東工業前停留場は、高知県南国市篠原にあるとさでん交通後免線の路面電車停留場です。
当地に後免線の路線が通じたのは1911年(明治44年)。とさでん交通の前身土佐電気鉄道によって大津停留場(廃止、領石通停留場を参照)から後免中町通停留場までの区間が開通したのに合わせて、当地にはまず稲吉通停留場が設置されました。
しかし同停留場はその後、1942年(昭和17年)に廃止されています。
東工業前停留場が開業したのはそれから約20年後の1963年(昭和38年)1月27日のことです。それまで隣の住吉通停留場が最寄りであった高知県立高知東工業高等学校の通学利便性を向上させるため、請願駅として新設されました。
なお資料によっては、廃止された稲吉通停留場が復活したものとして扱うものもあります。
東工業前停留場は後免線の専用軌道区間にあり、軌道は道路から独立しています。
ホームは2面あり、東西方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配置されています。
互いのホーム位置は東西方向にずれていて千鳥式ホームとなります。
東にはりまや橋方面行きのホーム、西に後免町方面行きのホームが設置されています。
1911年(明治44年)1月27日 - 大津から後免中町通までの区間が開通、稲吉通停留場が開業。
1942年(昭和17年)7月29日 - 廃止。
1963年(昭和38年)9月10日 - 東工業前停留場として再開業。
2014年(平成26年)10月1日 - 土佐電気鉄道が高知県交通・土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通が発足し、とさでん交通の停留場となる。 |