JR東日本・立川駅
立川(たちかわ)
中央本線   国立 立川   日野
青梅線     西立川
南武線   西国立    
所在地 東京都立川市曙町二丁目1-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
駅構造  地上駅(橋上駅)
ホーム  4面8線
乗車人員  150,628人/日(2023年)
開業年月日 1889年(明治22年)4月11日
 乗入路線 3 路線
所属路線 中央本線(中央線)
駅番号  JC19
キロ程  22.5km(新宿起点) 
所属路線 青梅線 
駅番号  JC19 
キロ程  0.0 km(立川起点)
所属路線 南武線 
駅番号  JN26 
キロ程  35.5 km(川崎起点) 
乗換  立川北駅・立川南駅(多摩都市モノレール線) 
駅種別  直営駅(駅長配置駅) みどりの窓口
お客さまサポートコールシステム導入駅
立川駅
立川駅
東改札口
東改札口
立川駅(たちかわえき)は、東京都立川市曙町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
立川市における中心駅であり、かつ総人口400万人を誇る東京都多摩地域最大級のターミナル駅である。
「かいじ」「あずさ」「富士回遊」や「はちおうじ・おうめ」等の特急列車も全て停車する。
当駅周辺は北口を中心に全国有数規模の繁華街が広がっている。南口には飲食店が集積しており、歓楽街のような雰囲気を持つ。当駅北側の立川飛行場(立川基地)の跡地再開発や多摩都市モノレール線の開業により、駅周辺は元々多摩地域の中心都市であった八王子を凌ぐ商業集積地へと発展した。
それに伴い利用者数も増加を続け、多摩地域においてはJR東日本八王子支社管内のJR駅の中で最も利用者数が多い(多摩地域における複数の鉄道事業者の利用者数も合算した場合、横浜支社管内の町田駅が最も多い)。

乗入・接続路線

JR東日本中央本線・青梅線・南武線の3路線が乗入れている。このうち、中央本線は当駅の所属線であり、当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。また、大月・甲府方面へ向かう中距離列車運転区間東端となっている。
青梅線は一部電車が中央線新宿・東京方面への直通運転が行われている他、拝島から合流する五日市線の一部電車も当駅まで乗入れる。また、中央本線国立から国立支線経由で武蔵野線へ直通する「むさしの号」も乗入れている。
当駅には中央線・青梅線にJC 19、南武線にJN 26の駅番号が設定されている。
JR以外の路線への乗換として、当駅西側を多摩都市モノレール線が縦断しており、立川北駅及び立川南駅と接続している。。

北改札口 中央線ホーム
北改札口 中央線ホーム
駅構造

島式ホーム4面8線及び、貨物線・留置線・引上線4線を有する地上駅。中央線は2面4線であり、青梅線直通列車とでは同一ホームで乗り換えが可能である。2008年3月15日ダイヤ改正で「スーパーあずさ」の一部列車(後述)と、同一車両で運行する「中央ライナー」(17日月曜から運行)が停車するようになったため、中央線上下本線3・6番線ホーム有効長は12両編成分となり、青梅線用1・2番線が10両編成分、中央線待避線4・5番線が11両編成分だったものを後述の改良工事で12両編成分となり、1 - 6番線は12両編成分となった。7・8番線の南武線用ホームは引き続き6両編成分である。
JR中央線と青梅線当駅 - 青梅駅間は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)を目途にオレンジ帯の電車に2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのためオレンジ帯の電車が停車する1・2・4・5番線は、ホームの12両編成対応改築工事や信号設備改良・構内配線の一部変更などが実施され、2024年10月12日までにこれらの工事を全て完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された。
立川統括センター管内の直営駅(駅長配置)であり、管内には直営駅(いずれも駅長配置)として府中本町駅と東所沢駅が、委託駅としては中央線西国分寺駅、国立駅、青梅線西立川駅、南武線の西国立駅 - 分倍河原駅、南多摩駅 - 矢野口駅、武蔵野線の北府中駅と新小平駅 - 新座駅があり、これら全駅を管理する。なお、当駅駅長が立川統括センター所長を兼任する。

のりば
番線 路線 方向 行先 備考 
1・2 青梅線・五日市線 下り 拝島・青梅・奥多摩方面 一部列車は4・5・6番線 
3・4 中央線 上り 新宿・東京方面 一部列車は5番線 
5・6 下り 八王子・高尾・甲府方面 一部列車は4番線  
青梅線・五日市線 拝島・武蔵五日市・青梅・奥多摩方面
 7・8 南武線  上り 分倍河原・登戸・武蔵溝ノ口・武蔵小杉方面   

特急列車の停車

「スーパーあずさ」の一部が2008年3月15日から、「あずさ」と「かいじ」全列車が2005年12月10日から停車するようになった。
なお、2012年3月17日ダイヤ改正より、「スーパーあずさ」は最速達列車の上り14号、下り19号を除き全列車が当駅に停車。
2019年3月ダイヤ改正から、当駅通過の特急「あずさ」は下り11号(新宿11時発)・上り12号(松本10時発)に変更され、旧来の上り14号・下り19号は当駅に停車する形となった。
また同日運転開始した「富士回遊」も、臨時列車を含めてあずさ17・18号以外全列車停車である。
2022年3月12日ダイヤ改正により、特急列車は全列車停車となった。尚、臨時特急は全列車停車化には含まない。

駅構内設備

南北自由通路を挟んで、東側の従来からのコンコースと西側のエキュート立川に分かれている。
東側は広いコンコースを有し、東改札とグランデュオ改札に繋がっている。各ホームとを連絡するエレベーターや上下エスカレーターも完備しているほか、売店などが立地する。
西側はエキュート立川(改札内・改札外の双方に立地)となっていて、飲食店などが出店し、西改札と南改札につながっている。7・8番線以外のホームとを連絡する上下エスカレーターも設置されている。
2007年9月30日に西改札口が供用を開始し、これまでの改札を東改札口とした。さらに同年10月5日にはエキュート立川のオープンと同時に西側コンコースの南側に南改札口が供用を開始し、翌2008年4月からは南改札口の正面(エキュート内)から直接多摩都市モノレール立川南駅方面のデッキに出られるようになった。
また、かつては駅西側に乗換専用跨線橋があったが、エキュート立川の中に移動している。なお、移転後、西改札口完成前の一時期は乗り換え専用通路として使用された。
  • 改札口 - 5か所
    • 東改札
    • 西改札
    • 北改札 - お客さまサポートコールシステムが導入されており、一部時間帯は遠隔対応のため改札係員は不在となる。
    • 南改札 - 終日、改札係員は常駐しない。
    • グランデュオ改札 - 終日、改札係員は常駐しない。
  • 南北自由通路
  • 西側自由通路
  • エキュート立川(詳細は下記の#立川駅ステーションルネッサンスを参照)
  • エキュート立川 osoto
  • NewDays(東改札横・改札外)
  • NewDays MINI(各ホーム)
  • 売店(弁当等販売)(東側コンコース)
  • 立ち食い蕎麦店(東側コンコース - 各ホーム)
  • ハニーズバー(はちみつ入りジュース販売店。3・4番線ホーム上)
  • 以前は同じ位置に京阪系のジューサーバーがあったが、2009年2月末をもって閉店した。
  • エレベーター(東側コンコース - 各ホーム)
  • エスカレーター(各ホーム。ただし、南武線は東側コンコースのみ)
  • トイレ(東西両コンコース。どちらも多機能トイレ設置)
  • 鉄道警察隊 立川分駐所
  • インフォメーションセンター(東側有人改札カウンター)
  • 特急券用自動券売機(3・4番ホーム東京寄り)
  • みどりの窓口
  • 駅たびコンシェルジュ立川
  • 指定席券売機 - 4か所
  • きっぷうりば
  • みどりの窓口内
  • 東改札自動精算機コーナー
  • 西改札自動精算機コーナー
  • 2011年9月30日まではお客様相談室も設置されていた。

歴史

  • 1889年(明治22年)
    • 4月11日:甲武鉄道新宿 - 当駅間開通時に開設。旅客・貨物取扱開始。駅改札は北口のみ。
    • 8月11日:甲武鉄道 当駅 - 八王子間が開通。
  • 1894年(明治27年)11月19日:青梅鉄道(後の青梅電気鉄道)当駅 - 青梅間開通。
  • 1906年(明治39年)10月1日:甲武鉄道の国有化により、官設鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により中央東線(1911年から中央本線)の所属となる。
  • 1916年(大正5年)3月3日:当駅 - 多摩川原駅間の貨物支線開業。
  • 1929年(昭和4年)
    • 6月16日:中央線が立川まで電化開通。電車(省線)運転開始。
    • 12月11日:南武鉄道、屋敷分(現・分倍河原) - 当駅間開業。
  • 1930年(昭和5年)
    • 3月25日:南口を開設。南武鉄道同時開設の予定が工事が遅れたため。
    • 7月13日:五日市鉄道、当駅 - 拝島間開業。
  • 1931年(昭和6年)11月15日:南武鉄道 貨物連絡線当駅 - 西立川間開業。
  • 1940年(昭和15年)
    • 8月17日:南武鉄道、連絡線休止(9月1日当駅 - 武蔵上ノ原駅間〈五日市鉄道〉を廃止 (−0.9 km))。
    • 10月3日:五日市鉄道が南武鉄道に合併し、同社の五日市線となる。
  • 1944年(昭和19年)
    • 4月1日:南武鉄道と青梅電気鉄道が戦時買収に伴い国有化、南武線、青梅線、五日市線となる。
    • 10月11日:五日市線 当駅 - 拝島間が不要不急線として休止され、当駅 - 西立川間の営業を廃止、青梅線の一部となる。
  • 1946年(昭和21年)6月1日:当駅 - 多摩川原間貨物支線休止(実質廃止)。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
  • 1950年(昭和25年)10月1日:夕方に東京→青梅間(下り)直通電車運転開始。
  • 1964年(昭和39年)1月4日:米軍タンク車が暴走し当駅に衝突、爆発。焼け跡に第一デパートが建てられた。
  • 1980年(昭和55年)4月1日:貨物取扱廃止。
  • 1981年(昭和56年)4月1日:橋上駅舎化工事のため、仮駅舎と連絡跨線橋の供用開始。
  • 1982年(昭和57年)10月2日:橋上駅舎化完成。駅ビルWILL(現・ルミネ)開業。駅ビル建設工事に伴い青梅線降車用の1番線ホームが撤去・欠番となる。南北自由通路供用開始。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:(新聞紙を除き)荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 1988年(昭和63年)12月:改良工事が完成し、中央快速線待避線(5・6番線)から上下線双方への折返しが可能となる。
  • 1992年(平成4年)12月14日:自動改札機を設置。
  • 1998年(平成10年)11月27日:多摩都市モノレール立川北駅が開業。
  • 1999年(平成11年)
  • 10月24日:南武線ホームに8番線新設。旧8番線を9番線に改称。南武線ホームの番線名無しだった貨物線側を整備したもの。
  • 12月4日:特急「成田エクスプレス」高尾駅発着列車運行開始。上下1往復停車。
  • 2000年(平成12年)1月10日:多摩都市モノレール、立川北 - 多摩センター間延伸開業(立川南駅開設、接続開始)。
  • 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2005年(平成17年)12月10日:この日のダイヤ改正で「あずさ」が全停車。
  • 2007年(平成19年)
    • 9月30日:ホーム番線呼称を、2 - 9番線から1 - 8番線に変更。これに伴い1番線の呼称が復活、9番線の呼称が消滅。西改札口の新設と同時に、従来の改札口は東改札口となる。
    • 10月5日:エキュート立川が開業(第I期)。同時に南改札口を新設。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月15日:「スーパーあずさ」の一部が停車するようになる(それまでは全列車通過)。
    • 10月7日:エキュート立川が増床開業(第II期)、同時にホテルメッツ立川も開業。
  • 2009年(平成21年)3月14日:「スーパーあずさ」が最速列車1往復を除き、全列車が停車するようになる。
  • 2016年(平成28年)8月4日:西側自由通路が開通し、エキュート立川がリニューアル。同時に北改札口を新設。
  • 2019年(令和元年)
    • 5月10日:エキュート立川3階にて、「JJ+T」が開業。同時に駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」のブース型「STATION BOOTH」が実証実験として開業。
    • 8月1日:「STATION BOOTH」が本格開始。
  • 2021年(令和3年)11月30日:びゅうプラザの営業終了。
  • 2022年(令和4年)
    • 2月1日:「駅たびコンシェルジュ立川」が開業。
    • 3月12日:ダイヤ改正に伴い、中央線系統特急「あずさ・かいじ・はちおうじ・おうめ・富士回遊」全列車が停車となる。
  • 2023年(令和5年)
    • 1月31日:7番線(南武線)ホームにてスマートホームドアの使用を開始。
    • 2月18日:8番線(南武線)ホームにてスマートホームドアの使用を開始。
  • 2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正に伴い、特急「成田エクスプレス」の中央快速線直通系統が廃止された。