JR西日本・JR東海 猪谷駅
猪谷(いのたに)
高山本線 杉原 猪谷 楡原
所在地 富山県富山市猪谷旦暮
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 高山本線(JR西日本)
CG 高山本線(JR東海)
キロ程 189.2km(岐阜起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1930年(昭和5年)11月27日
乗車人員 249人/日(2019年)
駅種別 無人駅 自動券売機
猪谷駅
猪谷駅
キハ120気動車が停車しています 猪谷駅を示す駅名標
キハ120気動車が停車しています 猪谷駅を示す駅名標
ホーム上から高山方面を見る 構内踏切
ホーム上から高山方面を見る 構内踏切
キハ48気動車は、JR東海の管轄です 富山行き普通列車が発車しました
キハ48気動車は、JR東海の管轄です 富山行き普通列車が発車しました
島式ホーム ホームに待合室もあります
島式ホーム ホームに富山行き列車が停車しています
自動券売機が設置されています 待合室には自販機などあります
自動券売機が設置されています 待合室には自販機などあります
猪谷駅(いのたにえき)は、富山県富山市猪谷字旦暮にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)と東海旅客鉄道(JR東海)の高山本線の駅である。
JRの境界駅の一つであり、在来線に4駅存在するJR東海とJR西日本の境界駅の1つである。JR西日本の管理駅となっている。富山県唯一のJR東海の駅で、富山県最南端の駅。
かつては神岡鉄道神岡線も乗り入れていたが、2006年(平成18年)に廃線となった。
1930年(昭和5年)の開業当初は鉄道省(国鉄)飛越線の駅であったが、高山本線全通で同線に編入された。1931年(昭和6年)に神岡までの交通機関として神岡軌道が駅前に乗り入れたが、1966年(昭和41年)に当駅を起点として開業した国鉄神岡線に代わった。この路線は、1984年(昭和59年)に第三セクター鉄道である神岡鉄道の経営に移った。
1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化では、高山本線が当駅で分割して継承され(当駅より北はJR西日本、南はJR東海)、当駅は両社の境界駅となった。駅の管理・業務はJR西日本金沢支社が行っている(管理は北陸広域鉄道部)。その後、2006年(平成18年)に神岡鉄道神岡線は廃止され、再び高山本線単独の駅となった。
高山本線は、当駅から富山駅の間で日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種事業者となっている。しかし当駅自体はJR貨物の管轄ではない。

駅構造

地上駅であり、島式ホーム1面2線を有する。ホーム東側(駅舎側)が1番のりば、西側が2番のりばと称されている。かつては切欠きホームの3番線に神岡鉄道線の列車が発着していたが、現在は柵が設けられている。ホームと駅舎は構内踏切で連絡している。構内にはほかに貨物線および待避線を有している。
開業以来の木造駅舎内部には近距離用の自動券売機(特急「ひだ」号の自由席特急券〔富山〜高山間〕も購入可)があり、キヨスク跡には自動販売機もある。西日本旅客鉄道に継承された後に無人駅となったが、駅舎は運輸関係職員の詰所となっている。西日本旅客鉄道北陸広域鉄道部の管理下である。JR旅客会社の境界駅としては、中小国駅と並び無人駅である。
特急列車は全列車が停車し、当駅において東海・西日本両社運転士および車掌の交替を行う。普通列車は両方向とも全列車が当駅で反対方向に折り返す。接続列車は同一ホームでの対面乗り換えのほか、一部列車は縦列停車を行う。停車する普通列車はワンマン運転であるが、ほとんどが全てのドアを開放する。駅係員は配置されていないが、普通列車の夜間滞泊が行われている。

のりば

番線 事業者  路線 方向 行先
1  JR西日本 高山本線 下り 富山方面
2  JR東海 CG 高山本線  上り 高山・下呂方面

神岡鉄道神岡線(廃止) 猪谷(いのたに)
神岡鉄道神岡線(廃止) 猪谷 飛騨中山
所在地 富山県富山市猪谷旦暮
所属事業者 神岡鉄道
所属路線 神岡線(廃止) 
キロ程 0.0km(猪谷起点) 
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1984年(昭和59年)10月1日
廃止年月日 2006年(平成18年)12月1日
神岡線ホーム跡
神岡線ホーム跡


歴史

  • 1930年(昭和5年)11月27日:鉄道省(国鉄)の猪谷駅として開業し、旅客・貨物営業を開始。旧仮名遣いでは駅名は「ゐのたに」。
  • 1931年(昭和6年)9月16日:神岡軌道の猪谷駅が運輸営業を開始する。
  • 1966年(昭和41年)10月6日:国鉄神岡線が神岡駅(後の奥飛騨温泉口駅)まで開通。
  • 1967年(昭和42年)3月31日:神岡軌道(廃止時は三井金属鉱業が運営)全線廃止により、同線猪谷駅廃止。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:営業範囲を改正し、手荷物および小荷物の配達取扱を廃する。
  • 1971年(昭和46年)10月1日:営業範囲を改正し、貨物の取り扱いを廃止する。
  • 1974年(昭和49年)10月1日:営業範囲を改正し、旅客および荷物を取扱う駅となる。
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月1日:営業範囲を改正し、荷物の取り扱いを廃止する。
    • 10月1日:神岡線が国鉄から分離され、神岡鉄道神岡線となる。
    • 10月18日:営業範囲を改正し、神岡鉄道神岡線連絡車扱貨物の取扱を開始する。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:営業範囲を改正し、荷物(ただし新聞紙に限る)の取扱を開始する。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、高山本線の駅を西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承。
  • 2004年(平成16年)10月22日:台風23号の災害により飛騨古川駅 - 当駅間が不通となる。同区間(後に角川駅からに変更)がバス代行輸送となる。
  • 2006年(平成18年)12月1日:神岡鉄道神岡線廃止。
  • 2007年(平成19年)9月8日:角川駅から当駅までの列車の運転再開。
  • 2018年(平成30年)
    • 7月:平成30年7月豪雨(西日本豪雨)での災害に伴い、当駅 - 坂上駅間(当初は当駅 - 飛騨古川駅間)が不通。
    • 7月12日:当駅を発着するバス代行輸送を開始。
    • 11月21日:当駅 - 坂上駅間の運行を再開。