WinBench99で測定した各マシンのパフォーマンス
まずCPUMark99ですが、CPUの整数演算に関する能力を測定しています。
ただし、このベンチマークは2次キャッシュの性能を過大に評価する傾向があるようです。
さて性能比較ですが、AthlonXP2500+を搭載したYamatoが他を圧倒していますが、これは当然の結果としてそれ以外のマシンを比べてみるとPentiumV 1GHzを搭載したPriusがAthlon 1GHzを搭載したAthlonを上回っているのが目を引きます。
またCeleron1.3GHzを搭載したServerがこれらを上回っているのはこのCeleronが2次キャッシュを256KBも搭載しているからでしょう。
下位の方ではCeleron500MHzを搭載したMouseをK6−V400MHz搭載のV16M7が上回っているのが興味深いところです。
 
FPUWinMarkは、浮動小数点演算能力を計測しています。これは2次キャッシュの影響を受けにくく実クロックが性能差になる傾向にあります。
さてやはりAthlonXP2500+を搭載したYamatoがもっとも性能が高いのですが、これは実クロックが低いのでAthlon1GHzやPentiumV1GHzの2倍弱の値しか出ません。
ServerはCeleron1.3GHzだけのことはあり、1GHzクラスの4割増しの性能が出ています。
となるとTualatinコアはかなり優秀なようです。
後、下位の方ではCPUMark99では上回っていたV16M7がFPUWinmarkではMouseの半分の値しかなく、大きく下回っています。これはCPUが浮動小数点演算の苦手なK6−Vだからです。

今度はハードディスク周りです。
Business DiskWinMark99は、ビジネスアプリのような比較的小さなファイルへのランダムアクセスを主にディスクアクセス能力を計測するもので、High−End DiskWinMark99は、グラフィックアプリなどもっと大容量のファイルをアクセスするアプリをシミュレートしてディスクアクセス能力を計測しています。
これを見るとAthlonが2つの値とももっとも高くなっています。これはハードディスクドライブ自体の性能が高いからでしょう。
もっともYamatoに搭載した120GBハードディスクの方が転送レート自体は高いのですが、ディスクキャッシュの容量など他の部分では逆にAthlonに搭載したドライブの方が優れているのです。
少し意外なのはPriusがふるわないことです。このハードディスクは容量が60GBあるのですが、いかんせん回転数が5400rpmしかないのとキャッシュも小さくてパフォーマンス的にはイマイチです。
ここに登場しているマシンはV16M7がUltraATA/66で他はUltraATA/100なのでインタフェースの性能には違いがないのですが、ドライブはそれぞれ違うのでこのような差が出てしまうのです。
それにしてもPC−9821V16M7はけっこう善戦していますね。

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