JR東日本・JR貨物 上越線・吾妻線 渋川駅
渋川(しぶかわ)(伊香保温泉・榛名湖口)
上越線 八木原 渋川 敷島
吾妻線    金島
所在地 群馬県渋川市渋川辰巳町1651-4
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 上越線、 吾妻線
キロ程 21.1km(高崎駅起点・上越線)
0.0km(当駅起点・吾妻線)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 3,394人/日(2018年)
開業年月日 1921年(大正10年)7月1日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口 自動券売機
指定席券売機 Suica対応自動改札機
渋川駅
渋川駅
吾妻線の特急「草津」が停車しています 駅名標
吾妻線の特急「草津」が停車しています 駅名標
SLレトロみなかみ号 自動改札
SLレトロみなかみ号 自動改札
E233系3000番台電車 コンコース
E233系3000番台電車 コンコース
渋川駅は、群馬県渋川市渋川辰巳町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅です。
「伊香保温泉・榛名湖口」の副駅名があります。
当駅は三国街道の宿場町として栄えた渋川市の中心駅で、利根川支流の平沢川南岸に位置します。伊香保温泉の最寄り駅であり、榛名山観光の拠点となっています。
上越線建設に際して当初、鉄道院は上越線を渋川の対岸である利根川左岸に通す計画を立案していました。そのため、渋川側が利根川の右岸を通る経路への変更と駅の設置を働きかけ、当駅の設置が実現したという経緯があります。
当駅は、上越線を所属線としており、吾妻線を加えた2路線が乗り入れています。
当駅は線路名称上での吾妻線の起点であるが、吾妻線の列車は当駅から上越線に乗り入れ全列車が新前橋駅まで、半数以上がさらに高崎駅まで直通しています。なお、JR貨物は上越線にのみ第二種鉄道事業者として貨物列車を運行しています。
当駅には、全ての特急草津号が停車します。なお、上越線としては現在では当駅以北で定期運転の優等列車の運転がなくなっています。

駅の概要
当駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅になっています。
互いのホームは地下道で連絡しています。構内西側、単式ホーム(1番線)に隣接して置かれている駅舎は木造瓦葺きの平屋建てです。伊香保温泉の観光案内所も併設しています。かつては0番線が存在しており、単式ホームにはその名残が見られます。
直営駅であり、管理駅として、上越線の敷島駅・津久田駅および吾妻線の金島駅・祖母島駅を管理しています。
みどりの窓口(営業時間6時00分 - 20時00分)・自動券売機・指定席券売機が設置されています。
改札口には自動改札機が4通路設置され、Suica等のICカードが利用できます。

貨物の取り扱い
現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はありません。かつては、旅客ホームの東側に1面1線のコンテナホームや留置線、関東電化工業の石油・化学薬品荷役線などがありました。ホームでは横浜本牧駅発送で関東電化工業渋川工場で使用する工業用塩化ナトリウム(化学薬品の原料となる)を降ろしダンプカーに移し替えていました。
しかし渋川工場での苛性ソーダや塩酸などを生産する電解事業が中止されたため、通称:塩コキ、JR貨物UM30S形コンテナ使用(かつては塩トラ、国鉄トラ70000形貨車使用)と呼ばれた塩の運搬は廃止されました。
それ以前は、駅南東にある大同特殊鋼渋川工場や日本カーリット群馬工場へ至る専用線も分岐していました。

乗車人員の推移
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は3,394人です。これは、群馬県内の上越線の駅では、高崎駅、新前橋駅、高崎問屋町駅に次いで4番目に多い。
近年の推移は以下のとおりです。どうもじわじわ利用者数が減少しているようで何らかの対策を講じるべきでしょう。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員 年度 1日平均乗車人員
2000年(平成12年) 3,997 2010年(平成22年) 3,515
2001年(平成13年) 3,926 2011年(平成23年) 3,428
2002年(平成14年) 3,779 2012年(平成24年) 3,486
2003年(平成15年) 3,643 2013年(平成25年) 3,506
2004年(平成16年) 3,585 2014年(平成26年) 3,421
2005年(平成17年) 3,563 2015年(平成27年) 3,441
2006年(平成18年) 3,486 2016年(平成28年) 3,407
2007年(平成19年) 3,482 2017年(平成29年) 3,453
2008年(平成20年) 3,608 2018年(平成30年) 3,394
2009年(平成21年) 3,565

貨物輸送推移
年度 発送 到着
2001年(平成13年) 26,187 29,424
2002年(平成14年) 21,892 29,513
2003年(平成15年) 20,525 28,227
2004年(平成16年) 20,718 36,567
2005年(平成17年) 9,004 11,160



バス路線
駅前にバスのりばがあり、渋川市内、伊香保温泉、小野上温泉、前橋駅、高崎駅方面への路線バスや渋川市が運行する「渋川タウンバス」、関越交通や日本中央バス、JRバス関東が運行する高速バスが発着します。
  • 1番のりば
    • 渋川温泉・群大荒牧経由 前橋駅行(関越交通)
    • 田中・上毛大橋・緑が丘町経由 前橋駅行(関越交通)
  • 2番のりば 
    • 高速バス 「上州ゆめぐり号」練馬駅(練馬区役所)・中野坂上経由 バスタ新宿(新宿駅新南口)行(JRバス関東)※草津温泉または伊香保温泉石段街始発
    • 「東京ゆめぐり号」東京駅日本橋口行(JRバス関東)※草津温泉始発
    • 「四万温泉号」東京駅八重洲通り経由 東雲車庫行(関越交通)※四万温泉始発
    • 「シルクライナー」富山駅・金沢駅東口・京都駅八条口経由 大阪OCAT行(日本中央バス)
    • 富士急ハイランド経由 河口湖駅行(関越交通・富士急山梨バス)※期間限定運行
    • 「伊香保・四万温泉号」 川越駅経由 新越谷駅行(関越交通)※四万温泉始発、季節運行
  • 3番のりば
    • 急行 伊香保温泉行・伊香保榛名口行(関越交通)
    • 渋川スカイランドパーク経由 伊香保温泉行・伊香保榛名口行(関越交通)
    • 「渋川タウンバス」御蔭・渋川スカイランドパーク経由 りんご団地行(関越交通)
    • 「渋川タウンバス」青葉台団地・りんご団地経由 原沢医院行(関越交通)
    • 「渋川タウンバス」八木原駅経由 渋川温泉スカイテルメ行(日本中央交通)
    • 「渋川タウンバス」渋川スカイランドパーク経由 はるな平和墓苑行(日本中央交通)
  • 4番のりば 群馬温泉・イオンモール高崎前・北高崎駅経由 高崎駅行(関越交通)
    • 渋川温泉行(関越交通)
    • 「渋川タウンバス」赤城総合支所・敷島駅・ヘルシーパル赤城経由 深山行(関越交通)※日曜運休
    • 「渋川タウンバス」勝保沢・赤城総合運動自然公園行(関越交通)※日曜運休
    • 「渋川タウンバス」南柏木行(関越交通)※日曜運休
    • 「渋川タウンバス」北橘循環線(日本中央交通)※日曜運休
    • 箕郷営業所行(群馬バス)
    • 水沢経由 伊香保案内所行(群馬バス)
  • 5番のりば
    • 「渋川タウンバス」金島駅・祖母島駅経由 祖母島循環<ジャンボタクシー>(関越交通)※日曜運休
    • 渋川医療センター行(関越交通)
    • 「渋川タウンバス」上野入口行(上野入口にて沼田市内方面接続)(関越交通)※日曜運休
    • 「渋川タウンバス」小野上駅経由 小野上温泉センター行<ジャンボタクシー>(関越交通)※日曜運休

当駅の歴史
  • 1921年(大正10年) 6月22日:鉄道省上越南線(後の上越線)新前橋〜渋川間の工事が竣工しました。
  • 7月1日:国鉄上越南線(後の上越線)新前橋〜渋川間開通と同時に一般駅として開業しました
  • 1924年(大正13年)3月31日:上越南線が沼田駅まで開通しました。
  • 1945年(昭和20年) 1月2日:長野原線(後の吾妻線)が長野原駅まで開業し、貨物営業を開始しました。
  • 8月5日:長野原線が旅客営業を開始しました。
  • 1967年(昭和42年)6月10日:長野原線が電化しました。
  • 1971年(昭和46年)3月7日:長野原〜大前間が開業し、吾妻線として営業を開始しました。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:コンテナ貨物の取扱を廃止しました。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止しました。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、関東・東北地区など本州の東側の旅客輸送部門をJR東日本、貨物輸送部門をJR貨物が承継しました。
  • 1990年(平成2年)3月10日:コンテナ貨物の取扱を再開しました。
  • 2004年(平成16年)10月16日:東京近郊区間拡大によりSuicaの使用が可能になりました。ただし高崎方面のみ。
  • 2005年(平成17年)8月:工業塩・石油輸送を終了しました。
  • 2006年(平成18年)3月18日:貨物列車の設定が廃止されました。
  • 2009年(平成21年)3月14日:東京近郊区間拡大により水上駅までSuicaの使用が可能になりました。
  • 2014年(平成26年)3月31日:びゅうプラザが閉店しました。

のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 上越線 下り 水上・越後湯沢方面
吾妻線 長野原草津口・大前方面
2 上越線
吾妻線含む)
上り 高崎方面
3 一部列車

3番線は上下共用の副本線です。2017年3月4日現在では高崎方面行きの吾妻線・上越線の一部列車および高崎発当駅止まりの列車(到着後は回送)と両方向のSLみなかみ(現・SLぐんま みなかみ)が使用しており、水上・長野原草津口方面への普通列車の設定はありません。