Q16 | Athlon VS PentiumⅢ、どちらが速いのでしょうか。 | ||||||||||||
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A16 | これは、一世を風靡したCPU同士の対決です。 | ||||||||||||
AMD Athlon(Thunderbird)とIntel PentiumⅢ(CopperMine)は、いずれも一世を風靡した2001年時点でのハイエンドを構成するCPUです。 しかしその性能は同一ではないはずです。 基本性能では、Athlonの方に分があると思えますが、実際にその性能を検証してみましょう。 テスト環境は、次の通りです。
グラフ1) ここではWinstone99とWinbench99によるベンチマーク結果を挙げます。 グラフ1は、Business Winstone99とContents Creation Winstone2000のベンチマーク結果です。 Business Winstone99は、ワープロ、表計算などのビジネスアプリケーションを動作させたときのパフォーマンスを評価します。 Contents Creationは、ホームペーや動画、サウンドなどを生成する際のパフォーマンスを評価します。 結果は、ビジネスアプリケーションではPentiumⅢがやや上回るが、マルチメディア性能を測定するContents Creationでは,Athlonが圧倒的に勝っています。 Athlonは、負荷のかかるマルチメディア系アプリケーションが得意だし、PentiumⅢはさほど負荷のかからないビジネスアプリケーションに優れているといえます。しかしどうしてこんな逆転現象が起こるのでしょうか。 おそらく、ビジネスアプリケーションは、その内部コードがPentiumⅢに最適化されているのではないかと考えられます。しかし負荷のかかるマルチメディアでは、エンハンスト3D-NOW!とAthlonの優れたコアがその威力を発揮するのでしょう。 |
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グラフ2)ここではCPUMark99によるベンチマーク結果を挙げます。 グラフ2は、CPUMark99のベンチマーク結果です。 CPUMark99は、CPUの整数演算機能とメモリアクセス性能を合わせたパフォーマンスを評価するものです。 この値が高いということは、体感的には全体的に動作がきびきびすることになります。 結果を見ると、Athlonが明らかにPentiumⅢを上回りますが、これはAthlonの方が1次キャッシュの性能で上回っているのが原因でしょう。 |
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グラフ3)ここではFPUWinmarkによるベンチマーク結果を挙げます。 グラフ3は、FPUWinmarkのベンチマーク結果です。 FPUWinmarkは、CPUの浮動小数点演算能力を測定するものです。 これもAthlonがPentiumⅢを上回っています。もともとAthlonのコアが優れていることがこの結果になっています。 整数演算、メモリアクセス、浮動小数点演算ともAthlonが上回っている結果から、CPUの基本性能ではAthlonがPentiumⅢを上回っていると結論づけることができます。 |
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グラフ4)ここでは、3DMark2000によるベンチマーク結果を挙げます。 グラフ4は、3DMark2000のベンチマーク結果です。 3DMark2000は、3D機能を測定するベンチマークソフトです。 このベンチマークソフトは、ヘリコプタが飛ぶシーンや、シックな感じの街の中を視点が移動するシーンが見られて一見の価値があります。 このソフトは、ハードウェアT&Lにも対応しているので、最新の3Dゲームをシミュレートできると考えていいでしょう。 結果を見るとやはりAthlonがPentiumⅢを上回っています。 |
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