大月(おおつき) |
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所在地 |
山梨県大月市大月一丁目1-1 |
駅番号 |
JC32 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 |
■■中央本線 |
キロ程 |
77.5km(新宿起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
2面3線 |
乗車人員 |
5,155人/日(2023年) |
開業年月日 |
1902年(明治35年)10月1日 |
駅種別 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 |
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大月駅 |
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大月駅(おおつきえき)は、山梨県大月市大月一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・富士山麓電気鉄道の駅である。
JR東日本の中央本線と、富士山麓電気鉄道の富士急行線(大月線)が乗り入れており、富士急行線は当駅を起点としている。
また、両路線を直通する列車はJRのホームに発着する。駅番号はJR東日本がJC 32、富士山麓電気鉄道がFJ01。
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駅名標 |
2面3線ホーム |
駅構造
JR東日本 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合わせて2面3線のホームを有する地上駅。互いのホームは跨線橋(エレベーター併設)で連絡している。駅舎は丸太造りの平屋建て、山小屋風の建築物で1928年(昭和3年)11月に完成したものである。関東の駅百選に選ばれている。一部の特急「あずさ」が停車するため、ホームの有効長は12両編成分ある。
直営駅(駅長配置)であり、管理駅として上野原駅 - 笹子駅間の各駅を管理している。また、大月営業統括センター所在駅であり、上野原駅 - 山梨市駅を統括している。駅舎内にはみどりの窓口・自動券売機(指定席券売機も含む)・自動改札機が設置されている。なお、2008年(平成20年)7月19日に4番線・5番線ホームの階段を東京側に降りたところに新しく自由席特急券売機が設置された。しかし現在は、中央線特急列車が全車指定席になったことに伴い、指定席券売機が設置されている。
東京駅からの快速電車は、JR線内としては当駅が運行の終端となり朝夕を中心に運行されているが、2024年(令和6年)3月ダイヤ改正では当駅終着・始発の快速電車が日中の時間帯に増発された。また、朝晩の一部には当駅で前4両を切り離し、富士急行線河口湖駅まで直通するものもあり、後ろ6両(12両編成の電車は8両)は当駅止まりで折り返し高尾行きの列車となる。JR - 富士急行線直通列車は、JR線ホームを発着する。富士急行線連絡改札口が存在し、自動改札機が設置されている。ただし、富士急行線連絡口ではJR線の乗越精算はできない。
JR中央線は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)をめどに東京駅 - 当駅間のオレンジ帯で運行する列車に、2階建てグリーン車を2両連結させ12両での運転を行う。既に当駅のJRホームは12両編成の停車に対応しているため、今後はグリーン車Suicaシステム対応の券売機設置や信号設備などの各種改良工事が実施される。2024年10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された。
発車メロディは、3番線が「twilight」、4・5番線が「mellow time」であり、いずれも櫻井音楽工房である。
のりば
番線 |
事業者 |
路線 |
方向 |
行先 |
備考 |
3 |
JR東日本 |
■中央本線 |
下り |
甲府・小淵沢・松本方面 |
一部列車は4番線 |
4 |
富士山麓
電気鉄道 |
■富士急行線 |
- |
富士山・富士急ハイランド・河口湖方面
(JR中央本線新宿方面からの直通) |
一部列車は3番線 |
JR東日本 |
■中央本線 |
上り |
高尾・八王子・立川・新宿方面 |
一部列車は3番線 |
5 |
一部列車は3・4番線 |
富士山麓電気鉄道 大月(おおつき) |
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所在地 |
山梨県大月市大月一丁目1-1 |
駅番号 |
FJ01 |
所属事業者 |
富士山麓電気鉄道 |
所属路線 |
■富士急行線(大月線) |
キロ程 |
0.0 km(大月起点) |
駅構造 |
地上駅 |
ホーム |
1面2線 |
乗降人員 |
2,826人/日(2022年) |
開業年月日 |
1903年(明治36年)1月17日 |
駅種別 |
直営駅 標高:358 m |
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富士急行線ホーム |
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富士山麓電気鉄道 JRの単式ホームの西側から延びる島式ホーム1面2線を有する地上駅。自動券売機も設けられている。このホームは「人」の字のような形である。JR線との間の空地はかつて貨物列車用の側線があった場所で、現在は駐車場として利用されている。駅舎はJRの単式ホームから富士急行線ホームが分かれる付け根に設けられており、JRとの連絡改札口があり、それに付随して自動券売機も設置されている。連絡改札口の窓口は、特急などの予約済み整理券引き換え窓口を兼ねており、土休日午前中などはJR改札内から行列ができることもある。
富士急行線でICカードを導入していなかった当時は、連絡改札口にJR入出場用の簡易Suica改札機があるのみであったが、Suica導入後は富士急行線の入出場に対応した簡易Suica改札機に更新されたのち、2020年3月31日より自動改札機に置き換えられた。
単独の駅出入口にはSuica導入以来、簡易Suica改札機を設置している。
発車メロディに文部省唱歌「ふじの山」が使用されている。
のりば
番線 |
事業者 |
路線 |
行先 |
備考 |
1 |
富士山麓電気鉄道 |
■富士急行線 |
富士山・富士急ハイランド
・河口湖方面 |
中央本線からの
直通列車は4番線 |
2 |
大月駅周辺整備事業
駅舎の改築を含めた周辺整備事業が2007年度(平成19年度)より開始された。
以前から整備構想は持ち上がっていたが、市の財政難などにより頓挫していた。
今回は国のまちづくり交付金を得て事業が行われた。橋上駅舎化、南北自由通路の設置、北口の新設、南口の拡張などが行われる予定であったが、財政上の観点から市全体の事業の優先順位が見直された結果、南北自由通路や橋上駅舎などの事業が一時凍結、最終的に執行が停止された。
南口駅前広場の整備については、山梨県が同時に実施している県道大月停車場線拡幅事業と一体的に整備が進み、2012年6月15日に大月駅前広場が供用を開始、同年8月4日に竣工式が行われた。
歴史
- 1902年(明治35年)10月1日:官設鉄道中央本線 鳥沢 - 当駅間開通と同時に開業。旅客および貨物の取り扱いを開始。
- 1903年(明治36年)1月17日:駅前に富士馬車鉄道(後の富士電気軌道)が乗り入れ。
- 1928年(昭和3年)1月1日:富士電気軌道が大月 - 富士吉田間を富士山麓電気鉄道(現・富士急行)に譲渡。
- 1929年(昭和4年)6月19日:富士山麓電気鉄道当駅 - 富士吉田間開通。旧・富士電気軌道の当駅 - 富士吉田間廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:国鉄の貨物取り扱いを廃止。
- 1986年(昭和61年)
- 10月14日:昭和天皇、香淳皇后が乗車したお召し列車が大月駅 - 原宿駅間で運転(第41回国民体育大会への行幸啓の帰路)。
- 11月1日:中央線快速電車の一部列車が当駅まで運転区間を延長。 (新聞紙を除く)荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、中央本線は東日本旅客鉄道(JR東日本)の所属となる。
- 1990年(平成2年)3月10日:中央線快速電車の一部列車が当駅から富士急行線に乗り入れ開始。
- 1997年(平成9年)
- 9月:JR東日本の駅が「関東の駅百選」に選定される。選定理由は「丸太を組み合わせ、周辺の山々の中にとけ込んでいる駅」。なお、富士急行の駅は選定対象外。
- 10月12日:大月駅列車衝突事故が発生。
- 1999年(平成11年)4月8日:天皇・皇后およびルクセンブルク大公の山梨県訪問に伴う1号御料車編成のお召し列車が、当駅から原宿駅間に運転される。EF58
61牽引。
- 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2002年(平成14年)10月1日:開業100周年。大月駅・猿橋駅開業100周年イベント開催。立川・大月間に展望形電車「四季彩」を使用した「快速大月駅開業100周年号」を運転。
- 2012年(平成24年)6月15日:大月駅周辺整備事業による大月駅前広場が供用開始。
- 2015年(平成27年)
- 3月14日:富士急行でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 3月17日:JR東日本のホームにエレベーターが設置される。
- 2020年(令和2年)3月31日:JR東日本⇔富士急行の乗換改札口に自動改札機を導入。
- 2022年(令和4年)4月1日:富士急行の鉄道事業分割に伴い、富士急行線は富士山麓電気鉄道の所属となる。
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