JR信越本線・磐越西線・羽越本線 新津駅
新津(にいつ)
信越本線   古津 新津 さつき野
磐越西線   東新津
羽越本線         → 京ケ瀬
所在地 新潟県新潟市秋葉区朝日
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物
所属路線 信越本線 磐越西線 羽越本線
キロ程 121.1km(直江津駅起点)
175.6km(郡山駅起点)
0.0km(当駅起点)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 3面5線
乗車人員 4,265人/日(2018年)
開業年月日 1897年(明治30年)11月20日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口 自動券売機
新津駅
新津駅
「しらゆき」が停車しました 跨線橋から見たホーム
「しらゆき」が停車しました 跨線橋から見たホーム
改札口 新津運輸区
改札口 新津運輸区
キハ40系気動車
キハ40系気動車
新津駅は、新潟県新潟市秋葉区朝日にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)日本貨物鉄道(JR貨物)の駅です。
当駅は鉄道のまちとして著名な新潟市秋葉区新津地区(旧新津市)に位置する、同地区の中心駅です。
当駅は信越本線を所属線としていて、磐越西線と羽越本線を加えた3路線が乗り入れています。
磐越西線は線路名称上は当駅が終点であるが、一部の列車は信越本線を通して新潟駅まで乗り入れます。
また、羽越本線も当駅が起点でとなっています。いずれの路線もJR貨物の第二種鉄道事業区間にもなっています。
新潟近郊区間に含まれ、信越本線の当駅 - 新潟駅間の普通列車は朝夕のラッシュ時5 - 10分間隔、昼間20分間隔で運転されています。また当駅には、特急列車を含む全ての定期列車が停車します。
かつては駅機能のほか、機関区、工場、そして東西南北の4つに分かれた操車場を有し、新潟県下越地方の鉄道の要衝として機能する「鉄道の街」とされていました。
2010年代以降の近年も寝台特急「あけぼの」などが発着しており、特に大阪駅 - 札幌駅間を結んでいた寝台特急「トワイライトエクスプレス」は、当駅が本州側最北の停車駅となっていて、下り列車は当駅を出ると次の停車駅は北海道の洞爺駅であり、この通過区間は距離・時間ともにJRグループの旅客列車では最長でした。
485系快速
485系快速
その後1982年(昭和57年)11月15日の上越新幹線・大宮駅 - 新潟駅間開業、さらには2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線・長野駅 - 金沢駅間延伸開業などを経て、長距離列車の本数は大幅に減少しましたが、一方で新津地区や周辺市町が新潟市中心部勤務者のベッドタウンとして発展を遂げたことから、現在もJR東日本新潟支社管内の拠点駅の一つとして、また新潟市のベッドタウン各方面とを結ぶターミナル駅として機能し続けています。
広大な駅構内の北西側には、新潟支社管内の気動車・機関車の基地である新津運輸区が設けられています。
磐越西線の快速列車「SLばんえつ物語」を牽引する蒸気機関車・C57 180はこの運輸区に所属しています。
また駅の南西側には、総合車両製作所・新津事業所(旧、JR東日本 新津車両製作所)が隣接しています。
新津車両製作所時代には私鉄向けの甲種車両輸送列車が運行されていたため、当駅はJR貨物の駅扱いとなっています。なお、車両輸送列車以外の貨物列車は発着していません。


当駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを持つ地上駅で橋上駅舎を有しています。
直営駅(駅長配置)で、周辺駅を統括管理する地区駅を兼ねており、信越本線の羽生田駅 - 荻川駅間、磐越西線の山都駅 - 東新津駅間、羽越本線の京ケ瀬駅 - 中浦駅間の各駅が当駅の管理下にあります。
「SLばんえつ物語」号
「SLばんえつ物語」号
2階のコンコースに設けられた改札口には自動改札機が設置されており、有人改札横には自動精算機が設けられています。
改札内には屋内待合室・化粧室・自動販売機が、改札外にはみどりの窓口・タッチパネル式自動券売機・コンビニエンスストア「NewDays」などが設置されています。
またバリアフリー対策として、改札内コンコースと各ホームを連絡するエレベーター計3基とエスカレーター(上り専用)計3基や多機能トイレが設けられています。
自由通路(新津駅東西自由通路)は新潟市秋葉区建設課が管理していて、駅舎はこの自由通路に面する2階に設けられています。東口・西口双方の出入口はいずれも、先代2代目駅舎のファサードの三角屋根をモチーフにデザインされています。
バリアフリー対策の一環で多機能トイレとエレベーターが東西にそれぞれ設置されています。
元々出入口が設けられていたのは東口側で、新津の旧市街地側に面しています。
2006年(平成18年)6月末に駅前広場の整備が完了し、路線バス、タクシー等が乗り入れています。北側には2018年からの社会実験によりカーシェア駐車場を兼ねたパークアンドライド用の駐車場が設置されています(以前は西口にあった)。
東口駅前広場の南階段横には秋葉警察署新津駅前交番が設置されています。反対側の北階段横には新津駅バス停留所(後述)のほか、同階段下には新潟市新津鉄道資料館の分館「新津駅中サテライト」(愛称「ていしゃば」)が設けられ、本館の所蔵品の一部が展示されているのをはじめ、本館へのアクセスや区内観光に関する各種案内が行われています。
西口は、橋上化事業に先行して2001年(平成13年)に設置されています。西口駅前には有料駐車場が設置されています。

1897年(明治30年)11月20日、北越鉄道沼垂駅 - 東三条駅間開通にあわせて開業しています。
1907年(明治40年)8月1日、北越鉄道が国有化されています。
1910年(明治43年)10月25日、信越線支線(現、磐越西線)が馬下駅まで開通しました。
1912年(大正元年)9月2日、信越線支線(現、羽越本線)が新発田駅まで開通しました。
1913年(大正2年)10月1日、新津機関庫(現、新津運輸区)が設置されています。
1928年(昭和3年)7月15日、2代目の駅舎に改築されます。
1960年(昭和35年)3月、時刻改正に合わせてホームの番号を変更、2番線が1番線に、1番線が0番線とされています。
1980年(昭和55年)10月1日、操車場機能を廃止します。
1986年(昭和61年) 10月20日、貨物の取扱を廃止します。
11月1日、荷物の取扱を廃止します。
1987年(昭和62年) 3月31日、貨物の取扱を再開します。
4月1日、国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物が継承します。
2001年(平成13年)5月16日、橋上駅舎化を前に、新津駅東西自由通路が先行して開通します。また東口側では旧職員詰所を転用した仮駅舎での営業を開始し、2代目駅舎撤去及び東西自由通路の東口側部分の建設に着手します。
2003年(平成15年)12月6日、東西自由通路の東口側および橋上駅舎(3代目の現、駅舎)が竣工し、営業を開始します。
2004年(平成16年) 9月25日、東口駅前広場にコンビニ「デイリーヤマザキ新津駅前店」が開店します。
12月2日、自動改札機の運用を開始します。
2006年(平成18年)1月21日、ICカード「Suica」のサービスを開始します。
2008年(平成20年)12月16日、指定席券売機が導入されます。
2017年(平成29年)4月8日、「エコステ」(ecoste)モデル駅としてリニューアルされる[15]。駅構内の案内標がすべてLED型もしくはecosteと書かれた非電照型に統一され、壁面には石炭や木材を随所に取り入れた構造となっています。
2019年(平成31年)3月30日、びゅうプラザが閉店しました。
のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 - 5 信越本線 上り 長岡・直江津方面
信越本線
磐越西線含む)
下り 新潟方面
羽越本線 下り 水原・新発田方面 2番線を除く
磐越西線 上り 五泉・会津若松方面
ホームを効率的に運用するため、ホームの方面別の振り分けは特に決まっていません。ただし、構造上2番線は羽越本線の列車の発着ができない。
当駅では発車メロディは使用されていませんが、列車到着前には入線警告音(接近メロディ)が放送される。
1番線では『あなたに出逢えたこの町で〜にいつのうた〜』、2・4番線では蒸気機関車の汽笛の音、3・5番線では(旧)小鹿村出身の吉田千秋が作曲した『ひつじ草』が放送されます。1番線と2番線の間には中線があり、貨物列車の待避などに使用されています。また5番線の西側には留置線と、新津運輸区およびJ-TREC新津事業所への回送線を兼ねる側線が設置されています。
橋上駅舎化される前の1番線については、向かい側に新潟・新発田方が頭端式の「0番線」が設けられていました。主に磐越西線の列車が発着していましたが、既に廃止され線路・架線とも撤去されていて、使用していません。