とさでん交通御免線 後免町停留場
後免町(ごめんまち)
後免町後免東町
所在地 高知県南国市大
所属事業者 とさでん交通
所属路線 とさでん交通御免線
キロ程 0.0km(後免町起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1925年(大正14年)2月21日
接続路線  土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 
後免町停留場ホーム
後免町停留場ホーム
安全地帯にホームがあります とさでん交通ごめん町サービスセンター
100形電車 とさでん交通ごめん町サービスセンター
留置線に電車が留置されています 600形電車が到着です
留置線に電車が留置されています 600形電車が到着です
後免町停留場は、高知県南国市大嘯ノあるとさでん交通後免線の路面電車停留場です。
1924年(大正13年)12月8日に高知鉄道により、後の土佐電気鉄道安芸線後免町駅が設置され、その駅前に1925年(大正14年)2月21日には現在のとさでん交通後免線の後免町停留場が設置されています。
1974年(昭和49年)4月1日には、土佐電気鉄道安芸線が廃止され、平成に入ってから旧安芸線に並行する土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の後免町駅が設置されています。
土佐電気鉄道がはりまや橋方面から順次路線を伸ばし、1911年(明治44年)に後免町停留場までの区間が開通し全通を達成しました。ただし、当時の終点後免町は現在の後免東町停留場のことです。この路線がとさでん交通後免線の前身となります。
後免線は当初後免町駅前に乗り入れて安芸線と接続を行っていましたが、1930年(昭和5年)からは軌道が延長されて駅構内にも乗り入れるようになり、土佐電気鉄道(当時の社名は土佐電気)と高知鉄道の路線は当駅で接続しています。その後、戦時中の交通統合により1941年(昭和16年)に高知鉄道が土佐電気の交通事業を譲受して土佐交通と社名を変更しています。
戦後、土佐交通は合併により土佐電気鉄道に社名を再度変更しています。これに伴い後免線と安芸線は土佐電気鉄道の路線となっています。しかし安芸線は国鉄「阿佐西線」建設のため1974年(昭和49年)3月限りで廃止され、同線の後免町駅も廃止されています。代わって同年7月からは、後免線の停留場が後免町停留場と称するようになっています。
安芸線の廃止により、後免から安芸までを結ぶ鉄道路線はいったん消滅するが、2002年(平成14年)に阿佐西線を引き継いだ土佐くろしお鉄道阿佐線が開業したことで復活しています。同線の後免町駅はこの時の開業です。そして2014年(平成26年)には土佐電気鉄道が経営統合による会社分割により新会社とさでん交通となり、現在に至っています。
後免町停留場は土佐くろしお鉄道の駅の南方にあります。ホームは2面あり、単線の軌道始端部を挟んで向かい合わせに設けられています。線路北側のホームが降車用、南側のホームが乗車用となります。
ホームの隣には定期券等の発売窓口があり、コンビニエンスストアローソンが併設されていて待合室からも出入りができます。2017年3月1日にローソン南国ごめん駅店の外観に600形電車が描かれ店内壁面上部に全停留場を掲載されたデザインにリニューアルしています。
かつて安芸線につながっていた線路がなかばアスファルトに埋もれた形で一部残っていたが、新待合所建設に伴い完全に撤去されています。安芸線の後免町駅には駅舎が存在し、後免線はその前に乗り入れていたため、駅舎は安芸線と後免線に挟まれるようにして建っていました。
駅では両路線を乗り継ぐ客によって「乗り換え競走」が行われていたが、1954年(昭和29年)より後免線の路面電車が安芸線内に乗り入れて直通運転をするようになると、その光景も見られなくなりまし。
駅舎は安芸線廃止後バス営業所として利用されていたが、1980年(昭和55年)に解体。その後周辺の再開発により後免線の停留場は移転を繰り返したが、現在は当初の位置に戻っています。
隣の後免東町停留場との間で軌道は単線から複線になり、南に1本、北に2本留置線が並走しています。
これらの留置線はかつての後免車庫です。

1924年(大正13年)12月8日 - 高知鉄道の後免 - 手結間(のちの安芸線)の開業により後免駅開業。
1925年(大正14年)2月21日 - 土佐電気の後免東町通 - 後免町駅前間が開通、後免町駅前停留場が開業。
1926年(大正15年)4月11日 - 高知鉄道の後免駅から省線の後免駅までが開通、高知鉄道の後免駅は後免町駅に改称。
1930年(昭和5年)5月30日 - 後免線の軌道を延長し後免町駅構内に乗り入れ、土佐電気と高知鉄道の両路線が接続。
1941年(昭和16年)7月10日 - 土佐電気が高知鉄道に合併。後免町駅前停留場も高知鉄道の停留場となる。
1941年(昭和16年)7月12日 - 高知鉄道が土佐交通に社名変更。土佐交通の駅および停留場となる。
1948年(昭和23年)6月3日 - 土佐交通が土佐電気鉄道に社名変更。土佐電気鉄道の駅および停留場となる。
1954年(昭和29年)7月5日 - 土佐電気鉄道の高知市内 - 安芸線直通運転を開始。
1974年(昭和49年)4月1日 - 安芸線が廃止され、同線の後免町駅廃止。
1974年(昭和49年)7月26日 - 後免線の後免町駅前停留場が後免町停留場に改称。
2002年(平成14年)7月1日 - 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線が開業、同線の後免町駅開業。
2004年(平成16年)7月4日 - 土佐くろしお鉄道の駅に「ありがとう駅」の愛称付与。
2014年(平成26年)10月1日 - 土佐電気鉄道が高知県交通・土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通が発足。土佐電気鉄道の停留場はとさでん交通に承継。