JR東日本・越後線 関屋駅
関屋(せきや)
青山関屋白山
所在地 新潟市中央区関屋大川前二丁目2-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 越後線
キロ程 79.2km(柏崎起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員 1,684人/日(2022年)
開業年月日 1913年(大正2年)11月15日
駅種別 業務委託駅 自動券売機
関屋駅南口
関屋駅南口
改札口 E129系電車
改札口 E129系電車
駅名標 島式ホーム
駅名標 島式ホーム
関屋駅(せきやえき)は、新潟県新潟市中央区関屋大川前二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅である。
島式ホーム1面2線に橋上駅舎を有する地上駅。JR東日本シティクリエイト(JENIC)が運営する業務委託駅で、管理駅は新潟駅。改札口には自動改札機が設置されており、全通路でSuica等のICカードが利用できる。バリアフリーを重視した橋上化に合わせて発車標が設置されており、自動券売機・多機能券売機・待合室(改札内)などがある。駅事務所は自由通路に面する2階に設置されている。なお、橋上化前まではホーム上に待合室が設置されていた。
交通バリアフリーの観点から、改札内コンコースとホームを連絡するエレベーター1基と誘導チャイムが設置されているほか、コンコースのトイレにはオストメイトに対応した多機能トイレが併設されている。自由通路(南北自由通路)は新潟市に財産権原があり、中央区の建設課が管理している。また、施設のバリアフリー対策として、改札口正面には音声案内装置を備えた周辺地図が設置されているほか、南口・北口にエレベーター各1基が設置されている。規模の大きい亀田駅や豊栄駅とは異なり、改札外にトイレは設置されていない。

のりば

番線 路線 方向 行先  備考
1 越後線    上り 内野方面  
下り 新潟方面 当駅始発
2
  • 日中は、ほとんどの列車が当駅で行き違いをする。
  • 平日・土曜日には新潟駅 - 当駅間を折り返す列車が1往復設定されている。

旧新潟競馬場

かつて北口側には新潟競馬場(関屋競馬場)があった。1906年に開場し、週末には多くの人々が越後線を利用して来場していたといわれている。また戦前の新潟競馬開催の際には当時の国営競馬の馬場であった東京、中山、横浜、鳴尾、京都の各地の厩舎から鉄道による馬運貨物輸送により競走馬が関屋駅に運ばれていたこともある。
当駅周辺はかつて「競馬町」という通称で呼ばれていた。
しかし信濃川の分水路として関屋分水路が開削されるにあたり、計画ルート上にある住宅等を移転させる必要が生じたため、旧競馬場は1964年に閉鎖され、翌1965年5月から当時の北蒲原郡豊栄町笹山(市制施行を経て現新潟市北区笹山)に移転。跡地は掘削地の代替住宅地として再開発され、周辺には競馬場そのものの痕跡は残っていない。なお、信濃町地内にある関分公園内には「新潟競馬場跡の碑」が建立されている。
この“関屋”の名は、新潟競馬場開催の重賞競走「関屋記念」として遺されている。当駅周辺では、西側(内野寄り)にある「競馬場踏切」などの名称が、この周辺にかつて競馬場があったことを表している。この他、かつては青果店や鮮魚店、精肉店などが集積した「競馬町マーケット」が競馬場踏切北側に所在したが、老朽化等のため2007年6月30日をもって閉鎖となり、2008年2月に撤去された。

東関屋駅

南口から南西へ徒歩約5分のところに新潟交通電車線の東関屋駅があった。
現在は駅舎・駅施設とも既に撤去され、跡地は市や民間に売却された。
現在では住居表示ではないがBRTの運行が決定した際に「東関屋」バス停としてその名前を復活し残している。
跡地には、市営関屋大川前住宅(市営住宅)をはじめ、社会福祉法人の運営する施設や介護福祉施設やマンションなどが建設された。

橋上駅舎化

当駅はこれまで南側にしか駅舎がなかったため駅北側からは利用しにくく、また合理化のため、夕方の通勤時間帯を過ぎると駅舎は施錠・消灯され窓口等が利用できないなど、利用者や周辺住民からは不評で、新潟市やJR東日本新潟支社には北口駅舎の開設や橋上駅舎化を求める意見がしばしば寄せられていた。
新潟市とJR新潟支社は2003年度から関屋駅の橋上化事業に着手し、2005年11月に改築工事に着工、2006年12月9日に橋上駅舎と自由通路が完成し供用を開始した。
引き続き南北エントランス部に駅前広場を設ける工事を実施し、2007年夏に完工した。
なお、改札口内には「関屋駅 いま・むかし」という案内板が設置されており、2007年及び1931年現在の地図及び旧駅舎の写真が描かれている。
北口側のアクセス道路もこの事業によって整備された。

歴史

  • 1913年(大正2年)11月15日:越後鉄道の駅として開業。
  • 1927年(昭和2年)10月1日:越後鉄道が国有化。国有鉄道越後線となる。
  • 1932年(昭和7年):先代駅舎竣工。当時の駅舎は南側にあった。
  • 1943年(昭和18年)11月1日:信越本線(貨物支線) 新潟 - 関屋間開業。
  • 1951年(昭和26年)
    • 4月5日:当駅 - 万代駅間の貨物運輸営業開始。
    • 6月25日:新潟 - 関屋間の旅客営業を開始。
    • 12月15日:新潟 - 関屋間を越後線に統合、関屋 - 白山間の旧線を廃止。
  • 1982年(昭和57年)11月5日:貨物扱い廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 1991年(平成3年)10月1日:みどりの窓口開設。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月13日:自動改札機の供用を開始。
    • 12月4日:橋上駅舎化工事に伴い、仮駅舎開設。
  • 2006年(平成18年)
    • 1月21日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
    • 12月9日:橋上駅舎完成・供用開始。同時に北口新設。
  • 2023年(令和5年)9月30日:みどりの窓口の営業を終了。