G 自作パソコンについて
以前はパソコンといえば、メーカ製パソコンしかなかったので、決められた製品を購入するしかなかったのですが、今ではパソコン用パーツが販売されていて、パソコンを自作することが可能である。
パソコンを自作するということのメリットは、
@)自分に必要なパーツのみを使って組み立てるので、不要な機能がない。
A)その時点で、最高性能のものを作れるし、予算に応じてそれなりのマシンを作ることもできて、柔軟性がある。
B)コスト的には、メーカー製パソコンよりも安価に製作できる。
C)後で性能面で不満が出たときもパワーアップが容易である。
逆に自作に伴うデメリットは、
@)メーカーの保証がない。故障しても自分で対応しないといけない。
A)ソフトウェアの面では不利である。メーカー製パソコンでは、ソフトウェアがバンドルされているのに、自作機では必要なソフトウェアを別途用意しないといけない。
最近では、最初からある程度組み立ててあり、後はCPU,メモリ、ハードディスクを接続すればよいというベアボーンキットと呼ばれる製品もあり、初心者にはお勧めである。
パソコンを理解する上でも、パーツを集めてパソコンを自作することは有用である。
パソコンを自作で組み立てるというと、難しく考える人もいるでしょうが、実はパソコンを構成しているパーツというのはたいへん数が限られていて少ない上に、規格化が徹底されていて、基本さえ押さえればプラモデルを作るよりも簡単なのです。
マザーボードのネジ位置、ケーブルのコネクターの形状、パーツのネジ位置、ファイルベイの大きさといった物理的な規格はもちろんのこと電気的な規格も統一されていて、安心してパーツを選ぶことができます。
こちらが注意すべきはケースとマザーボードのサイズの合致とマザーボードに対応するCPUおよびメモリのタイプくらいです。後は、どんなパーツを選んでもほとんど問題がありません。
自作パーツの一覧表は次の通りである。
パーツ 必須 価格例 備 考
本体ケース  ○     8000円 CPU,マザーによって決まる。電源ユニットがついたものを選んでください。
電源の容量にも注意が必要。
マザーボード  ○    12000円 最も選定に注意するパーツ
ATXかμATXか、搭載するCPUは何か
CPU  ○    マザーボードによって決まる
ビデオカード  ○     8000円 統合チップセットであれば不要
メモリ  ○     5000円 最近ではDDRが一般的だがマザーとCPUの組み合わせによって適応するメモリが決まる。
ハードディスク  ○     8000円 80GB以上が欲しい
SATAを使える場合はそれも良し
FDD  ○     2000円 たいてい2モードで十分である 
CD-ROM/CD-RW  ○     6000円 CD-RWドライブが欲しい
キーボード・マウス  ○     2000円 キーボード、マウス、スピーカーの3点セットがお得 
モデムボード  △    アナログ回線の場合、必要
LANアダプタ  △    LANやADSLの場合、必要
ビデオキャプチャ  △     
IEEE1394  △     
MOドライブ  △     
  合 計   51,000円+CPU
上記の価格は、1つの例を示しただけであり、必ずこうだということではありません。
ベアボーンキットであれば、自由度は少ない代わりに、コストはもっと押さえることができます。
最近ではショップブランドのBTOもあるので出来合いでパーツを選べるというコースもあり、これもおすすめです。パーツの選択肢は、少ないものの間違いがありません。
基本的に、本体ケース、マザーボードは、ATX規格でネジの位置など決められているので、ATX、マイクロATXのいずれの規格を選ぶかで、マザーもAXTマザーかマイクロATXマザーを搭載できるかが決まります。
後、搭載するハードディスク、ビデオカード、メモリなど規格が決められているので、適応するパーツを選ぶのに不便はありません。
CPUの価格は、CPUの種類や動作クロックによってかなり差があるので、明示してありません。
例えば、Celeronであれば1万円を切っていますし、Athlonであれば1万円半ばくらいということです。Pentium4であれば、最新のモデルはかなり高価であり、他のパーツも高くなってしまいます。
Athlon64といった64ビットCPUも選択できますが、やはりやや高価なものになります。

組み立て自体は、さほど難しいものではありません。
@ケースにマザーボードをねじ止めする。
A電源ユニットからマザーボードに電源ケーブルを接続する。
Bケースからマザーボードに取り付けるコネクタがあるので接続する。
これには電源スイッチ、電源LED、ハードディスクLED、リセットスイッチ、スピーカー、USBコネクタなどがある。プラスマイナスに注意すること。  
CCPUソケットにCPUを取り付ける。
DCPUクーラーを取り付け、マザーボードにクーラーの電源ケーブルを挿す。
Eドライブ類を取り付けて電源ケーブル、IDEケーブル、音声ケーブル等を取り付ける。
Fメモリを取り付ける。この際に静電気に注意すること。
Gふたを閉じてねじ止めする。