信濃大町(しなのおおまち) |
南大町→信濃大町→北大町 |
所在地 |
長野県大町市大字大町3200番地 |
駅番号 |
23 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 |
大糸線 |
キロ程 |
35.1km(松本駅起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
2面3線 |
乗車人員 |
1,236人/日(2018年) |
開業年月日 |
1916年(大正5年)7月5日 |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 自動券売機
指定席券売機 自動改札機(Suica非対応) |
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信濃大町駅 |
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E353系特急「あずさ」 |
自動改札機はSuica非対応です |
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みどりの窓口や指定席券売機 |
211系電車 |
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駅の概要
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跨線橋とホームとリゾートハイブリッド気動車 |
信濃大町駅は、長野県大町市大町仁科町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)大糸線の駅です。大町市の市街地にある中心駅です。駅番号は「23」
松本駅から連絡することで「東京と日本海とを連絡する」ことを目指して1916年(明治45年)3月3日に創立総会を開催した私鉄の信濃鉄道が1916年(大正5年)7月5日に松本駅に隣接する松本市駅までを結ぶ形で開業したのが始まりです。
この鉄道建設に当たっては大町市役場が高瀬橋東詰から大町駅までの線路用地全てと15,000円を寄付するなどの支援を行っています。
開業前は大町から松本まで一泊二日必要とされていたことから、この開通は当地に大きな変化をもたらすことになりました。
しかし、当駅より先は地形などの関係で敷設が困難であることから延伸が進まない状況が続いていたところに、軍事上の必要性などから国が当駅から糸魚川駅を結ぶ路線を建設することになり、1929年(昭和4年)9月25日に大糸南線として当駅
- 簗場駅間が開通することになりました。大糸線の線名の由来は、この時の両端の駅名から一文字ずつ採ったものです。
信濃鉄道は、1926年(大正15年)1月8日 に全線電化して旅客列車を電車化しましたが、1937年(昭和12年)6月1日に国有化され大糸南線に編入されています。
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中線が2番線です |
1957年(昭和32年)8月15日に中土駅 - 小滝駅間が開通して全線開通し、大糸線と改称しています。これで現在の路線となったわけです。
1959年(昭和34年)7月17日には当駅 - 信濃四ッ谷駅(現・白馬駅)間を電化し、1960年(昭和35年)9月には松本駅 - 当駅間の貨物列車も電化しています。
黒部トンネル開通翌日の1971年(昭和46年)4月26日に特急「あずさ」の乗入れを開始し、立山黒部アルペンルートが当駅を起点として1971年(昭和46年)6月1日に開通しています。
1966年(昭和41年)4月に名古屋発の急行「つがいけ」が季節列車として乗入れを開始し、1982年(昭和57年)11月15日のダイヤ改正で急行「つがいけ」が特急列車化されて特急「しなの」に統合されています。
しかし、高齢化の進展などの影響も受けて利用者が減少したことから、2010年(平成22年)3月13日に当駅始発の特急「あずさ」は廃止となっています。
この廃止の年には、JRの「信州デスティネーションキャンペーン」に向けて駅舎を山小屋風に改装し、同年7月22日に式典を行って新装開業しました。
2014年(平成26年)11月22日に発生した長野県神城断層地震により、白馬大池駅 - 千国駅間の線路沿いのがけ崩れに伴う土砂の流入や簗場駅
- 南神城駅間での路盤の液状化などの被害が出たため、当駅 - 糸魚川駅間は23日まで運休しています。
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駅前にはアルピコ交通のバス停 |
このうち24日に平岩駅 - 糸魚川駅間が本数を減らして運行を再開し、25日には当駅 - 白馬駅間の運転を再開しました。
そして同年12月7日に白馬駅 - 南小谷駅間の運転を再開し、大糸線の全線が復旧しました。
当駅には特急列車を含む全列車が停車するほか、普通列車のほとんどが当駅を始終着としています。
当駅以北は輸送密度が大きく低下することから、ほとんどの列車がワンマン運転となり、夜間滞泊もある大糸線の要衝となる駅です。大糸線内では起点の松本駅に次いで利用者数が多くなっています。
当駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅です。
駅舎に面する単式ホームが1番線、島式ホームが3・4番線となっています。2番線はホームのない留置線となっています。
互いのホームは跨線橋で連絡しています。
駅構内のはずれに、蒸気機関車が現役のころに使用された転車台が残っています。
直営駅であり、管理駅として細野駅 - 簗場駅間の各駅を管理しています。
駅舎内部にはみどりの窓口(営業時間:5:20 - 20:00)、自動券売機、指定席券売機、自動改札機(Suica非対応)が設置されています。また、構内でコンビニエンスストア、駅そば店が営業を行っています。一時期はびゅうプラザも置かれていたが、現在では撤退しています。
駅舎は2010年の改装により、屋根の形状などを変更して山岳都市をイメージした山小屋風となっています。長野県産杉材を壁に利用しています。
駅の北側、五日町寄りの踏切のそばに、1937年に大糸線の前身である信濃鉄道が国有化された際に、そのことを記念して建立された石碑があります。
専用線
かつて当駅から分岐して東洋紡績大町工場と昭和電工大町工場へ続く専用線が存在していました。
2016年現在でも、本線(南大町駅方面)と並走して、昭和電工へ向かう専用線の跡が確認できます。
1956年(昭和31年)に開始された関西電力が黒部川第四ダムを建設時には資材約60万トンの輸送が必要となり、既存の路線と設備では対応困難として専用線が設置されました。
この専用線は北大町駅まで本線に併走しており、そこから扇沢までは道路を新設して運搬されています。
また、東信電気(東京電力の前身の1社)が高瀬川水系に発電所建設を行った際には、駅前から建設資材を運搬する東信電気鉄道が運行していました。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
備考 |
1・3・4 |
■大糸線 |
下り |
信濃大町・白馬方面 |
特急は1番線に発着 |
上り |
松本方面 |
駅の利用状況
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は1,236人です。
開業当初の5年間、当駅が当時の北安曇郡内の駅では最大の乗降客数でした。
近年の推移は以下のとおりである。
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ラッセル車はENR-1000型モーターカー |
年度 |
1日平均
乗車人員 |
年度 |
1日平均
乗車人員 |
1997年 |
1,984 |
2008年 |
1,261 |
1998年 |
1,780 |
2009年 |
1,232 |
1999年 |
1,676 |
2010年 |
1,228 |
2000年 |
1,579 |
2011年 |
1,241 |
2001年 |
1,510 |
2012年 |
1,334 |
2002年 |
1,450 |
2013年 |
1,373 |
2003年 |
1,376 |
2014年 |
1,284 |
2004年 |
1,353 |
2015年 |
1,332 |
2005年 |
1,331 |
2016年 |
1,301 |
2006年 |
1,284 |
2017年 |
1,283 |
2007年 |
1,303 |
2018年 |
1,236 |
駅の歴史
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普通列車が3編成 |
1916年(大正5年)7月5日:信濃鉄道仏崎(現・廃止) - 当駅間の開通と同時に開業。一般駅。
- 1926年(大正15年)1月8日:信濃鉄道が全線電化し、旅客列車を電車化。
- 1929年(昭和4年)9月25日:日本国有鉄道(国鉄)大糸南線の当駅 - 簗場駅間が開通し、接続駅となる。
- 1937年(昭和12年)6月1日:信濃鉄道の国有化。
- 1957年(昭和32年)8月15日:中土駅 - 小滝駅間が開通して全線開通し、大糸線と改称。
- 1959年(昭和34年)7月17日:当駅 - 信濃四ッ谷駅(現・白馬駅)間を電化。
- 1960年(昭和35年)9月:松本駅 - 当駅間の貨物列車を電化。
- 1966年(昭和41年)4月:急行「つがいけ」が季節列車として乗入れを開始。
- 1971年(昭和46年)4月26日:特急「あずさ」の乗入れを開始。
- 1982年(昭和57年)11月15日:ダイヤ改正で急行「つがいけ」が特急列車化され、特急「しなの」に統合。
- 1984年(昭和59年)2月2日:貨物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
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駅前にはタクシーが何台も停まっています |
1990年(平成2年)2月28日:貨物列車発着の最終日。
- 1999年(平成11年)3月31日:JR貨物の駅が廃止され、貨物の取扱いが終了。
- 2006年(平成18年)3月25日:自動改札機設置。
- 2008年(平成20年)
- 6月19日:3・4番線ホームに待合室を設置。
- 11月:指定席券売機設置。
- 2010年(平成22年)
- 3月13日:特急「スーパーあずさ」の大糸線乗り入れ廃止。「スーパーあずさ」は全列車が新宿駅 - 松本駅間のみの運行となる。
- 7月22日:駅舎の改装が完成し記念式典を実施。
- 2014年(平成26年)
- 11月22日:長野県神城断層地震により当駅 - 糸魚川駅間を23日まで運休。
- 11月25日:当駅 - 白馬駅間の運転を再開。
- 12月7日:白馬駅 - 南小谷駅間の運転を再開し、大糸線の全線が復旧。
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