JR東日本・越後線 白山駅
白山(はくさん)
関屋白山新潟
所在地 新潟市中央区白山浦二丁目647
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 越後線
キロ程 80.7km(柏崎起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員 4,418人/日(2022年)
開業年月日 1912年(大正元年)8月25日
駅種別 業務委託駅 みどりの窓口
白山駅
白山駅
改札口 白山駅北口
改札口 白山駅北口
駅名標 E129系電車
2面3線ホーム E129系電車
白山駅(はくさんえき)は、新潟県新潟市中央区白山浦二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅である。
築堤上に大きくカーブした島式ホーム2面3線を有する地上駅。ホーム2面の間の1線を両ホームで共用する。駅舎はホーム下の地下に設けられ、改札口に面して駅南北を縦貫する自由通路が設けられている。
新潟駅が管理する業務委託駅で、駅業務はJR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)が受託している。
自動改札機では全6通路でSuica等のICカードが利用でき、このうち出場用の2通路がSuica専用となっている。
改札口周辺には電光掲示による発車標、有人改札口を兼ねるみどりの窓口、自動券売機(多機能券売機1台)、指定席券売機(1台)、のりこし精算機(改札内1台)の他、自動販売機などが設けられている。
また改札内コンコースには待合室、トイレ、自動販売機などが設けられている。なお、ホームには発車メロディが導入されている。またバリアフリー対策として、上下各ホームにエレベーター各1基とエスカレータが上り・下り各1基のほか、改札内コンコースには誘導チャイムが設置されている。またトイレにはオストメイトに対応した多機能トイレが併設されている。
自由通路(白山駅地下自由通路)は新潟市中央区建設課が管理しており、バリアフリー対策として改札口正面には触地図を備えた周辺地図が、階段付近等に誘導チャイムが設置されている。また北口側・南口側ともにエレベーターが各1基設置されている。
現在の駅舎は2013年9月1日から供用が開始された。現駅舎と南北自由通路は、白山駅周辺整備事業の一環で整備された。事業着手前のホーム構造は島式ホーム1面2線(現在の下りホーム側)で、北側の駅舎と地下通路で連絡していた。その後工程の進捗に伴って2010年10月30日から地下通路を閉鎖したうえで仮設跨線橋の供用を開始し、現駅舎開業まで旧駅舎が運用された。

白山駅周辺整備事業

  • 2013年夏までの旧駅舎には線路の南北を直接往来する手段がなく、歩行者は駅東側で越後線をアンダーパスする白山跨道橋の歩道を経由して大きく迂回せねばならなかったため、特に駅南側の利用者からは不便を訴える声が多かった。加えて新潟市は2008年春、市域内の交通円滑化を目的に策定した短中期計画「にいがた交通戦略プラン」において「越後線の利便性向上」を重点プロジェクトの一つに指定していた。
  • 新潟市とJR東日本新潟支社では、現在進められている新潟駅付近連続立体交差事業において、新潟駅のホーム数が事業着手前の4面7線から、高架化後は3面5線に減少するのに伴って輸送力を確保するため、白山駅に上りホーム1面と上り線1線を増設し、旧上り線を中線化して上下双方のホームで挟む計2面3線へ改修する工事を行うこととなった。これに合わせて駅舎及び駅周辺も、駅利用環境の改善と交通結節機能の強化を目的に、駅舎の半地下化と南北自由通路の新設、駅前広場と周辺道路の拡張など大規模な改修が行われることになり、2008年3月から事業着手し、2010年度から各工程に本格着工した。
  • 着工当初は2012年度中の一部供用開始、2013年度中の全面竣工を予定していたが、駅前広場周辺の一部地主が立ち退きに難色を示すなどしたため計画修正を行ったのに加え、連続立体交差事業そのものも工期が遅延していることから竣工時期は1年ずつ先送りとなり、一部供用開始は2013年度中、全面竣工は2014年度中に修正された。
  • 2013年夏に上りホームと現駅舎が竣工、南北自由通路も北口側出入口付近を除く大部分が竣工。9月1日の始発列車から供用を開始し、南口が新設された。北口側は旧駅舎が支障物件となっていたため仮設出入口による暫定供用となったが、旧駅舎を同月中に撤去したうえで北口側出入口と駅前広場の施工を開始し、北口側出入口は2014年3月に竣工、南北自由通路の全面供用を開始した。その後も引き続き駅前広場の拡張などが行われ、2015年9月5日のBRT萬代橋ライン開業により路線バスの乗り入れを開始した。当初、連節バスも乗り入れる想定で建設されたが、遅延などを理由に白山駅前バス停を通過することとなり、現状は通常のバスだけが乗り入れるだけである。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 越後線   下り 新潟方面 
3・4 上り 内野・吉田方面 
  • 2・3番線に挟まれた中線は上り・下りとも発着可能であり、2013年9月28日のダイヤ改正から両方向の一部の定期列車で使用されている。今後は主に新潟方面からの折り返し列車の発着を予定している。

歴史

  • 1912年(大正元年)8月25日:越後鉄道 吉田 - 白山間開業と同時に設置。当時の所在地は現在の新潟市立鏡淵小学校付近。
  • 1927年(昭和2年)10月1日:越後鉄道が国有化、柏崎 - 白山間全線が国鉄越後線所属となる。
  • 1943年(昭和18年)11月1日:信越本線(貨物支線) 新潟 - 関屋間が開業。小口扱い貨物の取り扱いを廃止。
  • 1951年(昭和26年)
    • 6月25日:新潟 - 関屋間の旅客営業開始。
    • 12月15日:貨物支線を越後線に統合、白山駅を支線上に移転し、関屋 - 白山間の旧線を廃止。同時に貨物扱い廃止(手続上は旧線を廃止したうえで支線上に白山駅を新設する形となったため、JR東日本はこの日を当駅の開業日としている)。
  • 1964年(昭和39年)
    • 6月16日:新潟地震で被災。関屋 - 白山間で路盤陥没など大きな被害を受ける。
    • 11月1日:復旧により複線での使用開始。
  • 1978年(昭和53年)12月:新潟鉄道管理局直営の飲食店「ミディショップ」開店。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 2004年(平成16年)
    • 秋:発車ベルの運用開始(ただしワンマン列車は使用しない)。
    • 12月9日:自動改札機の供用を開始。
  • 2006年(平成18年)1月21日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2010年(平成22年):JR東日本と新潟市による「新潟駅付近連続立体交差事業白山工区」および「白山駅周辺整備事業」の一環として、駅舎改修に着工。
    • 12月18日:指定席券売機の供用を開始。
  • 2013年(平成25年)9月1日:現駅舎と上りホーム(3・4番線)の供用開始。南北自由通路の暫定供用開始。
  • 2014年(平成26年)3月:南北自由通路が全面竣工。北口側出入口とエレベーターの供用を開始。