新府駅(しんぷえき)は、山梨県韮崎市中田町中條にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
駅番号はCO 47。
第二次大戦末期、本土決戦に備えて松代に大本営をはじめとする国中枢機関の移転がはかられ、新府駅(当時は信号場)はその計画に従い、中央線の輸送力強化の目的で設置された。信号場であった頃から客扱いを行なっていた。
加速線はホーム延長方向に直線状に敷設されていたが、有効長延伸のために本線に沿ってカーブする線形に改められた。下り本線に沿って現存する築堤は延長後のものである。1962年5月14日国土地理院撮影の航空写真には工事中と思われる加速線が写っている。
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簡易Suica改札機 |
駅名標 |
駅構造
25‰の勾配上に相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホームは嵩上げされていない。
かつて信号場であった頃には函館本線仁山駅に残っているような加速線(下り列車専用)があった。
ホームは盛土上に設けられていて、ホームから階段で外部へ出る。
2つのホームは直接は連絡されておらず一方から他方へ移動する際には階段で外部に出て線路下を通る公道を経由し、また階段を上らねばならない。
韮崎駅管理の無人駅であり、このような構造であるため駅舎は無い。
待合所も設けられておらずホーム上には短い上屋とベンチのみが設けられている。
各ホームの階段を上った場所にはそれぞれ1台ずつ簡易Suica改札機と乗車駅証明書発行機が設置されている。
また2007年(平成19年)11月9日から発車メロディーが導入された。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■中央本線 |
下り |
小淵沢・松本方面 |
2 |
上り |
甲府・大月・高尾方面 |
歴史
- 1945年(昭和20年)6月10日:運輸通信省の新府信号場として新設。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道に移管。
- 1970年(昭和45年)9月22日:複線化に伴い加速線(スイッチバック)廃止。
- 1972年(昭和47年)9月10日:新府駅に昇格[7]。旅客営業のみの無人駅。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 2014年(平成26年)4月1日:東京近郊区間に編入される。
- 2017年(平成29年)4月1日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
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