JR東日本・初狩駅
初狩(はつかり)
中央本線   大月 初狩 笹子
所在地 山梨県大月市初狩町下初狩3390
駅番号  CO33
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 中央本線
キロ程 93.9km(新宿起点)
駅構造  地上駅
ホーム  1面2線
乗車人員  393人/日(2012年)
開業年月日 1910年(明治43年)2月10日
駅種別  無人駅 乗車駅証明書発行機
初狩駅
初狩駅
初狩駅(はつかりえき)は、山梨県大月市初狩町下初狩にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)中央本線の駅である。駅番号はCO 33。

駅名標 島式ホーム
駅名標 島式ホーム
駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅。スイッチバック構造を備え、構内大月寄りで本線から分岐した着発線と側線が駅舎脇、笹子方面(旧ホーム跡)へ伸びている。
駅舎は1951年(昭和26年)に竣工した木造建築。駅事務室の一部のみが2階建てになっている。駅舎の内部には駅事務室と待合所がある。自動改札機は未設置で簡易Suica改札機1組が設置されている。無人化直前は大月駅管理のJR東日本ステーションサービスによる業務委託駅であった。工事列車発着時に大月駅からJR東日本社員が派遣され、信号取扱業務や入換業務を行っている。
ホームは駅舎等より少し高い位置にあるため、ホームから駅舎へ向かうには、まずホーム中程から階段を下り、その後地下通路を通る。すると側線が残された場所に出るのでそこから構内踏切(旧ホーム跡)を通って到達可能。
かつての中央本線にはこの付近だけでも笹子駅や勝沼ぶどう郷駅(旧・勝沼駅)等多数のスイッチバック構造を有する駅が存在したが、当駅のスイッチバック構造は当駅発着の工事列車・貨物列車及び近くの甲州砕石大月営業所へと延びる専用線(バラスト)が発着するために必要な設備として残されているに過ぎない。また、当駅の側線脇には保線基地があり、ここへJR東日本東京レールセンター(越中島貨物駅接続)からの工事資材用レール到着がある。
現在では当駅からのJR東日本の砕石(バラスト)輸送列車は廃止され、レール輸送列車の着駅となっているが、既にJR貨物の貨物列車発着は無く、また工事列車自体の編成も短いことから、スイッチバック施設も大部分が遊休化しており、末端部引上線付近が道路拡張によって一部撤去されている。 本線と第1折返し・第2折返し・上り1番線を結ぶ線路には車止めと列車停止標識が設置され、関係信号機も使用停止措置(カバー設置)が執られており、設備は存在するもののスイッチバック機能は停止している。
なお、同様に砕石輸送がある水郡線西金駅・吾妻線小野上駅とは違い、JR貨物の駅登録が残っている。
かつては当駅に停まる旅客列車もスイッチバックを行っていたが、1968年(昭和43年)の複線化の際、勾配のある本線上に新しくホームが設けられ、スイッチバックは行われなくなった。
カーブの途中に駅が位置する関係で、電車とホームの間が広く開く(特に1番線)。

のりば
番線 路線 方向 行先
中央本線 上り 大月・八王子・新宿方面
下り 甲府・上諏訪・松本方面

歴史

  • 1908年(明治41年)7月9日:鉄道院の初狩信号所として開設。
  • 1910年(明治43年)2月10日:初狩駅に昇格。一般駅。
  • 1951年(昭和26年)10月:現駅舎に改築。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:複線化に伴い旅客ホームを本線上に移転。
  • 1970年(昭和45年)10月1日:荷物の取扱を廃止。
  • 1972年(昭和47年)4月1日:専用線発着を除く貨物取扱廃止。
  • 1984年(昭和59年)5月26日:駅員無配置駅となる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本・JR貨物の駅となる。
  • 1996年(平成8年)3月16日:専用線発着車扱貨物取扱廃止。
  • 2004年(平成16年)10月16日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。東京近郊区間に編入される。
  • 2015年(平成27年)4月1日:再び無人化。