頃に軌間の762mmから1067mmへの改軌と電化なども検討されたが実現せず、気動車(ガソリンカー)の導入を経て戦後はディーゼル動力化され、最後まで非電化であった。
戦時中には、宮城県東北部における交通統合の主体となる。これにより広大な営業エリアのバス事業者となった。
後に、塩釜交通、古川交通、仙台鉄道の3社を系列に収めている。
後にこれら3社は合併し宮城バス(初代)となった。
鉄道末期の1964年には、仙北鉄道と宮城バス(初代)が合併し宮城バス株式会社(2代)に社名変更、同時に本社を瀬峰町から仙台市に移転する。
これ以降はバス会社が鉄道を運営しているような形となり、瀬峰町には鉄道管理所が設置された。
この名称から仙北鉄道が宮城バスに吸収されたように見えるが、法人格は旧仙北鉄道が継承している。
当時の仙北鉄道は宮城県最大のバス路線網を持つ会社に発展していたものの、鉄道の経営状態はピークを過ぎていたため、将来バス専業会社に移行することを見越しての合併であった。
鉄道線廃止時点でも、その採算自体はまだ危機的状況にまでは至っていなかった。
将来の設備更新費用等を勘案すればバス化する方が輸送力増強・合理化の面から得策とした、長期的経営判断によるものであった。 
瀬峰駅
登米線 瀬峰  →  沼崎下 
所属事業者 仙北鉄道
所属路線 登米線
キロ程 0.0 km(瀬峰起点)
駅構造 地上駅
ホーム  1面1線 
開業年月日  1921年(大正5年)7月5日
(登米線開業により) 
廃止年月日 1968年(昭和43年)3月25日
(登米線廃止により)
 
瀬峰駅
築館線 瀬峰  →  藤里 
所属事業者 仙北鉄道
所属路線 築館線
キロ程 0.0 km(瀬峰起点)
駅構造 地上駅
ホーム  1面1線 
開業年月日  1923年(大正12年)7月22日
(築館線開業により)
廃止年月日 1950年(昭和25年)3月1日
(築館線廃止により)

歴史

  • 1890年(明治23年)4月16日:日本鉄道の駅として開業。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
  • 1921年(大正10年)7月5日:仙北鉄道登米線が開業。
  • 1923年(大正12年)7月22日:仙北鉄道築館線が開業。
  • 1949年(昭和24年)10月1日:アイオン台風被害のため仙北鉄道築館線を休止。
  • 1950年(昭和25年)
    • 3月1日:仙北鉄道築館線が廃止。
    • 7月14日:構内で急行貨物列車が安全側線に進入して脱線転覆。機関助手が負傷。
  • 1968年(昭和43年)3月25日:仙北鉄道登米線が廃止(廃止時は宮城バス)。
  • 1984年(昭和59年)
    • 1月15日:貨物の取り扱いを廃止。
    • 2月1日:荷物の扱いを廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1998年(平成10年)8月24日:ボランティア運営による図書館「せみね駅文庫」が併設される。
  • 2012年(平成24年)10月1日:社員配置(小牛田駅所属瀬峰駅在勤)を廃止し、JR東日本東北総合サービスに業務委託。
  • 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始。