JR東日本・内房線・外房線
内房線・外房線の概要
内房線(うちぼうせん)は、千葉県千葉市中央区の蘇我駅から同県木更津市の木更津駅を経由して同県鴨川市の安房鴨川駅へ至る、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。
外房線(そとぼうせん)は、千葉県千葉市中央区の千葉駅から同県茂原市の茂原駅を経由して同県鴨川市の安房鴨川駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。
内房線は、千葉市から東京湾沿いに房総半島の西岸(東京湾側)に沿って南下し、太平洋沿岸の鴨川市に至る路線。蘇我駅で外房線から分岐し、安房鴨川駅で再び外房線に接続する。なお、千葉駅から安房鴨川駅までの距離(営業キロ)は、内房線経由より外房線勝浦駅経由の方が29.9km短い。
全線が直流電化されているが、国土地理院鹿野山測地観測所の近傍区間については、直直デッドセクション方式(通電区間を数km単位に細分化し、それぞれの通電区間に1変電所を設置。通電区間毎に絶縁する方式)によって観測に影響が出ないよう対策をとっている。
蘇我駅 - 君津駅間は複線区間となっており、列車の本数も比較的多く、東京都区部や神奈川県内と直通運転する快速列車なども運行されている(外房線、横須賀・総武快速線、京葉線を経由)。一方で君津駅以南は単線区間で列車本数は少なくなるが、行楽需要が増える休日には、南房総と新宿駅を結ぶ特急列車「さざなみ」や、自転車を持ち込める「BOSO BICYCLE BASE」が運転される。
外房線は、千葉から房総半島を横断し、同半島の東岸(太平洋)沿いを南下して鴨川へ至る路線。蘇我駅で内房線が分岐し、安房鴨川駅で再び内房線と接続する。
千葉駅 - 上総一ノ宮駅間は全区間複線であり、列車本数も比較的多く、東京方面から総武快速線や京葉線の快速電車や東金線から各駅停車が乗り入れている。一方上総一ノ宮駅以南は単線区間があり、列車本数が少なくなるが、東京から京葉線経由の特急列車が安房鴨川駅まで運転されている。
房総各線の中では、旅客人キロ・平均通過人員・旅客運輸収入いずれもトップである。
内房線・外房線の全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。

内房線の概要 路線データ
管轄(事業種別) 東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
路線距離
(営業キロ)
蘇我駅 - 木更津駅 - 安房鴨川駅間 119.4 km
軌間 1,067mm
駅数 旅客駅:30駅
複線区間 蘇我駅 - 君津駅間
電化区間 全線直流1,500V:架空電車線方式
閉塞方式 (複線および単線)自動閉塞式
保安装置  ATS-P
最高速度  蘇我駅 - 君津駅間 120 km/h
君津駅 - 安房鴨川駅間 95 km/h
運転指令所 千葉総合指令室
(千葉駅 - 木更津駅間:内房指令
木更津駅 - 館山駅間:内房指令・CTC
館山駅 - 安房鴨川駅間:外房指令・CTC)
準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):
蘇我駅、木更津駅、館山駅、安房鴨川駅
大都市近郊区間  全線(東京近郊区間) 
IC乗車カード  全線(Suicaの首都圏エリア) 
外房線の概要 路線データ
管轄(事業種別) 東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
全線93.3 km
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者):
千葉駅 - 蘇我駅間(3.8km)
路線距離
(営業キロ)
千葉駅 - 安房鴨川駅間 93.3km
軌間 1,067mm
駅数 旅客駅:27駅
複線区間 千葉駅 - 上総一ノ宮駅間
東浪見駅 - 長者町駅間
御宿駅 - 勝浦駅間
電化区間 全線直流1,500V:架空電車線方式
閉塞方式 (複線および単線)自動閉塞式
保安装置  ATS-P
最高速度  千葉駅 - 蘇我駅間 95km/h
蘇我駅 - 勝浦駅間 120km/h
勝浦駅 - 安房鴨川駅間 95km/h
運転指令所 千葉総合指令室(千葉駅 - 蘇我駅間:内房指令、蘇我駅 - 安房鴨川駅間:外房指令・CTC)
準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):蘇我駅・上総一ノ宮駅・大原駅・勝浦駅・安房鴨川駅
大都市近郊区間  全線(東京近郊区間) 
IC乗車カード  全線(Suicaの首都圏エリア) 

千葉駅 蘇我駅
千葉駅 蘇我駅
本千葉駅 鎌取駅
本千葉駅 鎌取駅
誉田駅 土気駅
誉田駅 土気駅
大網駅 永田駅
大網駅 永田駅
本納駅 新茂原駅
本納駅 新茂原駅
茂原駅 八積駅
茂原駅 八積駅
上総一ノ宮駅 東浪見駅
上総一ノ宮駅 東浪見駅
太東駅 長者町駅
太東駅 長者町駅
三門駅 大原駅
三門駅 大原駅
浪花駅 御宿駅
浪花駅 御宿駅
勝浦駅 鵜原駅
勝浦駅 鵜原駅
上総興津駅 行川アイランド駅
上総興津駅 行川アイランド駅
安房小湊駅 安房天津駅
安房小湊駅   安房天津駅
安房鴨川駅 浜野駅
安房鴨川駅  浜野駅 
八幡宿駅 五井駅
八幡宿駅  五井駅
姉ケ崎駅 長浦駅
姉ケ崎駅 長浦駅 
袖ケ浦駅 巌根駅
袖ケ浦駅  巌根駅 
木更津駅 君津駅
木更津駅  君津駅 
青堀駅 大貫駅
青堀駅  大貫駅 
佐貫町駅 上総湊駅
佐貫町駅  上総湊駅 
竹岡駅 浜金谷駅
竹岡駅  浜金谷駅 
保田駅 安房勝山駅
保田駅  安房勝山駅 
岩井駅 富浦駅
岩井駅  富浦駅 
那古船形駅 館山駅
那古船形駅  館山駅 
九重駅 千倉駅
九重駅  千倉駅 
千歳駅 南三原駅
千歳駅  南三原駅 
和田浦駅 江見駅
和田浦駅  江見駅 
太海駅 E131系とE257系500番台
太海駅  E131系とE257系500番台 

運行形態

内房線

普通列車を中心としたダイヤ編成となっている。起点の蘇我駅を終点・始発とする列車は設定されておらず、京葉線への直通列車を除く全ての普通・快速列車が外房線千葉駅まで乗り入れている。また、快速列車は千葉駅から総武快速線に乗り入れて東京方面への直通運転を行っている。さらに、特急列車と一部の普通列車(快速含む)は蘇我駅から京葉線へ乗り入れて東京駅発着で運行される。
日中の1時間あたり運行本数(2025年ダイヤ改正時点)
系統 直通先 千葉 蘇我 木更津 君津 安房鴨川 備考・直通先
総武線直通快速 ←横須賀線逗子 1本
内房線普通 1-2本 大半2本
0-1本 君津発着が1本の場合のみ
1本 外房線上総一ノ宮→
外房線普通 1本 上総一ノ宮→
1本 茂原→
1本 成東→

優等列車

京葉線の東京駅から君津駅まで特急「さざなみ」が運転されている。かつては特急「ビューさざなみ」や、朝の上りに「おはようさざなみ」、夕方下りに「ホームタウンさざなみ」が運転されていたが、2005年12月10日のダイヤ改正で「さざなみ」に統一された。また、臨時列車であるが、週末に特急「新宿さざなみ」(主に新宿駅 - 館山駅間)が運転されている。
かつては千倉駅まで運転する列車もあった。また、かつては停車パターンが列車ごとに異なっていた。2015年3月14日のダイヤ改正で、特急「さざなみ」の定期運用では全ての列車が平日に東京駅 - 君津駅間での運転に統一され、君津駅 - 館山駅間の特急列車の運用は土曜・日曜・祝日の臨時特急「新宿さざなみ」のみとなった。減便並びに区間短縮の背景には、東京湾アクアライン・館山自動車道・富津館山道路の開通、およびそれに伴う高速バス路線の開設・増便による鉄道利用客の減少がある。

地域輸送

普通

千葉駅 - 君津駅間
この区間の普通列車は、日中は主に千葉駅 - 木更津駅・君津駅間で運転されている。横須賀・総武線快速直通列車も合わせると1時間に3本程度(巌根駅を除く)運行されている。朝夕は、姉ヶ崎駅・上総湊駅・館山駅発着と千倉駅発の列車も運転されている。2021年3月までは、安房鴨川までの内房線全線を走破する普通列車が存在したが、系統分離により廃止された。さらに、2023年3月の改正で千倉行きも廃止された。
かつては4・6・8・10両と列車によって編成両数はまちまちだったが、2021年3月のダイヤ改正以降は209系2000・2100番台で運転される列車は原則8両編成となり、夜間に設定されている京葉線用の京葉車両センター所属編成で運転される列車が10両編成であることを除けば両数がほぼ統一された。

木更津駅 - 館山駅 - 安房鴨川駅間
日中は、木更津駅 - 外房線上総一ノ宮駅間の列車が運転され、横須賀・総武線快速と君津駅で連絡している。
普通列車は主に千葉駅 - 館山駅間と館山駅 - 安房鴨川駅間の系統に分かれていたが、2017年3月4日のダイヤ改正で日中時間帯は木更津駅・君津駅を跨いで運行される列車の運転が無くなり、横須賀・総武線快速と木更津駅 - 館山駅間の普通列車が君津駅で連絡する形となった。
2021年3月13日のダイヤ改正で木更津以南の系統がE131系2・4両によるワンマン運転に変更された。館山駅を跨いで木更津駅と安房鴨川駅間を直通する列車が増加し、さらにその列車のほとんどが安房鴨川駅を越えて木更津駅 - 外房線上総一ノ宮駅間において直通運転するようになった。朝夕に設定されていた千葉発着列車は君津駅 - 上総湊駅間では増発された一方、上総湊駅 - 館山駅 - 千倉駅間では朝の上り、夜の下りのみの運行へ大幅に削減された。
前述の通り、編成両数は列車によってまちまちだったが、2021年3月の改正により209系は原則8両編成に統一された。E131系による列車は2・4両編成で運転されている。
2015年3月14日改正までは館山駅 - 君津駅間を普通列車で運転し、君津駅 - 東京駅間を特急「さざなみ」として運転する列車が設定されていた。

快速

快速が停車する各駅については、案内放送や駅の表示などで「総武線経由」「京葉線経由」を表示し、誤乗を防いでいる。

横須賀・総武快速線直通(快速)
総武線快速が朝の1往復のみ木更津駅発着である以外は君津駅まで乗り入れている。内房線内では巌根駅を除く各駅に停車する。グリーン車付き15両編成または11両編成での運転である。15両編成で横須賀駅および久里浜駅発着の列車は付属編成4両を逗子駅で増解結する。

運転本数は一部時間帯を除き1時間に1本で、1972年の設定当初は千葉駅 - 木更津駅間の停車駅は五井駅のみだったが、ダイヤ改正を重ねるにつれて停車駅が増えていき、1990年時点の千葉駅からの停車駅は蘇我駅・八幡宿駅・五井駅・姉ケ崎駅・木更津駅となっていた(ラッシュ時のみ長浦駅にも停車)。その後も沿線自治体による快速停車の陳情で、徐々に停車駅が増えていき、2001年12月1日の改正でラッシュ時のみ袖ケ浦駅に停車、2004年10月16日からは長浦駅・袖ケ浦駅に終日停車し、2009年3月のダイヤ改正では浜野駅、2010年12月4日のダイヤ改正から本千葉駅にも停車するようになり、千葉駅 - 木更津駅間の通過駅は巌根駅のみとなっている。

2015年3月14日のダイヤ改正では特急「さざなみ」の減便による代替として一部の普通列車が総武快速線直通の快速となり、千葉駅発木更津駅行きの列車(巌根駅は通過)も朝に下り1本のみ新設された。2017年3月4日のダイヤ改正では特別快速の廃止に伴って増発が行われ、この時点で終日に渡り総武線快速が1時間に1本以上運転されるようになった。
2021年3月13日改正までは、上り列車のみ姉ヶ崎駅で先行する普通列車を追い抜いていた。

京葉線直通(快速・普通)
京葉線直通の快速・普通が朝夕に運転されており、内房線内では巌根駅を含む全駅に停車する。グリーン車なし全車ロングシート10両編成での運転である。2025年3月15日改正時点で平日・土休日ダイヤともに朝に上り2本(上総湊・君津始発が各1本ずつ)、夜間に下り1本(君津行き)が運転されている。

1990年3月10日から運転開始。当初、京葉線直通の快速は内房線の蘇我駅 - 木更津駅間は浜野駅、袖ケ浦駅、巌根駅を通過していた。2015年3月14日のダイヤ改正より巌根駅も停車駅となり、内房線内は各駅に停車している。

このほか、京葉線東京発着の普通列車が朝に上り1本、夜間には上り2本・下り4本運転されている。

外房線

日中の1時間あたり運行本数(2025年ダイヤ改正時点)
種別・系統 直通先 千葉 蘇我 大網 茂原 上総一ノ宮  安房鴨川 備考・直通先
京葉線直通快速 ←京葉線東京 1本  
外房線普通 1本  
1本
1本 東金線成東→
1本 内房線木更津→
総武線直通快速 ←横須賀線逗子 1本 君津→
内房線普通 1-2本 君津→ 大半2本
0-1本 木更津→ 上が1本の場合のみ

優等列車

朝と夕方以降は概ね1時間ごと、日中は2 - 3時間ごとに、京葉線の東京駅から上総一ノ宮駅・勝浦駅・安房鴨川駅まで特急「わかしお」が運行されている。かつては255系電車による列車が特急「ビューわかしお」として運行されていたが、2005年12月10日のダイヤ改正で特急「わかしお」に統一された。夜の一部列車は勝浦駅 → 安房鴨川駅間で普通列車として運転されている。
基本的に最長でも安房鴨川駅までの運転で、定期列車として安房鴨川駅から内房線に直通する特急列車は現在設定されていないが、臨時列車として土曜・休日に新宿駅 - 安房鴨川駅間で運転されている特急「新宿わかしお」が期間限定で和田浦駅まで運転されたことがあった。毎年元日には初日の出専用列車の特急「外房初日の出」が高尾駅・新宿駅から内房線太海駅・千倉駅・館山駅まで直通運転している。毎年12月上旬頃に長者町駅付近でのいすみ健康マラソン開催時には、同駅始発の上り臨時特急「いすみマラソン」が運転される。また、1975年までは房総半島を一周する列車が走っており、その後も臨時快速「ぐるり房総号」を運転していた時期があった。

地域輸送

普通
普通列車は主に千葉駅と茂原駅・上総一ノ宮駅・大原駅・勝浦駅・安房鴨川駅および東金線成東駅との間で運転されているが、日中の千葉駅発着列車は茂原駅・上総一ノ宮駅および東金線成東駅発着の運転で、大原・勝浦・安房鴨川方面とは上総一ノ宮駅で乗り換えとなる。また、朝・夕ラッシュには誉田駅発着、夜間には大網行きや東金線東金駅発着の列車の設定がある。

千葉駅 - 上総一ノ宮駅間
日中は、東金線成東発着・茂原発着・上総一ノ宮発着が1時間に1本ずつ運転されている。
2021年3月13日のダイヤ改正で、普通列車は京葉線直通列車が10両編成、東金線直通列車と大原・大網駅発着各1往復が6両編成となり、それ以外は8両編成に統一された(ただし、2024年3月16日のダイヤ改正で京葉線車両6両編成の千葉発着普通列車が設定されている)。これにより4両編成の定期運行は分割・併合を行う京葉線直通列車を除き消滅した。また、朝と夕方・夜間の一部列車を除いて原則として上総一ノ宮駅で系統が分離された。
かつては、千葉駅 - 上総一ノ宮駅間では最大10両編成、東金線直通列車は最大6両編成で運転されていた。また、上総一ノ宮以南に乗り入れ大原駅・勝浦駅・安房鴨川駅を発着する列車は最大8両であったが、いずれも編成両数は一定でなかった。
朝夕の時間帯を中心に総武快速線からの15両編成の列車が乗り入れる。列車有効長が足りない駅があるため、千葉駅 - 上総一ノ宮駅間で快速運転を行っている。かつては大原駅まで直通していた。

上総一ノ宮駅 - 安房鴨川駅間
上総一ノ宮以南では、2021年3月13日のダイヤ改正より朝と夜の一部列車を除き上総一ノ宮駅 - 安房鴨川駅 - 内房線木更津駅間直通のワンマン運転列車(E131系2両編成)が1時間に1本運転されており、日中時間帯は上総一ノ宮駅で京葉線直通の快速列車と接続しているほか、朝夕の一部は普通列車や総武線直通の快速列車と接続している。
このほか、209系を使用した千葉駅発着列車も朝夕に設定されている。基本的には千葉発着だが、安房小湊発安房鴨川行きの設定もある。
夜の下り特急列車のうち2本は勝浦駅 - 安房鴨川駅間が普通列車となる。
2021年3月のダイヤ改正前は、千葉駅 - 大原駅・勝浦駅・安房鴨川駅間の列車が多数運転されていた。普通列車は、三門駅・浪花駅が8両までしか対応することができないため、最大8両編成で運転されていたが、前述の通り編成両数は不揃いだった。
安房鴨川駅で内房線と直通運転を行う列車は一時期設定されていなかった時期があったが、2021年3月13日のダイヤ改正で安房鴨川駅を越えて運転される列車が復活した。
繁忙期には、これに加えて209系使用の臨時列車が運行されることもある。

快速

横須賀線・総武快速線に直通する列車と京葉線に直通する列車が設定されている。

横須賀・総武快速線直通(快速)
東京駅・錦糸町駅・船橋駅・千葉駅などを経由する横須賀・総武快速線との直通列車は、外房線・総武快速線内では快速運転を行う。下りは横須賀線からの直通も多いが、上りは横須賀線に乗り入れない東京止まりも多く設定されている。日中にも設定があり、かつては勝浦駅発着で運転されていたが、JR東日本化後の1988年にはほとんどの列車が大原駅か上総一ノ宮駅発着となり、勝浦駅発着の列車は夜の下り1本と朝の上り1本のみとなった。その後、1998年に大原駅発着に見直され、2004年10月16日のダイヤ改正で上総一ノ宮駅発着に統一された。さらに、2010年12月4日のダイヤ改正では京葉線直通の快速列車に置き換えられる形で日中の一部列車が廃止となった。
大幅なダイヤ乱れが発生した場合は、上総一ノ宮まで運行せず、津田沼駅・千葉駅・誉田駅・茂原駅のいずれかで運行を終了し、東京方面に折り返す運用が行われることもある。そのため、運用車両には普段はない「茂原」行きの表示が用意されている。
国鉄時代の総武線直通快速の千葉駅 - 勝浦駅間の停車駅は蘇我駅・誉田駅・大網駅・茂原駅・上総一ノ宮駅・大原駅・御宿駅であったが、1988年時点では大原駅 - 勝浦駅間は各駅停車、一部の列車は上総一ノ宮駅 - 大原駅間で各駅停車となるなど[注 1]、ダイヤ改正を重ねるにつれ停車駅が増加し、現在では千葉駅 - 大網駅間は各駅に停車する。総武線快速の車両は鎌倉車両センターのE235系11両編成か15両編成である。

京葉線直通(快速・普通)

京葉線東京駅と外房線との直通列車も運転されている。
京葉線直通列車は、以前は外房線内でも快速運転を行う列車が主に早朝・夜間の時間帯に限って運転されていたが、2010年12月4日のダイヤ改正より日中に外房線内は各駅に停車する京葉線東京駅 - 外房線上総一ノ宮間直通の快速列車の運転が開始された。この系統は、勝浦・安房鴨川方面の普通列車との接続は行っていなかったが、前述の通り2021年3月から接続するようになった。
また、2024年3月16日のダイヤ改正以降は早朝・夜間も含めて京葉線直通の快速列車は全て外房線内各駅停車となった。
京葉線直通東京行きの各駅停車は、平日朝には上総一ノ宮始発、成東始発と上総一ノ宮始発の併結、誉田始発(京葉車両センターから回送)が各1本ずつ、平日夜間は上総一ノ宮始発(3本)や誉田始発(平日のみ。1本)が設定されている。2022年3月の改正から、上総一ノ宮始発で朝に1本が設定された。なお、京葉線からの下り列車に関しては全区間各駅停車の設定はなかったが、2024年3月16日ダイヤ改正で日中時間帯以外の大部分の快速列車と通勤快速が各駅停車へ格下げされる形で廃止となったため、京葉線からの各駅停車も運行されるようになった。
夜の京葉線東京発の各駅停車10両編成は誉田駅で分割し、前4両が各駅停車東金線成東行き、後6両が各駅停車上総一ノ宮行きとして運転される。また、朝の各駅停車は、上総一ノ宮発の各駅停車(6両編成)が、誉田駅で後から来る東金線成東発の各駅停車(4両編成)と連結して10両編成となる。

平日 休日
上り 誉田発 普通1本
上総一ノ宮発 快速1本 快速1本
上総一ノ宮・成東発 普通1本 普通1本
下り 上総一ノ宮行 快速6本 快速6本
上り 上総一ノ宮発 快速6本 快速6本
下り 誉田行 普通1本
上総一ノ宮行 普通4本 普通4本
上総一ノ宮・成東行 普通1本 普通1本
上り 誉田発 普通1本
上総一ノ宮発 普通2本 普通2本
 

使用車両

以下の電車が使用される。通勤形車両は武蔵野線用を含め千葉支社京葉車両センター所属、特急形車両は同幕張車両センター所属である。

E257系500番台 209系2000番台
E257系500番台 209系2000番台
E131系 E233系5000番台
E131系 E233系5000番台

特急列車

  • E257系500番台(幕張車両センター所属)
    • 2004年運用開始。5両編成で運行される特急列車に使用されているが、勝浦駅 - 安房鴨川駅間は普通列車としても運用されている。

普通列車

  • 209系2000番台・2100番台(幕張車両センター所属)
    • 2009年運用開始。現在は6両または8両編成で各駅停車として運行されている。2021年までは4両および10両編成での運行も存在した。
  • E131系(幕張車両センター所属)
    • 2021年3月13日より上総一ノ宮駅 - 安房鴨川駅間で運行開始。2両編成で運行される。
    • 幕張車両センターから外房線への入出庫は内房線経由で行うため、蘇我駅 - 上総一ノ宮駅間には入線しない。
  • 209系500番台・E233系5000番台(京葉車両センター所属)
    • 209系500番台は2010年3月、E233系5000番台は2010年7月運用開始。京葉線直通列車のほか、千葉駅 - 上総一ノ宮間および内房線千葉駅発着の一部列車でも使用されている。2024年3月ダイヤ改正までは勝浦駅まで運用されていた。基本的に10両編成で運行されているが、分割併合を行う成東駅・上総一ノ宮駅発着列車に関しては、E233系5000番台のうち分割可能な編成が使用され、誉田駅- 成東駅間が4両編成、誉田駅 - 上総一ノ宮駅間が6両編成で運行される。また、千葉駅 - 上総一ノ宮間の一部列車も前述の上総一ノ宮駅発着の6両編成の間合い運用となっている。
  • E235系1000番台(鎌倉車両センター所属)
    • 2020年12月21日運用開始。千葉駅 - 上総一ノ宮駅間で横須賀・総武快速線直通列車に使用される。11両または15両編成で運行され、15両編成で久里浜発着の列車は付属編成4両が逗子駅で増解結される。
BOSO BICYCLE BASE E235系1000番台
BOSO BICYCLE BASE E235系1000番台

歴史

外房線

房総半島の太平洋側を巡る鉄道として、房総鉄道が1896年1月に蘇我駅 - 大網駅間を開業したのが始まりである。2月には千葉で総武鉄道と接続し、1897年に一ノ宮駅(現在の上総一ノ宮駅)、1899年に大原まで延伸された。1907年に鉄道国有法により官設鉄道に編入され、房総線(ぼうそうせん)となった。
以降も順次延伸され、1913年に勝浦駅、1927年に上総興津駅、1929年に安房鴨川駅まで延伸され、1925年に安房鴨川駅まで達していた北条線(現在の内房線)と接続し、同時に北条線を編入して千葉駅 - 大網駅 - 安房北条駅 - 木更津駅 - 蘇我駅間が房総線とされた。しかし、1933年には再び千葉駅 - 大網駅 - 安房鴨川駅間が分離され、房総東線(ぼうそうとうせん)となり、1972年に現在の外房線に改称された。
また、総武鉄道と接続した当初より、千葉駅と大網駅でスイッチバック(方向転換)をする配線だったが、1963年に千葉駅を西千葉駅方向に0.8km、1972年に大網駅を土気駅寄りに0.6kmそれぞれ移設して同時に新線を敷設したため、東京方面から大原方面へ方向転換なしで運転可能な配線となり、スピードアップにつながった。その一方、大網駅のスイッチバック解消後、総武本線の自動列車制御装置 (ATC) の関係から房総半島を一周する特急・快速列車が設定できなくなった。
なお大網(旧)駅に接続する旧線は、東金線から新茂原方面へ直通する貨物列車のルートとして残されたが、1996年から実質的に休止状態で、1999年に廃止された。

年表

  • 1893年(明治26年)9月7日:房総鉄道馬車会社に対し鉄道免許状下付(千葉郡蘇我町 - 山辺郡大網町間)。
  • 1896年(明治29年)
    • 1月20日:房総鉄道蘇我駅 - 大網駅間が開業。
    • 2月25日:千葉駅 - 蘇我駅間が延伸開業。
    • 11月1日:土気駅が開業。
  • 1897年(明治30年)4月17日:大網駅 - 一ノ宮駅(現在の上総一ノ宮駅)間が延伸開業。
  • 1898年(明治31年)3月25日:岩沼駅(現在の八積駅)が開業。
  • 1899年(明治32年)12月13日:一ノ宮駅 - 大原駅間が延伸開業。
  • 1902年(明治35年)
    • 1月28日:寒川駅が本千葉駅に改称。
    • 8月10日 - 9月30日:長者町駅 - 大原駅間に臨時駅として東海駅が開業し、営業。1903年の同時期にも開設。
  • 1903年(明治36年)8月16日:三門駅が開業。
  • 1907年(明治40年)9月1日:鉄道国有法により房総鉄道を買収し、官設鉄道に編入。
  • 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定。千葉駅 - 大原駅間を房総線とする。
  • 1913年(大正2年)6月20日:大原駅 - 勝浦駅間が延伸開業。
  • 1914年(大正3年)12月1日:野田駅が誉田駅に改称。
  • 1915年(大正4年)3月11日:岩沼駅が八積駅に改称。
  • 1916年(大正5年)1月1日:一ノ宮駅が上総一ノ宮駅に改称。
  • 1925年(大正14年)12月15日:東浪見駅が開業。
  • 1927年(昭和2年)4月1日:勝浦駅 - 上総興津駅間が延伸開業。
  • 1929年(昭和4年)4月15日:上総興津駅 - 安房鴨川駅間が延伸開業し全通。北条線が房総線に編入。
  • 1933年(昭和8年)
    • 4月1日:千葉駅 - 大網駅 - 安房鴨川駅間が房総東線に分離。
    • 9月15日:気動車運転開始(千葉 - 本千葉間)。
  • 1935年(昭和10年)7月1日:気動車運転開始(本千葉 - 大網間)。
  • 1938年(昭和13年)1月15日:蘇我駅 - 誉田駅間に大巌寺駅が開業。
  • 1941年(昭和16年)8月10日:大巌寺駅が廃止。
  • 1952年(昭和27年)
    • 3月:土気トンネル(旧)が断面狭小かつ老朽化のため、開削工法にて一部を残して撤去する工事を開始(1954年完成)。
    • 6月15日:鎌取駅が開業。
  • 1954年(昭和29年)10月1日:2往復をのぞき、全列車を気動車化。1時間間隔のパターンダイヤが導入。
  • 1955年(昭和30年)9月15日:新茂原駅が開業。
  • 1959年(昭和34年)3月20日:永田駅が開業。
  • 1960年(昭和35年)7月15日:本千葉駅 - 蘇我駅間が複線化および自動信号化。
  • 1963年(昭和38年)4月28日:千葉駅移転により房総東線のスイッチバック解消(改キロ-0.3km)。千葉駅 - 本千葉駅間が複線化および自動信号化。
  • 1965年(昭和40年)2月1日:全線にATS-Sを導入。
  • 1968年(昭和43年)7月13日:千葉駅 - 蘇我駅間が電化。
  • 1969年(昭和44年)8月20日:勝浦行き221列車さよなら運転(C57 105牽引)。蒸気機関車牽引の旅客列車の定期運用がなくなる。
  • 1970年(昭和45年)7月2日:臨時駅として行川アイランド駅が開業。
  • 1972年(昭和47年)
    • 5月27日:大網駅移転により同駅のスイッチバック解消(改キロなし)。土気トンネル(新)完成。土気駅 - 永田駅間が複線化。蘇我駅 - 安房鴨川駅間が自動信号化。
    • 7月1日:蘇我駅 - 安房鴨川駅間に列車集中制御装置 (CTC) が導入。
    • 7月15日:外房線に改称。蘇我駅 - 安房鴨川駅間が電化。183系電車を使用して特急「わかしお」運転開始。
  • 1973年(昭和48年)7月1日:誉田駅 - 土気駅間が複線化。
  • 1974年(昭和49年)
    • 10月25日:鎌取駅 - 誉田駅間が複線化。
    • 12月12日:蘇我駅 - 鎌取駅間が複線化。
  • 1978年(昭和53年)3月17日 - 本格パイプラインが整備されていなかった新東京国際空港(現・成田国際空港)への航空燃料輸送(暫定輸送)が開始される(京葉ルート。外房線乗り入れは、千葉駅 - 蘇我駅間)。
  • 1980年(昭和55年)9月11日:八積駅 - 上総一ノ宮駅間が複線化。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:大原駅 - 安房鴨川駅間の貨物営業廃止。
  • 1983年(昭和58年)2月25日:永田駅 - 本納駅間が複線化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:新茂原駅 - 大原駅間の貨物営業廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月1日:本納駅 - 新茂原駅間が複線化。
  • 1986年(昭和61年)10月27日:新茂原駅 - 八積駅間が複線化、茂原駅が島式1面2線で高架化。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継。蘇我駅 - 大網駅間の貨物営業廃止。同時に千葉駅 - 蘇我駅および大網駅 - 新茂原駅間で日本貨物鉄道が第二種鉄道事業者となる。行川アイランド駅が常設駅になる。
    • 12月10日:茂原駅が島式2面4線の高架駅となる。
  • 1995年(平成7年)
    • 11月26日:御宿駅 - 勝浦駅間が複線化。
    • 12月1日:蘇我駅 - 勝浦駅間の最高速度が120km/hに引き上げられる。
  • 1996年(平成8年)
    • 11月17日:東浪見駅 - 長者町駅間が複線化。
    • 12月:大網駅構内旧線の線路撤去。
  • 1997年(平成9年)3月22日:大原駅 - 安房鴨川駅間の普通列車が禁煙となる。
  • 1998年(平成11年)12月8日:鎌取駅が快速の停車駅になる。
  • 1999年(平成11年)
    • 3月31日:大網駅 - 新茂原駅間の日本貨物鉄道第二種鉄道事業廃止。
    • 12月4日:土気駅が快速の停車駅になる。
  • 2000年(平成12年)
    • 2月6日:千葉駅 - 蘇我駅間で ATS-P 使用開始。
    • 8月17日:蘇我駅 - 上総一ノ宮駅間で ATS-P 使用開始。
  • 2001年(平成13年)11月18日:当時の東京近郊区間に当たる千葉駅 - 茂原駅間で、ICカード「Suica」サービス開始。
  • 2004年(平成16年)10月16日 特急「わかしお」にE257系500番台電車を投入。茂原駅 - 大原駅間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:大原駅 - 安房鴨川駅間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
    • 10月1日:209系電車2000番台・2100番台投入を開始。
    • 12月20日:上総一ノ宮駅 - 安房鴨川駅間で ATS-P 使用開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 2月10日:蘇我駅 - 安房鴨川駅間の CTC および自動進路制御装置 (PRC) 装置更新。外房線PRC型自動放送を永田駅 - 新茂原駅、八積駅 - 安房鴨川駅間で導入。
    • 9月26日:天皇・皇后の千葉県行幸啓(国体開会式出席など)に伴うE655系(特別車両 E655-1 を含む6両)使用のお召し列車が、蘇我駅 - 茂原駅間および茂原駅 - 勝浦駅間に運転される。
    • 12月4日:本千葉駅が快速の停車駅になる。
  • 2011年(平成23年)
    • 9月1日:この日をもって113系の定期運用が終了する。
    • 9月24日:113系のさよなら運転が両国駅から外房線経由で館山駅までの間で行われ、1969年から約42年間続いた外房線での113系の運転が終了。
    • 9月30日:211系が定期運用から離脱。
  • 2015年(平成27年)11月:茂原駅 - 川越駅間に臨時快速「おさんぽ川越号」1往復運転(以後も不定期に運転)
  • 2016年(平成28年)8月22日:台風9号による被害が発生。特に上総一ノ宮以南での被害が酷く同日昼から翌23日夜まで運転を見合わせ。当初23日は終日運転見合わせの予定であったが復旧作業が進捗し同日の夜には運転を再開(特急「わかしお」は22日昼から23日終日にかけて運転を見合わせた)。
  • 2017年(平成29年)10月23日:台風21号の影響で勝浦駅 - 安房鴨川駅間が始発から10時42分まで運転見合わせ。土気駅 - 誉田駅間でも当初は本数を減らしての運転であったが、倒木やパンタグラフ支障により、同日15時半頃まで運転を見合わせた。
  • 2018年(平成30年)1月13日:「BOSO BICYCLE BASE」によるサイクルトレイン「B.B.BASE外房」を両国駅 - 勝浦駅間で運行開始。
  • 2020年(令和2年)
    • 5月8日:15時55分頃、安房天津駅 - 安房鴨川駅間で、安房鴨川発千葉行普通列車が脱線。同日は安房小湊駅 − 安房鴨川駅間で終日、翌9日は勝浦駅 − 安房鴨川駅間で15時50分頃まで運転を見合わせ。当初9日は終日運転見合わせの予定であったが復旧作業が進捗し同日の15時50分頃には運転を再開。のちに、10歳の男児による置き石が原因だったことが判明している。
    • 11月19日:津波避難誘導看板の設置が完了。
  • 2021年(令和3年)3月13日:上総一ノ宮駅 - 安房鴨川駅間において、E131系電車の投入・ワンマン運転・内房線(安房鴨川駅 - 木更津駅間)との直通運転開始。
  • 2022年(令和4年)9月8日:台風13号による大雨の影響で土気駅 - 大網駅間の上り線路脇ののり面で土砂崩れが発生。数日間誉田駅 - 大網駅間で運転を取りやめたが、12日から運転を再開した。
  • 2026年(令和8年)7月1日(予定):支社制から事業本部制への再編に伴い、これまでの千葉支社の管轄から、千葉駅 - 本千葉駅間を千葉事業本部、蘇我駅 - 安房鴨川駅間を房総事業本部の管轄とする。

内房線

房総半島を一周する鉄道のうち、東京湾側の鉄道として1912年(明治45年)に蘇我駅 - 姉ケ崎駅間が木更津線(きさらづせん)として開業したのが始まりである。以後、小刻みに延伸を繰り返し、1919年(大正8年)に安房北条駅(現在の館山駅)まで達したところで北条線(ほうじょうせん)と改称し、その後1925年(大正14年)に安房鴨川駅に達して、現在の内房線の区間が全通した。
1929年(昭和4年)には、房総半島の東側で建設されていた房総線が安房鴨川駅まで延伸され、北条線を編入の上、千葉駅 - 大網駅 - 安房北条駅 - 木更津駅 - 蘇我駅間が房総線(ぼうそうせん)とされた。1933年(昭和8年)には再び蘇我駅 - 木更津駅 - 安房鴨川駅間が房総西線(ぼうそうさいせん)として分離され、1972年(昭和47年)に現在の内房線に改称された。
1950年(昭和25年)の夏には、太平洋戦争後初の海水浴客向けの臨時列車「潮風」を運行する。以後、夏期は各地から房総西線(内房線)へ向けて臨時列車が数多く運行された。1963年(昭和38年)と1964年(昭和39年)の夏には、車両不足を補うために当時未電化であった房総西線に電車も入線させた。電車は千葉駅でパンタグラフを畳み、ディーゼル機関車の牽引によって館山駅まで運行された。

年表

  • 1912年(明治45年・大正元年)
    • 3月28日:木更津線 蘇我駅 - 姉ケ崎駅間が開業。
    • 8月21日:姉ケ崎駅 - 木更津駅間が延伸開業。
  • 1915年(大正4年)1月15日:木更津駅 - 上総湊駅間が延伸開業。
  • 1916年(大正5年)10月11日:上総湊駅 - 浜金谷駅間が延伸開業。
  • 1917年(大正6年)8月1日:浜金谷駅 - 安房勝山駅間が延伸開業。
  • 1918年(大正7年)8月10日:安房勝山駅 - 那古船形駅間が延伸開業。
  • 1919年(大正8年)5月24日:那古船形駅 - 安房北条駅(現在の館山駅)間延伸開業。同時に北条線に改称。
  • 1921年(大正10年)6月1日:安房北条駅 - 南三原駅間が延伸開業。
  • 1922年(大正11年)12月20日:南三原駅 - 江見駅間が延伸開業。
  • 1924年(大正13年)7月25日:江見駅 - 太海駅間が延伸開業。
  • 1925年(大正14年)7月11日:太海駅 - 安房鴨川駅間が延伸開業。
  • 1926年(大正15年)6月16日:竹岡駅が開業。
  • 1927年(昭和2年)5月20日:千歳仮停車場が開業。
  • 1929年(昭和4年)4月15日:房総線が安房鴨川駅まで延伸され全通。北条線が房総線に編入。
  • 1930年(昭和5年)8月1日:千歳仮停車場が千歳駅として開業。
  • 1933年(昭和8年)4月1日:房総線の蘇我駅 - 安房鴨川駅間が房総西線に分離。
  • 1935年(昭和10年)7月1日:気動車運転開始(蘇我駅 - 木更津駅間)。
  • 1941年(昭和16年)11月20日:巌根駅が開業。
  • 1946年(昭和21年)3月1日:安房北条駅が館山駅に改称。
  • 1947年(昭和22年)1月10日:長浦駅が開業。
  • 1954年(昭和29年)10月1日:1往復を除き、全列車が気動車化。1時間間隔のパターンダイヤを導入。
  • 1956年(昭和31年)4月10日:周西駅が君津駅に改称。
  • 1964年(昭和39年)
    • 7月1日:蘇我駅 - 浜野駅間が複線化および自動信号化。
    • 9月20日:浜野駅 - 八幡宿駅間が複線化および自動信号化。
  • 1965年(昭和40年)
    • 2月1日:全線にATS-Sを導入。
    • 7月4日:八幡宿駅 - 五井駅間が複線化および自動信号化。
  • 1966年(昭和41年)7月8日:五井駅 - 上総湊駅間が自動信号化。
  • 1967年(昭和42年)3月18日:上総湊駅 - 館山駅間が自動信号化。
  • 1968年(昭和43年)
    • 5月26日:五井駅 - 長浦駅間が複線化。
    • 7月13日:房総東線千葉駅 - 蘇我駅 - 木更津駅間が電化。中野駅 - 木更津駅間で中央・総武緩行線の101系電車を用いた快速列車が運行開始
  • 1969年(昭和44年)
    • 3月20日:長浦駅 - 楢葉駅(現在の袖ケ浦駅)間が複線化。
    • 5月31日:館山駅 - 千倉駅間が自動信号化。
    • 7月10日:館山駅行き135列車さよなら運転(C57-105号機牽引)、蒸気機関車牽引の旅客列車の定期運用がなくなる。
    • 7月11日:木更津駅 - 千倉駅間が電化。
  • 1970年(昭和45年)
    • 3月18日:楢葉駅 - 木更津駅間が複線化。
    • 3月24日:木更津駅 - 君津駅間が複線化。
  • 1971年(昭和46年)
    • 6月8日:千倉駅 - 安房鴨川駅間が自動信号化。
    • 7月1日:千倉駅 - 安房鴨川駅間が電化。
  • 1972年(昭和47年)
    • 7月1日:館山駅 - 安房鴨川駅間に 列車集中制御装置 (CTC) が導入される。
    • 7月15日:内房線に改称。183系電車を使用した特急「さざなみ」が運転開始。
    • 7月15日:総武本線の錦糸町駅 - 東京駅間が開業し、総武快速線が開業。101系使用の快速に代わり総武快速線直通列車が運行開始。
  • 1974年(昭和49年)3月31日:楢葉駅が袖ケ浦駅に改称。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:木更津駅 - 安房鴨川駅間の貨物営業廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:君津駅 - 館山駅間が CTC 化。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:蘇我駅 - 木更津駅間の貨物営業廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)が承継。
  • 1990年(平成2年)3月10日:京葉線全線開業により、京葉線経由東京駅までの直通運転開始。
  • 1997年(平成9年)3月22日:君津駅 - 安房鴨川駅間の普通列車が全て禁煙となる。
  • 2001年(平成13年)
    • 2月4日:蘇我駅 - 巌根駅間で ATS-P 使用開始。
    • 3月18日:巌根駅 - 君津駅間で ATS-P 使用開始。
    • 11月18日:当時の東京近郊区間に当たる蘇我駅 - 君津駅間で、ICカード「Suica」サービス開始。
  • 2004年(平成16年)10月16日:特急「さざなみ」にE257系500番台電車が投入。
  • 2006年(平成18年)9月3日:木更津駅 - 君津駅間が CTC 化、君津駅 - 館山駅間の CTC 装置が更新。蘇我駅 - 館山駅間で 自動進路制御装置(PRC)が導入。
  • 2008年(平成20年)9月27日:君津駅 - 館山駅間で ATS-P 使用開始。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:君津駅 - 安房鴨川駅間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
    • 10月1日:209系電車2000番台・2100番台が運用開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 2月10日:館山駅 - 安房鴨川駅間の外房線 CTC および PRC 装置更新。外房線PRC型自動放送が九重駅 - 安房鴨川駅間で導入。
    • 2月28日:館山駅 - 安房鴨川駅間で ATS-P 使用開始。
    • 9月27日:天皇・皇后の千葉県訪問(第65回国民体育大会視察など)に伴うE655系(特別車両 E655-1 を含む6両編成)使用のお召し列車が、館山駅から京葉線経由で東京駅間に運転される。
  • 2012年(平成24年)11月22日:江見駅 - 太海駅間にある山生橋梁が土木学会選奨土木遺産に認定される。
  • 2013年(平成25年)10月16日:台風26号の影響で上総湊駅 - 竹岡駅間の湊川橋梁付近で法面が損壊したため、佐貫町駅 - 浜金谷駅間が19日まで運休となる。
  • 2015年(平成27年)3月14日:特急「さざなみ」が平日朝上り・夜下りのみの運転となる。代替として平日に特別快速を東京駅 - 館山駅間に1往復新設。
  • 2017年(平成29年)
    • 3月3日:東京駅 - 館山駅間の特別快速の運転をこの日限りで終了。
    • 3月4日:この日より日中時間帯は木更津駅を境に一部列車の運転系統を分割、これにより千葉駅 - 木更津駅間の日中時間帯運転本数が、毎時4本から3本に減便、朝夕の一部普通列車の減便・運転区間縮小。
  • 2018年(平成30年)1月6日:「BOSO BICYCLE BASE」によるサイクルトレイン「B.B.BASE内房」を両国駅 - 和田浦駅間で運行開始。
  • 2020年(令和2年)11月19日:津波避難誘導看板の設置が完了。
  • 2021年(令和3年)3月13日:木更津駅 - 安房鴨川駅間において、E131系の投入とワンマン運転、外房線(安房鴨川駅 - 上総一ノ宮駅間)との直通運転開始。
  • 2022年(令和4年)6月11日:蘇我駅 - 姉ケ崎駅開業110周年記念の団体臨時列車が千葉駅 - 館山駅を往復(DE10形ディーゼル機関車が12系客車を牽引)。
  • 2026年(令和8年)7月1日(予定):支社制から事業本部制への再編に伴い、全線の管轄がこれまでの千葉支社から房総事業本部に変更される。
外房線・内房線 駅一覧
  • 千葉駅 - 蘇我駅間では内房線の列車が乗り入れている。
  • 停車駅
    • 普通…全駅に停車
    • 快速…●印の駅は停車、|印の駅は通過、△印は停車・東京方向のみ運行
    • 特急…「わかしお (列車)」●印の駅は停車、▲印の駅は一部停車、|印の駅は通過
    • 特急…「さざなみ (列車)」●印の駅は停車、|印の駅は通過
  • 線路 … ||:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能、∨:これより下は単線、∧:これより下は複線
  • 全駅千葉県内に所在。
  • 接続路線 : 東日本旅客鉄道の路線名は運転系統上の名称(正式路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。
  • 蘇我駅について、京葉線の駅ナンバリングはこの駅のみ割り振られていない。

外房線
駅名 営業
キロ











接続路線
所在地


千葉駅 - 0



東日本旅客鉄道:総武線(快速)(JO 28)(横須賀線久里浜駅まで直通運転)
・総武線(各駅停車)(JB 39)・総武本線(成東方面)・成田線
千葉都市モノレール:1号線・2号線(CM03)
京成電鉄:千葉線⇒京成千葉駅(KS59)
|| 千葉市 中央区
本千葉駅 1.4 1.4 ||
蘇我駅 2.4 3.8 東日本旅客鉄道:京葉線(東京駅まで直通運転)・内房線京葉臨海鉄道:臨海本線(貨物線) ||
鎌取駅 5.0 8.8 || 緑区
誉田駅 3.8 12.6 ||
土気駅 5.5 18.1 ||
大網駅 4.8 22.9 東日本旅客鉄道:東金線(蘇我方面と直通運転) || 大網白里市
永田駅 2.4 25.3 ||
本納駅 2.4 27.7 || 茂原市
新茂原駅 3.7 31.4 ||
茂原駅 2.9 34.3 ||
八積駅 4.6 38.9 || 長生郡 長生村
上総一ノ宮駅 4.1 43.0 一宮町
東浪見駅 3.2 46.2
太東駅 3.1 49.3 || いすみ市
長者町駅 2.8 52.1
三門駅 1.6 53.7
大原駅 3.5 57.2 いすみ鉄道:いすみ線
浪花駅 3.3 60.5
御宿駅 4.9 65.4 夷隅郡御宿町
勝浦駅 5.5 70.9 勝浦市
鵜原駅 3.6 74.5
上総興津駅 2.7 77.2
行川アイランド駅 3.3 80.5
安房小湊駅 3.8 84.3 鴨川市
安房天津駅 3.4 87.7
安房鴨川駅 5.6 93.3 東日本旅客鉄道:内房線(木更津駅まで直通運転)

内房線
駅名 営業キロ










接続路線・備考
所在地
駅間 累計
蘇我
から
千葉
から
蘇我駅 2.4 0.0 3.8 東日本旅客鉄道:京葉線(東京駅まで直通運転)・外房線(大網方面)
京葉臨海鉄道:臨海本線(貨物線)
|| 千葉市
中央区
浜野駅 3.4 3.4 7.2 ||
八幡宿駅 2.2 5.6 9.4 || 市原市
五井駅 3.7 9.3 13.1 小湊鉄道:小湊鉄道線 ||
姉ケ崎駅 5.8 15.1 18.9 ||
長浦駅 5.4 20.5 24.3 || 袖ケ浦市
袖ケ浦駅 3.9 24.4 28.2 ||
巌根駅 3.1 27.5 31.3 || 木更津市
木更津駅 3.8 31.3 35.1 東日本旅客鉄道:久留里線 ||
君津駅 7.0 38.3 42.1 君津市
青堀駅 3.7 42.0 45.8   富津市
大貫駅 4.6 46.6 50.4  
佐貫町駅 4.1 50.7 54.5  
上総湊駅 4.4 55.1 58.9  
竹岡駅 5.1 60.2 64.0  
浜金谷駅 3.8 64.0 67.8   鋸山ロープウェー⇒ 鋸山山麓駅
保田駅 3.5 67.5 71.3   安房郡
鋸南町
安房勝山駅 3.3 70.8 74.6  
岩井駅 2.9 73.7 77.5   南房総市
富浦駅 6.1 79.8 83.6  
那古船形駅 2.3 82.1 85.9   館山市
館山駅 3.8 85.9 89.7  
九重駅 5.8 91.7 95.5  
千倉駅 4.9 96.6 100.4   南房総市
千歳駅 2.0 98.6 102.4  
南三原駅 3.6 102.2 106.0  
和田浦駅 4.6 106.8 110.6  
江見駅 4.6 111.4 115.2   鴨川市
太海駅 4.6 116.0 119.8  
安房鴨川駅 3.4 119.4 123.2   東日本旅客鉄道:外房線(上総一ノ宮駅まで直通運転)
 
内房線・外房線 路線マップ
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