JR西日本・新岩国駅
新岩国(しんいわくに)
山陽新幹線 広島 新岩国   徳山
所在地 山口県岩国市御庄1055-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
駅構造  高架駅
ホーム  2面3線
乗車人員  630人/日(2021年)
開業年月日  1975年(昭和50年)3月10日
駅種別  直営駅 みどりの券売機プラス
所属路線 山陽新幹線
キロ程 383.0km(新大阪起点)
乗換  清流新岩国駅(錦川鉄道錦川清流線) 
新岩国駅
新岩国駅
新岩国駅(しんいわくにえき)は、山口県岩国市御庄にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽新幹線の駅である。
1975年の山陽新幹線岡山駅 - 博多駅間開業の際に設けられた駅の一つで、当時開業した駅の中で唯一、新幹線単独駅とされた駅である(新尾道駅・東広島駅は1988年の開業)。
当駅から徳山方すぐのところに錦川鉄道錦川鉄道線の清流新岩国駅(旧国鉄岩日線の御庄駅)が所在しているが、開業当初から同一駅扱いとはされなかった。
営業キロ上は岩国駅と同一駅の扱いとされており、途中下車が可能なきっぷであれば選択乗車制度により岩国駅と新岩国駅の間を移動して乗り換えることができる。事務管コードは▲800665。

ハローキティ500系新幹線 改札口
ハローキティ500系新幹線 改札口


駅構造

  • 16両編成対応(ホーム長410m)の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する高架駅である。
  • 2番のりばと3番のりばの間に上下通過線を挟み、1・2番のりばが上り島式ホーム、3番のりばが下り単式ホームであるが、下り副本線を増設すれば2面4線化も可能。レールの錆取りのため、この1番のりばから発車する当駅始発の列車が朝に1本設定されている(「こだま」838号新大阪行き)。本線から回送線が分岐し、さらに留置線2本と保守基地線(新岩国保守基地)に分岐する。
  • 山陽新幹線内では最も早く自動改札機が導入されたが、列車案内は反転フラップ式案内表示機が当駅開業時から2007年(平成19年)まで使用されていた。
  • 改札口は1か所のみで、出入口も西側のみ。岩国駅管理の直営駅である。
  • 駅スタンプは、「夏の風物詩「鵜飼」と「錦帯橋」の駅」。

新幹線のりば

  • 広島・新大阪方面の列車は原則として2番のりばから発車する。
  • 1番のりばは当駅始発の列車のみ使用するが、ダイヤ乱れ時に使用される場合がある。
のりば 路線 方向 行先 備考 
1 山陽新幹線 上り 広島・新大阪方面  当駅始発のみ
2
3 下り 新山口・博多方面  
レールスター新幹線 ハローキティ500系新幹線
レールスター新幹線 ハローキティ500系新幹線

新幹線ダイヤ

  • 開業当時、「ひかり」は山陽新幹線内で「こだま」の役割も担っており、当駅も毎時1往復停車していた。また、米軍基地(岩国飛行場)関係者の多くや国鉄バス岩益線や石見交通バス広益線経由で、益田地域からの利用も見込まれていた。
  • 1986年3月のダイヤ改正時に山陽新幹線広島以西で完結する「こだま」が設定され、1988年3月ダイヤ改正から当駅停車の「ひかり」は1日2往復に削減。さらにJRバス岩益線の廃止や石交バス広益線の経由変更で、益田方面からの路線バスを介しての利用はほぼなくなった。
  • その後、1997年11月29日ダイヤ改正で当駅に停車するすべての「ひかり」を廃止し、それ以降後述の2013年3月ダイヤ改正まで1時間1本(朝夕2本)の「こだま」のみの停車だった。2013年3月16日ダイヤ改正より朝の下り1本の「ひかり」、上り2本の「ひかりレールスター」が増停車し、当駅への『ひかり』停車は定期列車としては16年ぶりとなった。
  • 「ひかり」(上りの「ひかりレールスター」を含む)以外は、従来どおり毎時1 - 2本の「こだま」のみの停車であるが、2001年の芸予地震の影響により、臨時で「のぞみ」が停車した[要出典]。ただしこれはあくまで災害でのダイヤ乱れによる突発的なものであり、あらかじめダイヤとして公告しての「のぞみ」停車は、臨時を含めてもいまだに行われたことはない。
  • 山陽・九州相互直通新幹線の「みずほ」「さくら」については、臨時列車を含めて停車しない。

歴史

岩国地区は、広島 - 徳山間のほぼ中央に位置しており、沿岸部では工業地帯を有していることから、駅設置の必要性が考えられていた。山陽新幹線の建設に関するルート選定の際には、岩国駅に併設する案と現在の新岩国駅を設置する案の2つが主に議論されたが、岩徳線西岩国駅に併設する案も存在した。
西岩国駅に併設する案はルート選定での問題から除外され、岩国駅に併設する案は、線路延長が3.5 km長くなることや工事費用が増加する点、市街地を通過するために用地買収が困難になることが予想される点、曲線半径2,500 mのカーブを挿入する必要性からの速度向上への妨げとなる点が考えられた。当駅新設の場合、乗降客が少なくなるという点が問題となったが、田畑が広がる広大な土地であることから用地買収が容易に行え、運行上必要な保守基地の設置が可能である点を考慮し、決定された。
  • 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線の岡山駅 - 博多駅間延伸により、日本国有鉄道の駅として開業。すぐそばにある御庄駅(現在の清流新岩国駅)は当時の国鉄の意向から「新岩国」とはされなかった。みどりの窓口営業開始。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 1997年(平成9年)11月29日:ダイヤ改正により「ひかり」の停車が廃止され、「こだま」のみの停車駅となる。
  • 1999年(平成11年)3月13日:当駅を始発とする「こだま」(岡山行き)が設定される。
  • 2005年(平成17年)2月18日:自動改札機導入。
  • 2006年(平成18年)3月20日:岩国市(第2次)成立に伴い、所在地表示が現行のものになる。
  • 2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により定期の「ひかり」が再び停車するようになる(下り1本、上り2本)。また、すぐそばにある御庄駅は同日付で「清流新岩国」駅に改称された。
  • 2023年(令和5年)
    • 5月17日:みどりの券売機プラスを導入。
    • 5月31日:みどりの窓口の営業を終了。