長崎電気軌道 茂里町停留場
茂里町(もりまち)
浦上駅前茂里町銭座町
所在地 長崎県長崎市目覚町5番1号先
駅番号 23
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 本線
1号系統・□2号系統・3号系統)
キロ程 3.4km(住吉起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員 3,600人/日(2015年)
開業年月日 1932年(昭和7年)3月
茂里町停留場
茂里町停留場
長崎電気軌道5000形電車 駅名標
長崎電気軌道5000形電車 駅名標
相対式ホーム 長崎電気軌道300形電車
相対式ホーム 長崎電気軌道300形電車

駅の概要

茂里町停留場(もりまちていりゅうじょう)は、長崎県長崎市目覚町にある長崎電気軌道の路面電車停留場です。
駅番号は23。1号系統、2号系統、3号系統が停車します。
当停留場は1932年(昭和7年)、竹の久保通停留場(たけのくぼどおりていりゅうじょう)として開業しました。
太平洋戦争下の1944年(昭和19年)からは急行運転の開始によりいったん廃止しています。
戦後の1954年(昭和29年)に新線上に移設の上再開業した。停留場名が茂里町になるのは1966年(昭和41年)のことです。
なお、茂里町と称する停留場は戦前の時点で既に存在していました。
この旧茂里町停留場は1919年(大正8年)ころ本社前停留場(ほんしゃまえていりゅうじょう)として開業しています。
当停留場と銭座町停留場との間にあり(北緯32度45分45.2秒 東経129度51分54.5秒)、その名の通り近くには当時長崎電気軌道の本社屋、それに車庫(茂里町車庫)が置かれていました。
その後当停留場に先んじて1936年(昭和11年)に茂里町に改称、当停留場に同じく1944年(昭和19年)の急行運転開始に際して廃止されたが、そのまま再開することはなかった。

駅構造

茂里町停留場は併用軌道区間にあり、ホームは道路上に設けられています。
ホームは2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合う相対式ホームとなっています。
線路の東側にあるのが長崎駅前方面行き、西側にあるのが赤迫方面ゆきのホームです。

茂里町車庫

当地にはかつて長崎電気軌道の車両基地、茂里町車庫が置かれていました。
1916年(大正5年)に払い下げを受けた鉄道院(当時)の浦上駅構内の敷地を利用して開設され、路面電車の開業当初は本社屋をはじめ各部門の施設が集結する拠点となっています。
1921年には車庫が火災に遭い全焼、車両も焼失したため一時は台数不足に陥ります。
その後車庫は再建されるも、蛍茶屋車庫の開設に伴い1937年に廃止しています。
車庫は解体され、その存在を窺わせるものは現存しません。

歴史

  • 1919年(大正8年)ころ:本社前停留場が開業。
  • 1921年(大正10年)5月23日:茂里町車庫が焼失。
  • 1932年(昭和7年)3月:当停留場が竹の久保通停留場として開業。
  • 1934年(昭和9年)8月27日:本社を出来大工町へ移転。
  • 1936年(昭和11年)9月:本社前停留場が茂里町停留場に改称。
  • 1937年(昭和12年)5月1日:茂里町車庫廃止。
  • 1944年(昭和19年)1月:急行運転開始に伴い竹の久保通、茂里町の両停留場が廃止。
  • 1954年(昭和29年)2月1日:竹の久保通停留場が移設の上営業再開。
  • 1966年(昭和41年)9月20日:茂里町停留場に改称。
  • 2000年(平成12年)12月13日:停留場を改築。