JR東日本・秩父鉄道・熊谷駅
熊谷(くまがや)
上越新幹線    大宮 熊谷 本庄早稲田
髙崎線 行田 籠原
秩父鉄道
秩父本線
 
ソシオ流通
センター
上熊谷
所在地 埼玉県熊谷市筑波二丁目112
所属
事業者
東日本旅客鉄道(JR東日本)
秩父鉄道
駅構造  高架駅(新幹線)
橋上駅(在来線)
地上駅(橋上駅・秩父鉄道)
ホーム  2面3線(新幹線)
2面4線(在来線)
1面2線(秩父鉄道)
乗車人員 新幹線    3,246人/日(2022年)
JR東日本 25,318人/日(2022年)
秩父鉄道  4,491人/日(2022年)
乗降人員 秩父鉄道  8,771人/日(2022年)
開業
年月日 
1883年(明治16年)7月28日
1901年(明治34年)10月7日(秩父)
駅種別 直営駅(管理駅)みどりの窓口
所属路線  上越新幹線
(北陸新幹線直通を含む) 
キロ程 34.4km(大宮起点) 
所属路線 高崎線
キロ程  34.4km(大宮起点) 
所属路線 秩父鉄道秩父本線
駅番号  CR09
キロ程  14.9km(羽生起点)
熊谷駅
熊谷駅
E7系
E7系
熊谷駅(くまがやえき)は、埼玉県熊谷市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・秩父鉄道の駅である。
所在地はJR東日本が筑波二丁目、秩父鉄道が桜木町一丁目となっている。


路線乗り入れ

JR東日本の上越新幹線と高崎線、秩父鉄道の秩父本線が乗り入れ、接続駅となっている。
当駅に乗り入れる新幹線は、線路名称上は上越新幹線のみだが、高崎駅を起点とする北陸新幹線の列車も上越新幹線に乗り入れている。また高崎線は上野駅発着系統と、新宿駅経由で東海道線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。


駅構造
秩父鉄道7500系
秩父鉄道7500系
北口(正面口)・南口・東口(ティアラ口)・駅ビルのアズ・隣接するティアラ21(東口直結)・アズ(高崎ターミナルビル)運営の定期契約及び一般の駅駐車場・熊谷市運営の自転車駐輪場から駅構内へ出入りできる。
JR東日本および秩父鉄道の改札口はそれぞれ別になっており、連絡改札口はない(以前は共用だったが、上越新幹線の建設工事に伴い改札口が分けられた)。また、改札口は両社それぞれ1か所(JR東日本新幹線専用改札口も存在せず、在来線改札を経由し、乗換改札利用となっている)で、どの入口から入っても同じ改札口を利用することになる(東口‐高崎線の利用はガラスの壁1枚を隔てて大きく迂回する形になっており、東口から最短の位置に改札設置を求める市民の声もあるが、市・JR東日本双方の予算・管理の問題で拒否されている)。
自由通路内(北口方面エレベーター付近)に2022年12月24日よりストリートピアノが設置されている。
籠原・上熊谷側に高崎線と秩父鉄道との連絡する渡り線(高崎線当駅下りホーム-秩父鉄道上熊谷駅を接続)が敷設されているが、高崎線 - 秩父鉄道直通列車の運行が定期臨時問わず行われていないことから、2021年現在は渡り線中間部分に枕木が針金で固定され仮封鎖されている。
貨物列車等に関しては、熊谷貨物ターミナル駅を介しての行き来が行われていたが、こちらは2020年末に秩父鉄道三ヶ尻線(貨物線)が部分廃線となったことにより、完全に乗り入れ不能となった。

JR東日本
在来線きっぷうりば前および新幹線コンコース内待合室にJR東日本のシェアオフィス事業『STATION WORK』の個室ブース「STATION BOOTH」が、2021年に1台ずつ設置された。

在来線
  • 233系
    233系
    地平部に高崎線、高架上に上越新幹線のホームがそれぞれあり、橋上駅舎を有している。高崎支社所属の直営駅。管理駅として行田駅を管理する。また、熊谷営業統括センター(センター長は駅長が兼務)が併設され、上尾駅・鴻巣駅・籠原駅など埼玉県内の高崎線直営駅の統括を行っている。
  • みどりの窓口・自動券売機(黒)・自動チャージ機・指定席券売機(改札内外ともに設置)・自動改札機(一部Suica専用自動改札機)・ビューアルッテ(改札口外)・自動体外式除細動器(AED、新幹線改札内)が設置されている。南北自由通路となっている橋上に高崎線の改札口があり、その内側に新幹線乗り換え改札口がある。改札内にはNewDaysミニおよび駅そば店があり、トイレは駅そば店北側にある。
  • 高崎線は、島式ホーム2面4線の地上駅である。1・2番線の上野寄りの階段の昇り口付近にSuica専用グリーン券の券売機があり、そのさらに上野寄りにキヨスクがあったが閉店、2007年(平成19年)4月25日に工事を行い、「AUTO KIOSK」と称した菓子などの自動販売機を設置した無人販売エリアとなった。2009年に両ホームの上野寄りに待合室が設置された。
  • ホームに向かうエレベーターが各方面の階段の間に、高崎寄りの階段のさらに高崎寄りにエスカレーター(上り下り両方)が設置されている。かつては1・2番線のこの辺りに立ち食いそば店があった。
  • 快速「アーバン」・特別快速は当駅を境に高崎・前橋方面は各駅に停車、上野・新宿方面は快速運転となり、いずれも次の停車駅が鴻巣駅となる。なお、かつては高崎・前橋方面へも快速運転を続けていた(当駅から先は、深谷駅・本庄駅・新町駅・高崎駅・新前橋駅・終点前橋駅の順に停車。なお、快速運転は快速「アーバン」のみで、かつての通勤快速(「タウン」の愛称付き時代も含む)は各駅に停車していた)。さらにかつては2021年現在とは逆に、前橋・高崎方面から当駅までを快速運転し、上野方面を各駅に停車する快速列車も存在した。
  • 長らく当駅止まりの定期列車は設定されていない。当駅始発列車は2017年3月6日-2022年3月11日の約5年間のみ平日朝6時過ぎに当駅始発特急スワローあかぎ2号上野行きが設定されていた。
  • 3番線は上り方面も利用可能で折り返しも可能な構造になっており、ダイヤが乱れた場合に大宮駅方面からの下り列車が当駅で運転を打ち切って上り方面へ折り返す場合に使用される(このときに利用者が混乱しないよう駅員が出て次の上り列車は3番線からの発車であること直接案内する)ほか、過去に運転されていた夏季臨時快速マリンブルーくじらなみ号をはじめとする当駅始発の臨時列車の発着に使われ、通常は下り特急や快速の待ち合わせ用として使用されている。かつては秩父鉄道直通列車の連結・切り離しが行われていたことがあった。
  • なお1番線は快速列車の待避以外にも、2021年現在は当駅始発スワローあかぎや熊谷花火大会帰宅客輸送用の当駅始発大宮行き臨時普通列車の乗車ホームとして使用される。かつては使用車両の大宮総合車両センター転属以降はマリンブルーくじらなみ号が3番線に代わって降車ホームとして使用していた。
  • 3・4番線ホーム上野寄り階段上には、埼玉県警察本部鉄道警察隊熊谷分駐隊の入口があるが、常駐している警察官はいない。
新幹線
  • 新幹線は単式・島式ホームの2面3線の高架駅である。副本線にホームがあり、下りは単式ホームの1線、上りは島式ホームの2線である(2015年3月時点で上りは通常12番線を使用し、11番線の使用は少ないながら定期列車で使用している)。
  • 本線は、上下各副本線の間を走っている。上りホームの中央付近に喫煙室が設置されている。東京方に階段、高崎方にエスカレータ(昇り降り両方)が設置されている。エレベータは11・12番線は東京方の階段の横に、13番線は階段・エスカレータの間に設置されている。上り・下りともホーム上に有人の売店は存在しない。上りホームには飲料と菓子類の自動販売機がある。コンコースにはNewDaysミニがある。
  • 2009年10月より終日禁煙(新幹線ホーム上の喫煙室を除く)となった(それまでは平日午前7時から午前9時の間、全面禁煙)。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
在来線 地上ホーム
1・2 高崎線 上り 大宮・東京・新宿・横浜方面 1番線は一部列車のみ
湘南新宿ライン
上野東京ライン
3・4 高崎線 下り 高崎・水上・長野原草津口方面 3番線は一部列車のみ
新幹線 高架ホーム
11・12 新幹線 上り 大宮・上野・東京方面 11番線は一部列車のみ
13 上越新幹線 下り 高崎・新潟方面
北陸新幹線 長野・金沢方面
  • 1・3番線は待避線であり、使用する列車は少ない。
  • 11番線は待避線であるが使用頻度は非常に少ない。
  • 富山・金沢方面との表示があるが、北陸新幹線で通常当駅に停車する列車は長野駅発着のあさまのみであり、富山・金沢方面は1回以上の乗り換えが必要となる。ただし、2019年10月25日-11月30日限定で、令和元年東日本台風の影響による暫定ダイヤにて、金沢駅発着のはくたか上り2本、下り1本が、当駅に停車していた。
  • 11・12番線は「新幹線」とのみ表記され、「上越」「北陸」は省略されている。
  • 上越新幹線は日中の時間帯(12時台 - 15時台)はすべて当駅を通過するため、越後湯沢・新潟方面へは北陸新幹線あさまを利用し、高崎駅での乗り換えが必要となる。なお、高崎駅で途中下車[注釈 1]しない限り、特急料金は目的地までの距離に応じた料金が適用される。

秩父鉄道
  • 島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を有しており、自動券売機・自動体外式除細動器(AED、改札内)が設置されている。2022年3月12日にPASMOが導入され、同時に自動改札機も導入されているが、きっぷ投入口が無いICカード専用となっており、きっぷ利用時はこれまで通り駅員に見せて通過する。
  • 直営駅であり、管理駅として、西羽生駅 - 永田駅の各駅(ただし武川駅は自駅管理のため除く)を管理している。ホームの羽生寄りに運転指令所などの施設、6番線の南側に留置線が4本(それぞれ2編成ずつ留置可能)ある。6番線の線路は留置線への入れ換えにも使用するため、上熊谷寄りに複線が長くとられている。
  • 改札階とホームを行き来するには階段のみで、ホームにあるトイレも老朽化が進んでいたが、熊谷市によって2008年度にエレベーター・多機能トイレが設置された。かつて、ホーム上で立ち食いそば店と売店が営業していたが、2014年初頭に営業終了・什器等が撤去された。2021年現在は自動販売機とベンチが設置されている。
秩父本線のりば
番線 路線  方向 行先
5  秩父本線  上り 行田市・羽生方面
6 下り 寄居・長瀞・秩父・三峰口方面
  • パレオエクスプレスは5番線に発着する。
  • SLの発着時間帯の前後など、ダイヤによっては5番線から三峰口方向へ、6番線から羽生方面に出発することもある。
  • 2021年現在の5番線の上熊谷寄りには、1983年まで東武熊谷線が発着していた。当時は、ホームの中程で線路を砂利盛りで仕切り、上熊谷側を東武熊谷線、持田側を秩父線が使用していた。そのため、秩父線の5番線は羽生方面からの発着しかできない構造だった。

歴史

  • 1883年(明治16年)
    • 7月28日:上野駅 - 熊谷駅間の日本鉄道第1期線(現在の高崎線)の駅(当時終着駅)として開業。当駅は高崎線内で浦和駅・上尾駅・鴻巣駅と並んで最も古い駅の一つとなっている。
    • 10月21日:日本鉄道第1期線が当駅から本庄まで延伸(以降前橋まで延伸される)。
  • 1901年(明治34年)10月7日:上武鉄道(当時)開業。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日:上野駅 - 前橋駅間の鉄道路線が、分割・名称設定により、当駅は大宮駅 - 高崎駅間の高崎線の駅となる。
  • 1916年(大正5年)2月25日:上武鉄道が社名を秩父鉄道に変更。
  • 1922年(大正11年)8月1日:北武鉄道が建設した行田・当駅間が延伸開業。北武鉄道が秩父鉄道に合併される。
  • 1943年(昭和18年)12月5日:東武鉄道熊谷線開通(秩父鉄道ホームを間借り)。
  • 1945年(昭和20年)8月15日:熊谷空襲により貨物・運転事務室、集会所、官舎などが焼失したが、主要な建物や線路への被害は免れた。
  • 1963年(昭和38年)12月15日:駅舎改築。
  • 1973年(昭和48年)5月1日:秩父鉄道ホーム改良、羽生方面と三峰口方面の直通運転開始。
  • 1979年(昭和54年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:上越新幹線開業、同時に国鉄と秩父鉄道の駅舎・改札を分離。
  • 1983年(昭和58年)
    • 6月1日:東武熊谷線廃止。
    • 11月12日:南口設置。それまでは、正面口(北口)のみだった。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
    • 4月24日:駅ビル・アズ開業。
    • 12月15日:正面口広場(ロータリー)設置。
  • 1992年(平成4年)3月25日:駅旅行センターが改装され、びゅうプラザとなる。
  • 1995年(平成7年)3月10日:JR改札口に自動改札機設置。
  • 2001年(平成13年)
    • 11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
    • 12月1日:JR「湘南新宿ライン」列車運転開始。当駅で出発式が挙行された。
  • 2003年(平成15年)10月12日:新幹線でSuica FREX定期券およびSuica FREXパル定期券の利用が可能となる
  • 2004年(平成16年)11月20日:駅に直結する商業ビルTiara21開業、東口(ティアラ口)設置。
  • 2013年(平成25年)7月28日:開業130周年を迎え、記念イベントが開催される。
  • 2018年(平成30年)4月1日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
  • 2019年(令和元年)12月28日:この日をもってびゅうプラザが営業を終了。
  • 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
  • 2022年(令和4年)3月12日:秩父鉄道でICカード「PASMO」の利用が可能となる。あわせて同線改札口に自動改札機(IC専用)を導入。