JR東日本・東京地下鉄・東京都交通局・王子駅
JR王子(おうじ)
京浜東北線   東十条  王子 上中里
所在地 東京都北区王子一丁目3
駅番号 JK36
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 京浜東北線
キロ程 9.9km(東京起点)
駅構造 高架駅(盛土上)
ホーム 1面2線
乗車人員 56,939人/日(2023年)
開業年月日 1883年(明治16年)7月28日
駅種別 直営駅(管理駅)
お客さまサポートコールシステム導入駅
話せる指定席券売機設置駅
東京都区内駅
王子駅
王子駅
王子駅(おうじえき)は、東京都北区王子一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
東京都交通局都電荒川線(東京さくらトラム)の王子駅前停留場(おうじえきまえていりゅうじょう)も含めて記述します。

乗り入れ路線

以下の3社3路線が乗り入れており、相互間の接続駅となっている。
  • JR東日本:JK 京浜東北線 - 駅番号はJK 36。
  • 東京メトロ:N 南北線 - 駅番号はN 16。
  • 東京都交通局:SA 都電荒川線 - 駅番号はSA 16。
JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線であるが、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。また、JRの特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。


王子駅南口 ホーム
王子駅南口 ホーム
自動券売機 王子駅北口改札
自動券売機 王子駅北口改札

駅構造

JR東日本

築堤上に島式ホーム1面2線を有する高架駅である。ホームの東十条寄りで国道122号(明治通り)およびその路面を通る東京さくらトラム(都電荒川線)を跨いでいる。
京浜東北線のほか、山側から順に湘南新宿ラインと貨物列車が走行する貨物線、宇都宮線・高崎線列車が走行する列車線、海側には廃止された北王子線が並行する。構内南側で尾久駅へ向かう列車線(尾久支線)が立体交差で東側へ分岐するが、戸籍上および運賃計算上は尾久支線に当駅は存在せず、赤羽駅が東北本線と尾久支線の分岐駅となっている。
改札口は北口・中央口・南口の3か所がある。南口にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、終日インターホンによる案内となる。自動券売機、多機能券売機、指定席券売機、話せる指定席券売機、自動改札機が設置されている。また、直営駅(管理駅)として上中里駅を管理下におく。南北線への乗り換えは北口か中央口が、都電荒川線への乗り換えは中央口が、飛鳥山公園方面へ向かうには南口がそれぞれ便利である。北口ロータリーにはバスターミナルとタクシー乗り場が、南口ロータリーに面してタクシー乗り場がある。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 京浜東北線   北行 赤羽・浦和・大宮方面
2 南行 上野・東京・横浜方面

バリアフリー設備

  • エスカレーター(車椅子対応の3枚板仕様もあり):北口 - ホーム
  • エレベーター:中央口 - ホーム
  • 車いす対応多機能トイレ:中央口

東京メトロ 王子(おうじ)
南北線   西ケ原  王子 王子神谷
所在地 東京都北区王子一丁目10-18
駅番号 N16
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)日本)
所属路線 南北線
キロ程 17.4km(目黒起点
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員 57,821人/日(2023年)
開業年月日 1991年(平成3年)11月29日
改札口
改札口

東京メトロ

JRの駅の北口に面するバスターミナルおよび国道122号(北本通り)の直下に位置している。
島式ホーム1面2線を有する地下駅であり、フルハイトタイプのホームドアが設置されている。
改札口は2か所あるが、うち1か所はエレベーター利用者専用で、自動改札機1通路(両通行)のみの簡易なものである。エレベーター自体は開業時から設置されているが、開業当時は車椅子専用で、係員の付き添いがないと利用することができなかった。
また、地下通路は北区の文化施設「北とぴあ」の正面入口に通じており、ここにもエレベーターが設置されている。
当駅は、「後楽園駅務管区王子地域」として近隣の駅を管理している。

のりば

番線 路線 行先
1 南北線  赤羽岩淵・浦和美園方面
2 目黒方面

発車メロディ

開業時から吉村弘作曲の南北線全駅共通の発車メロディ(発車サイン音)を使用していたが、2015年(平成27年)3月13日にスイッチ制作の当駅オリジナルのメロディに変更されている。
曲は1番線が「地図を広げて」、2番線が「ノッカー」(いずれも福嶋尚哉作曲)である。

東京都交通局 王子駅前停留場
都電荒川線   栄町  王子 飛鳥山
所在地 東京都北区王子一丁目
駅番号 SA16
所属事業者 東京都交通局
所属路線 都電荒川線(東京さくらトラム)
キロ程 6.0 km(三ノ輪橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員 9,239人/日(2020年)
開業年月日 1915年(大正4年)4月17日
王子駅前停留場
王子駅前停留場
8800形電車 8900形電車
8800形電車 8900形電車

東京都交通局

相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。遅延などで運行間隔が短くなった際に、複数の電車の乗降扱いができるように有効長が長い。また、折り返し運転用の渡り線を持つ。
当停留場では多客時に運賃箱・カード読み取り端末が設置され、荒川線で唯一、有人改札業務が行われるため、ホームで運賃の支払いを済ませれば車内で運賃を支払う手間がなくなる。
早稲田方面は当停留場を出てすぐ左にカーブし、明治通り上の併用軌道区間に入る。なお、1972年(昭和47年)11月12日に廃止された赤羽線は分岐して右にカーブし、北本通りへ進んでいた。

のりば

乗車ホーム 路線 方向 行先
1 都電荒川線  上り 三ノ輪橋方面
2  下り 早稲田方面

歴史

  • 1883年(明治16年)7月28日:日本鉄道の上野 - 熊谷間の開業と同時に開設。現在の東北本線で最も古い駅の一つ。
  • 1906年(明治39年)11月1日:鉄道国有法により、国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称の制定により、東北本線の所属となる。
  • 1915年(大正4年)4月17日:王子電気軌道の王子 - 飛鳥山間の開業に伴い、王子停留場が開業。当時は起点で、東北本線の南側に位置していた。
  • 1925年(大正14年)11月12日:王子電気軌道の栄町 - 王子間が開業。
  • 1928年(昭和3年)
    • 2月1日:京浜線(現・京浜東北線)が赤羽駅まで運行区間を延長し、同時に停車駅となる。また、東北本線は通過するようになった。
    • 時期不詳:王子電気軌道の王子停留場が移転し、王子駅前停留場に改称。
  • 1932年(昭和7年)12月1日:王子電気軌道の王子駅前 - 王子柳田間が開業し、王子駅前停留場は分岐点となる。
  • 1942年(昭和17年)2月1日:王子電気軌道の東京市への事業譲渡により、王子駅前停留場が東京市電荒川線(栄町方面)・滝野川線(飛鳥山方面、後に荒川線に統合)・赤羽線(王子柳田方面)の停留場となる。
  • 1943年(昭和18年)7月1日:東京都制の施行に伴い、東京市電が東京都電車(都電)となる。
  • 1944年(昭和19年):戦時体制により滝野川線の営業を休止。
  • 1946年(昭和21年)7月10日:滝野川線の営業を再開。
  • 1961年(昭和36年)6月16日:駅舎が移転改築。
  • 1972年(昭和47年)11月12日:都電赤羽線が廃止。
  • 1982年(昭和57年)2月15日:貨物の取り扱いを廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の扱いを廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 1991年(平成3年)11月29日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)南北線開業、乗換駅となる。
  • 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民営化に伴い、南北線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
  • 2007年(平成19年)3月18日:東京メトロでICカード「PASMO」の利用が可能となる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月:国鉄時代の1966年(昭和41年)に南口に設置したトイレの配管を雨水管に接続する工事ミスによって、汚水を近くの石神井川に40年以上垂れ流していたことが発覚した。これを受け、仮設トイレの設置と中央口にある正規の下水管への接続工事に着手。翌4月に工事完了。
    • 12月19日:都電荒川線の王子駅前停留場で分岐器故障が発生し、電車が立ち往生する。
    • 12月29日:王子駅前停留場の分岐器故障を受け、翌2010年1月31日まで当停留場での折り返しを中止する(2月1日から通常ダイヤに復帰)。
  • 2015年(平成27年)3月13日:東京メトロのホームの発車メロディを変更。
  • 2019年(平成31年)
    • 2月20日:JR東日本でホームドアの使用を開始。
    • 3月30日:びゅうプラザの営業を終了。
  • 2022年(令和4年)
    • 10月31日:みどりの窓口の営業を終了。
    • 11月1日:話せる指定席券売機を導入。