久留米(くるめ) |
九州新幹線 |
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新鳥栖 |
→ |
久留米 |
→ |
筑後船小屋 |
鹿児島本線 |
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肥前旭 |
→ |
→ |
荒木 |
久大本線 |
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→ |
久留米高校前 |
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所在地 |
福岡県久留米市城南町2-21 |
所属事業者 |
九州旅客鉄道(JR九州) |
駅構造 |
高架駅(新幹線)
地上駅(橋上駅)(在来線) |
ホーム |
2面2線(新幹線)
3面5線(在来線) |
乗車人員 |
5,824人/日(2021年) |
開業年月日 |
1890年(明治23年)3月1日 |
駅種別 |
直営駅 みどりの窓口 |
所属路線 |
■九州新幹線 |
キロ程 |
35.7km(博多起点) |
所属路線 |
JB鹿児島本線 |
駅番号 |
JB17 |
キロ程 |
113.9km(門司港起点) |
所属路線 |
■久大本線 |
キロ程 |
0.0km(久留米起点) |
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久留米駅 |
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800系1000番台新幹線 |
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久留米駅(くるめえき)は、福岡県久留米市城南町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。 福岡県第三の都市・久留米市の代表駅であるが、繁華街などの市街地からやや西に位置する。東に約2kmほど離れた西鉄久留米駅と区別するため、バス停留所の名称や地元での通称は「JR久留米駅」などとなっているが、略して「JR駅」や「JR」とも呼ばれる。
新幹線駅があるが、乗降客数は繁華街に近い西鉄久留米駅の方が多く、当駅の2倍強となっている。
乗り入れ路線
九州新幹線に、在来線の鹿児島本線と久大本線(ゆふ高原線、起点)を加えた3路線が乗り入れる。
このうち鹿児島本線のみ「JB17」の駅番号が設定されている。なお在来線における所属線は鹿児島本線である。
新幹線は各駅停車の「つばめ」と速達列車「さくら」の全列車が停車する。最速達列車の「みずほ」は2018年3月17日のダイヤ改正で臨時列車が上下1本ずつ停車するようになり、2019年3月16日のダイヤ改正からは下りが定期列車2本、上りが定期列車・臨時列車各1本ずつの計2往復が停車している。
在来線は、久大本線に乗り入れる特急「ゆふ・ゆふいんの森」、鹿児島本線の快速列車も含めて全列車が停車する。
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キハ200系気動車 |
新幹線ホーム |
駅構造
- 新幹線ホームは3階に位置する相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。通過線がなく、安全のために可動式安全柵が設けられている。
- 在来線ホームは島式ホーム2面4線と切欠きホーム1面1線の、合計3面5線のホームを有する地上駅で1階にホームがある。実際は側線を含めて6本の線路が敷かれているが一般旅客用に使用されるのはこの内5本で、東側(駅舎側)のホームには1・3番と切り欠きホームの2番のりば、西側のホームには4・5番のりばが配置されている。リニューアル前は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線が並ぶ配線であった。
- 直営駅であり、みどりの窓口・自動券売機が設置されている。在来線の自動改札機はSUGOCAおよび相互利用が可能なICカードに対応している。
- 新幹線との連絡改札口は九州新幹線がエクスプレス予約に対応した初日の2022年6月25日から利用が可能になった。
- 事務管コードは▲910138を使用している。
駅舎
- 鉄筋コンクリート3階建ての駅舎は2010年に完成した橋上駅舎で、「久留米の新たな出発点」をテーマに、久留米の説話、名物などを描いたステンドグラスによる装飾が多用されており、5代目にあたる。
- 駅舎内には待合所・出札口・改札の他にJR九州旅行久留米支店やキヨスク、久留米市観光案内所、地場産くるめJR久留米駅店があり、駅舎・ホーム間のエスカレーターや、バリアフリー仕様のトイレが設置されている。また、新幹線開業時に小規模な駅ビルである「えきマチ1丁目久留米(旧:フレスタくるめ)」が設置され、コンビニエンスストアやラーメン屋などが入居する。
- 駅の開業以来市街地寄りの東側にしか出入口がなかったが、現在の駅舎完成とともに西側にも出入口が設置され、西口周辺の整備が完了した2011年7月に利用が開始された。
- 当初は「西口」「東口」という名称になっていたが、新幹線開業から1年ほど経った2012年4月よりそれぞれ「水天宮口」「まちなか口」と改称され、自由通路にも「ほとめき広場」の愛称が付された。
- また、駅舎内の床タイルは久留米絣をモチーフとした幾何学模様を採用し、コンコース、在来線改札、新幹線改札ともに違う柄が採用されている。駅前広場に設置された案内標識も同様に、紺色をベースとした久留米絣の意匠が取り入れられている。
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JR九州キハ71系気動車「ゆふいんの森」 |
JR九州811系電車 |
のりば
のりば |
路線 |
方向 |
行先 |
備考 |
1・3 |
JB鹿児島本線 |
下り |
鳥栖・博多方面 |
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■久大本線 |
- |
日田・由布院・大分方面 |
一部5番のりば |
2 |
- |
4・5 |
JB鹿児島本線 |
上り |
鳥栖・博多・小倉方面 |
当駅始発は一部1・3番のりば |
11 |
■九州新幹線 |
上り |
博多・新大阪方面 |
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12 |
下り |
熊本・鹿児島中央方面 |
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- 快速列車と普通列車の緩急接続は、当駅でなく1駅下った隣の荒木駅で行われている。1・3番線の八代方を切り欠いた2番のりばは非電化路線である久大本線の列車のみが使用するため、架線は張られていない。在来線のりばは東口から1、2…と番数が割り当てられているが、新幹線のりばは、反対に西口から11、12番と割り当てられている。
- 2面3線だった当時は1番のりばは鹿児島本線下りと久大本線(主に特急列車)、2番のりばは久大本線、3番のりばは鹿児島本線上りが使用し、鹿児島本線上りと久大本線の対面乗り換えも可能だった。
歴史
- 1890年(明治23年)3月1日:九州鉄道の駅として開業。
- 1891年(明治24年)4月1日:九州鉄道線が玉名駅まで開通。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道の国有化により帝国鉄道庁の駅となる。
- 1911年(明治44年):陸軍特別大演習を控え、駅舎を拡張・改築。
- 1928年(昭和3年)12月24日:久大本線が筑後吉井駅まで開通。
- 1945年(昭和20年)8月11日:久留米空襲で駅舎が全焼。
- 1948年(昭和23年)10月:菊竹清訓設計による新駅舎が完成。戦災で失われた駅舎としては、全国で最初に竣工。
- 1965年(昭和40年):名物となるクジャクの飼育を開始。
- 1967年(昭和42年)12月15日:鉄筋コンクリート造2階建て駅舎に改築(先代と同じく、菊竹清訓設計による)。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 2006年(平成18年)
- 3月18日:鳥栖貨物ターミナル駅開業により貨物列車の設定廃止。
- 4月1日:日本貨物鉄道の駅が廃止され、貨物の取扱が終了。
- 11月26日:九州新幹線工事に伴い線路およびのりば配置を変更。
- 2009年(平成21年)3月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始。
- 2010年(平成22年)
- 4月2日:終電をもって旧駅舎の使用を停止。
- 4月3日:始発電車から新駅舎の使用を開始。東口のみ利用開始。
- 2011年(平成23年)
- 3月6日:東口周辺の整備が完了。
- 3月12日:九州新幹線の博多駅 - 新八代駅間が開業し、停車駅となる。
- 7月20日:西口周辺の整備が完了したため、西口の利用を開始。
- 2018年(平成30年)9月28日:鹿児島本線(在来線)に駅ナンバリングを導入。
- 2020年(令和2年)3月:新幹線ホームの輸送社員配置を取りやめ。
かつては日本貨物鉄道(JR貨物)の施設があったが、九州新幹線の駅設置に伴い用地を明け渡すため鳥栖貨物ターミナル駅(田代駅前)に移転した。
駅舎の北側に1面1線のコンテナホームが、構内西側に1面2線で上屋付きのコンテナホームが設置されていた。
また、1980年代ごろまでは、駅の周囲にあるブリヂストン久留米工場やアサヒシューズ久留米工場、日本製粉(現・ニップン)久留米工場、ムーンスター久留米工場への専用線もあった。
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