田沢湖駅(たざわこえき)は、秋田県仙北市田沢湖生保内にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)田沢湖線の駅である。
秋田新幹線(ミニ新幹線)の停車駅となっており、下り最終と上り始発の1往復を除く全ての「こまち」が停車する。
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E6系 |
ホーム |
駅構造
- 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。
- JR東日本東北総合サービスが駅業務を受託している大曲駅管理の業務委託駅。直営駅時代は、管理駅として刺巻駅と神代駅を管理していた。近距離自動券売機、話せる指定席券売機、新幹線eチケットサービス専用簡易改札機が設置されている。1階には駅事務室、観光センター「フォレイク」、キオスク兼待合室、羽後交通田沢湖乗車券販売所、駅レンタカー田沢湖営業所、2階には田沢湖の玉川ダムを紹介したパネルが展示されている部屋、IRIS-アイリス-ロケ地紹介部屋、展望室などがある。
- 2016年(平成28年)10月20日より、田沢湖線全線開通50周年記念として、列車到着時におもてなしメロディー「生保内節」が使用されている。
駅舎
- 田沢湖観光情報センターを併設した現駅舎は、秋田新幹線の開通に合わせて1997年(平成9年)に建設された。設計者は坂茂で、列車から駅の中や広場側の賑わいが見え、また逆に駅のどこにいても列車が入ってくるのが見え、さらに広場から駅の背景の山とが透けて見えるような空間として構想された。地盤が弱く、工期が短かったことから杭を埋める代わりに列柱状に多数使用する工法が採用された。JR側の要請で木造が不可となったため鉄板の梁が使用されているが、一般的な吹きつけ耐火被覆の代わりに、集成材が耐火被覆と仕上げ(美観)を兼ねる工夫がなされている。
- 完成した新駅舎はグッドデザイン賞などを受賞したが、坂はのちに建築雑誌の中で「田沢湖駅のオープニングセレモニーにも招待されず悔しい思い」をしたと吐露している。
- 「ガラスと木を上手に組み合わせたモダンな駅」であるという理由により、東北の駅百選に選定された。
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駅名標 |
改札口 |
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■秋田新幹線 |
下り |
大曲・秋田方面 |
■田沢湖線 |
大曲方面 |
2 |
■秋田新幹線 |
上り |
盛岡・東京方面 |
■田沢湖線 |
盛岡方面 |
3 |
■田沢湖線 |
上り |
盛岡方面 |
下り |
大曲方面 |
歴史
年表
- 1923年(大正12年)8月31日:鉄道省(後に日本国有鉄道)生保内線の生保内駅(おぼないえき)として開業。当時は終着駅であった。
- 1956年(昭和31年)10月9日:駅前で発生した火災が延焼して駅舎が全焼。
- 1957年(昭和32年)3月31日:駅舎を再建し使用開始。
- 1966年(昭和41年)
- 10月1日:田沢湖駅に改称。
- 10月20日:生橋線赤渕 - 当駅間が開業。同時に路線の改編が行われ、田沢湖線の中間駅となる。
- 1968年(昭和43年)3月:跨線橋・ホーム上屋完成、駅前広場拡張。
- 1982年(昭和57年)4月1日:貨物の取り扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1月20日:みどりの窓口開設。
- 4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1996年(平成8年)
- 7月12日:仮駅舎を使用開始。
- 8月:駅舎改築工事に着手。
- 1997年(平成9年)
- 3月20日:新駅舎での営業開始、記念式典挙行。
- 3月22日:秋田新幹線開業。
- 2015年(平成27年)4月:エスカレーター設置工事に着手。
- 2016年(平成28年)
- 3月26日:エスカレーター使用開始。
- 10月20日:田沢駅線全線開通50周年記念として、列車到着時におもてなしメロディー「生保内節」が使用開始。
- 10月29日:田沢湖線全線開通50周年記念として、駅舎入口に駅名看板を新設。
- 2020年(令和2年)
- 3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
- 10月1日:業務委託化。管理駅業務は大曲駅へ移管。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
- 2023年(令和5年)
- 3月31日:みどりの窓口の営業を終了。
- 4月1日:話せる指定席券売機を導入。
- 9月2日:田沢湖駅前広場にて開業100周年記念式典を挙行。
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