JR東日本・西武鉄道・武蔵境駅
武蔵境(むさしさかい)
中央本線   三鷹  → 武蔵境  → 東小金井
所在地 東京都武蔵野市境一丁目1-2
駅番号  JC13
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 中央本線(中央線)
キロ程 15.4km(新宿起点)
駅構造  高架駅
ホーム  2面2線
乗車人員  61,426人/日(2023年)
開業年月日 1899年(明治32年)4月11日
駅種別  業務委託駅 話せる指定席券売機設置駅
武蔵境駅
武蔵境駅
武蔵境駅(むさしさかいえき)は、東京都武蔵野市境一丁目および境南町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・西武鉄道の駅である。

乗り入れ路線

JR東日本・JR貨物の中央本線と、西武鉄道の多摩川線の2路線が乗り入れており、各路線ごとに駅番号が付与されている。
  • JR東日本:JC 中央線 - 駅番号「JC 13」
  • 西武鉄道:SW 多摩川線- 駅番号「SW01」
中央本線は旅客営業を行うJR東日本が第一種鉄道事業者、貨物営業を行うJR貨物が第二種鉄道事業者である。
旅客営業において当駅を含む区間は、運行系統上は「中央線」と案内される。
多摩川線は当駅が起点である。

駅名標 相対式ホーム
駅名標 相対式ホーム
駅構造

JR東日本

相対式ホーム2面2線を有する高架駅。高架化工事完成前に北口と南口の2か所にあった改札口は、2012年に南北自由通路に面する一か所に統合された。
また、2013年5月9日には、商業施設「nonowa武蔵境」(現「nonowa武蔵境WEST」)の開業に先立ち、駅西側にSuica等のICカード専用の改札口である「nonowa口」が新設された。
2019年7月30日には、「nonowa口」において、NewDaysでは初めてセルフレジを活用した無人店舗「NewDays 武蔵境 nonowa口」が開店した。なお、「nonowa口」には券売機はなく、SuicaなどのICカードに1,000円札のみでチャージが可能な簡易チャージ機が入場側・出場側両方に設置されている。
JR中央線コミュニティデザインが駅業務を受託する三鷹営業統括センター管理の業務委託駅。自動券売機、多機能券売機、指定席券売機、話せる指定席券売機が設置されている。
夜間2本設定される三鷹行きを除き、停車する電車は全て快速電車である。
通勤快速や中央特快・青梅特快・通勤特快は停車しない。
JR中央線は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)をめどに2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。
そのため快速電車が停車する1・2番線は、ホームの12両編成対応改築工事などが実施され、2024年10月12日までに12両編成対応のホームの延伸を完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された。

のりば
番線 路線 方向 行先
1 中央線(快速) 上り 吉祥寺・新宿・東京方面 
2 下り 立川・八王子・高尾方面

西武 武蔵境(むさしさかい)
武蔵境→新小金井
所在地 東京都武蔵野市境南町二丁目1-12
駅番号  SW01
所属事業者 西武鉄道
所属路線  多摩川線
キロ程 0.0 km(武蔵境起点)
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗降人員 27,982人/日(2022年)
開業年月日 1917年(大正6年)10月22日
西武武蔵境駅
西武武蔵境駅

西武鉄道

島式ホーム1面2線を有する高架駅。ホーム番号はJRと共用していた頃からの名残でJRと通し番号になっている。
改札口は1か所。仮設駅舎時代は2007年3月18日から導入されたPASMOに対応するため、改札通路に読み取り機が設置されていたが、2008年3月29日に多摩川線の駅では初めて自動改札機が設置された。

のりば

番線 路線 行先
3・4 多摩川線 是政方面
  • 通常は3番ホームを使用しているが、一部の電車は4番ホームに発着する。

高架化工事

2003年より2009年にかけて、高架化工事が実施された。
工事開始前の時点では、1番線が単式ホーム、2・3番線が島式ホームの計2面3線の地上駅で、橋上駅舎を有していた。工事前は共同使用駅でJR東日本の管轄駅であり、改札内を共用していた。当時は1番線が中央線東京方面、2番線が中央線高尾方面、3番線が西武多摩川線という割り当てになっていた。なお、2・3番線ホームにJR・西武線を分ける中間改札や柵などはなく、そのまま乗換が可能だった。また、西武多摩川線ホームの駅名標もJR東日本仕様でラインカラーが山吹色というデザインだった。
また、JRと西武鉄道の線路は東小金井側でつながっており、西武多摩川線車両の検査入場時および転配時はJR線を経由し機関車牽引で甲種輸送されていた(それ以前には旧型国電との併結だった)。このほか、1・2番線の間にホームに接しない待避線が1本あり、西武側には側線があった。その跡は現在だと広場や建物がある。
工事開始に伴い改札口は分離され、西武側に新たに駅舎が建設された。この時点では仮設の駅舎だったため、西武の駅には自動改札機は設置されなかった。また、1番線ホームにはバスターミナル付近に抜けられる臨時改札口が設置されていたが、ホーム移設時に廃止された。
2006年11月30日から2007年6月30日までの間はJR改札口 - 南口間の経路が変更され、階段とエレベーターを上って高架部分の上を跨ぎ、そこから階段・エスカレーター・エレベーターを下りる経路となった。そのため、JR - 西武の乗り換えには約4分程度かかっていた。
2006年12月8日より、西武鉄道のホームが高架に切り替えられた。切り替え直後は新設された4番ホームのみの1面1線で暫定開業で、新たにエレベーターや発車標が設置された。2008年7月19日には3番ホームも高架化され1面2線の島式ホームが完成し、中央線との渡り線も設置された。
2007年6月30日から7月1日にかけて、JRの下り線が高架に切り替えられた。この切り替えにより、仮設の南口改札が設置され、高架下通路と上り線地平ホームの連絡路も設置された。南口・西武改札 - JR構内の移動における高架またぎは解消され、2番線からは階段などを一度下りるのみで、1番線からは上下移動をほとんど要さずに南口に出られるようになった。なお、従来の経路は南口 - 北口間の自由通路として残された。
2008年9月7日にはJRと西武との連絡改札口が設置された。JR側・西武側ともに乗り継ぎの精算機は設置されず、利用できるのはPASMO・Suica等や連絡乗車券など両社に有効な乗車券類をすでに所持する旅客に限られる。ただし、有人窓口は設置されていないので、非磁気券(硬券や軟券、手書き発券した乗車券、列車内で車掌が発券した補充券など)は連絡改札を利用できず、一度改札外に出て乗り換えとなる。また、輸送障害等でどちらかの駅で入場制限が発生した場合にも連絡改札口が閉鎖される。
2009年12月6日、最後まで残っていた上り線も高架に切り替えられ、高架化が完了した。JR駅構内は2面2線に縮小され、隣接する東小金井駅の2面3線化が事実上の代替となった。
2012年3月25日、JRの上り線ホームのエスカレーター・エレベーターが設置され、JR改札口が一元化された。
2013年5月29日には、この事業に伴い生まれた高架下空間を活用し、商業施設「nonowa(ののわ)武蔵境」(現「nonowa武蔵境WEST」)が開業した。JR東日本グループの株式会社JR中央ラインモールが運営を行っている。
2014年には、当駅西側高架下を活用し、「ののみち サカイ西」として、同年4月より順次店舗や施設の開業が行われ、同年11月1日には東小金井駅周辺の高架下で「ののみちヒガコ東・西」のまちびらきが行われ、当駅 - 東小金井駅間の高架下空間が一体となった。その後、2016年6月10日には、東側高架下を活用し、商業施設「nonowa武蔵境EAST」が開業した。

歴史

  • 1899年(明治32年)12月30日:甲武鉄道の駅として開設。旅客・貨物取扱開始。
  • 1906年(明治39年)10月1日:甲武鉄道国有化に伴い、鉄道省の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により中央東線(1911年から中央本線)所属となる。
  • 1934年(昭和9年)4月1日:帝都電鉄(現・西武鉄道井の頭線)が当駅まで開業。
  • 1940年(昭和15年)5月1日:帝都電鉄が小田原急行鉄道に合併し、同社帝都線の駅となる。
  • 1942年(昭和17年)5月1日:小田急電鉄が東京急行電鉄(大東急)に併合。
  • 1948年(昭和23年)6月1日:東急から京王帝都電鉄が分離し、同社井の頭線の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
  • 1965年(昭和40年)4月5日:国鉄の貨物取扱廃止。
  • 1967年(昭和42年)10月29日:国鉄の駅が高架化される。
  • 1969年(昭和44年)
    • 4月6日:中央・総武線(各駅停車)及び営団地下鉄東西線直通電車が荻窪から三鷹まで延長(複々線化)。
    • 12月3日:北口に武蔵境ステーションビル「武蔵境ロンロン」開業。
    • 12月10日:旅行センター営業開始。
  • 1970年(昭和45年)11月:南口の地上8階・地下2階建て駅ビル「ターミナルエコー」開業(その後ユザワヤ武蔵境店)。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:国鉄の荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月21日:北口駅前広場が完成、記念式典・イベントを開催。
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、中央本線の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)に移管。
  • 1989年(平成元年)8月26日:「ロンロン」リニューアルオープン。
  • 1992年(平成4年)6月17日:JR東日本の東改札で自動改札機を設置、使用開始。
  • 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2006年(平成18年)4月21日:京王井の頭線ホームで防護枕木に列車が衝突する事故が発生。乗車していた乗客数人が怪我を負った。この日以降、渋谷寄りに1両分余分に設けられていたプラットホーム部分に停止位置を約5 m程ずらす措置が採られる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:西武鉄道でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
  • 2009年(平成21年)8月:JR東日本が改修工事に着手。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月31日:京王武蔵境駅ビルが閉店。同時に地下通路も閉鎖。
    • 4月1日:武蔵境ロンロンが「アトレ武蔵境」に改称、第1期リニューアルオープン。
    • 4月上旬:西武鉄道が武蔵境駅の駅ビル建て替えに着手。
    • 9月21日:アトレ武蔵境グランドオープン。
  • 2014年(平成26年)4月23日:新京王武蔵境駅ビル「キラリナ京王武蔵境」オープン。
  • 2015年(平成27年)12月6日:京王井の頭線1番線ホームでホームドアの使用開始。
  • 2016年(平成28年)2月14日:京王井の頭線2番線ホームでホームドアの使用開始。
  • 2018年(平成30年)12月1日:JR東日本の駅が業務委託駅化。併設のびゅうプラザがびゅうトラベルサービス(VTS)に運営を移管。
  • 2020年(令和2年)9月30日:びゅうプラザの営業終了。
  • 2021年(令和3年)11月9日:JR東日本の改札内に駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」のテレワークブース「STATION BOOTH」が開設。
  • 2022年(令和4年)4月15日:西武鉄道の定期券売り場の営業終了。
  • 2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正に伴い特急「成田エクスプレス」の中央快速線直通系統が廃止され、当駅に停車する特急列車が消滅した。