Q5. 最近のCPUでは、SIMD拡張命令を持っていると聞きましたが、どういうものですか。

A5. FEP(浮動小数点演算)命令の代わりに高速で浮動小数点演算を実行できる命令である。
AMD社のCPU、およびインテル社のPentiumV、Celeron600MHzでは、従来のMMX命令に加えて、浮動小数点演算を行う拡張命令を持っています。
K6-2、K6-Vでは、3D-NOW!、Athlonでは、拡張3D-NOW!を持ち、またインテル社CPUでは、SSEを持っています。
いずれも従来の浮動小数点命令(FEP)よりも高速で演算ができるので、この命令を使ってプログラミングしてあるソフトウェアでは威力を発揮します。
最新CPUであるAthlon64では、3D-NOW!プロフェッショナルと SSE2の双方を搭載し、Pentium4ではSSEとSSE2をサポートしています。
もっともSIMD命令が使われていないソフトウェアでは、まったく意味がありません。
もちろんWindowsでサポートしているDirectXではSIMD拡張命令をサポートしています。
現在、あるいは今後登場するCPUには、必ずといっていいほどSIMD拡張命令が搭載されていると考えられるので、ソフトウェア側の整備(拡張命令を使う)も進むと予想されます。