Q6. PentiumVにKatmaiとCopperMineがあるが、どのような違いがあるのですか。
またどのように区別すればいいでしょうか。

A6. 最大の違いは、L2キャッシュの容量と動作速度である。
インテル社のPentiumVは、従来はKatmaiコアを搭載していたが、最新のPentiumVは、新コアのCopperMineコアを搭載している。 
この2者の違いは、まずコア電圧の違いが上げられる。
CopperMineコアに必要なコア電圧は、1.65Vと従来のSlot1の規格にない電圧なので新規格に対応したSlot1でないと搭載できないことになる。
さらには、ピンの使い方も一部変更されている。
そしてさらにセカンドキャッシュの扱いが変更されている。
Katmaiコアは、セカンドキャッシュ512KBをCPUの半分のスピードで動作させていたのに対し、CopperMineコアは、セカンドキャッシュ256KBをCPUと同じスピードで動作させている。
この手法は、K6-Vでも採用されていて、最近のCPUでは重要な要素の一つです。
しかしセカンドキャッシュがCPUに直結して、フルスピードで動作するため、BIOSがそれに対応していないと搭載できないことになる。
つまりKatmaiコアを搭載しているからといって、必ずCopperMineコアに交換できるとは限らないのである。
この2者の区別は、次の点で可能である。
Katmaiコアは、最大クロックが600MHzで、CopperMineコアは、最小クロックが550MHzである。 
つまり550MHz〜600MHzの範囲のPentiumVは、どちらのコアのものもあるので、そのうち動作クロックにEがついたものはCopperMineとなります。また別にクロックにEBとついたものもありますが、これらは外部クロックが133MHzのものです。