JR東日本・しなの鉄道・長野電鉄 長野駅
長野(ながの)
北陸新幹線    上田 長野  飯山
北しなの線 北長野
信越本線 安茂里
所在地 長野県長野市南千歳一丁目25
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
しなの鉄道
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線(新幹線)
3面5線(在来線) 
乗車人員  7,412人/日(新幹線・2023年)
19,286人/日(JR東日本・2023年)
2,356人/日(しなの鉄道・2022年)
開業年月日 1888年(明治21年)5月1日
所属路線 北陸新幹線 (JR東日本)
キロ程 117.4km(高崎起点) 
所属路線 信越本線 (JR東日本) 
キロ程 9.3km(篠ノ井起点) 
所属路線 北しなの線(しなの鉄道) 
キロ程 0.0km(長野起点) 
備考 共同使用駅(JR東日本管轄駅)
直営駅(管理駅) 
みどりの窓口 自動券売機
長野駅
長野駅
新幹線ホームにE7系が到着しました
新幹線ホームにE7系が到着しました
在来線ホームに普通列車が停車しています コンコース
在来線ホームに普通列車が停車しています コンコース
特急「しなの」が到着しました 多数の特急用車両が留置されています
特急「しなの」が到着しました 多数の特急用車両が留置されています
長野駅(ながのえき)は、長野県長野市大字栗田および南千歳一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・しなの鉄道・長野電鉄の駅です。長野県の県庁所在地・長野市の中心駅で、県内最大規模のターミナル駅となっています。
北陸新幹線はあさまの始終点となっている他、かがやき、はくたかの全列車が停車します。
JR東日本の北陸新幹線と信越本線、しなの鉄道の北しなの線、長野電鉄の長野線が乗り入れています。
長野電鉄の駅には駅番号として「N1」が付与されています。
信越本線は長野県内は当駅が終点、北しなの線・長野線は当駅が起点となっています。
在来線については信越本線・北しなの線のほかにも、豊野駅を起点とするJR東日本の飯山線の列車が北しなの線経由で、また篠ノ井駅を終点とするJR東日本の篠ノ井線、および同じく篠ノ井駅を終点とするしなの鉄道のしなの鉄道線の列車が信越本線経由で乗り入れています。しなの鉄道の両路線は元々は信越本線の一部をなしており、当駅は信越本線の中間駅でしました。
北陸新幹線の開業に伴う並行在来線の経営分離により、1997年10月1日にしなの鉄道線の区間が移管され、次いで2015年3月14日の延伸開業により北しなの線の区間が移管され現在の形となっています。
長距離輸送としては、当駅を始発終着とし名古屋駅までを結ぶ特急「しなの」、岡谷駅を経由して飯田線飯田駅までを結ぶ快速「みすず」、大糸線南小谷駅までを結ぶ臨時快速「リゾートビューふるさと」があります。

211系電車
地下道
当駅は在来線ホームが西側3面5線、新幹線ホームは東側2面4線を持つ、地上駅です。
特急「(ワイドビュー)しなの」は全列車が6番線から発車します。
新幹線ホームは定期「かがやき」は12番線(下り)・13番線(上り)発着となっています。
一部の上り当駅始発「あさま」は11番線・12番線発車でとなっています。
かつては1番線が存在したが、2000年のダイヤ改正で廃止され現在その場所は駐輪場となっていて、欠番です。
長野県警鉄道警察隊が旧1番線ホームの北長野駅側端部に設置されていましたが、ホーム廃止後もそのままの位置に所在しています。廃止前は、信越本線「信越リレー妙高」・篠ノ井線普通列車などが到着していましました。そして現在はモニュメントが設置され偲ばせています。
現在の2番線はかつての3番線です。島式ホームであったが、旧2番線側軌道面は嵩上げされ、旧1番線とともに駐車場として使用しています。
3・4番線は同一ホーム上で、中央で線路が分断されています。安茂里方が3番線、北長野方が4番線となっています。かつては線路が繋がっていて、4番線であった。
北陸新幹線開業前は7番線に上野駅行きの特急「あさま」の全列車が発着していましました。
また、北陸新幹線金沢延伸前は7番線から主に信越本線(直江津方面)の普通列車(新幹線接続の妙高号など)が発車していましました。2,3番線を除くすべてのホーム上(北長野駅側端部)にトイレが設置されています。
新幹線は交通バリアフリー法施行以前の開業であり、また通過線はないが全列車が停車するため、可動式安全柵は設置されていません。
自動改札口
自動改札口
在来線のキロポストは高崎起点のものが設置されています。
新幹線は当駅からさらに北側へ行くと、長野新幹線車両センターがあります。

2015年の北陸新幹線金沢延伸に伴い、長野駅は大庇と列柱を特徴とする、新駅ビルと一体的に建設された5代目駅舎に建て替えられています(善光寺口のみ)。
大庇及び列柱は長野市が建設し、JR東日本がそれと一体的に新駅ビルを建設しました。その結果、それまで存在していたティリア(飲食店)は取り壊されたほか、ウエストプラザ長野からの歩行者デッキが延長され、新駅ビルとつながっています。また、JR長野駅と長野電鉄長野駅とをつなぐエスカレーター及びエレベーターが新設されています。またMIDORI横の駐車場は立体駐車場となっています。
古くは仏閣駅舎が有名だったが、長野新幹線開業と同時に近代的なデザインの橋上駅舎に改築されています(4代目)。
延床面積も新幹線駅が約1900m2、在来線駅は約1600m2と、旧駅舎の約2.5倍となっています。その一方で、4代目駅舎に対しては一部市民や県外の長野市出身者の間では仏閣駅舎復元を望む声もあり、2007年11月と12月には相次いで、市民や市出身者でつくるグループ「JR長野駅舎復元を願う会」が、JR東日本長野支社と長野市に対し、仏閣型に戻すことを求める署名と請願書を提出しました。これに対し、JRと市ともに明確な態度は示していませんでした。しかし、2009年7月14日に、長野商工会議所のメンバーが長野支社を訪れ、長野駅を門前町らしい駅舎にしてほしいという要望書をJR側に提出しました。これに対しJR側は、関係者の意見などを聞きながら、駅舎改築を検討する旨の回答をしました。
在来線ホーム
在来線ホーム
その上で、2013年1月、JR東日本は北陸新幹線金沢開業時に新駅ビルの建設を決定しました。
「善光寺口」と「東口」の二つの大きな出入口があり、東西自由通路及び東西連絡地下通路でつながっています。市街地(繁華街)側が善光寺口。東口側は北陸新幹線開業に伴う改修で、ペデストリアンデッキが新設され、「ユメリア北中通り」に直通しています。なお、ペデストリアンデッキは現在、一部供用中であり、東口周辺の再開発事業である長野駅周辺第二土地区画整理事業が、2016年度(平成28年度)に完了するまでに、全線供用される予定です。
直営駅(駅長配置)であり、篠ノ井線の姨捨駅・稲荷山駅および信越本線の篠ノ井駅 - 安茂里駅間の各駅を管理しています。
改札口は在来線改札、新幹線改札、新幹線・在来線乗り換え改札、ミドリ口改札の合計4か所があり、すべて自動改札です。2008年3月15日のダイヤ改正において新幹線で、JR東日本のモバイルSuica特急券のサービスが開始されたことにあわせ、新幹線改札や新幹線・在来線乗り換え改札において、モバイルSuicaが利用できるようになりました。また、2016年3月26日のダイヤ改正でSuica FREX/FREXパルの利用ができるようになりました。なお、ミドリ口改札は在来線側のみにあり、係員もいないため、新幹線を利用する場合や、自動改札を利用できない切符は利用できません。在来線改札と新幹線改札、みどりの窓口(営業時間、5:30 - 23:00)、びゅうプラザなどは、善光寺口と東口を結ぶ自由通路(橋上)に面しています。
また、2015年3月14日から在来線の駅がしなの鉄道との共同使用駅となることから、同年2月28日よりしなの鉄道の発券窓口が在来線改札脇(かつての落とし物相談所)に併設されています。ただし、発売している券種は、北しなの線及び連絡運輸を行っている飯山線と妙高はねうまラインの切符、それに一部の企画乗車券と「ろくもん」の指定席プランの切符のみです。
駅構内の一部の店舗及び併設されているMIDORI長野の店舗では、Suica(相互利用可能なJR各社、および他社局のIC乗車カードでも)が利用可能です。
自動体外式除細動器 (AED) が在来線コンコースの改札口近く、在来線コンコースのトイレ前、新幹線コンコースの改札口近くなどに設置されています。

新幹線改札口へのコンコース
新幹線改札口へのコンコース
1888年(明治21年) 5月1日、国有鉄道 関山駅 - 当駅間の開通に伴い、長野駅が開業しました。
8月15日、国有鉄道 当駅 - 上田駅間の開通に伴い、途中駅となります。
1902年(明治35年)5月、木造2階建ての駅舎に改築しています。
1909年(明治42年)10月12日、国有鉄道線路名称制定により、高崎駅 - 当駅 - 新潟駅間が信越線と命名しました。
1914年(大正3年)6月1日、信越線 高崎駅 - 当駅 - 新潟駅間が信越本線に改称しています。
1920年(大正9年)8月1日、信越本線 川中島駅 - 長野駅間が複線化されました。
1928年(昭和3年)6月24日、長野電鉄長野線 当駅 - 権堂駅間の地上で開通に伴い、長野電鉄の長野駅が開業しました。
1935年(昭和10年)5月10日、駅舎改築工事に着工しました(同年8月1日起工式)。
1936年(昭和11年)3月10日、仏閣型駅舎が完成しました。また如是姫像が善光寺境内から移動しています(同月15日竣工式)。
1940年(昭和15年)11月、仏閣型駅舎の銅葺き屋根が、戦争による金属不足のため供出されています。
1944年(昭和19年)2月27日、如是姫像も金属不足のため、台座を残し供出されています。
1948年(昭和23年)10月1日、如是姫像が再建されています。
1949年(昭和24年)6月1日、日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承しています。
1963年(昭和38年)6月21日、信越本線 軽井沢駅 - 当駅間が電化されました(直流1,500V)。
1965年(昭和40年)10月1日、みどりの窓口が設置されました。
1966年(昭和41年)8月24日、信越本線 当駅 - 直江津駅間が電化されました(直流1,500V)。
1968年(昭和43年) 2月8日、善光寺口側の長野駅周辺第一土地区画整理事業を開始しました。
10月1日、国鉄駅における、専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止、北長野駅へ移管しています。
1970年(昭和45年)12月25日、旅行センターが開設されました。
1973年(昭和48年)9月28日、信越本線 当駅 - 北長野駅間が複線化されています。
1981年(昭和56年)3月1日、長野電鉄の駅が地下化されています。
1983年(昭和58年)11月20日、善光寺口側の新駅前広場、東西連絡地下道が供用開始しています。
1985年(昭和60年)4月6日、駅ビルMIDORIが開業しています。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東日本・JR貨物の駅となりました。
1990年(平成2年)2月16日、長野駅周辺第一土地区画整理事業が終了しました。
1993年(平成5年)9月1日、東口側の長野駅周辺第二土地区画整理事業を開始しました。
1994年(平成6年)1月29日、駅舎改築工事を開始しました。
1996年(平成8年)6月22日、仏閣型駅舎から近代的なデザインの橋上駅舎に改築しました。また、東西自由通路の一部供用を開始しました。
在来線ホーム
在来線ホーム
1997年(平成9年)10月1日、北陸新幹線 高崎駅 - 当駅間(2015年3月13日までは通称・長野新幹線)が開業しました。同時に東口広場、地下駐車場、東西自由通路の全面供用を開始しました。
2000年(平成12年)12月1日、JR長野駅1番線ホームが廃止されました。1番線、2番線を廃止。旧3番線を2番線に改称、旧4番線を中央で分割、南半分を3番線、北半分を4番線としています。
2005年(平成17年)3月16日、JR在来線中央改札口に自動改札機を導入しました。
2006年(平成18年)3月1日、JR在来線のすべてのホームの発車メロディが変更され、各ホームそれぞれ違う曲となっています。
2009年(平成21年) 秋、2番線ホームに冷暖房完備の待合室が設置されています。
10月下旬、6・7番線ホームに冷暖房完備の待合室が設置されています。
11月上旬、3・4・5番線ホームに冷暖房完備の待合室が設置されています。
2010年(平成22年) 2月11日、駅構内バリアフリー工事(各ホームにエレベーターの設置等)を開始しました。
12月17日、長野電鉄の駅に期間限定でモンスターハンターシリーズの「英雄の証/3(tri)ver.」を発車メロディに導入。
2011年(平成23年)4月25日、駅構内バリアフリー工事が完成しました。
2012年(平成24年)10月5日、午前6時10分頃、JR長野駅6・7番線ホームにクマが出没しています。当時同ホームには乗客がいたものの負傷者無し。
2015年(平成27年) 1月31日、新幹線ホーム(11 - 14番線)の発車メロディを長野県歌「信濃の国」に変更しています。
2月28日、信越本線 当駅 - 妙高高原駅間のしなの鉄道への移管に先立ち、しなの鉄道の発券窓口を開設しました。
3月14日、北陸新幹線 当駅 - 金沢駅間が延伸開業しました。同時に、信越本線 当駅 - 妙高高原駅間が「北しなの線」としてしなの鉄道に移管しています。在来線の駅がしなの鉄道との共同使用駅となっています。

JR東日本・しなの鉄道 のりば
番線 路線 方面 行先 備考
在来線ホーム(上り列車は全て信越本線経由)
2・3・5・6・7 篠ノ井線 上り 篠ノ井・松本方面
しなの鉄道線 小諸・軽井沢方面
2・5・7 北しなの線 下り 豊野・妙高高原方面
4 飯山線 戸狩野沢温泉・越後川口方面
新幹線ホーム
11・12 ■ 北陸新幹線 下り 富山・金沢方面
上り 高崎・大宮・東京方面 当駅始発の一部列車
13・14

長野電鉄 長野(ながの)
長野線        長野  市役所前
所在地 長野県長野市南千歳一丁目25
所属事業者 長野電鉄
所属路線 長野線
キロ程 0.0km(長野起点)
駅構造 地下駅
ホーム 2面3線
乗車人員  4,893人/日(2022年)
開業年月日 1928年(昭和3年)6月24日
備考 直営駅
在来線ホーム
長野電鉄ホームの1000系電車

長野電鉄の駅はJR長野駅善光寺口側地下にあり、エスカレーター、階段、エレベーターを用いて下る必要があります。
入口は非常に多く、善光寺口の目の前からエスカレーターで連絡するものや、バスターミナル横からエレベーターで降りるもの、東口側から連絡通路を通ってくるものなどがあり、さらにながの東急百貨店や駅ビルMIDORI、長野東急REIホテルとも地下で直結しているため、様々な方向から入ることができます。
コンコースは地下1階にあり、改札、自動券売機4台(すべてタッチパネル式、うち1台は定期券発売に対応)、駅務室、駅長室、宿直室があります。また、自動券売機右手には定期券売り場があり、乗車券類の発売の他、グッズの販売なども行っています。改札隣には長電観光(2007年に長野電鉄本社に合併)の旅行センター「たびプラザ」があり、宝くじや長電バスの定期券・長野市バスICカード「KURURU(くるる)」が購入できる(営業時間は月 - 土曜日の9:30 - 18:30)。
2007年に自動体外式除細動器(AED)が設置されています。
改札前には待合所があります。
また、待合所東口よりに、JR長野駅への連絡エスカレーター及びエレベーターが設置されています。
かつては、現在のロータリー横エレベーターの場所の階段が善光寺口からの最寄の入口だったが、2015年の善光寺口再開発の際に、出入り口を駅入り口前に移設。同時にエスカレーターとエレベーターが設置されています。
ホームは地下2階にあります。櫛形ホーム2面3線 (85m) の地下駅で、2番線のみ乗降分離されています。
終端駅のため、各ホームには車止め(誘導型油圧式)が設置されています。その他、運転取扱室、乗務員控室、電気室、機械室、発電機室などがあります。なお、非常用階段が各ホームの市役所前駅側端部にあり、長野大通り地下の南千歳横断地下道まで接続されています。また2015年に駅構内照明が全面LED化されています。
なお、ホームの幅がやや狭いため、列車到着前は一時的に改札を打ち切ることがあります。
かつて地上駅だった頃は島式ホーム1面2線(国鉄長野駅の貨客分離後からは相対式ホーム2面2線)で、国鉄長野駅との間に貨物列車などの直通列車用の連絡線が存在しました。
2100系電車「スノーモンキー」 1000系電車「湯けむり」
2100系電車「スノーモンキー」 1000系電車「湯けむり」

長野電鉄のりば
番線 路線 行先
1・2・3 長野線 須坂・信州中野・湯田中方面