JR東日本・さいたま新都心駅
さいたま新都心(さいたましんとしん)
宇都宮線・高崎線    浦和 →  さいたま新都心 大宮
京浜東北線   大宮 与野
所在地 さいたま市大宮区吉敷町四丁目261-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗車人員 52,622人/日(2023年)
開業年月日 2000年(平成12年)4月1日
乗入路線 3路線
所属路線 宇都宮線・高崎線(東北本線列車線) 
駅番号 JU06 
キロ程 28.7 km(東京起点) 
所属路線 京浜東北線
駅番号 JK46
キロ程 28.7 km(東京起点)
駅種別 直営駅(管理駅)
話せる指定席券売機設置駅
さいたま新都心駅
さいたま新都心駅
駅名標
駅名標
さいたま新都心駅(さいたましんとしんえき)は、埼玉県さいたま市大宮区吉敷町四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
2000年(平成12年)5月5日のさいたま新都心の街びらきに先立って開業した。
業務地区としてのさいたま新都心は中央区と大宮区にまたがって整備されており、駅施設も両区(中央区大字上落合と大宮区吉敷町)にまたがっているが、駅の所在地は、東側の大宮区側の名称を用いている。
なお、町名としての新都心は地区内の西側(中央区)に位置する。

乗り入れ路線

乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線1路線のみであるが、当駅には電車線を走る京浜東北線電車、および中距離電車である宇都宮線・高崎線(隣の大宮駅から分岐)の列車が停車し、旅客案内ではそれぞれ別路線として案内されている。
なお、宇都宮線・高崎線の列車は列車線で運行される上野駅発着列車と、上野駅・東京駅を経由して東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。新宿駅を発着する湘南新宿ラインや武蔵野線直通列車などは、旅客ホームが設置されていない東北貨物線上を経由するため全列車が停車しない。このため、池袋駅・新宿駅・渋谷駅方面へ移動する場合は浦和駅・赤羽駅または田端駅で、湘南新宿ライン・埼京線または山手線への乗り換えが必要となる。
  • JU 宇都宮線・高崎線:宇都宮線は東京駅 - 尾久駅 - 大宮駅を経て小山駅・宇都宮駅方面を結ぶ東北本線の中距離電車。高崎線は大宮駅から分岐して熊谷駅・高崎駅方面を結ぶ中距離電車。上野駅発着系統と、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ライン系統がある。- 駅番号はJU 06。
  • JK 京浜東北線:東北本線の大宮駅以南で主に各駅停車運転する通勤電車。横浜駅から根岸線への直通運転も実施。 - 駅番号はJK 46。

ホーム 改札口
ホーム 改札口
橋上駅 ホーム
橋上駅 ホーム

駅構造

東北本線の電車線と列車線それぞれの上下線間に1面2線、合計2面4線の島式ホームが配置された地上駅で、橋上駅舎を有している。1階がホーム、2階がコンコースと自由通路、駅事務室、3階が駅事務室となっている。
建物の設計は、埼玉県狭山市出身の建築家である鈴木エドワードとJR東日本建築設計事務所、東日本旅客鉄道東京事務所が行っている。全体のデザインとして、「雲」や「空気」のように人を包み込むようなシェルターでありたいと考え、雲の波のような柔らかく流れる形態としている。東西自由通路においては「東西を結ぶ約80メートルの自由通路を柱1本も立てず23メートルの幅員を確保」という条件があったため、動線機能や幅員、高さなど様々な要素を検討した結果、最も効率的であると判断した楕円形断面(チューブ型)を用いている。駅舎部と一体性を持たせるため、中央部にある改札付近においては楕円形断面を開き、コンコースやホームまで連続した屋根で駅舎機能を覆う形を採っている。屋根は節電・省エネの観点や行き交う人々が光と影の変化を楽しめるようにと、多くの自然光を取り入れるため約1/3を透明ガラスとし、残りを断熱材を間に入れた折板を使用している。
話せる指定席券売機・自動改札機・指定席券売機が設置されている。また、社員配置駅(管理駅)として与野駅を管理下に置く。エレベーターおよびエスカレーターはコンコースとホームを連絡する。このうち京浜東北線ホーム(1・2番線)とを結ぶエレベーターは駅事務所などがあるコンコースの上の階まで通じており、そこへは関係者以外は立入禁止となっている。
2021年2月26日に「BECK'S COFFEE SHOP」を展開するJR東日本フーズの新業態カフェ「BECK’S STATIONLOUNGE」が開業している。
電車線を走る京浜東北線は、大宮駅発着のすべての列車が停車する。列車線を走る宇都宮線・高崎線は普通列車のみの停車で、快速列車などは開業当初より通過している。隣接するさいたまスーパーアリーナで大規模なイベントが開催され多数の来場客が見込まれる場合でも、優等列車の臨時停車などは行われていない。
なお、列車線の隣にある東北貨物線にはホームが設けられていない。当駅付近は大宮操車場の構内となっており、貨物線は当駅4番線の西側に、貨物線上り本線、上り待機線3本、中線2本、下り本線、下り待機線4本が並んでおり、上下本線が大きく離れ、待機線に囲まれているため、当駅開業当初より貨物線ホーム設置計画はない。そのため、貨物線経由の湘南新宿ラインおよび武蔵野線直通列車(八王子・海浜幕張発着)は当駅には発着できないため、当駅を(通過ではなく)経由しない系統として扱われている(旅客案内では省略されるが、大宮操車場経由となる)。事故や工事の際は、川口駅の渡り線を利用して、本来旅客線を走行する列車(上下とも可)が川口駅 - 大宮駅間で貨物線へ迂回運転をすることがあるが、この場合当駅に停車できなくなるため、臨時通過扱いとなる。逆に、貨物線から旅客線への迂回運転(下りのみ可能)する列車は当駅4番線の線路を通るが、本来の停車駅ではないため、停車せず通過する。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 京浜東北線   南行 浦和・赤羽・東京・横浜方面
2 北行 大宮 
3 宇都宮線(東北線) 上り 赤羽・東京・横浜・大船方面
高崎線
上野東京ライン
4 宇都宮線(東北線) 下り 大宮・小山・宇都宮・熊谷・高崎方面 
高崎線

歴史

  • 1997年(平成9年)2月16日:駅全体の建設工事が開始される。
  • 2000年(平成12年)
    • 4月1日:同年5月5日のさいたま新都心の街びらきに先駆けて開業。
    • 10月13日:当駅の東西自由通路が、日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞。
  • 2001年(平成13年)
    • 2月13日:当駅が彩の国さいたま景観賞を受賞。
    • 11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となることに伴い、当駅でも供用を開始する。
  • 2017年(平成29年)9月23日:京浜東北線ホーム(1・2番線)でホームドアの使用を開始。埼玉県内のJR線では初のホームドア設置駅となった。
  • 2020年(令和2年)7月9日:駅構内に大型LEDビジョンが設置され、供用開始。
  • 2021年(令和3年)
    • 11月26日:この日をもってみどりの窓口が営業を終了。
    • 11月27日:話せる指定席券売機を導入。