とさでん交通伊野線 鏡川橋停留場
鏡川橋〈かがみがわばし)
蛍橋鏡川橋鴨部
所在地 高知県高知市本宮町
所属事業者 とさでん交通
所属路線 とさでん交通伊野線
キロ程 4.2km(はりまや橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面2線
開業年月日 1906年(明治39年)10月9日
鏡川橋停留場ホーム
鏡川橋停留場ホーム
ハートラム 600形電車
ハートラム 600形電車
乗車用ホームと降車用ホームがある ホームがかなり長いのです
乗車用ホームと降車用ホームがある ホームがかなり長いのです
鏡川橋停留場は、高知県高知市本宮町にあるとさでん交通伊野線の路面電車停留場。 伊野線において複線と単線の境界となる停留場で、当停留場で折り返しとなる電車が多数設定されています。また、駅長(本当は助役です)が配置されている停留場でもあります。
伊野線はとさでん交通の前身である土佐電気鉄道によって1904年(明治37年)に堀詰 - 乗出間で開業、2年後の1906年(明治39年)に乗出から路線が延伸されています。鏡川橋停留場はこの延伸に際し、路線の終点として開業されました。鏡川橋から先、伊野方面に路線が伸びるのは翌年のこととなります。この時は咥内まで開通しています。伊野線全通はさらにその翌年のこととなります。
伊野線は開業当時は単線でしたが、起点側から順次複線化が進み、1958年(昭和33年)に蛍橋から当停留場までが複線となっています。これに合わせて、それまで蛍橋で折り返していた電車の折り返し地点が当停留場へと移っています。
また安芸線が営業していた頃は、当停留場から安芸線終点の安芸駅までを結ぶ直通電車が運行されたこともありました。
鏡川橋停留場は伊野線の併用軌道区間にあり、道路上にホームが設けられています。上りはりまや橋方面行きのホームと下り伊野方面行きのホームが2本の線路を挟んで向かい合う相対式ホームとなっています。このうち下りホームは降車専用ホームと乗降ホームの2面に分かれていて、蛍橋寄りに降車専用ホーム、鴨部寄りに乗降ホームと縦並びに配置されています。
上りホームは2両、下り乗降ホームは3両分の長さがあり、当停留場での折り返しで電車が複数滞留ができるようになっています。また2面ある下りホームの間には渡り線があり、当停留場での折り返しに使用されています。
停留場の北には鏡川橋変電所[1]、南には待合室と乗務員詰所があり、一日乗車券等の販売を行っています。駅長(実際の職名は「助役」ですが、しばしば「駅長」と言われているようです)が配置され、運転整理や伊野方面へ向かう列車への出発合図などの任に当たっています。

のりば
下り 蛍橋寄り 降車専用
鴨部寄り 朝倉・伊野方面
上り   はりまや橋・文珠通方面

隣の鴨部停留場との間には鏡川が流れ、軌道は鏡川橋梁にて渡河します。鏡川橋梁は両側を道路橋に挟まれた軌道専用橋で、現用の橋は1979年(昭和54年)5月に完成した3代目となります。
初代は1907年(明治40年)9月の鏡川橋 - 咥内間の開通に伴い架橋され、1948年(昭和23年)6月に2代目が完成するまで使用されています。2代目の完成後も初代の橋脚は数年間存置され、看板を取り付け広告塔として利用されていました。

1906年(明治39年)10月9日 - 乗出から当停留場までの開通に伴い、土佐電気鉄道の停留場として開業。
1907年(明治40年)9月16日 - 当停留場から咥内までの開通により中間駅となる。
1956年(昭和31年)4月21日 - 鏡川橋変電所を開設。
1958年(昭和33年)10月1日 - 蛍橋から当停留場までが複線となる。
2010年(平成22年)8月 - バリアフリー化の改良工事が完成。
2014年(平成26年)10月1日 - 土佐電気鉄道が高知県交通・土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通が発足。とさでん交通の停留場となる。