1) 光学ドライブ
光学ドライブとは、一口で言えばCD-ROMを読みとれる装置のことである。 
光学ドライブは、現在のパソコンではほとんど標準装備されている。
従来は、読みとりのみ可能なCD-ROMドライブが一般的であったが、最近ではむしろ書き込みが可能なCD-R/RWドライブが一般的となっている。 
CD-ROMドライブは、音楽用CDと同一のフォーマットで作られたCD-ROMを読み取る装置である。その機構上、書き込みはできず読み取り専用である。
アクセス速度もハードディスクに比べるとかなり劣るが、媒体であるCD-ROMは、交換可能である上、1枚の容量が650MBと大きく、制作費も安価なので、最近ではソフトウェア供給媒体として広く普及している。
記憶方法は、物理的な穴(ピット)がディスクに打ってあり、レーザーによってその凹凸を読み取る方式であり、これは音楽用CDと同様である。
CD-ROMドライブの読み取り速度を表す何倍速というのは、音楽用CDの読み取り速度の何倍かを示し、1倍速が約150KB/Sである。
最近では、40倍速から50倍速のCD-ROMドライブも登場している。
標準装備のCD-ROMドライブは、ほとんどIDE接続であるが、SCSI接続のCD-ROMドライブもある。
 
    
@ CD-R/RWドライブ
CD-ROMドライブは、読み取り専用であるが、書き込みをしたい場合には、CD-R/RWドライブと書き込むためのメディアとしてCD−RディスクあるいはCD-RWディスクが必要となる。
CD-Rディスクには、1度だけ書き込みができる。ただし、1度書き込んだ情報は、変更することはできない。書き込む際は、ライティングソフトと呼ばれる専用ソフトとCD-R/RWドライブが必要である。
CD-Rディスクは、非常に安価なので安価に大容量のデータのバックアップができる。
記憶方法は、レーザーを使ってディスクの表面の色素を焼くことで反射率を下げて、ちょうどピットがあるのと同様な状態にするのである。
書き込まれたCD-Rディスクは、CD-ROMと同様に通常のCD-ROMドライブでも読みとれる。
 
CD-RWディスクは、CD−Rと異なり一度書き込んだ内容が削除できるのが特徴である。。
ただしCD-RWディスクは、CD-Rディスクよりも高価であり、また無限に書き換えができるわけではない。(1000回程度)
CD-RWディスクに書き込む際にはパケットライトソフトと呼ばれる専用ソフトが必要である。
また、旧式ドライブにはCD-RWディスクを読みとれないものもあるので注意が必要である。
これらの装置は、SCSI対応機器とIDE対応機器の両方があり、いずれの場合も内蔵タイプが存在するので(SCSIの場合は、外付けのものもある。)これまで装備していたCD-ROMドライブをこれらの機器に置き換えることも可能である。
CD-Rへの書き込みは、その転送能力の状態により、途中で書き込みが中断して、失敗に終わることがあるので、注意すること。
CD-Rへの書き込みの最中は、他の処理をしないようにすることがトラブルを発生させないコツである。ただし、最近ではBurnProof対応CD-R/RWドライブが登場している。
このタイプであれば、バッファアンダーランが発生しないので安全に書き込みできる。
A DVD-ROMドライブ
DVD-ROMドライブは、CD-ROMおよびDVD-ROMを読み取る装置である。
DVD-ROMは、1枚4.7GBと容量が多く、ビデオソフト用媒体として使用されている。また辞書など大容量が必要な場合にも、供給媒体として最適である。
このドライブを使ってパソコンでビデオ再生をする場合、デコーダが必要となるがそれがない場合は、CPUのパワーがないとなめらかな再生ができない。ただし、最近のCPUであれば十分再生が楽しめるので、最近では、デコーダを使わないソフト再生が多い。
またこの種のドライブの価格が最近下がっているので、最新のパソコンでは、最初からDVD-ROMドライブを搭載するケースも増えてきている。
DVD-ROMも、SCSI接続とIDE(ATAPI)接続の両方があり、内蔵タイプのドライブも存在するのでCD-ROMドライブをこのDVD-ROMドライブに置き換えることも可能である。
最近では、後述するDVD−RAMの読み取りのみ可能なドライブもある。
B DVD-R/RW,DVD+R/RWドライブ
これらはDVDディスクへ書き込めるドライブである。
この場合は、DVD-Rディスク,DVD-RWディスクが必要である。
このディスクは容量が4.7GBと大きいのでビデオソフトも書き込めます。
最近ではDVD-R/RWとは規格上、互換性のないDVD+R/RWドライブも登場しています。
これらはDVD-R/RWよりも高速で書き込めることとDVD+Rディスクにも追記書き込みができるという利点があります。
DVD+Rにはさらに片面2層で書き込めるドライブも登場していて、これだと8.5GBまで書き込めます。
ただしメディアはまだ高価です。
さらにDVD±R/RWドライブと呼ばれる両対応のドライブも登場していて、むしろ一般的となりつつあります。
C ブルーレイドライブ
 ソニー、松下電器産業など9社が共同策定した、青紫色半導体レーザーを使用する新世代書き換え可能な大容量相変化光ディスクです。BlueRayIcon
 CDやDVDと同じ直径12cmの光ディスクをカートリッジに収納した形状で、記録容量は最大27GB、データ転送レートは36Mbps。
 波長の短い青紫色レーザーを採用することによって、トラックピッチをDVDの約半分となる0.32μmに、最短ピット長を0.14μm前後に
 それぞれ縮小し、記録密度を高めている。
 主に民生用の映像記録用途を想定した規格で、著作権保護機能の実装を念頭においてディスクにシリアル番号が記録されている。
 映像記録方式はMPEG-2、H.264/MPEG-4 AVC、VC-1に対応している。
 大きさ(直径12cm、厚さ1.2mm)はCD・DVDと共通で、企画段階から従来のCDやDVDも使用できる製品として開発が進められたため、
多くのBlu-ray Disc対応機器ではピックアップが3波長化されている。
 このため従来からのCDやDVDをBDドライブで取り扱うことは可能なのだが、逆は不可能である。
 現在、民生用BDプレーヤー / レコーダー製品の開発においてはCD-DAとDVD-Video、BDMVの再生を必須の機能としている。